イノコMAX

登録日:2011/06/10(金) 20:08:31
更新日:2024/03/31 Sun 17:23:58
所要時間:約 7 分で読めます




イノコMAXとはゲームセンターCXにおいて有野晋哉課長をサポートする4代目AD井上侑也のニックネームである。


【概要】

かつて学生プロレス団体で活動していた際、リングネームが「イノコMAX」であったことに由来する。番組内では頻繁にこの名称で呼ばれている。

サポートADとしては、主に第5シーズン~第6シーズンに活躍。
AD卒業と同時に番組から一度離れたが、第7シーズン途中からヘルプとしてサポートADに復帰。
第13シーズンから正式なADとして出戻り、第14シーズンからは仮免ディレクターとなった。

同シリーズ終了とともに若葉ディレクターとなり、第15シーズンからは正式なディレクターへと昇格を果たす。しかし、あいかわらずミスを犯したり、悪目立ちするさまに指摘や批判が寄せられることとなった。

D昇格後、プロレスゲームに挑戦した回(第19・第21シーズン)では、プロレスラーのコスプレ(ラッシャー木村、長州力)を調子に乗って披露していた。

東島・笹野・浦川に次いで4代目ADとなるも登場当時におけるゲームの実力は有野と同程度であった。

物真似に自信があるのか、十八番であるビートたけしのほか、板東英二・勝俣州和など複数のレパートリーを持つ。

後述する2009年の生放送(第7シーズンにおいて『たけしの挑戦状』へ挑戦した回)では、有野がネタを振ったとはいえ、少々やり過ぎてしまい、菅Pをはじめ視聴者からも「調子に乗ってんじゃねーぞコノヤロー」といった主旨の反応が多数寄せられた。

ADとなってしばらくは負のオーラがあると評されていたが、サポートADとしての復帰・D昇格を経てお調子者の面が目立つようになった。

漫画『賭博黙示録カイジ』を好み、登場人物である「班長」を携帯電話の待受画面に設定している(本人曰く、班長のずる賢さがいい)。

番組初登場の回において博多出身が明らかとなった際には、浦川とともに登場したことも相まって、有野から「この会社“博多枠”があんの?」と突っ込まれていた。

寝坊による遅刻癖がある。主な原因は飲酒であるらしい。
一時期は反省から禁酒していたが再び飲み始めたとの噂もある。



【主な活躍】

  • 海腹川背
イノコMAXの助っ人デビューとなった挑戦回。
ゲームに苦戦する有野の前へ、浦川に随伴するかたちで登場。

有野からの「ゲーム好きなん?」という質問に「普通です」と返答する衝撃のデビューを飾る。カーリングも普通らしい。

ステージ36に登場する巨大タツノオトシゴを排除するため、わざわざ乗った足場から飛び降りるなど奇妙なプレイを披露。有野には「下着物色してるみたいやな」と揶揄される目つきであった。

挑戦は引き分けとなった(引き分けはこの回のみ)。浦川と共にEDを見せるべく奮闘するも失敗に終わる。


  • 魂斗羅
ゲーム終盤の難易度に苦しむ有野を見かね、浦川が助っ人プレイを試みるも芳しくない結果に。
「実はこれ、井上のほうが上手いんですよ」と発言した浦川に代わり、井上が登場。

しかし、思うような結果は出ず、苦肉の策として有野と二人同時プレイを試みるも、お互いの足を引っ張りあうという最悪の展開となった。悲壮感漂うBGMの中、有野から”最後のプレイ”を宣告されるが、あいかわらずのミスを犯し御役御免となった。

二人同時プレイでの煩わしさが腕を上げたのか、一人プレイとなった有野は手際よくステージを進み、そのまま独力でクリアしてしまった。

ゲーム終了後の有野は「井上を誘ったのが誤算でした」と井上に対し低評価を下した。

この回においてイノコMAXというリングネームが明らかとなった。
なお、前任の三名(東島、笹野、浦川)がイケメンと認識されていたこともあり、井上の冴えないビジュアルに対して当時の番組HPには女性視聴者から批判が寄せられていという。


