ほこ×たて

登録日:2011/05/31 Tue 10:48:34
更新日:2023/09/24 Sun 10:12:19
所要時間:約 9 分で読めます





〜それは昔の中国の話〜


ある商人はこう言った

この矛はどんな盾でも突き破る事が出来る」と

そしてその商人はこうも言った

この盾はどんな矛をも通さない」と

その話を両方聞いていた客は商人にこう尋ねた

その矛をもって盾を貫いたらどうなるのか?』と

その問いに商人は答えられなかったという……

これが矛盾の言葉の起源である


そしてコレはその「矛盾」に挑む、由緒ある?番組である…



◆概要

『ほこ×たて』とはかつてフジテレビ系列で放送されていたバラエティー番組である。
2010年1月17日放送開始。
番組開始時は月曜日23:00-23:30で放送され、
2011年10月13日より日曜日19:00-19:58のゴールデン枠に移動した。


番組の特徴として、故事成語の「矛盾」の矛と盾と同じように絶対に〇〇な」モノと「絶対に〇〇な」モノ同士を戦わせて勝敗を決めることにある。
何故モノと表現したかと言えば、物vs者という場合があるからである。機械vs人の戦いって燃える物があるだろう?

またもう一つの特徴として、さまざまな分野で高い技術力を誇る中小企業の紹介番組という異色の側面を持つ。
「うちの技術に勝てる奴は誰もいません」という自信を持った企業同士の意地と意地のぶつかり合い、ガチンコの異種格闘技戦と言えるだろう。




男と男の信念が激突した時――


新たな伝説が生まれる――




そして、滝川先生の連敗記録も生まれ(ry



◆対戦履歴


  • 絶対に剥がれない接着剤」vs「絶対に離れる磁石
この戦いは絶対に物をくっつける接着剤で反発力がすさまじい磁石同士をくっつけたらどっちが勝つかという勝負である。

圧倒的な反発力で接着剤をも押し退けるかと思われていたが、接着剤の超強力パワーにより磁石が破れ去っていき、
絶対に剥がれない接着剤」が勝利を収めた。


  • 絶対に壊れない傘」vs「絶対に吹き飛ばす風力マシン
異例の海外からの参戦。
ニュージーランド生まれの「絶対に壊れない」と風速40km/sをほこる最強の「絶対に吹き飛ばす風力マシン」の対決。
人工的に雨を降らせた状態で、傘をさした開発者に向けて3分間風力マシンが風を浴びせ続け、壊れなければ傘の勝ち、という対決。
どんなに風を受けても決して骨が折れず、傘の勝利かと思われたが、風力マシンが眼前に迫った2分20秒に崩壊、
すべての骨が折れてしまい辛くも風力マシンが勝利。
傘の開発者は「次は絶対に壊されない」とリベンジを誓いニュージーランドへと帰っていった。


  • 絶対に抜け出せない粘着シート」vs「どんな道でも走れる車
どんなパワフルなでも止めてしまう粘着シートと、どんな悪路にでも対応出来る車との対決。

粘着シートはトラック等も引き離す事をさせない超強力な物であり、タイヤが触れたら最後。粘着物質がタイヤに巻き付いてバックしても抜け出す事は叶わない。
対する車はキャタピラ式になっており、更にはどんな悪路にも対応出来るように四本の足が存在している。これにより車体を持ち上げたり出来る優れ物。

この対決は車がキャタピラ式である為に接着面積の関係上、粘着シートが絡み付き車が負ける……かと思われたが、
この車の特徴である四本の足を駆使して粘着シートから抜け出し、見事「どんな道でも走れる車」が勝利を収めた。


  • 絶対に見破られない食品サンプル」vs「絶対に真贋を見分けられる林檎職人

これは物vs者の(正確には食品サンプル職人vs林檎職人だが)戦いである。

絶対に見破られない食品サンプルは現役の料理人を騙す事に成功している。
対する林檎職人は赤み具合や傷の付き方等を観察し、それから蜜のつまり具合や熟れ具合を見抜く力を持っている。

まさに匠vs匠のプライドを賭けた戦いである。結果として林檎職人の方は負けてしまったが、互いが互いを認め合うという素晴らしい結末となった。



この番組の名物企画とも言える対決である。詳細は個別項目にて。

物vs物の場合、企業同士の戦いとなる為に社員総出で応援をしたりするので、熱い戦いを更に盛り上げてくれる。
あまりに熱い戦いなので理系の甲子園と呼ばれたりもする。



◆打ち切り

と、以上にように人気番組であったが…
徐々にネタ切れ感が出てきており、AKBが何かに挑戦という企画や(大島優子がこの番組のレギュラー)、
芸能人が作っただけの野菜を「○○が苦手な人でも食べられる」というあまりにも杜撰な対決が出るようになっていった。

トドメが2013年10月20日放送の「どんな物でも捕えるスナイパーVS絶対に捕えられないラジコン」において、
実際は初回の対決の時点でラジコン側が勝利していたのに、その勝利対決を最後に配置するという編集を行ったことだった。
放送を見たラジコン側の人物がこれに怒り、ブログ上で暴露したため視聴者からも多数の苦情が届いたのである。

別にそのくらいはいいんじゃないか?と思うかもしれないが、
編集で順番だけではなく、テロップの内容、ラジコンを操作していた人たちの台詞まで入れ替えて「最後の最後に勝利した」かのように見せかけていた。
加えてこの番組は「真剣勝負」を標榜しているのに、捏造を行うのはいかがなものだろうか。

しかもこの一件だけではなく更に他の対決
「猿VSラジコンカー」
「鷹VSラジコンカー」
これらの対決でもやらせ行為が芋づる式に暴露された。
(猿とラジコンを紐で繋いで、猿がラジコンを追いかけているように見せるという細工があった。)

なおこの杜撰な内容はこれに始まったわけではなく、それ以前からもネットでは度々やらせ疑惑が指摘されていた。
上述した「嫌いな物を食べさせる」という企画に参加した芸能人が別件で好物としているソースが見つかったり、セキュリティを破ったハッカーが「ファイルが多すぎて目当ての物が見つからない」など粗末な理由で負けを認めたりと、視聴者を軽視していると取られてもおかしくない放送が平気で行われており、尻尾を出すのは時間の問題だったと言える。

その結果、27日の放送を自粛していたのだが、11月1日、とうとう番組の打ち切りが決定してしまった……





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最終更新:2023年09月24日 10:12