ギギギアル

登録日:2010/09/27(月) 18:47:00
更新日:2024/01/02 Tue 17:58:18
所要時間:約 8 分で読めます





ギアル!

ギギアル!!

ジョグレス進化ーー!!

ギギギアル!!!


ギギギアルとはポケットモンスターシリーズにブラック・ホワイトから登場するポケモン

◆データ


全国図鑑No.601
分類:はぐるまポケモン
英語名:Klinklang
高さ:0.6m
重さ:81.0kg
タマゴグループ:鉱物(性別不明)

タイプ:はがね
特性:プラス(敵味方問わず特性「マイナス」「プラス」持ちが場にいると特攻1.5倍)
  /マイナス(「プラス」と同様)
隠れ特性:クリアボディ(相手の特性や技で能力が低下しない)

HP:60
攻撃:100
防御:115
特攻:70
特防:85
素早さ:90
合計:520

努力値:防御+3

ギアルがレベル38でギギアルに進化。ギギアルがレベル49でギギギアルに進化する。

大量の歯車が噛み合わさった今までに無い程無機質な姿をしたポケモン。
BW発売前にかなり早い段階から公開されていたポケモンであるギアルの最終進化形。

なんとギアルのグラフィックをそのままに歯車を増設しただけという何とも潔い進化をするポケモン。
しかしBWの動くグラフィックのおかげで案外にかっこよかったりする。
「進化」というよりも「追加」?
名前も「ギ」を増やしただけという斬新過ぎるネーミングセンス。


○○はちからつきた。
オー、テテテン、テン、オウ♪
ギギギアルはレベルが上がってギギギギアルになった。


ギギギだが「おどりゃクソ森!」とか「あんちゃーん」とは言わない。


歯車を回す事で生命エネルギーを作り出す。
歯車の回転の仕方で仲間とのコミュニケーションを取り怒ると回転が速くなる。

赤い部分はエネルギータンクで貯まったエネルギーを下部の車輪に付いたトゲから放出して攻撃する。
この辺りモチーフは発電機(ダイナモ)なのかもしれない。でんきタイプじゃないけど。

なお劇場アニメでの描写を見るに、手懐ければ動力源としても利用可能なようで、実際にビクティニを主役にしたBW映画では楽器や航空機のエンジンとして組み込まれている。

ちなみに小さいほうの歯車は「ちびギア」で、大きいほうの歯車は「でかギア」と呼ばれる。
進化前のギギアルはちびギアを高速回転させて弾き飛ばして攻撃することも可能だが、飛ばしたちびギアが戻ってこれないと生命エネルギーを生成することができず、最悪の場合、死んでしまう

◆ギギアル


全国図鑑No.600
分類:はぐるまポケモン
英語名:Klang
高さ:0.6m
重さ:51.0kg

  • 種族値
HP:60
攻撃:88
防御:95
特攻:70
特防:85
素早さ:50
合計:440

努力値:防御+2

進化前。エネルギー吸収用のコアがまだ無い状態。
上述の通り命懸けで「ちびギア」を飛ばして戦う。

HP・特攻・特防は進化後と同等で、防御も高いため、『しんかのきせき』と相性が良い。
素早さはかなり劣るが、鈍足さを活かせる「トリックルーム」を覚えないのが残念な所。

しかしその遅さを利用して後攻「ボルトチェンジ」を決めることで後続を無傷で降臨させることができる。
「でんじは」「どくどく」によるサポート役としても「ちょうはつ」された際に「ボルトチェンジ」で逃げられるのは利点。

上述のダブルでのサポート型や「どくどく」「まもる」等に加えて「しめつける」「てっぺき」「ねむる」等を使う拘束型も可能。
ツボツボに比べて耐性が優秀で「どくどく」も無効、HPの種族値差から「ちきゅうなげ」「ナイトヘッド」等の固定ダメージにも強い。
奇石持ちのポリゴン2ラッキーといった相手の耐久型ポケモンを起点にすることもできる。
ただし上述した通り剣盾では「どくどく」を覚えられなくなってしまったので今のところ過去作でしか使えないが。

