サファリゾーン(ポケモン)

登録日:2012/06/08(金) 17:18:10
更新日:2024/04/01 Mon 21:51:44
所要時間:約 8 分で読めます




サファリゾーンとは、ポケットモンスターシリーズに登場する施設。

◆概要

いくつかの地方に存在する。
場所毎に内容は多少異なるが、だいたいは指定金額を払ってサファリボールを30個借り受け、指定歩数歩くかサファリボールを使いきると終了となる。

手持ちのポケモンで攻撃する事は出来ず、主人公がボール、石、エサのいずれかを投げるのが選択肢。
一方野生ポケモン側もこちらに攻撃をしかけてくることはないが、一定確率で逃走する。
後述のフレンドサファリ等を除いて「くろいまなざし」や「かげふみ」などで対策を取れないため、通常の野生ポケモンよりも捕獲難易度を高くしている要因の一つといえる。
石は逃走率と捕獲率が上がり、エサは逆に両方下がる。ただし、FRLGでは逃走率が変化しないバグがある。
実際のところ、石や餌を投げるぐらいなら最初からボールを投げ続けた方が捕獲する期待率は高い。

ちなみに方向転換しただけなら歩数は消費しないので、方向転換を繰り返してエンカウントを粘るのは誰でも一度はやる。


カントー地方

セキチクシティ北部にある。
サファリゾーンの入口近辺は動物園になっており、ラッキーやラプラスや化石ポケモン、アイテムボールもといビリリダマ等が展示されている。しっかり「みつけたかず」に追加される。

500円でサファリボールを30個貰える。制限歩数は初代は500歩、FRLGでは600歩。
中央エリアと第1~第3エリアの4エリアに分かれている。BGMは進化のBGM。

ニドランドードーサイホーンパラス等が広く生息している。

出現率が低いポケモンにラッキーガルーラケンタロスストライクカイロスがおり、会えない捕まらないすぐ逃げるに悩まされたプレイヤーは数知れず。また、初代では、特にラッキーはボールを投げた場合「ポケモンに うまく あたらなかった!」となり、そもそも捕まえる以前の問題になることも多発した。
ちなみに、この「ポケモンに うまく あたらなかった!」というのはボールに入らないわけでなく、単純に捕獲率が非常に低いことを示しているだけであり、言うなればボールからすぐに出てしまうパターンの更に前の段階があったということ。
こういうポケモンでも実は極稀に石なしで捕まってくれることがある。これは伝説の三鳥やミュウツーも同様。ボールは相当無駄になるが、弱らせずにボールを投げまくっても捕まってくれることがある。
というか更なる余談ではあるがぶっちゃけ初代の伝説のポケモン相手に眠りを掛けた場合仕様上HPを減らす意味が一切無かったりする。
池の中にはすごいつりざおで釣れるミニリュウもいる。歩数は消費しないので飽きるかボールが無くなるまで気長に釣ろう。

最奥のエリア3にはトレジャーハウスがあり、そこまで辿り着いた人には豪華景品の「なみのり」のひでんマシンが贈呈されるが、あまり人は来ないらしい。
また、近くに「きんのいれば」が落ちている。

「なみのり」と「かいりき」のためにストーリー上必ず入る必要があり、お金がないと詰む。
仮に入っても土地勘がない初見ではわざマシンといればをすぐに見つけられない可能性もあり、日頃から負けたり道具代に費やしたりで懐が淋しくなりがちな初心者ほど詰み易い。
ピカチュウ版以降では詰み防止として500円未満でボールが減る代わりに入場自体は可能。
更にはお金がなくても拝み倒せばボール1個で入れてもらえる。

ちなみに初代ではピカチュウ版のみ生息しているポケモンのLVも大きく変動しており、あからさまにイエローカップに使っていいよと言わんばかりの超低レベル高種族値ポケモンがチラホラ。
具体的にはラッキーLV7、ストライクやカイロス、ハクリューLV15など。
ただし捕まえることがそもそも困難なうえに出現率が別エリアに出る並みレベルの個体と比べても更に低く、そこから個体厳選が加わるため、かなり厳しい道となる。

ピカブイでは、サファリエリアという名称は残っているがサファリゾーン自体はPokemon GOで捕まえたポケモンを受け取れるGOパークに置き換わっている。
ボールは自前。


