ブリッツガンダム

登録日:2010/03/03 (水) 17:34:40
更新日:2024/02/13 Tue 08:00:14
所要時間:約 16 分で読めます






アスラン下がって!





ブリッツガンダムとは『機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次




ブリッツ
BLITZ


基礎データ


型式番号:GAT-X207
所属:地球連合軍→ザフト
全高:18.63m
重量:73.50t
動力:内蔵バッテリー
装甲:フェイズシフト(PS)装甲
武装:
攻盾システム「トリケロス」
ピアサーロック「グレイプニール」

特殊兵装:ミラージュコロイドシステム



機体解説


地球連合軍大西洋連邦が開発した試作MS群「GAT-Xシリーズ」、通称「G」の一機。
その中でもオーブ連合首長国の資源衛星ヘリオポリスにおいてモルゲンレーテ社協力の下、試作建造した「前期GAT-Xシリーズ」に属する。
外観としてはPS装甲起動時の黒い装甲色、背部に伸びた三基のスラスターパーツと右腕の大型シールドが特徴。
機体名のブリッツは「雷撃」の意。


同時開発された五機の中でも、このブリッツには基礎フレームとしてデュエルバスターストライクに採用されている「X100系フレーム」から発展した「X200系フレーム」が採用されている。
X200系は最もシンプルなX100系をベースに特殊装備の搭載が可能なように設計にゆとりを与えられた種別であり、このフレームによりブリッツは他の機体には見られない機能を持つ特殊機となった。

本機最大の特徴は機体の視覚的隠蔽までも可能とする「ミラージュコロイドシステム」
このシステムを搭載することを前提に粒子散布を行う肩部や背部を大型化し、粒子が定着しやすいよう前面装甲を追加。
頭部もセンサー系への配慮などからイーゲルシュテルンの搭載を見送るなどしている。
他方、武装面では小型化されたビーム兵器を中心に近・中距離戦を主眼にしつつ、実弾に対し絶対的な防御性を誇るPS装甲を採用し、戦闘力自体も他のGに劣らない物になっている。
これらの機能を活かした「敵拠点に対する単機での潜入・攪乱・破壊工作」が本機のメインコンセプトである。

ただし、試作機故まだ機能的制約もあり本編中では正面きっての対艦・対MS戦が多かったため、その本領発揮の機会は少なかった。
武装が右腕に集中しているため、万が一これを破壊されると戦闘力が大幅に減少するのは問題点であると言える。

初期G5機のうち最も早期に喪失した機体ではあるが、残された右腕は再利用されC.E.73時点でも現役と最も長寿な部材となっている*1


武装・装備


  • 攻盾システム「トリケロス」
ブリッツの右腕に装備された、シールドに複数の武装を内蔵した複合兵装。
運用の都合上、敵の行動に素早く対応することが求められることから搭載された。
後にいくつかの発展型が作られた。
以下の機能・武装を持つ。

対ビームシールド
トリケロスの本体にあたる大型の実体シールド
裏面中央部分と右腕側面のアタッチメントを接続して装着する半固定型で、表の装甲部はストライクやデュエル用のシールドより若干大きい。
高い強度を誇りビーム攻撃への防御にも用いられているが、本体と共にPS化している描写もあり、
本来不可能とされている対ビームコーティングとPS装甲を両立していた可能性もあるが詳細不明。

50mm高エネルギービームライフル
媒体によっては「50mmレーザーライフル」と表記する場合もある。
トリケロスを装着した右腕に沿うような形で配置されており、使用時にはグリップをマニピュレーターで掴む。
接近戦を主眼に置いている為か、他の機体の物に比べて口径が小さく、威力も低い。
シールドと一体化している為、取り回しが悪い。

ビームサーベル
読んで字の如く。ビームライフルのすぐ下に固定されている。
破壊力はデュエルやストライクの物と大差ないが、シールドと一体化している為取り回しがry
本編では固定式の設定だがMGガンプラやMIAなどではオリジナルギミックとしてサーベル部分の取り外しが可能になっている。