◆ギアル


全国図鑑No.599
分類:はぐるまポケモン
英語名:Klink
高さ:0.3m
重さ:21.0kg

◆ゲームでのギギギアル


進化前のギアルは野生では「電気石の洞穴」にのみ登場。
…と思いきや、実は「P2ラボ」周辺の草むらにも出現する。
BW2では「P2ラボ」周辺の草むらにギギアルが出現するほか、最終進化系のギギギアルも揺れる草むらから低確率で出現する。

アララギ博士によれば「電気石の洞穴」に100年ほど前に突如発生した新種らしく、それ以前のどの文献にも全くギアルに関する事は載っていないという。
そのためギアルの発生の起源を探る事は、ポケモンそのものの起源を知る手がかりになるかもしれないと言われている。

ストーリー攻略用としては使いづらい部類。
当時はフェアリータイプ不在のため弱点を突きづらい上、他のタイプの攻撃技にも乏しく、進化も遅い。

トレーナーではNが「電気石の洞穴」で戦う時に進化前のギアルを使用し、「プラズマ団の城」での最終戦でもギギギアルを使用する。
毎回手持ちを変える事で有名なNにしては珍しく連続で使用されているが、両者の特性が違うため同個体ではないようだ。

BW2ではアクロマが切り札として使用。
『ふうせん』を持たせ、じめん技を無効化する戦略を取る強敵。


またバトルサブウェイサブウェイマスターであるノボリ(シングル)とクダリ(ダブル)も共に使用する(スーパーでは使用しない)。
マルチトレインでもノボリが使用する。どうやらお気に入りらしい。


剣盾にも登場。ストーリー最終盤でローズが手持ちの一匹として使用。また、図鑑にはギアルの構造から歯車が発想・発明されたという説明がある。

下記の通り対戦でこそ不遇だが、シナリオでは重要キャラに使われる機会が多く優遇されている。


◆対戦でのギギギアル


レジスチルクチートと同じ珍しい単はがねタイプ。
……だったが、クチートは可愛さアピールを発揮しフェアリータイプを獲得。なので7世代までは非伝説の中で唯一の単はがねだった。
なお、やたらでんきタイプの技を覚えるためでんきタイプでもあるかと思われがちだが、でんきタイプではない。

はがねタイプらしく物理面に優れるが、素早さも同タイプでは珍しく高め。
しかし特防は並でHPが低いため特殊耐久は劣り、特にほのお技は不一致でも注意が必要。

専用技の「ギアソーサー」ははがねタイプで威力50の二回連続攻撃。
実質「コメットパンチ」と同じ威力を持ちながら『きあいのタスキ』『がんじょう』「みがわり」を潰せる強力なもの。
早い話が、はがね版「ホネブーメラン」である。ただし、こちらは命中率が5だけ低下している点に注意。
もう一つの特徴である「ギアチェンジ」は攻撃が一段階・素早さが二段階アップする「りゅうのまい」と「こうそくいどう」の上位互換。
見かけによらず元の素早さが高めなこともあり、一度積めば『こだわりスカーフ』持ち最速130族すら抜くことが可能。
こちらも元は「ギアソーサー」と同じく専用技だったが、後に配布限定の色違いゲノセクトのほか、マギアナにも配られた。

……と、強力な一致技と積み技を備えるものの、物理のサブウェポンに乏しく、BW2で追加された「ワイルドボルト」ぐらいしかまともな技がない。
後は範囲が優秀なかくとう技だが威力は僅か40の「いわくだき」とノーマル技の「おんがえし」「ギガインパクト」程度、とまるで初代ポケモンのような状態。
特に「いわくだき」は2倍弱点を突いても等倍「ワイルドボルト」の方が威力は10上回る。
一応反動がないのと5割の確率で相手の防御を下げるメリットはあるが…。

