ロボ=カイ(GG)

登録日:2011/04/15(金) 21:36:41
更新日:2024/01/06 Sat 20:26:26
所要時間:約 8 分で読めます




「イイ試合ニナル訳ガ無イ!!」


ロボ=カイ(ROBO KY)
CV:
草尾毅(GGX&~GGXX)
寺田完(GGXX#R~GGXX/)
井上巧(ISUKA、GGXX AC~)
千葉繁(GGXrd -REVELATOR)

身長:不明
体重:不明
血液型:不明
出身:不明
誕生日:不明
趣味:不明
大切なもの:不明
嫌いなもの:不明



終戦管理局報告書:第6251号
当該個体は、元聖騎士団団長であるカイ=キスクの戦闘データを元に本局によって作成されたイミテーションシリーズの一個体である。
その高い機動能力と量産性から、部隊による制圧、探索や機密個体の調査など、優れた汎用性を持つ。

しかし、法力制御における設計上のミスによるものなのか、想定しない動作が確認されている。
その不良動作は命令系統を顕著に反映されており、人間が持つ「感情」を基とした行動を行う事がある。
故に、各任務における成功率は低い。

現在も改良を重ね品質信頼性の向上と共に戦闘能力の強化を行っているが、
未だ不安定な動作は解消されず、シリーズ全体の見直しが検討されている。
以上より、当該個体の危険度はDとする。


【RiskRating:D】



ロボカイは対戦格闘ゲームギルティギアシリーズに登場するキャラクター。


○ゲーム中の活躍
ロボカイは美しい金髪に細剣を携え、純白の衣装に身を包んだ元聖騎士団長である。








……はずがない。


目はライトだし、肌は緑だし……。



表向きは退役軍人の社会復帰支援、裏では危険因子の監視や政府とアサシン間の橋渡し等を行っていた諜報組織「終戦管理局」が多目的に使える駒として開発したロボット兵器。

人間にしてギアと同等に渡り合うカイ=キスクのポテンシャルに目をつけた終戦管理局は「組織に忠実で量産可能なカイ=キスク」として開発したもの。
その精度は人間と同等かそれ以上であり、様々な作戦に従事できる上に大量生産可能で補充に事を欠かない。終戦管理局の戦力増大の要となる。




…はずだった。

家庭用隠しキャラクターだった頃のロボカイは上記の要件を満たした機械兵士だったが、
一般プレイアブルキャラに昇格する際に彼の設定が劇的に変化。
「身なりこそカイに似せてはいるが、
誠実な彼とは真逆の我が儘で自己中心的、おまけにスケベで自分勝手」という、終戦管理局の理想とは掛け離れたものとなった。

台詞や挙動が非常にコミカルで、創作物のロボットによくある冷徹さとは掛け離れており、下手したらゲーム中のどんな人間よりも人間くさい。
そもそもキャラクター誕生の経緯からして「みんなの大好きなカイを落としてやろう」というコンセプトの元開発されており、作品きっての色物。ていうか誰か止めろよこのコンセプト。
おかしな挙動や言動は作品を重ねる事に加速して行く。


初登場はギルティギアゼクスでカイのEXキャラクターと言うポジションで家庭用に参戦。
ストーリーにも登場するが名称が決まっておらず、公式でダークサイドカイと呼ばれた。
動きはイカれていたがこの時はまだ普通の肌色をしていた。

続くイグゼクスにも家庭用隠しキャラクターとして参戦。
カイにEX性能が追加された事に伴い彼も独自キャラクターとして独立。
ロボカイと言う正式名称が与えられた。そしてグラフィック上の肌色が緑色になる。
ストーリーモードでは様々なキャラクターを襲撃。
ロボカイの行動がキャラクターの動機になることも多く、ストーリー内のラスボスを複数回勤めるなどわりかし優遇されている。

