どんな金属にも穴を開けられるドリルVS絶対に穴の開かない金属(ほこ×たて)

登録日 :2011/10/17(月) 00:57:52
更新日 : 2017/08/24 Thu 17:31:24
所要時間 :約 7 分で読めます




ある男は言った…


『我が社の金属は絶対に穴を空けることできない』



また、ある男は言った…


『我が社のドリルに開けられぬものは無い』


と……




『ならばいざ、勝負!!』


様々な対決を中心に行うバラエティ番組『ほこ×たて』の人気対決企画の一つ。

【概要】
人類が生み出した 『合金』 と漢のロマンの塊である ドリル が真っ向からぶつかり合う。
『合金に穴が開く』 のであればドリルの勝ち、逆に 『ドリルが破損する』『ドリルが止まる』 等の場合は合金の勝ちとなるルール。


最強の盾『合金』と最強の矛『ドリル』がガチンコタイマンでぶつかり合う、まさしく番組を象徴する企画。


●合金
日本の合金製造企業である 『日本タングステン』 が製造した『NWS超硬合金』と呼ばれる特殊合金。(因みに同社は原発の隔壁等を作るほどの会社である)

恒例として開発者である「中川内浩二」氏が代表として対決相手の社に赴く。完全にアウェーであるが気にしない。

また、回を重ねるごとに見送りが派手になる。


【第1弾】
2010年10月放送。
日本の加工メーカーである 『タンガロイ社』 が開発したドリルと同上合金が初対決。
結果はドリルが合金の硬度に負け、異常負荷で機械が強制停止。殆ど無傷の状態で合金が勝利した。


【第2弾】
2011年1月放送。
『アライドマテリアル社』 は、特殊な金属粒子『超砥粒』を付着させた『○』型のドリルを用意。

戦いはドリルが優勢かと思われたが、通常では有り得ない長時間回転による摩耗で特殊金属粒子が剥離。途中まで削れたものの目詰まりを起こした為ドリルが停止。
合金が勝利した。


【第3弾】
2011年7月放送。
『古河ロックドリル』 は主に岩盤等を貫通させる重機用のドリルを製造しており、
その中でも数十億はくだらない削岩用の連続振動型ドリルを繰り出した。
これは回転に加え、強力な振動で粉砕するもの。

この時からニッタンでの見送りが派手になる。

サイズの関係上、合金側も大型にしなければならない為『NWS超硬合金ジャンボ』へと進化した。

かなりの迫力を誇った一騎討ちであったがなんと削る方のドリルが削れて、先端が真っ平らに!

勝負は合金側の無傷の勝利で終わった。


【第4弾】
2011年10月16日放送。
ドリル製造 世界一 を誇る 『OSG(オーエスジー)』 社がついに重い腰を挙げた。

同社は今までの対決を映像分析し、なんと 『NWS超硬合金』と同等の合金を製造
さらに同合金にキズを付けた【第2弾】の○型ドリルに目をつけ、軸自体も円を描くように回転させ、先端には同等の粒子金属を付着させることで貫通力を強化。

そう、OSGはこの勝負の為に


対日本タングステン専用ドリル

というべきものを態々作り上げたのである。他に用途があるのかは気にしてはいけない


しかしタングステン側も新技術でさらに強化した『NWS超硬合金 W』で対抗。こっちも他に用途があるのかは気にしては(ry

ドリル側の代表である大沢氏は 『加工できない素材は素材じゃないんで、是非加工でしてみたい(ドヤッ』 と宣言。加工して需要があるのかは(ry

そして両者は大勢のOSG社員と記者が見守る中、激突する……



徹底した合金対策によりドリルは好調に合金を削ってゆき、OSG代表である大沢氏は笑を浮かべ、中川内は焦りを見せ始める。
そして突然火花とともに何かが弾ける音が響き渡り、機械が停止した。取り出してみると…






ドリルの刃はあまりの硬さに
刃が壊れて掘削不能


合金側に至ってはあまりの負荷に
なんと数個の破片に砕ける



もはや試合は続行不可能。

実はTake2をやってたらしいが、結局同じように割れたとのこと。



大沢氏 「穴が開かない以上、我々は負けを認めざるをえない」

中川内氏 「割れたら自分の負けですね」
とコメント。

結果、両者が負けを認めた為番組史上初の引き分けとなり、後日再戦の約束を誓い両者は熱く手を握った…

【第5弾】
2012年4月15日放送。
約6か月の沈黙を破って行われたOSGとの再戦。

しかし戦いは第4弾の対決直後からもう始まっていた。
もう後が無くなったOSGは、対決場所に飛び散ったNWS超硬合金の破片をこっそり回収。
それを基にして 自社の設備でNWSを再現・解析 するという禁断の作戦を実行した。

