御津闇慈(GG)

登録日:2011/05/16(月) 03:18:10
更新日:2024/03/16 Sat 14:38:46
所要時間:約 7 分で読めます






「常勝不敗がモットーでね!」



御津 闇慈(みと あんじ)
CV:
五十嵐 亨(GGX~GGXrd Rev2)
神奈延年(GG STRIVE)

身長:183cm
体重:68kg
血液型:B型
出身:壊滅前の日本
誕生日:1月1日
趣味:体を激しく動かすスポーツ、旅
大切なもの:信念、自由
嫌いなもの:天邪鬼、屁理屈



終戦管理局報告書:第4152号
当該個体はジャパニーズであり、現在、脱走中である。施設脱走後、いかなる経路によるものか、神器「絶扇」を入手し、現在も逃走中である。
ジャパニーズの文化と血統を正統に受け継いだ者であり、舞いによる闘技を完成させている。
行動基準は不明瞭であるが、キ゛アおよびその制作者を追っている節がある。
それも、ジャパニーズの多くに見られる怨恨ではなく、単なる好奇心である、と観察されてはいるが、その本心は不明である。
いずれにせよ、制御方法を持たないジャパニーズが野にあること自体、危険として考えるべきであろう。それを考慮して、危険度はAとする。

【RiskRating : A】


御津闇慈は2D対戦格闘ゲームギルティギアに登場する架空のキャラクター


ゲーム中での活躍

白の鉢巻きに鼻かけ眼鏡、胴体部だけ切り抜いた奇妙な形状の青い袴に身を纏った、がたいのいい青年。
しかし顔は意外にも爽やか風味だが、ゲーム中では度々暑苦しいやつと称される。

ギルティギアの世界では日本が既に壊滅しているため、その生き残りである「ジャパニーズ」は保護という名目の元、施設に収容されるのだが*1
束縛を嫌った彼は梅喧同様施設から逃亡、ギア制作者である「あの男」を追っている。
しかし他のジャパニーズと違い、彼があの男を追うのは日本を壊滅に追い込んだ復讐ではなく、知的好奇心から、とかなり変わっている。

性格は熱血漢であるが、熱血馬鹿では無く、普段は飄々とした掴み所の無い性格をしている。
また、後先考えずに行動している様に見えるが、実は打算的な性格をしており、鋭い洞察力と観察眼も併せ持つ。流石眼鏡キャラだ。
ゲーム中では、あの男に対して独自のギア計画論を展開したり、本物そっくりのジャスティス人形を一目で偽物と見破ったりと、キレ者としての一面も覗かせる。
(この「独自のギア計画論」を聞いたあの男は、特に肯定はしなかったが否定もしなかった。)


上半身裸の理由は「これで攻撃を食らうと痛い。だから本気で避けられる」から。しかし一部のキャラからそのせいで「露出狂」といわれてしまう。
言葉使いは、「むず痒くて無理」という理由で上下関係無く常にタメ口。たまに相手を小ばかにしたりするが、これは彼なりの愛情である。


上記の通り神器「絶扇」の持ち主であるが、入手経路についてプロデューサーの石渡氏曰く「考えてあるが語るほどでも無い」「簡単に言えば拾った」とのこと。
因みにこの絶扇、ソルカイの剣と同じくらいやばい代物それを拾うって…
XとXXの間を描いた漫画版(XTRA)ではジャパニーズのコロニーから奪って持ち出したことになっている。

ジャパニーズであるため他のジャパニーズ系キャラとの絡みが多い。梅喧に好意を寄せ、チップに日本語を教えたりしている。

また数少ない「あの男」に接触した人物でもあり、家庭用XXではあの男に気に入られ、仲間に引き入れられる。
続きとなるAC+ではあの男の計画に興味を持ち、達成の為に助力して構わないという思想を持つようになり、その一環としてイノを連れ戻す任務に着く。
無事イノを封印してあの男の部下に収まるか、任務の途中で出会った梅喧に復讐を止めるよう諭し、共に旅に出るかの2ルートに派生する。

Xrd以降はさっぱり出番がなかったが、Rev2梅喧エピソードモードで着物姿で扇子を持った聞き覚えのある声の男が通信ごしに登場。個人通信が使えない梅喧のためにわざわざ通信手を派遣して、あの男の情報を要求する彼女にタジタジになりながらもコロニーの防衛を頼んでいる。
だが彼は彼女にあることを黙っていた、あの男ことギアメーカーが仇ではない可能性が浮上したことを…