そしてついにバランス調整版である#Rにて正式にプレイアブル化。それに伴い大幅なデザイン変更が行われた。
カイのEXキャラであったためいくつか使いまわされていたモーションを一新。
通常技から必殺技まで総てが内蔵の火器やハンマー、ミサイル等のギミックを用いた独自のものに入れ替わり、ついでに衣装もカラーリング等、少し変わった。
動きが鈍重でガトリングルートも少ない反面攻撃力が全体的に高い。家庭用限定のEXは逆に一撃が軽い代わりにスピードが標準並みでガトリングルートが豊富。
また今までカイの担当声優である草尾氏の声を編集しただけの戦闘ボイスは新たに録り直され、
これによりロボカイは戦闘中、ストーリー問わずとんちきな事を繰り返す完全な色物へと変貌を遂げた。

前述の通り量産型であるが、プレイヤーが操作するのはその内の一体と言う設定……だった。
設定が整理されたXrdでは量産試験で不合格となった結果廃棄された設定になっている。今作のロボカイはいくつか試作されたロボカイの第一号であり、現存する最後の一体でもある。

ACのストーリーではディズィー捕獲の任務を受け活動する事になる。
ルート1では寄り道(主に嫁探し)のせいでディズィー捕獲に失敗。
襲撃したジャスティスコピーの爆発に巻き込まれてロボカイシリーズの製造が中止。
変わりにロボムキンが開発される。
ルート2ではディズィー捕獲に成功するもやはり戦力外通告を受ける。
しかしこちらでは通告しにきた博士を拉致、ついでにディズィーも連れて(曰く嫁)終戦管理局から意気揚々と逃走するエンドになる。
因みにACより名前がロボ=カイ表記になった。

動力源は「ヘラクレスエンジン」。
…という名の体内に飼っているヘラクレスオオカブトである。

他にも彼を主役としたドラマCDもあるがそちらは別項目を参照。

XrdシリーズではREVのストーリーモードに登場し、戦闘面でもドラマ面でも活躍した。上述のドラマCDでの出来事にも触れられている。
因みにREVのロボカイはよく出来た人格者に成長している。ACの後どんな人生を送ったのか想像すると泣けてくる。
なおこれまでのシリーズではロボット感を出す為に
声優が機械的に棒読みしたり(XXロボカイ)、
「ナチュラルにヘンテコな喋り方にするためにスタッフがCVを担当したり(RELOAD以降のロボカイ)という手法が用いられていたが、
REVでは千葉繁氏が流暢な喋りでロボカイを演じており、音声の加工具合も過去作ほどではない。


○性格
ロボのくせに非常に個性的で尊大な性格をしており、
相手をナメきったような言動が多く自分達を創造した「博士」にすら平気で文句を口走る。
特にシリーズの元となったカイに対しては「駄目おりじなる」と呼んでバカにしている。もっとも、公式ではカイに勝ったことは一度たりともないらしい。
その一方でジョニーに匹敵する女好きであり、好みの女性には一方的に求婚を申し込む。
ミリアは「ヤタラ合格」で「バッチリたいぷ」らしい。
しかし誰でもいいというわけではないようで容姿が幼いメイは「挑ム権利スラ無イ」と切り捨てている。
余談だがブリジットを初見で男と見破った数少ない人物。
勝利台詞曰く服が透けて見えるらしい。うらやまけしからん。

Xrd REVのストーリーモードでは過去作とは比べ物にならないほど達観しており、若者を時には諭し、時には痛い目に遭わせて分からせる渋いおっちゃんになっている。



○ゲーム中の性能(最新作準拠)
最大の特徴はテンションゲージの変わりに「電力ゲージ」*1と「熱量ゲージ」*2と言う独自のゲージを持っている点。
電力ゲージの用法は主にテンションゲージと変わらないが、
攻撃、防御等による上昇が少なく、変わりに特定の必殺技で大幅に上昇する。この上昇量は特定行動後のクールタイムやテンションバランスの影響を受ける為、最大で二倍近い差が出る。
また一定量たまっているとそれを消費して一部必殺技が強化されると言う特徴がある。
熱量ゲージは0~100度まであり、特定の行動で上昇、下降する。80度以上になると通常攻撃に燃焼効果が付き、性能が変化する。
しかし、100度になってしまうと熱暴走を起こしてしまい、ロボカイが爆発。
ダメージ+大幅不利というリスクを負ってしまう。