3連装超高速運動体貫徹弾「ランサーダート」
細い型のミサイルのような実弾兵装。
ビームサーベルの下に三本並べるようにして装着されているが、両端がシールド本体からはみ出る位長い、正式名称も長い。
使用時には後部に内蔵した推進器で射出され目標物の装甲を貫通し刺さった後爆裂、内部にまでダメージを与える。
また、本編ではランサーダート自体を掴んで手持ちの槍として用いたこともある。

  • ピアサーロック「グレイプニール」
左腕側面に装着された有線ロケットアンカー。
前部の鋭い三本のクロー、後部の推進装置から成る。
中距離の目標に対する打突、捕獲用途以外にも、熱や音の排出が抑えられることから、ミラコロ時にはこれを地形やデブリなどに引っ掛けて移動する事も想定している。
ソードストライクにも「パンツァーアイゼン」という類似装備があるがあちらは2本爪。ちなみに両者が激突した際の威力は互角であった。


ミラージュコロイドシステム

本機に採用された特殊兵装であり、最大の特徴といえる機能。通称「ミラコロ」
機体各部から「ミラージュコロイド」という特殊なコロイド状の粒子を生成・散布し、それらを磁場で機体表面に定着させ、
「レーダー波」のみならず「可視光線」さえも偏向し、機体後方に受け流す。
これにより、ミラージュコロイド展開中は電子的にも視覚的にも「機体が消えた」様に見える
最大80分間使用可能(85分とされる場合もある)。

イザークには「姑息な物」、ディアッカには「臆病者にはふさわしい」と揶揄されたが、Nジャマーの副次効果で只でさえセンサー障害などが出易いC.E.70代において、このミラージュコロイドによるステルス機能はまさしく驚異的な物であり、後年にはユニウス条約で使用禁止になる程のチート装備。
C.E.73の頃には対策として感知装置「ミラージュコロイドデクター」が作られたが、それでも正確な位置までは把握できず、依然として厄介な装備であることに変わりはない。

一方、ブリッツに実装された物もまだ試作段階の代物であるため、実際の運用上はいくらかの制約が存在する。

一つ目は、展開中はPS装甲をディアクティブ状態にしておかねばならない点。
コロイド定着とPS装甲展開は消費電力の多さから*2併用出来ない。
どちらか一方しか使用することが出来ず、ミラコロ展開中に敵に察知され、弾幕を張られた場合、即座に解除してPS装甲に切り替えないと撃墜される恐れが出てくる。

二つ目は、レーダー波や視覚情報以外は誤魔化せない点。
いくら肉眼・レーダー共に映らないとはいえ、MSサイズの物体が動けば周囲に振動などの相応の影響が出てしまうため、
標的に近付けば近付くほど、視覚以外の異常を察知される等して気付かれ易くなる。
宇宙空間においても、最低限の姿勢制御などを行う程度ならともかく、メインスラスターや火器を使用すると流石に熱探知に引っ掛かり、自機の存在とある程度の位置が露呈してしまう。
さらに言えば、母艦から出撃したこと自体を察知されてしまえば全てが台無しである。

そのため、敵と味方が目まぐるしく交差する乱戦中に不意打ちする等の使用ならばともかくとして、単独で潜入任務などを行うのであれば、目標からかなり距離がある地点から出撃して自機が発進したことを敵側に悟らせず、さらに、ギリギリまで察知されないよう、移動・接近方法に細心の注意を払わねばならない。
そのうえ、ブリッツを含む初期のGはバッテリー消費がタイトになりがちなため、上記のミラージュコロイド展開時間と戦闘行動でのエネルギー消費を計算した慎重なオペレーションが要求される。
こういった制約は開発時から既に課題として指摘されていたようで、本編でも対アークエンジェル戦では射線からの位置推測に基づく弾幕展開で即座に対応されてしまった。


元々そちらの物でしたっけね?弱点もよくご存知だ!