  • 大魔界村
クリアを目的に浦川と事前にロケハンを敢行したが、2週間かけてステージ2(全5ステージ)で力尽きるという醜態を有野へ説明する羽目となった。

だが、エースであった浦川をもってしてもステージ4が最高到達点だったため、かつて『魔界村』の挑戦で苦い思いをした有野に対し大魔界村が超高難度であることを明示した。

ゲームのサポートは2周目から。また、二◯加煎餅(にわかせんぺい)を差し入れている。


事前に特訓を積んだのかスタートから安定した操作を見せる。有野のサポートに初成功し、嬉しさのあまり思わず涙ぐんでいた。

プレイ途中に母親から励ましのメールが届き、携帯電話の待ち受け画面が『賭博黙示録カイジ』に登場する『班長』であることが発覚する。

このゲームは、最終ステージのクリア状況により5種類のパターンから選ばれるマルチエンディング方式である。有野は下から2番目のバッドエンドだったため、視聴者にグッドエンドを見せるべく番組終了後も残ってプレイしたイノコMAXは、12時間掛けグッドエンドを達成した。

その際の「皆さん、僕ゲームが少し好きになりました」という井上の成長が感じられるコメントに、視聴者は好感を抱いた。


ゲーム攻略には関与しなかったが、クリア後に行われたスタッフ5番勝負の先鋒として登場。

操作キャラはザンギエフを選択。有野は「さすが学生プロレス」とコメントしている。
接待ゲームなどする気はなく、圧倒的な力で有野の操るダルシムを打ち負かした。

各対戦前に、有野とスタッフがストリートファイター風の対戦画面で表示される演出がなされた。
その際、イノコMAXのみ上半身裸となり奇妙なポーズ(ダルシムをイメージ?)をとっている。


  • マイティボンジャック
番組史上最長の挑戦。

高難度であるにもかかわらずコンティニューのないソフトである。
そのため、ワープと無限増殖を有野へ指南し、後半からは二人三脚で挑むもタイムオーバー。

2日目は挑戦開始前に4時間かけ無限増殖を行った。再び有野と奮闘するが26機を使い果たし3日目に持ち越された。

3日目は前回を超える33まで残機を増やし、ステージ12に到達した状態で挑戦がスタート。
激闘の末ついにラストステージまで駒を進めたが有野が力尽きギブアップ。

なお、出口の無い最終エリアを突破するためのヒントを出す際、突然「ポーーーズ!!」の大声で中断させてしまい、疲れの見える有野に更にダメージを与えていた。

同日はダブルヘッダーとして『レッドアリーマーⅡ』にも挑戦。
そちらは久々に復帰した笹野がサポートを務めたため井上の出番はなかった。

後日、ファン感謝デーでの公開収録にて「マイティボンジャック」最後となる挑戦をサポート。
イベント開始時には、寝坊した際の電話でのやり取りを再現する弄りを受けた。

これまで同様、残機増殖など下準備を施したが、第一部ではまたも失敗に終わる。
挑戦以外のイベントを進行中にも残機を増やし続け、第二部での挑戦成功の原動力となった。

なお、この模様は8年後の2014年『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986マイティボンジャック』として劇場公開された。


  • アドベンチャークイズ ハテナ?の大冒険
有野が苦戦したのち、井上のほか複数人でサポートを務めるという、クイズゲーム挑戦回ではおなじみの展開が繰り広げられた。

井上の担当ジャンルはなぜか”とんち”だったが、次々と正解を重ねていき、有野からとんち坊主と呼ばれる。


  • セプテントリオン
沈没していく豪華客船から脱出するというパニックゲーム。

有野は他の乗客をいっさい助けることなく脱出し、一度バッドエンディングを迎えてしまう。
グッドエンドを出すべく詳細な攻略情報を伝えるため登場した。

結局、有野の力ではグッドエンドを見せられず、その後井上が一人でプレイし見事に目標を達成した。

有野に促され、ゲーム中の登場人物である『ハンフリー・クラフト』の声をあてている。
棒読みながらも味のある話しぶりは、有野に「ハンフリー・クラフトやらせたら日本一ちゃうん?」と言わしめた。

ちなみに、挑戦で使用された船内マップだが、攻略サイトの内容を無断転用するというミスを犯してしまう。
放送では「イノコMAXの手作り」と紹介されネット上で問題視された(実際に井上が作成したものかは不明)。
件のサイト管理人に謝罪後、映像の冒頭にはお詫び文を挿入し、問題の箇所はサイトURL及び管理人の協力というテロップに差し替えられ後日改めて放送された。


  • 悪魔城伝説
挑戦史上初となる”1ステージに8時間停滞”という事態で戦意喪失する有野に代わってプレイ。
しかし、かつてない程の超高難度を前にクリアできず力尽きた。

ちなみに、挑戦当日の浦川は別番組の業務にあたっていた。
井上からその旨を伝えられた有野は「不安やわ~~!」と声を張り上げている。
浦川に対する信頼と同時に、井上への頼りなさを如実に示した有野の発言であった。

