新世紀エヴァンゲリオン(漫画)

登録日 :2011/09/02(金) 17:30:56
更新日 : 2017/04/10 Mon 13:34:20
所要時間 :約 7 分で読めます




1994年から2013年まで連載されていた新世紀エヴァンゲリオン。通称貞本エヴァ。全14巻。

作者は数あるエヴァの外伝作品の中でも本家本元、キャラデザ担当の貞本義行が描いているため殆どの人が違和感なく読めると思われる。

しかし貞本義行が新劇場版や他のキャラクターデザインなどの仕事が多忙なのも相まって物語の進行は極めて遅く、
17年目にしてようやくストーリーは旧劇場版の所に入った。

そして2013年6月、遂に完結。約18年間にも及ぶ長期連載となった。


この作品はあくまでアニメ版及び旧劇場版をコミカライズしたもので原作はあくまでアニメ版であり、ストーリーもアニメに準拠している。
が、登場人物の性格や設定が少し違う。



登場人物は性格が微妙に違っていたりするがかなり多いため主要人物のアニメとの差異を記す。

◎登場人物

ナイーブだったアニメとは違い、やや子供っぽい、というか年相応な性格になっており普通の少年という印象を受ける。
皮肉とかも言ったりしており、「根性ババ色」とか言われた。
カヲルに言った「前歯全部折ってやる!」とか、アニメの彼なら絶対に言いそうにない。
預けられていた人が“先生”から親戚に変わっている。


性格、設定は殆ど変わらないがシンジに対する愛情がはっきりと描かれている。
ゼルエル戦の流れにおいて「碇君を私に返して」と言い出したりシンジに心配されるアスカに嫉妬したりと、結構なレベル。
ちなみにシンジに押し倒されたことについては後に「ちょっと気持ち悪かった」と語っている。


こちらも性格に変わりはないが父親が存在せず(精子提供で生まれた)、シンジに対して恋愛感情を抱かない。最後まで好きな相手は加持さん。
猫かぶりな面が強調されている。
またガキエルは単独で撃破した。
……のだが、作中ではバッサリカットされている。


  • 鈴原トウジ
優しい性格が強調されている。シンジによくいじられる。
エヴァパイロットに選ばれた恐怖をシンジに吐露するなどシンジとの友人関係も描かれている。
(このため、漫画版では3号機にはトウジが乗っていることをシンジは知っている)




そしてバルディエル戦では…





元々アニメで設定されていた無垢な少年のような性格に変更。
最早別人。
登場時期はゼルエル戦後となっている。
これに伴い綾波、アスカとの絡みや戦闘シーンが描かれている。
また、シンジの彼に対する態度もアニメとはかなり違う。
ちなみに街で聴いたという曲を放置されてたピアノで耳コピしている。










◎ストーリーの差異
(ネタバレ含む)

ストーリーはアニメに準拠していると書いたがそこに至る過程の描写がかなり違っており、
使徒の数も変わっており、サンダルフォン、マトリエル(停電の回そのものはある)、イロウル、レリエルは登場しない。


登場人物の心情、人間関係はかなり綿密に描かれており、そのためアニメより好きという人も。

また、語られなかった加持の過去などアニメの補完も行っている。
戦闘面も基本的にアニメ準拠だが使われなかった武装が使用されるなど変更がなされている。

特にバルディエル戦、アルミサエル戦が顕著であり、バルディエル戦でトウジは死亡し(これは元々考えられていた展開である)、
アルミサエル戦ではカヲルが弐号機を駆り戦闘を行い、この際ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』に登場したデュアルソーを使用している。





細かい変更点や描写の違いは色々あるが追加シーンもそこそこにあり、
例えばアルミサエル戦の前に綾波とシンジが噴水の所で手を繋ぐシーンは綾波が人間的に成長している事を実感出来る、漫画版だけの隠れた名シーン。



以下、ネタバレ











エヴァ量産型と弐号機の戦闘の中でミサトに促されたシンジがアスカを助けるという明確な意志を持って、
初号機に乗って量産型と交戦という旧劇場版とは180度逆の熱いシンジ君が見れる。
まさに漢。まさにシンジさん。

これに似たような展開はスーパーロボット大戦シリーズでよくあったが漫画版で見れるとは思っていた人はいなかっただろう。 


以下、さらにネタバレ










一度は量産型を殲滅したシンジ。しかし、再び復活した量産型との戦闘に突入する。
アスカを守るために孤軍奮闘するシンジであったが、その思いによって初号機とのシンクロ率が急激に上昇。

それに引き寄せられるかたちで月からロンギヌスの槍が飛来し、量産型によって捕縛されてしまう。

現在、人類補完計画の依り代にされ、パシャッ。
また、旧劇場版ではなかったアスカのパシャッも描かれた。
ちなみにアスカは加持さんの幻影にパシャッされた。

そして…










シンジは計画が発動して全てが無駄に終わったことに絶望してしまうも、レイとの繋がりからギリギリで奮起。永遠の安寧に誘う父親に対して全てを肯定しながらも「本当に人が分かり合えないかを確かめる」と決断して補完を否定した。
結果補完は破綻し、量産型は全て石化して地に堕ち、初号機も石化しつつ宇宙へと昇っていき、その欠片は地上へと降り注いだ。

一転して場面は一面雪景色。そこには友達に見送られて都会の学校へ向かうシンジがいた。そう、 全てはなかったことになっていた。
説明がないため分かりづらいが、正確には世界が補完された状態から人間を記憶などを修正した上で再構築した状態と思われる *1 。その証拠として、量産型だった十字架状の石柱が描かれている。
そして、目的の駅でかつて友人だった面々と再会するのだった。
なお、レイは登場しないが、補完が破棄されそうになった状況にて「碇君が来るのを待っている」と語っている。










君の本心を見せてみろ


次に君がとる行動が


僕に対する君の本当の気持ちの


証だ

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