そしてGGSTではついにプレイヤーキャラへ復帰。五十嵐氏の辞退により声優が神奈延年氏に変更された。

今では未認可小国とはいえ大統領となったからか、チップを「大将」と呼び、二人でハッピーケイオスの動向を追っている。

アナザーストーリーでも登場。出番は少ないもののディライラと梅喧を引き合わせる重要な役回りで登場する。
また、本職が番傘職人であることがサラッと明かされており、最近は副業として鏡作りも始めたようである。
舞踏家じゃなかったんだ……

ゲーム中の性能

日本の伝統芸能「舞」を組み込んだ独自の格闘方で、両手の扇子を駆使して戦う。軽やかに動き回る戦闘は目にも楽しい。

彼独自のシステムとしてガードポイント(以下GP)があり、一部の通常技の出かかりに防御判定を持つため相手の攻撃を受け流しつつ反撃できる。
また中段、裏周り、固め等の能力が高く、強力な起き責めで相手を追い詰める。

その半面、通常技が大振りでリーチが短い為立ち回りが弱く、判定が高い位置に集中するため低姿勢の相手にも弱い。GPも基本的に下段技には無力(下段を受け流せるGP技は屈HS、3K、3Sのみ)。
また一通りの必殺技は持っているがそのどれもが中途半端で扱いが難しい。
更にその性格故か根性値は全キャラ最大にもかかわらず、防御自体は低めで意外にも打たれ弱い。

GGSTではGPが廃止され、代わりに移動技の「水月のハコビ」や一部技の移動部分に打撃無敵がついた。それで相手の攻撃を空かして反撃するスタイルとなったことと、疾の発生鈍化によりごり押しはききづらく、丁寧に相手の攻撃を見切っていく必要がある。

チクチクと牽制で隙をうかがい、相手の行動を誘ってからコンボでダウンを奪い、そこから強力な起き攻めでダメージを奪っていく。
立ち回りの弱さ故、万年弱キャラクターでギルティらしい爆発力は無いが独自の立ち回りが面白く、非常にやり込みがいのあるキャラクター。
相手に行動を読まれないことが勝利への重要な条件になるため、のらりくらりとした「舞」の様なプレイが求められる。
ちなみに相手の攻撃を「舞」でいなしながら戦う様を、ゲーム上でGPという形にしたのは表現として失敗だったと石渡氏は後に語っている。GGSTでの性能変更もこの流れからのものか。
本項目コメント欄にあるように石渡氏は闇慈に対し辛辣なコメントを残しているが、同作での復活において他キャラと比べ闇慈も抜かりなく作り込まれているのを鑑みるに、これらはもう過去の話と言ってしまっていいだろう。


余談だが、半裸、ジャパニーズ、熱血漢、誕生日、GPと、某暑苦しいアークの忍者と共通点が多い。そのためか暑苦しい忍者には闇慈を意識したカラーがある。
また、後に同じく半裸、筋肉、(また違うタイプの)暑苦しさをもつ某強者を喰らうアークの戦闘狂を意識したカラーが、今度は闇慈に搭載されている。



○使用必殺技

  • 疾(シツ)
扇から青い蝶の飛び道具を飛ばす。蝶自体の攻撃力は低いが、ガードさせると真上にに跳びはねながら、相手を上から急襲する鳥形の飛び道具に変化する。
過去作では鳥部分が中段だったが、性能変更され2ヒットする上段攻撃に弱体化された。しかし依然として固めで強力。
蝶が鳥に変わる1Fの間にもう一匹蝶が出せるテクニックが存在する

  • 風神
風を纏って突進する。出が早いが距離が短いS版と出が遅いが距離があり、出かかりに無敵のあるHS版がある。以下の技と一つのフォースブレイクへ派生可能。
GGSTではHS版のみとなり、入力時ボタンホールドの時間に応じて出の早さが変わるように。ホールド中は後述の水月のハコビと同様のモーション・性質となる。
アップデート(Ver1.09)で突進距離が伸び、攻撃判定発生前や風神空振り時にも派生可能に。より使いやすく相手を幻惑できるようになった。

→針(シン)・壱式
垂直に飛び上がり、斜めに6本畳んだ扇子を投げつける、中段判定だが崩しとしては機能しない。
GGSTでは6WAY弾ではなくなり上段判定に、扇子自体ではなく地面に着弾時のエフェクトに攻撃判定がある形になった。
アップデート(Ver1.09)で攻撃判定拡大、持続増と強化された。