この他、装甲面に粒子を定着させ続けねばならない都合上、水中では使用自体が不可能である*3など、決して万能なステルス機能ではない。

ちなみに、「ミラージュコロイド」という名称は粒子そのものを指すものであり、ステルス機能を指す場合には「ミラージュコロイドステルス」と呼んで区別されることもある。
また、このミラージュコロイドの技術を応用したのがC.E.世界におけるビームサーベルゲシュマイディッヒ・パンツァーであるが、
これらは磁場形成によってビームに干渉するもので、ブリッツが持っていたようなステルス機能は無い。
その他、デスティニーの光の翼による攪乱やミラージュフレームの擬態などはステルス機能の発展技術の一種とされる。



劇中での活躍


C.E.71(『SEED』)

初登場は他の機体同様、第一話。
クルーゼ隊によるヘリオポリス襲撃の最中ニコル・アマルフィに奪取され、彼の愛機となる。
以降はイザークのデュエル、ディアッカのバスターと共にガモフの艦載機となり、アークエンジェル追撃の任に就きキラのストライクと交戦する。

アークエンジェルがユーラシア連邦の宇宙要塞「アルテミス」に逃げ込んだ際には、ニコルの発案で単独潜入を行うことになり、
ミラージュコロイドによるステルス性を存分に活かしつつ敵の油断を突きアルテミスの傘の内側に入り込み、見事要塞攻撃の突破口を開いた。
しかし、ブリッツの手の内を知っているアークエンジェルとの戦闘では、ミラージュコロイド展開時の弱点を衝かれて仕留められず、SEEDを発現したキラに撃退された。

第8艦隊との大気圏突入戦ではミラージュコロイドで敵艦に肉薄し撃沈するなど活躍するが、
デュエル&バスターと違って限界間際で離脱し地球には降りず、その後アスランイージスと共に降下。
以降はザラ隊の一機としてアークエンジェル追撃任務を再開し、オーブ領海戦ではバリアントを破壊するなどのダメージを与えた。

その後、オーブを出港したアークエンジェルを待ち伏せ他の三機と共に襲い掛かるが、
それを予期し準備万端だったアークエンジェル側は煙幕を撒いたうえで、ストライクとスカイグラスパーの換装機能を用いた連携戦闘を行い、ザラ隊を翻弄。
更にブリッツはエールストライクとの空中格闘戦の最中にトールのスカイグラスパー2号機の攻撃を受け、
その隙をストライクに突かれビームサーベルで右腕を切り落とされ武装の大半を喪失してしまう。

その直後、フェイズシフトダウンを起こし窮地に陥ったイージスを助けるべく、残った左腕でランサーダートの一本を掴んでストライクに突撃するが、
それを躱した勢いでカウンター気味に繰り出された対艦刀「シュベルトゲベール」の一撃でコクピット部分を斬られ、撃破された。

このときストライクの動作は画面の見やすさを優先した結果、
「体の右側に構えていたソードをわざわざ頭の上を通して体の左側に持って行った上、思いっきり振り抜きながらも中途半端に斬った状態で手を止める」
という、殺意があるんだかないんだか分からないなんとも奇妙な動作になっていた。
監督としてはあの時のキラに明確な殺意はなかったという解釈だったこともあり、
リマスター版では「突撃に怯み構えを解こうとした時、偶然ブリッツが刃に当たった『事故』」という演出に変更された。
どっちにしろ、素直に斬ってないので微妙な動作…というかニコルが勝手にビーム刃に突っ込んでしまったように見えるため、これはこれで賛否両論になったが。

なお、キラにとっては(アスランがニコルの名前を叫んだこともあって)「自分の手で誰かの命を奪った」というトラウマの象徴となったためか、
ブリッツ撃破後も、キラやアスランの回想で何度もこの撃破シーンとニコルの絶命シーンが使用され、色々な意味で視聴者の印象に残るシーンの一つになった。


高山瑞穂版の漫画では序盤こそ活躍が無かったが、中盤のオーブ領域を出たアークエンジェルに対し強襲。
バスター、デュエルを続け様に撃破し、イージスと交戦中だったストライクの隙を突いてミラージュコロイドでアークエンジェルへ肉薄する。
しかし覚醒したキラがソードストライクのパンツァーアイゼンを射出してブリッツを捕獲、そのまま引っ張り出して叩き斬られた。
原作アニメと違い、キラは明確な殺意を持ってブリッツを撃墜したのが大きな違いといえる。