園長はバオバで、セキチクシティに家がある。サファリゾーン内で見付かる金の入れ歯は彼が失くした物で、このままだと滑舌が悪くまともに聞き取れない(台詞をよく見ると入れ歯を探してくれないか?的なことを言っている)。入れ歯を見つけて返すとお礼に「かいりき」のひでんマシンを貰える(ピカブイではサファリゾーンが消えた影響で19番水道に入れ歯が落ちており、ヒジュツ・オシダシを教えてもらえる)。
関西弁で話し、ヤドンに顔が似ているらしい。

ちなみに初代から登場している人物だが、名前が明かされたのは13年後のHGSSにて。その頃は外国生活によるものか関西弁はすっかり抜けている。

金銀ではバオバが海外旅行に行っている(という名の容量不足)ので閉園している。
HGSSではバオバの息子によってパルパークに改装されている。

FRLGでは、セキチクジムリーダーのキョウがときどき危険がないか、見回りをしているという。

ちなみに、金銀でもマップデータだけはあるが、アイテムはなし、草むらはエンカウントなし、釣りでのみクラブヒトデマンが捕獲可能。

FRLGでも基本的な仕様は同じだが、釣りでハクリューがごくまれに出たりラッキーがハナダの洞窟から消えた都合ラッキーまでここでしか捕まえられなくなったりと変更点がある。
歩数が600歩になっているほか、こちらではバトルサーチャーがあるので入場料が払えなくなる事態は起きない。


ジョウト地方

金銀には無いがHGSSにてタンバシティの西、47番道路と48番道路を抜けた先にある。
経営者はバオバ。
入場料500円でサファリボール30個は同じだが、歩数制限が無い。

今作は今までと違い、サファリゾーンの内容を自分で組み換える事が出来る。
まず、エリアのブロックが12種類存在する。

草原エリア
花畑エリア
山エリア
岩場エリア
湿原エリア
沼地エリア
砂漠エリア
サバンナエリア
荒地エリア
水辺の岩場エリア
水辺の森エリア
森エリア

これらの中から6個設置出来る。

また、エリア毎に配置出来るブロックという要素も存在し、ブロックを設置すると通常現れないポケモンが出てきたりする。
ブロック毎に草原、森、岩場、水辺、その他の5タイプに分けられ、出てくるポケモンが違う。
エリア毎に同じブロックを長く設置設置しておくとそのエリアでのブロックの効果が上がり、
少ないブロックで珍しいポケモンが出たり、ブロックの効果を上げないと登場しないポケモンも存在する。オシャボの宝庫。

また、このサファリゾーンで出てくるポケモンは個体値が31が一ヶ所でも出るまで最大4回行われる特殊な処理が入るので、
53%と半分以上の確率でいずれかの個体値が31のポケモンが出てくる。通常は17%。

ちなみにここのサファリゾーンのBGMには歌詞が存在する。
HGSSのサントラの中にQRコードが入っており、携帯で聴く事が出来る。


ホウエン地方

ミナモシティの西、121番道路にある。
やはり500円でサファリボール30個、歩数制限は500歩。

エリアは主に3エリアに分かれている。南側にはネイティソーナンスキリンリキ、ドードー、ナゾノクサピカチュウが出現する。

北側は北西と北東で分断されており、北西にはマッハ自転車、北東にはダート自転車が無いと侵入出来ない。

北西にはカイロスやサイホーン、北東にはヘラクロスやゴマゾウがいる。

また、各地にポロックを置ける箱があり、持参したポロックを置くとそのポロックを好む性格のポケモンが出やすくなる。
また、ここはエサが配布されず、ポケモンと対峙中にエサ代わりに投げるのも持参したポロック。
更に他の場所の石を投げるに当たる項目もポケモンに近付くというものになっており、とことん経費削減している。

エメラルドでは東部を拡張工事しており、殿堂入りした頃に完成する。
そこにはポケモンコロシアムで登場していて他のGBA作品でゲット出来ない金銀ポケモンが多く生息している。
このサファリゾーンの拡張エリアによりポケモンコロシアムが無くてもGBA作品のみで全国図鑑が完成出来るようになった。