以上二つのゲージを管理しなければならないため、使い始めは難しいが、
性能自体は高いため慣れてしまえば平均以上に戦える。中級者以上向け。
キャラランクは業務用初出の青リロ(厳密に言えば赤リロだが、あっちはバグまみれの上に回収されたので除外)では上位キャラ、
しかし/では弱体化された部分が多く響いて最弱クラス。ガードしても熱量ゲージが貯まるようになってしまった為、ガード中に熱暴走してガードが解けてしまうという致命的な欠陥があったのが主な原因。それ以降の作品では中堅に落ち着いている。
また、カイと同じ体格でありながら体重がとても重く、キャラによっては繋がらないコンボが出てくる。
根性値は低いものの、ロボットだけあり素の防御力自体は平均よりも高目であり、先述の体重の件もあってかなりタフ。
ダメージを喰らうと出血描写の代わりに機械のパーツがこぼれる演出がある。

○使用必殺技
  • 時間差起き上がり
特殊動作で起き上がりる前に相手を挑発する。動作中は無敵なので起き責めのタイミングをずらせる。
「今日ハコンクライデ勘弁シテヤル」

  • 座談カイ
足元に光るシートを展開する。この上に居る間は電力が上昇し、通常時で最大30%回収できる。
相手もゲージが回復するが、ロボカイで無ければ10%程度しか回復しない。
しゃがみDに当てられている都合、ノーマルロボカイには足払いが存在せずしゃがみSが代わりになる。
EXはコマンド技で、しゃがみDにノーマルのしゃがみSが割り当てられている。

  • カイ幕ホームラン
対空技。電力の残量によって発生が速くなり、無敵が長くなる。
カイのものに似ているがACまでは空中では出せない。
EXとAC+Rは空中でも使え、特に後者はLV2以降の初段が中段判定と崩しで強力。

  • 痛カイ撃
無敵判定のある突進技。相手にヒットすると充電モーションに派生し、最大50%程電力が貯まる。
発生、判定共に優秀だが、ダッシュからで無いと出せない。

  • 町内カイばーげん
空中からミサイルを発射する。
電力残量によって性能が変化し、LV1では隙が多く飛距離も出ないが、LV2で誘導弾になり、LV3で分裂する巨大ミサイルになる。
LV2は気絶値が高く画面端のコンボで活躍し、LV3は発生保障(ロボカイが攻撃を受けても弾が消えない)かあるので牽制に非常に優れる。

  • 喰らっとくカイ?
バズーカ砲から弾速の遅い弾を発射する。ノーマルは途中で消えるがEXは画面端まで届く&FB版有り。
電力残量によって性能が変化し、ヒット数と攻撃判定が強化される。持続が長いので起き責めに有効。

  • カイ電波
相手のテンションゲージを電力に変換するコマンド投げ。
相手のテンションゲージによってヒット数が変わり、最大14ヒット、50%のテンションゲージを吸収する。
座談カイの上では相手のゲージが回復し続けるため必ず14ヒットするテクニック、通称「座談吸い」が強力。

  • カイ現象
下半身を馬に変型して突進する。ノーマルは電力残量で、EXは熱量で威力、速度、距離等が強化される。

  • カイ熱剤
排気して熱量ゲージを下げる。熱量で性能が変化し、LV2はガードさせて有利、LV3はよろけを誘発。ノーマルは通常技(→+HS)、EXは必殺技。

  • グリードセバー→斬り払い
EX専用。オリジナルよりも軌道が低い。

○フォースブレイク
  • 今日はカイ散
頭のプロペラを回し、1秒間空中に浮き上がる。
ジャンプ回数がリセットされるのでエリアルが発展する。

  • 熱暴走カイ!?
EX専用。自爆する。ただしこの技では死なない。ガード不能で、相手に小ダメージ・自分に中ダメージ。

○覚醒必殺技
  • カイ心の一撃
LV3カイ幕ホームランの根本がヒットしたときに電力が50%以上残っていると自動的に派生する。EXは通常の覚醒必殺技。
ダウンを奪う切り払い。読みは「カイシン」ではなく「カイココロ」