派生機


NダガーN

型式番号:GAT-SO2R

ダガーをベースにしつつブリッツの特性を組み込む形で開発された機体。
「ダガー」を冠しつつも、ブリッツを全体的にシンプルなデザインにしたようなデザインで頭部はガンダムフェイス。ずるい。
一応量産機だが、核エンジンで無限ミラコロが出来るようになった。
ピアサーロック「ハーケンファウスト」は鉤爪状になったり直刀を二振り装備していたりと細かい変更が加えられている。
掌部分には小型のワイヤーアンカーが内蔵されており、スラスターを使用しづらいミラコロ展開中の移動手段に用いられたり、
アンカーを突き刺した相手のコンピュータからデータを吸い出したりと、中々に高性能。

核動力のミラージュコロイド搭載というユニウス条約に真っ向から喧嘩を売る機体であったためか、主に特殊・非正規部隊などに配備され、C.E.73年代にはアーモリーワン襲撃事件前後にその姿が確認されている。


ブリッツガンダム(再製造機)

アクタイオン・プロジェクトで他の前期GAT-Xシリーズと共に再生産されたブリッツ。
パイロットはファントムペインのダナ・スニップ。
ニコル機と同型だが試験運用後に後述のネロブリッツへと改修された。


ネロブリッツ

型式番号:GAT-X207SR

『C.E.73⊿ASTRAY』に登場。
アクタイオン・プロジェクトで上記の通り再製造されたブリッツを改修した機体。
機体名の「ネロ」はイタリア語の「黒」で、PS装甲起動時の装甲色もそれに準じる。
ロッソイージスと共にファントムペインに配備された。
パイロットは改修前から引き続きダナが務める。

ブリッツ元来のステルス性を損なうことなく格闘戦能力などを中心に各種機能を強化している。
実はNダガーN同様核エンジン搭載機で、ミラージュコロイドステルスの無制限使用が可能。
左腕にランサーダートのみのトリケロス、右腕には六連ランチャーと大型クローを組み合わせた武装ユニットを搭載。
更に背中には「PS装甲を圧潰させるほどのパワー」と「クリスタル化して敵の撃ったビームを任意の方向に向けて屈折させる機能」を併せもつ巨大アームという謎のチート装備を持つ。

だがこそこそ小細工を弄した末に大した活躍も無くバラバラに切り刻まれ撃破された。
歴代ブリッツでも残念な奴。
ちなみに残骸はジャンク屋によって毟られた。


ブリッツガンダム(リリー・ザヴァリー機)

外伝『DESTINY ASTRAY B』で登場。
リリー・ザヴァリー(の一人)が搭乗したライブラリアンでコピーされたブリッツ。
そのため、厳密に言えば派生機ではなく、型式番号もオリジナルのままである。
しかし、オリジナルよりも進んだ技術を用いており、VPS装甲の採用とミラージュコロイド技術の進展により、
黒ではなく白を基調としながらも、紫と黄色のアクセントでカラーリングしてあるなど、細かいところで差異はある。
左右非対称の複雑なカラーリングの理由は不明。


ネブラブリッツ

型式番号:LN-GAT-X207

VS ASTRAY』に登場。
ライブラリアンがブリッツの設計データを基に改設計を加え製造した機体。
「ネブラ」は「恒星間に出来る雲」から転じて「霧」を意味する。
パイロットはリリー・ザヴァリー。

見た目は天のバックパック(マガノイクタチとマガノシラホコ)ストライカーパック化して付け、装甲全体を真っ赤にしたブリッツ。
腰には予備のランサーダートとツムハノタチも装備。
天の装備類がブリッツのラインを継いでいたこともあってビジュアルのバランスは取れており、
キワモノばかりの仲間内ではそこそこ無難な感じにまとめられている。

特殊機能として「ミラージュコロイド・テレポート」という、
ミラージュコロイドステルスを利用した瞬間移動という訳の分からないチート能力を持っている。
……が、種を明かせば「複数の同型機で出たり消えたりを繰り返してテレポートしているように見せている」という手品のようなものだった。