上記の技を全て駆使してもはがね・でんき・ノーマルに耐性を持つハガネールジバコイルナットレイ等には容易に受けられてしまう。
特にコイル系は特性『じりょく』と「めざめるパワー()」による鋼狩りで有名であり、後出しされると悲惨。
唯一弱点を突ける「いわくだき」も威力が低すぎてせいぜい低耐久速攻型のドリュウズにしか通じず、「ギアチェンジ」を一回積んだ程度では焼け石に水。
せめて「かえんぐるま」や「じならし」が使えれば…。

特性はシングルでは隠れ特性『クリアボディ』一択。
いかく』等の影響を受けないのはありがたく、ギャラドスがHP252振りでも道具補正なしで「ワイルドボルト」で倒せる。

通常特性の『プラス』『マイナス』はダブル専用だが、ギギギアル自体の素の特攻が並以下なので恩恵は薄い。
ギギギアル自体がアタッカーになるよりも、同じ特性持ちのライボルトデンリュウのサポートに徹した方が使いやすいかもしれない。
「ギアチェンジ」以外の補助技としては「まもる」「でんじは」「どくどく」「きんぞくおん」「いやなおと」「マジックコート」等。
特にデンリュウと組む際には、低い素早さを補うために「トリックルーム」の始動役にもなれる。

SMでは「ギアソーサー」でミミッキュの『ばけのかわ』を剥がしつつ弱点を突ける点で若干注目された。
オノノクスの「アイアンテール」と違い、相手が『きあいのタスキ』を持っていても関係ない。
さらにZワザの登場で「いわくだき」がまともなサブウェポンとして使えるようになり、使い勝手が向上。
…と思いきや、肝心の「いわくだき」が技マシンから削除されるという憂き目に。
Z「ギガインパクト」が高威力+無反動で使い勝手の良いサブ技になったが、攻撃範囲の狭さは変わらずだった。

剣盾では多くの過去作のポケモンが入国できない中、冒険の舞台となるガラル地方が産業革命の国であるイギリスモチーフ故かこいつは無事野生出現するのだが…
新たに得た技は全てのはがねタイプに配られた「てっていこうせん」を除くと「ダメおし」、「エレキフィールド」、「パワージェム」の三つだが、
「エレキフィールド」は張れれば強力だが本作ではダイマックスしてでんき技を使えば誰でも張れるのでわざわざギギギアルでターンを消費してまでやる必要はなく、
「パワージェム」は特殊技のため「ギアチェンジ」と相性はイマイチと2つともまるで使い物にならない。どうせなら「いわなだれ」とか「ストーンエッジ」くれよ…。
一応「ダメおし」は威力が60しかないもののさすがに「いわくだき(威力40)」よりは火力がありかつ一貫を取りやすいあく技なので一個だけでも選択肢が増えただけマシとは言える。
あく技を半減するフェアリーに強いので相性が良いと言えなくもない。

……なのだが、本作はなんとZ技と「おんがえし」の技自体が削除されてしまった
Z技はこいつに限らず全てのポケモンへ対する仕様変更なのでまだいいとして「おんがえし」はそれなりに威力はあって反動無し命中100%だっただけにメインに命中不安サブに反動を抱えるギギギアルにとってはかなり痛い。
なのでノーマル技は「からげんき」か「ギガインパクト」頼り。
ついでにしれっと「いわくだき」も過去作限定に。ダイナックル?できないよ。
余った技スぺを埋める対耐久型への「どくどく」も本作では覚えられなくなってしまい、まさに踏んだり蹴ったり。
しかも特色の一つだった鋼単にサブウェポンが多く『いのちのたま』+『ちからずく』コンボの使えるダイオウドウと、
はがね技に限るが下準備なしに超火力が叩き出せるニャイキングが追加されてしまい、
サブウェポンが狭くて行動前に積む必要があるギギギアルの採用余地がかなり怪しくなってしまった。

世代をまたぎ、少しだけ状況が改善されたところで再び逆風にさらされているギギギアル。果たして今後彼の技の狭さが救済されることはあるのだろうか。






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最終更新:2024年01月02日 17:58