その後、井上からヘルプ要請を電話で受けた浦川が助っ人に駆けつけている。


風邪で番組を休んでいた5代目AD高橋の代役として登場。
有野と二人同時プレイを試みるが、あいかわらず結果は芳しくない。
有野には「心強い助っ人とはいえへんな」と辛辣な言葉を浴びせられる。

アクションステージを少しでも楽に進めるためにはアイテム・装備の充実が必須となる。
有野と共に賭博屋で資金を稼ぎ、よろづ屋にて装備購入を試みるが、有野が先に購入したことで商品全体が値上がりしてしまった。
それに気がつかない井上は、兜・鎧を購入したあと500両という破格の梅おにぎりを購入。
結果、たんまり稼いだ資金を使いきり残金が80両になってしまった。
この惨状を受け、負のオーラは相変わらずというナレーションがつけられた。


  • 生放送スペシャル
『たけしの挑戦状』にリベンジ。

2時間での挑戦クリアを目指すが、「あめのしんかいち」をこぶしを効かせて歌う(傍から見れば完全にふざけている)。
十八番であるビートたけしのモノマネを披露するがおもいっきりスベるなど、いつになく酷い出番であった。

ディレクター昇格後、批判の要因ともなったお調子者の性格はこの頃から露呈しており、ビートたけしのものまねを過度にやり過ぎた結果、お叱りの意見が多数寄せられた。


  • ゲームセンターCX in U.S.A. ~有野課長ロサンゼルスに行く~
案内人として中盤から登場し、アメリカについてさっそく解説を試みるが、カメラ阿部に役目を奪われてしまう。

撮れ高に配慮し、アメリカでのイベント前に課長をコインランドリーに連れていく。
店内に置かれていた『KOF』の対戦で敗れ、自分のTシャツを洗濯されることに。
服を脱いだ瞬間、腹部のヤバさが発覚している。
イベントでは、Tシャツへファンから大量のサインを貰っていた。


「衝撃映像MAX」
有野と井上の2人によるミニコーナー。
イノコMAXが厳選?した衝撃映像(大半が主人公死亡シーン)を課長に紹介していく。
コーナーのラストでは、毎回課長に衝撃映像MAXな映像を決定してもらう。
正直ほとんどの死亡シーンが衝撃(ゲームにはよくあること)なのだが…。

ちなみに撮影場所は、井上が当時実際に暮らしていた部屋である。
山積みとなった本(自己啓発的な物も含む)があったり、電気代未払いが発覚している。



【余談】

仮免ディレクターを経てディレクターに出世したものの、
『ハロー!パックマン』挑戦回では行き詰まった際のヒントの出し方が微妙かつ安直であったことを厳しく指摘されている。

『探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』挑戦回の演出も微妙なものであった。
有野から「お前だけはディレクターとしてあんまり認めたくない」と辛辣な言葉を浴びせられている。

食べ物を用いたディレクションにこだわりを持っているようだが、安直な演出や昼食の選択に対して有野から先んじて苦言を呈されることもあった。

もともと腹部に脂肪がつきやすい体質ではあったが、ディレクターへ昇格したころからは見た目にも貫禄が備わり始めた。出しゃばった態度に眉をひそめる層からはデブ呼ばわりされることも増えてしまった。

出演当時の容姿を維持している歴代ADがほとんどだが、番組に比較的長く携わった人物において容姿が大幅に変化したのは井上ぐらいのものである。

なお、D昇格後も遅刻癖はあいかわらずで、担当予定だった収録に遅れている。
番組恒例となったスタンプラリーのイベントでも遅刻。
カメラと参加した多数のファンの前で、遅れてやって来たところを巡回中の菅Pに見つかり、公開土下座謝罪を行っている。

番組15周年記念本にて、遅刻癖が原因で共に製作を担当していた女性APへ多大な負担をかけたことを告白。菅Pから相談された有野のアドバイスにより禁酒が決定した。さらに謝罪文が書かれたプレート付きケーキを贈ったことで(贈るよう促された)何とか収まったようだ。

酒飲みとなった要因は定かではないが井上の実家は酒屋である。
件の酒屋は、『SUPER魂斗羅』挑戦回(第20シーズン)にて閉店したことが明かされ、有野から「継いでやれよ~」と突っ込みを受けている。
挑戦ソフトは、井上にとっても苦い思い出となった『魂斗羅』の続編である。
それゆえの昔語りを経た見事な会話の流れであった。


第22シーズン終了後に番組を卒業。
現在はガスコイン・カンパニーを退社し、フリーのディレクターとして活躍している。




追記・修正はハンフリー・クラフトの声で日本一になってからお願いします。

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最終更新:2024年03月31日 17:23