氷結界の虎王ドゥローレン

登録日:2011/02/19(土) 14:55:02
更新日:2023/05/14 Sun 11:21:23
所要時間:約 4 分で読めます




三龍の陰に隠れし王者…それはコイツだ!!


気高き叫びが
極寒の大気を震わせる
シンクロ召喚
君臨せよ

氷結界の虎王
ドゥローレン

氷結界の虎王ドゥローレン
シンクロモンスター
星6/水属性/獣族
攻撃力2000/守備力1400
チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に存在する表側表示カードを任意の枚数手札に戻す事ができる。このカードの攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで、この効果で手札に戻したカードの枚数×500ポイントアップする。


DUEL TERMINAL第3弾―反撃のジャスティス!!―で登場した氷結界のシンクロモンスター。
攻守の数値だけ見るとかなり低い。
そもそもこの効果でバウンスする他のカードと組み合わせて殴りに行くぐらいなら、大抵素材縛りのないあのフィニッシャーのバウンス龍に任せた方が良い。

しかし、このカードはノーコストで自分の場のカードを回収できる。
これはかのバウンス龍にはない利点である。*1

さらに墓地に同名3体揃っているモンスター限定のノーコスト蘇生の装備魔法、「継承の印」が存在していたためかつてはループのお供にもなっていた。

さらに言えば
当時は回数制限のないのガエル最強のデッキ圧縮兼墓地リソース稼ぎの「イレカエル」、
同じく回数制限のないの自己再生チューナー「フィッシュボーグガンナー」、
同じく回数制限のないのバーンカード「ダークダイブボンバー」&「マスドライバー」、
同じく回数制限のないのドゥローレンの補助も可能な第二のループコンボ「氷結界の龍ブリューナク」
等など回数制限のない極悪メンツが揃いも揃っていたためループを組みやすい本カードと合わさった結果。
ダーク・ダイブ・ボンバー等の射出カードを用意→「継承の印」で帰還→回収→射☆出とかの繰り返しバーンを狙うだけで勝利ができた。
だからあれ程回数制限を付けろと言ってきたのに...

その結果、当たり前というかイレカエルもフィッシュボーグもダーク・ダイブ・ボンバーもマスドライバーもブリューナクも禁止になってしまった…。
氷結界シンクロでは一番地味な効果だが、悪用されたがために「継承の印」で悪用されないように準制限カードに。

ちなみにシンクロ素材を指定されたシンクロモンスターの中で初めて制限行きとなったカードでもある。
もっとも現在では水属性の汎用シンクロを経由すればメインデッキのモンスター縛られず出せるため見た目程、縛りがきつくないのだが。

長らく準制限だったが2011年3月より晴れて無制限へと制限解除された。





されたのだが……


先攻!!

スター・ブラスト発動、超古深海王シーラカンス見せて1500払って召喚。
8000→6500

レベル・スティーラー切って効果発動。

オイスターマイスター(以下オイマイ)2メタボ・シャーク(以下メタボ)フィッシュボーグ-ガンナー(以下FBG)1をSS

シーラカンスとFBGでライブラリアンASS
オイマイとFBGでアームズ・エイド(以下腕)、1ドロー・トークンDSS

成金ゴブリン切ってFBG、トークンとフォーミュラ・シンクロン(以下F1)、2ドロー
メタボとF1でドゥローレン、1ドロー

強欲なウツボでグリズリーマザーとオイマイ戻して3ドロー
黄泉ガエル切って鬼ガエルASS、粋カエル落とす。

ドゥロの星取ってスティーラー(以下、虫)DSS
ドゥロの効果で虫と腕をバウンス
虫切ってFBG、星5のドゥロとドゥロASSの1ドロー

ドゥロの星取って虫DSS
ドゥロの効果で虫をバウンス
虫切ってFBG、星5のドゥロとドゥロASSの1ドロー

ドゥロの星取って虫DSS
ドゥロの効果で虫をバウンス
虫切ってFBG、星5のドゥロとドゥロASSの1ドロー
封印の黄金櫃切ってFBG、ドゥロとパワーツール、1ドロー
PTDで継承の印3枚選択、1枚手札に。

