初夢

登録日:2012/10/08(月) 23:21:40
更新日:2021/03/25 Thu 22:58:02
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初夢(はつゆめ)とは、一般的には元日の夜に見る夢のことである。


概要

昔の町人文化などでは大晦日の夜から元日の真夜中まで寝ないで一日過ごす事になっていた。
寺社仏閣に大晦日の夜から初詣に並んだり日持ちし都度の調理の手間を省けるおせち料理を用意したり露店で買い食いするなどはその名残。
その為元日でなく、初夜が二日になる為二日の夜に見る夢が初夢となる。
そういう昔の風習に倣う人もいるため、一般的には「元日から3日までの所謂「三が日」の間の睡眠で初めて見た夢」の事を
「初夢」ということにするケースが多い。

初夢は一年の吉凶を占うものでもあるので、もし怖い夢なんかみたら最悪である。
見たい夢があるときは、枕の下に見たいものを入れて眠ればよいという迷信もあるので、試してみよう。


【一富士、二鷹、三茄子】

さて、初夢といえば昔からのことわざで「一富士二鷹三茄子」がある。
これは、初夢にでてくれば縁起がよいものの例えである。

だがしかし、実際初夢にこいつらがでてきた人はほとんどいないだろう。いたら教えてほしいものである。

さて、この3つがなぜ縁起がよいものとされているのか。
どうやら、それは徳川家康に関係しているらしい。

昔の書物に


楽翁の語られしは、世に一富士、二鷹、三茄子と謂ことあり
此起りは、神君駿城に御坐ありしとき、初茄子の価貴くして、数銭を以て買得るゆゑ、その価の高きを云はん迚、
まつ一に高きは富士山なり その次は足高山なり 其次は初茄子なりと云しことなり
彼土俗は足高山をたかとのみ略語に云ゆゑなるを今にては鷹と訛り
其末は三物は目出度ものをよせたる


というものがある。
神君とはつまり徳川家康のことで、家康が駿府にいた頃、三保に遊びに行ったとき4月だというのに茄子がなっていたので、
これは珍しいと思い買おうとした所、ものすごい値段を言われた。
その時「駿府で高い物といったら、富士山と愛鷹山(鷹)だけだと思っていたが、茄子も高い物の一つだ」と言ったという。
これがいつからか初夢にでてくるとよいものになったのだろうという説。


また単純にこれは徳川家康が「富士山、鷹狩り、茄子」を好んだからという説もある。


またさらに富士は一番高い山、鷹は強い鳥、茄子は何かを成すからきたという説もある。

どれが由来かは今もわからないままである。


【四扇、五煙草、六座頭】

さて、上の3つがあまりにも有名なため、それしか知らない人が殆どである。
たぶんアニヲタ的には『じょしらく』で初めて知ったよ!って人ばかりであろう。
続きには、「四扇、五煙草、六座頭」がある。
その所以は、四扇は扇が末広がりであること、五煙草は煙が上に立ち上ることから、六座頭は座頭は毛がないので、「怪我ない」とかけて家内安全を願ったものである。
また逆に四葬式五火事など縁起の悪い「忌み物」を置く事で夢に凶兆を出して「凶兆を夢で終わらせる」という発想で運勢を逆転させるという物もある。



【じょしらく】

原作18日目、アニメ12話「夢見の仇討」で眠れない暗楽亭苦来にいい初夢を見せてあげようとするが、どんどん変な方向に行き始める…。


追記修正お願いします。




















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最終更新:2021年03月25日 22:58