ORASでも所在地や出て来るポケモンは変わらないが、仕様は後述のカロスのものからフレンド登録要素を取っ払ったような感じ。
入場無料で、普通に野生ポケモンとバトルを行って捕まえる。

個体値は2V固定ではないものの、草むらや水辺が細かく区切られているためずかんサーチの連鎖が成功しやすく、手間は掛かるが普通の草むらよりは高個体値を狙いやすい。
ただしボールは自前で用意しないといけないし、サーチの連鎖まで考慮すれば実質的な費用はかえって高くなっている。
またわざマシンが3つも落ちているが、そのうち二つはマッハ・ダートの両じてんしゃがないと入手できない。


シンオウ地方

ノモセシティの北のノモセ大湿原がサファリゾーン。
恒例の500円30個、500歩。

内部は左右に3エリアずつ、計6エリアに分かれている。中央にはクイック号という列車が走っており、それに乗車する事で各エリアまで移動出来る。

ムックルビーダルウパーマリル等といったポケモンが生息している他、
各エリアに日替わりでスコルピグレッグルマスキッパといったポケモンが登場する。
全国図鑑入手後は日替わりポケモンの種類が増加し、ヤンヤンマタマタマ、ガルーラやゴクリンといった他地方のポケモンも出てくるようになる。

登場するポケモンは大湿原入口の2階の双眼鏡から、1回100円で5匹確認出来る。

ちなみに入ってすぐの所にいる人から「きりばらい」のひでんマシンが貰える。

あと、石の代わりに泥を投げる。


イッシュ地方

ゲームコーナーと共に遂にリストラ。
理由は海外進出にあたり、生物に石や泥を投げつける行為が生態系、ひいては環境破壊に繋がるとして規制されている為と思われる。
そしてこの作品以降、サファリボールは剣盾まで暫く姿を消したのだった………。

カロス地方

キナンシティに『フレンドサファリ』という施設が登場。
が、この施設は以前のシリーズまでのサファリとは大きく異なる。
大きな違いは

  • 入場料は無料。
  • ボールは自前のものを使用。
  • ポケモンを持ち込める(というか普通の野生ポケモンとの戦闘と同じ)。
  • 個体値が2V以上確定。

などであろう。

そして最大の違いは3DSのフレンドの登録数によって出るポケモンの種類数が増えるという事だろう。ぼっち死亡。
正確にはフレンド1人につき1つのタイプの区域が開放され、1区域につき基本2種類のポケモンが出現する、という形になっている。
ちなみに相手が殿堂入りしている状態でポケモンXYを起動し、双方がオンライン状態になった状態でサファリに入ると3匹目が開放され、夢特性を持った個体まで出現するようになる。
相手プレイヤーがORASでも(相手にとっての恩恵がないだけで)条件は同じ。

いずれにせよ、これまでのサファリゾーンとの共通点は『サファリ』という名前だけで、実際にはまったく別な施設であると言えよう。


アローラ地方

再び一切登場せず。


ガラル地方

サファリゾーンそのものは登場しないが、ワイルドエリアをサファリゾーンの発展形と捉える声もみられる。
また、DLC「鎧の孤島」にて実に11年振りにサファリボールが解禁され、第5世代以降の一部のポケモンも入れられる様になった。
流石に倍率は下がってる上に、入手方法がかなり茨の道だけど。

◆アニメでのサファリゾーン

無印編にて登場。サトシがケンタロス30匹ゲットした記念すべき回でもある。
一応ミニリュウの主役回なんだけど・・・
ちなみにこの回は海外未放送。
原因は拳銃乱射シーンがあったため。


◆余談

自分のポケモンを使えない事から、伝説のポケモンよりもゲットが難しいという認識が広まっている。
カントー地方のレアポケモン以外にもホウエン地方のピカチュウの「でんきだま」とか、シンオウ地方のグレッグルの「くろいヘドロ」とか……。
というかここだけ運の要素があまりにも強く、理不尽にも感じられてしまう。
そんな事情もあってか、近年のシリーズでは普通の捕獲形式になっていたり、そもそも影も形もなかったりと、従来の常識も覆りつつある。


追記・修正はラッキーの捕獲に成功してからお願いします。

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最終更新:2024年04月01日 21:51