→一足飛び
片足で跳躍し、一定距離進む移動技。下段無敵なので下段に弱い臨の対の選択肢になる。
GGSTではこれをRCしての高速中段、及びすかし下段や投げといった択が強力。
実は後述のEXキャラクターからの輸入技。

→凪刃(ナギハ)
足元を扇子で払いダウンさせる。しかしガードされると反確。

→臨
振りかぶった扇をたたき付ける。上中段にGPがあるため、サイクバーストを潰したり出来るが、下段技に弱い。
前述の通りGGSTではGPは削除。純粋な崩し択となった。

  • 紅(コウ)
GPから派生。踊るように回転しながら上昇し、相手にダメージをあたえる。主に対空。
GGSTでは後述のEX 紅のように236S入力で生出しできる普通の必殺技に。無敵時間のない昇龍技といった見た目だが、技後に空中技や空中ダッシュが可能で隙をフォローできる。
風神同様ボタンホールド可能で、同様にホールト中水月のハコビと同様のモーション・性質となる。
過去作のS風神と同コマンドのため、過去作プレイヤーは風神を出すつもりで暴発しないよう注意。
GGST版も一足飛びに続くEXキャラクターからの輸入技と言えるだろうか。

  • 蒼(ソウ)
GPから派生。紅が飛び上がるのに対して、こちらは前進しながら扇子をたたき付ける。壁張り付きを誘発する。
GGSTでは削除された。

  • 陰(オン)
飛び上がりながら相手につかみ掛かる対空投げ。捕まった相手は巨大化した扇に包まれ電気を流される。
威力が高く、ダウン確定でFRC対応となかなか優秀。闇慈のダメージ元となる技。演出の都合上位置が逆になる。
GGSTでは削除された。

  • 戒・壱式 / 弐式
両足を揃えて回転しながら飛び上がり、両足で踏み潰す技。中段判定でダウンが奪えるが発生が遅く反応されやすい。
小ジャンプから相手を踏み付ける壱式と大きく飛び上がってから踏み付ける弐式がある。
このとき巻き上がる砂煙で崩しを見えなくする不思議な起き攻めテクが存在する。
GGSTでは削除された。

  • 針・弐式
両手に気を溜めて相手を吹き飛ばす。こちらも中段なので、低空版がガード崩しに使える。
GGSTでは削除された。

  • 水月のハコビ
打撃無敵のある移動技で、無敵時に打撃が当たるとオレンジ色の十字エフェクトと鈴の音のようなSEが発生する。
ボタン押しっぱなしで移動距離と無敵持続が延びる。
出始めから無敵ではなく、打撃を避けても必ず反撃できるわけではないため過信は禁物。

○フォースブレイク

Xrd以降の作品ではフォースブレイク自体が削除されているため、闇慈もGGSTではこれらを使用できない。

上記必殺技の強化版で、蝶が赤くなり、鳥が中段判定になる。しかし隙が多いのでガー不は狙い難い。

→臨
風神から派生。中段になった上に発生が早くなり前進距離も伸びた。

強化版。威力が高くなりダウン属性が追加された。


○覚醒必殺技

  • 一誠奥義「彩」
目の前で巨大な扇子を回し挟み込む。無敵時間があるため割り込みに使える。
パーティーゲームであるGGIでは攻撃範囲も優秀で、乱戦時にこれを出して相手を纏めて料理出来るとかなり気持ちいい。

  • 天神脚
戒・弐式のモーションで飛び上がり、踏み潰した相手に超回転でダメージを与える。追撃可能だが当てづらい。一応ガー不のネタがある。
コマンドは2タメ8K入力だが、なぜか2タメ時間が異様に長く必要で、そもそも出しづらいという欠点がある。
GGSTでは削除された。

  • 花鳥風月
GPから派生。連撃を与え、最後闇慈の後ろに屏風が開く。見た目はカッコイイがわざわざ使う必要の無い死に技。

  • 花鳥風月 改
当て身技に変更された花鳥風月。GGSTは覚醒必殺技のダメージが大きく、ウォールブレイクも狙えるので実用的。
ただし当身成立時点で確定ではなく、めくりジャンプ攻撃を受けた際などに反撃がスカってしまう、反撃の初段ヒット時に遠いとカス当たり判定となり、演出が簡略化されダメージ減となるなど、決して万能技ではない。
余談だが、背景演出が屏風から満月に変更されたほか、当て身技動作が姐さんリスペクトで亞坐身っぽいモーションとなっている。