  • 駄目な奴は何をやっても駄目→追加頭突き
ノーマル専用。腕を4本に増やし、「駄目駄目駄目駄目駄目駄目」の吹き出しと共に相手を殴りまくる。
言わずもがな、元ネタはDIOのムダムダラッシュ。
追加頭突きを入力するまで電力を消費しながら連打を継続する事ができるが、
熱量も大きく上昇する(熱暴走も起きる)ためタイミングの見極めが重要になる。
熱暴走寸前で追加頭突きを出すと性能が強化されるがタイミングはシビア(後の作品ほど緩和されているが)。

  • 限カイらばーず
自身を強化する技。発動すると頭の上に9のカウントが表れ、これが0になるまでの間、
地上、空中ダッシュの高速化
電力ゲージ自動上昇
熱量ゲージ自動減少
の恩恵を受ける「オーバークロック」状態になる。
しかしカウントが切れると同時にロボカイの周りに合計27ヒットする電磁波が自動で発動し自身もダメージを受けダウンしてしまう。
しかしこのダメージで敗北することは無く、電磁波さえ当てれば大幅に有利になる。
また電磁波の硬直はサイクバーストでキャンセルができ、それを利用すれば更に追撃が可能。それを利用した即死コンボもある。
赤リロの時はこの電磁波の1発目が空中FDでガード可能、しかもガードすると持続無し&限カイらばーずの終了処理が行われずにラウンド中永久に続くというバグがあって嫌がられた。
そしてこの終了処置が何かのフラグと共通だったらしく、ヴェノムの通常投げを決めると「画面端にたどり着くまでボールから開放されなくなり、延々とダメージが入り続ける」という謎現象が起こる。
画面端に付く前にダッシュジャンプで飛び越すと、反対側に移動し始めるので、投げさえ決めれば勝負が決まってしまうという一発逆転ネタが存在した。

元ネタはガールズHR/HMバンドSHOW-YAの「限界LOVERS」から

  • トリニトロトルエン偏執
EX専用。ノーマル2HSのモーションでミサイルを8発発射する。
当たらなかったミサイルは2つに分裂し、一定時間後に相手のいた位置に落ちてくる。

トリニトロトルエンはTNTの正式名称、偏執は英語でParanoiaなので、
由来はおそらくメタルマックスシリーズに登場する全体攻撃可能なミサイルランチャー「TNTパラノイア」から。


○一撃必殺技
  • 13カイ弾
目の前を斬りつける、これがヒットするとロボカイが口から4体のチビロボカイを召喚。
相手を拘束したチビロボカイはそのまま上昇。空中で相手もろとも爆発する。
元ネタはヤッターマンに出てくる「今週のビックリドッキリメカ」

○余談
キャラそのものも珍妙だがテーマ曲も珍妙なものがメイン。
通常テーマ曲の「Under Construction_Day/Night」は曲ではなく機械の稼働音や周囲の環境音という前衛的すぎるもので、
カイとの対戦時の「Holy Orders?」は聴いていて不安になる不協和音でアレンジされたHoly Ordersというこれまた奇妙なもの。
だが、韓国版でのテーマ曲「Vortex Infinitum*3」はロボカイのテーマ曲と思えないほどカッコいいガチなテクノロックとなっている。




「サッサト追記・修正シロ! コノ駄目あにおたガ!」

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最終更新:2024年01月06日 20:26

*1 1目盛り10%相当の10目盛り。EXは5%相当で20目盛り

*2 円形の温度計と同じ見方

*3 カイの韓国版テーマ曲「Pillars of the underworld」のアレンジ版。