機体色とパイロットであるリリーたちの設定*4からしてあの幼女たちのパロディと思われる。



関連機体


フォビドゥンガンダム

大西洋連邦が開発した「後期GAT-Xシリーズ」の一機。
ブリッツと同じくX200系フレームを採用した特殊機であり、
目玉のビーム偏向機能「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」がミラージュコロイド技術の応用となっている。


ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天

『SEED』時点でのオーブの主力MS、『アストレイシリーズ』の試作機の一機。

ゴールドフレームことP01は、初使用時の事故で右腕を強制排除・廃棄された影響で右腕がない状態で運用されていたが、
レッドフレームことP02との戦闘で中破したゴールドフレームを修復する際に、
喪失していた右腕の代用品として、オーブ近海で撃破されたブリッツの右腕を回収してトリケロスごと移植された。
この際にミラージュコロイドの技術解析も行われ、ゴールドフレームにもミラージュコロイド展開機能が付加された。PS装甲も移植できたようでこの腕部分はPS装甲になっている。
またミラージュコロイドを定着させるためゴールドフレームの装甲は移植前の白を基調としたカラーリングとは正反対の黒になり、移植されたブリッツの右腕とはマッチしているものの、
禍々しい新規造形の頭部と金色のフレームも相俟って、いかにも悪役然としたデザインへと変化した。

移植後に初登場した未完成状態(70%)では、右腕の外観はブリッツのままであったが、
再登場時(『ASTRAY』最終盤)では「トリケロス改」となり刃のように鋭くなった盾の縁を始め、より攻撃的な外観に改良されている。
この右腕(というかトリケロス)は色々あって天が大破し天ミナへの改修され、その後の天ハナへの改修された後でも継続して装備され、SEED初期から存在する装備としてはかなり長く*5使われ続けた。ブリッツ本体よりよっぽど長生きしている。

ちなみにこれはアニメスタッフがゴールドフレームに右腕が無い事を知り、使って貰う為に用意したもの。
そこは変更不可だったらしい。



この他、ブリッツを解析したことで得た技術から、ザフトでもリジェネレイトディンレイヴンなどのミラージュコロイド搭載機が開発されている。
また、決戦兵器ジェネシスにも、隠蔽のため大規模なミラージュコロイドシステムが搭載されていた。



立体化


ガンプラ

1/144コレクションシリーズ、HG GUNDAM SEED、1/100、MGで発売。
HG化が一番遅く、他のGATシリーズがHG化されてもコレクションシリーズのままだった。
そのうちにアニメ本編でストライクに撃破されてしまったため、HGが登場したのは退場した後である。
1/100でも2003年に発売。それなりに優秀なSEEDシリーズにおいて無難な出来栄えだった。

更に2012年、HDリマスターの企画でデュエルに続きMG版で発売された。
ランサーダートは一つ一つ独立しているため、最期のシーンのように一本だけ持たせる事も可能。
ミラージュコロイド発生装置の展開など新ギミックが搭載され格好良く、可動域や色分けも十分に施されている。



ゲームでの性能


◇連合VSザフト

☆3.5として参戦。
耐久が同コスト帯で一番低い600だったがそれを上回る性能で、使用率が中々高い機体。

機体のキレや隙の少ない格闘、普通よりモーションの早いBR、対処法を知らない限り絶対当たるL字ランサー、
着々膠着を消せるアンカーキャンセルなど耐久の低さを感じさせない機動ができる。

さらにミラージュコロイドで至近距離なのに緑ロックにする(歩くだけで誘導が切れる)素晴らしい武装も持っている。
しかしBRは弾が他の万能機より少ない。
上記のL字ランサーはステキャン→滑り撃ち、というテクニックが必要な上、相手の懐に潜り込むので迎撃される恐れもある。
アンカーキャンセルは相手に張り付かれていれば、自ら隙を晒すだけになる。

そして、ミラージュコロイドは攻撃を受けた時に被ダメージが2倍になるというかなりリスキーな武装なのである。
機体は消せても隙は消せないので、着地を取られたりモンキーハンティングショットで無理やりBRを当てられてしまう可能性も高い。
しかし普通に使いやすい。