○一撃必殺技

光に包まれて画面外へ消えた闇慈が竜の頭にあぐらかいて画面を横断する技。
一撃準備、技の発生共に遅く、無敵も絶無で実践どころかCPUすら決め難いが、めくりを狙うという一撃必殺技には珍しい小ネタが存在する。
ただしガードされると隙が甚大極まりない。具体的にはチップ以外のすべてのキャラから一撃必殺技を叩き込まれる程に硬直が長い。結果的に「次は本気を出してやる~!」するハメになるのはお約束か。
因みにジョニーの「ジョーカートリック」をしゃがみでやりすごし、ジョニーが投げたカードが画面端で消えた直後にこの技を出すと、演出関係のバグで闇慈が一撃を喰らってしまう。

GGSTでは、全キャラ共通で一撃必殺技自体が削除されている。

○家庭用専用技(EXキャラクター)

全キャラ共通の仕様として、アーケード版ではGG ISUKAでのみ選択可能。Xrd以降の作品には搭載されていない(そもそもXrdに闇慈いないけど)。

  • EX 風神
S、HSとも通常版より突進距離が長くなり、特にHS版はかなり長距離を突進し相手との距離が近いと、紗夢の千里沁鐘のように相手の背後に回り込む特性も付く。
HS版は背後に回り込むタイミングでFRC可能。

→戒・壱式
通常版から壱式は風神からの派生専用、地上で生出しできるのは弐式のみという形に変更されている。

  • EX 紅
GPからの派生以外に、623P入力で生出しできるようにもなった。
フォースブレイク版はGP派生のみのまま。

  • 戒・参式
空中で出せる戒。

  • EX 針・壱式
214P入力で生出しできるように。斜め下広範囲をカバーする飛び道具だが、残念ながらFRCはできない。

  • 無形(むぎょう)
覚醒必殺技版の風神。コマンドは一誠奥義「彩」と同じで、派生技も通常の風神同様P・K・S・HSいずれかで出せる。
派生技には通常版における覚醒必殺技も含まれるが、テンションゲージ消費は無形を出した際の50%のみ。

→紅
覚醒必殺技版の紅。

→天
派生専用の天神脚。EX闇慈で通常版と同じ性能のものを出せるのはこの派生のみ。

→彩
派生専用の一誠奥義「彩」。無形ヒット時に相手が遠い、または無形ガード時はこれへの派生が推奨される。

→陰
覚醒必殺技版の陰。無形ヒット時に相手が近距離ならこれへの派生が推奨される。

  • EX 花鳥風月
やはり姐さんリスペクトなのか、GPからの派生のみならずガードキャンセル技としても使用可能。
この花鳥風月が当時アーケード版にあったら猛威を振るったことだろう。最悪RCでフォローできるし。
ちなみにGG ISUKAの頃のEX闇慈には存在しなかった。

  • EX 天神脚
通常版から空中専用技へと変更。空中で214214K入力。
特筆すべきは発生1Fで暗転後ガード不能という性能。見た目通りに中段判定でもある。

  • 技名なし(一足飛び)
今となってはお馴染みの風神からの派生技だが、初出はPS2版X PLUSのEX闇慈である。表記通り当初は技名が無かった。
シリーズ本家への家庭用版オリジナル技の輸入は珍しく、この技の他にはソルのサーベイジファング(XX SLASH新キャラの聖騎士団ソルに搭載)、メイのメイダイナミック*2ジョニーの雲長の居合等(2Dギルティギア最終作なので大幅なテコ入れとして用いられたAC+Rを除けば)ごく少数の事例しかない。

以上のほかにも細かい性能変更が施された代わりに、通常の闇慈に存在した3P、6S、針・壱式(通常版)、戒・壱式(〃)、一誠奥義「彩」(〃)、天神脚(〃)が削除されている。





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最終更新:2024年03月16日 14:38

*1 これは特別な力があるとされるジャパニーズを終戦管理局が管理するためで、のちにXrdRでジャパニーズは情報体フレアという現象に触れると巨大なギアのような怪物と化したあげく肉体の構成情報が裏返り反物質化するという性質が明かされた

*2 GGSTでワンダフル五所川原ダイナミックへ技名変更され搭載。技を出した際のセリフが「メイダイナミック!」。