継承でドゥロASS
PTDの星取って虫DSS、ドゥロで継承・虫・PTDをバウンス
戻した虫切ってFBG、ドゥロとPTD、1ドロー

継承でドゥロASS
PTDの星取って虫DSS、ドゥロで継承・虫・PTDをバウンス
戻した虫切ってFBG、ドゥロとPTD、1ドロー

継承でドゥロASS
PTDの星取って虫DSS、ドゥロで継承・虫・PTDをバウンス
戻した虫切ってFBG、ドゥロとPTD、1ドロー

以下デッキがなくなるまでループ

継承でドゥロASS
司書の星取って虫DSS、ドゥロで継承・虫・PTDをバウンス

死者蘇生でF1蘇生、司書とF1でマジック・テンペスター!!
カウンター1個乗ります。

鬼ガエルが自身の効果で手札に戻り、テンペス効果。
手札26枚捨てて魔力カウンター26個置き、魔力カウンター27個取り除いて500x27ポイントのダメージ!!


やはり1killに悪用された


その後、2011年9月1日に準制限に戻った。
ちなみにこの時、同時にFBGも禁止カード回数制限のない虫も禁止カードに指定されている。
だからあれ程回数制限をつけろと(ry


尚、これは実際にアニヲタの遊戯王スレで起きた出来事である。


2012年9月にブリューナクが禁止入りした後は、彼の後釜としてインフェルニティのループの要に大抜擢された。
なんという死亡フラグ…

その後もリンク召喚実装により大人しくなるばかりか、地霊神グランソイルとの相性の良さなども注目されたが結果を残す前に制限になってしまい、グランソイル自体も
再録に伴うエラッタにより同名ターン1制限が設けられている。
海外では早くからこのループが注目されており13年9月には制限カードに指定され、グランソイルに至っては
回数制限のないファイアウォール・ドラゴン登場によって手軽にバウンスできるようになったため禁止カードになっている。
だからあれ程回数制限(ry

幸いにもファイアウォール・ドラゴンは投獄されたので当面の間は悪用される心配はないものの、
正直インフレが進み自分フィールドバウンスの価値がべらぼうに高く、つけるべき回数制限がなぜかない効果も増え、素材縛りもほぼ形骸化してしまっている以上、とても明るい未来があるとはいえない。ドゥローレンの明日はどっちだ?


そんな懸念の中、2020年に念願の氷結界のストラクチャーデッキが発売されドゥローレンもデュエルターミナル以外では初の再録となった。
…が再録されたドゥローレンのテキストにはこのカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。の一文が追加されエラッタされてしまった。
これには「元々制限がないのがおかしいし」「投票で1位になったのに弱体化するのか…」「これができるなら再録でエラッタ機会あったファイアウォールは何故エラッタしなかった」
などユーザーの反応は様々であった。
このエラッタによるものか、奇しくもファイアウォールのエラッタが実施された2021年1月には準制限へと緩和された。

なお設定では氷結界における三龍が暴走した場合の抑止力という扱いであったものの、
いざトリシューラが暴走した際にその抑止力として奮戦するものの、結局止めることはできずそのままフェードアウトしてしまった。

OCGではループ要因として酷使されついには弱体化を受けるなどドゥローレンはいいところなしである。


☆相性の良いカード

・ロック系統
光の護封剣やレベルB制限地区等を発動し、回収し続ければ攻撃力のアップと一方的な攻撃が可能となる。
ビートダウンとロックを混合させたデッキ【フィフティ・フィフティ】では虎王が大活躍するだろう。

・フィールド魔法
相手ターンには攻撃力が戻ってしまうので、攻撃力の底上げをしていきたい。
「ウォーター・ワールド」ならばATK2500となり、自身の効果で一気に3000となる。

・蘇生カード
リミット・リバースリビングデッドの呼び声ならば再利用もでき、攻撃力を上げることも可能となる。



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最終更新:2023年05月14日 11:21

*1 なおブリューナクはその後エラッタにより自分フィールドのバウンスが出来なくなっている。