◇連合VSザフトⅡ

コスト450として登場。
今作の450帯の平均耐久が600に下がったので、耐久面でのマイナスは無くなった。

覚醒が更に重要視されるようになった本作では、ミラージュコロイドを使えば相手の覚醒から簡単に逃げれるようになった。
しかしグリーンホーミングという新しい弱点も出来た。緑ロックの相手を赤ロックにするテクニックである。
やり方は簡単。
サーチを変えるだけ。
それによりミラージュコロイド中も攻撃が当たってしまうが、それでも覚醒潰しが出来るのは嬉しい。
今作もプラスとマイナスが出来たので別段強化された訳ではないが、前作通り使いやすい。


◇アサルトサヴァイブ

不遇。攻撃が貧弱な上に格闘が二段のみ。宇宙じゃ常時スラスターを噴くのでステルスが無意味。


◇GENERATION OF C.E.

やっぱり不遇。装備全般の中途半端感が拭えず、登場機会も含めてゴールドフレームの方が使いやすい。
しかも登場ステージは大気圏突入戦一つしかなく、ニコル共々いつの間にか退場している。


Gジェネレーションシリーズ

不遇。
SEEDから参戦。ストーリー準拠のものだと中盤でイージス諸共にいなくなる。
プレイアブルとしては他のGATシリーズと比べて個性が薄く、ミラージュコロイドも先制攻撃時の命中率を上昇させる程度。
クロスレイズでは敵機から攻撃される時に狙われにくくなる仕様になったが、どれくらいの確率なのかが不明瞭。
他作品でステルス機能特化としてデスサイズがいるほか、より汎用性の高いゴールドフレームが跋扈する環境なので一層使う機会は無い。
ついでに開発ルートではクロスレイズですら強化先となりうるリリー機もネロブリッツもネブラブリッツもいない。


◇機動戦士ガンダムExtreme VS. MAXI BOOST

第3弾解禁機体として参戦。コスト2000。
同時期の参戦機体としては、2000コストの中でもサンドロック改Xアストレイに並ぶ優秀な機体である。
CS系武装こそ無いがノーモーションで発動可能なミラージュコロイドや、カットされにくい覚醒技は非常に強力だった。
特殊射撃にはイージスガンダム呼出が配置。MA形態で照射ビームを放つか、MA形態で突撃し敵機に組み付いた後自爆する。
敗北ポーズでは右腕を失い、シュベルトゲベールが刺さった状態から爆発するという原作再現を行う。
やや強すぎたせいか後に修正を食らい、機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONでも身なりを潜めていた。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2では新規に格闘CSでミラージュコロイド攻撃が追加。
中間アップデートでは特殊格闘が発生時間、リロードの効率が向上し回転率が改善。
主たる格闘も発生速度や追従速度が上昇し、格闘特殊格闘派生は最終段以外ダウン値がゼロになるというメリットも得た。
ただ当機の欠点としてリリース当初から残る射撃武装の枯渇が挙げられるが、これは未だに改善されておらず敢えて残しているとも取れる調整になっている。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは念願の射撃CSでよくある高出力射撃が追加。
一方で格闘CSにミラージュコロイド展開が配置され、咄嗟に使う事が難しくなっている。
またN格闘が2段格闘となり、前派生が今までの回転斬りになる謎の修正も受けた。
SEED20周年を記念した中間アップデートで、変形コマンドでグゥル搭乗が追加、一部格闘の新造、覚醒技威力の大幅上昇など多数の強化を受ける。
また新規勝利ポーズで、ミラージュコロイドを展開したまま跳躍⇒ビームサーベルを横薙ぎして登場、というものが追加された。



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最終更新:2024年02月13日 08:00

*1 非使用時も分解され丁重に保管されている

*2 両者が原理的に上手く両立出来ないとされる場合もある。

*3 水中ほどではないが装甲面への干渉物が多い降雨時や降雪時なども影響はありそうだが、この辺についてははっきりしない。

*4 20人のリリーたちは各々個性を発現してはいるが全員が同じ受精卵から人為的に分けられたクローンに似た遺伝子的同一人物であり、出生時に付与された量子通信能力によるテレパシーで意思を共有しタイミングを正確に合わせることでテレポート戦法が可能になっている。

*5 時系列で言えば『DESTINY』の後期辺りまで