その結果、NWSの強さの秘密は 「熱」 にあると突き止める。
NWSは非常に粘性が高く、ドリルに纏わり付き動きを制限する。
それ故摩擦熱が貯まりやすい構造になっており、その熱が人工ダイヤモンドでできたドリルの砥粒を劣化させていたのである。
(ダイヤモンドは元が炭素なので熱に弱い)
NWSは、まさにドリルだけを殺す金属「ドリルキラー」だったのである。

これに対しOSGは「熱対策をすれば勝てる」と踏み、ドリル本体だけではなく掘削機械全体の見直しに着手。
熱が貯まらないよう一定時間ごとに金属から離すというピストン機構を組み込んだ上で、ドリル自体も砥粒を見直し超強化。
日本タングステン攻略の最終兵器 「クロスエンドドリルエボリューション」 を完成させる。
名前だけ見たら何かの必殺技みたいである。

一方の日本タングステンは、第4戦でクロスエンド自体はもう限界まで削れていたことで、割れてさえいなければ完勝だったと判断。
基本構造は変えず、剛性を高めるための「硬い粉」(企業秘密)を配合して割れる余地だけをなくすというマイナーチェンジに留めた。
こうして新たな超硬金属 「NWSΩ(オメガ)」 が完成する。
これも名前だけ見たら何かの兵器である。

そしてクロスエンドドリルエボリューションとNWSΩが激突。
OSGがNWSの解析を行い、自社で作った仮想金属を撃破したことが知れ渡っていたため、業界関係者は9対1の割合でドリルの勝利を予想する。

だが結果は、17分余りの激闘の末 NWSΩがギリギリで踏みとどまる
日本タングステンは下馬評を覆しての完全勝利を掴みとった。

なおスタジオで金属の勝利を予想していたピース又吉は対決を振り返り、
「あの破片はOSGを惑わすためにわざと落としたのかも」と評している。

【第6戦】
2013年1月1日放送。

富山県の産業用ロボット製造メーカー、不二越と対戦。
海外へドリル留学をした「ドリル王子」掘氏が勝負に挑んだ。

不二越の 「アクアドリル 無限」 はオイルホールも含めて全部をダイヤでコーティングし、
その上ドリル自体も「次から次へと砥粒が出てくる」構造にした強敵。

だがなんと7時間近い掘削の末、日本タングステンの 「NWSΩtypeⅡ」 が勝利した。

正月早々テレビから嫌な金属の掘削音が鳴り響くという何とも激しい戦いだったが、
実はNWSがドリルを削り返している音だったという信じがたい結末となった。

【高専頂上決戦】
2013年7月21日放送。
番組を見た高専の生徒が学校の設備で金属とドリルを作り対決する。
本編ではないとはいえ初のドリル勝利となった。
とはいえ過去の戦いと比べればレベルの低さは否めない。

【金属 VS ドリルマニアクイズ】
2013年8月11日放送。
最終戦の前フリとして行われた、クイズ形式で過去6戦を振り返る総集編。
一応同番組の「マニア VS 本人」のパロ。
この企画で、NWSの意味が「 N akaga W achi S pecial」 (中河内スペシャル) という物凄くダサいネーミングであったことが明らかになった。

【最終戦】
2013年10月放送。
番組での不祥事発覚により年内での終了を通告されたため、最後に挑戦する意志のあった中小企業の連合軍が「伝説のドリル」を制作して参戦。
結果は番組初のドリル勝利となり、無敵を誇ったNWSがついに撃破されたのだが、
その劇的なバトルにはふさわしくない程のなんとも盛り上がりに欠け、不本意な終わりとなってしまった。


『矛 盾』 を通り越した戦いは熾烈を極め、究極の技術の産物である両者がぶつかり合う姿に魂が震えた者も多いだろう…

他の企画でヤラセや動物虐待が明らかになって晩節を汚してしまった『ほこ×たて』だが、日本タングステンの広報は 「これに関しては一切ヤラセをしていない」 と発表している。
今なお真相は闇の中だが、他の企画と比べて業界関係者などの見張りが大勢立っていたこともあり、一応信憑性のある話と言えるだろう。

なお、この路線での対決をもっと見たい人はNHKの「超絶 凄ワザ!」を見ることをお勧めする。


追記・修正は矛盾を通り越した方がお願いします。

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