登録日:2012/03/06(火) 00:59:59
更新日:2023/11/10 Fri 11:32:09
所要時間:約 6 分で読めます
オーダイン(ORDYNE)とは、1988年にナムコ(現:バンタイナムコゲームス)からアーケードでリリースされたシューティングゲーム。
同社からリリースされた『アサルト』に続く、システムⅡ基板の第2弾として開発された。
セールス的には余り奮わなかったらしいが、基板の能力のひとつである"回転縮小機能"は当時、他社やプレイヤーからは革新的な技術であった。それをフルに生かしてデモや道中に巧みに取り入れた演出、コミカルで可愛らしいキャラ、細江慎治(クレジット表記は"タマリン細江")が手掛けたステレオ対応によるサウンドの美しさは話題となった。
リリース翌年には
PCエンジンHuカード用ソフトに移植、90年代に発売された
PS用ソフト『ナムコミュージアム』にはアーケード版が収録されている。
Wiiのバーチャルコンソールでは先述のPCエンジン版とアーケード版が両方配信されており、こちらでもプレイ可能。
◆ストーリー
悪の科学者・クボタ博士によりヒロイン・相原香奈がさらわれた。
天才科学者の"泊祐一郎"と、その助手"サンデー・珍"は彼女を助けるため、大空へ旅立った。
◆登場人物
機体の色は赤。天才科学者でヘビースモーカー。
機体の色は緑。中国人で泊博士の助手を務める。好物はエビチリ。
空中IN・水中INを経営する青髪の女の子。強力な武器や装備を売ってくれるので必ずお世話になる。
「いらっしゃいませー♪ 空中INへようこそー♪」
…だが
ゲーム後半の値上げっぷりに全プレイヤーが泣いた。
「ありがとうございましたー♪」
ルーレットショップ"DREAM.CO.Ltd"を切り盛りする。安いクリスタル数で武器や賞金クリスタルを手に入れる事が出来るので、初心者にはありがたい存在。
泊博士達と仲が良い永遠の21歳。幼稚園の先生で、明るく奉仕の心を持っている。彼女の救出がこのゲームの目的。
極悪非道な悪の科学者。だが何故か無職でギョーザ好き。
◆操作
Aボタンでショットによる前方攻撃、Bボタンでショットより威力の高いボムを投下。
8方向レバーで移動。
地形や敵本体・敵弾に触れると1ミスで、残機がある場合はその場で復帰出来る。だがミスする前に使用していた武器は失ってしまう。
◆クリスタル
いわゆる"お金"に該当する。道中、敵の編隊やボスを倒したりすると数字がぶら下がったバルーンが現れる。これが"クリスタル"で、取ると表示されている額面分所持クリスタルが増える。
これを貯めて武器を購入するなどするため積極的に入手する事が望ましい。なお、クリスタルは道中に浮いているものもあり、ラウンドクリア時にはクリアボーナスとしてある程度手に入る。
所持クリスタルはオールクリア後、その額面分スコアに加算されるので、上級者は買い物を極力控えてハイスコアを狙ったりも出来る。
◆武器・装備
空中IN・水中INで購入する、または"DREAM.CO.Ltd"内のルーレットで景品として入手出来る。
ショットアイテムは時間制限があり、タイムバーが無くなるまで使用できる。ボムアイテムはボムボタンで5回分使用できる。
敵や地形に当たると巨大な火球を生み出し、広範囲に絶大なダメージを与える事が出来る。雑魚は一撃、一部のボスは瞬殺が可能。
数発の
ミサイルが敵をホーミングする。威力はそこそこだが、砲塔や敵に囲まれた時などには非常に役立つ。
2P側のサンデー・珍のみが購入可能。自機の上方にミサイルを放つ。
機体の前後から強力な貫通弾を放つ。
広範囲のショットを撃てるため雑魚を片付けるのに役立つ。
超速連射のショットが使える。
前方3方向にバルカンをぶっ放す。
敵弾吸収
バリアーを張り、トルネードショットを放つ。敵弾を吸収した分威力を増し、赤いオーラを帯びている時に最大幅・最高威力のショットを放つことが可能。
小型の敵弾のみだがダメージを無効にする事が出来、敵との接触も一回なら防げる最強兵器。
スピードアップ…自機のスピードを一段階上げる。控えめな使用をお勧めする。(ミス復活時やコンティニュー再開後にスピードダウンしない為。)
自機が水中に入ってもスピードが落ちない。が、終盤は水中面自体が無くなるのでプレイスタイルによっては全く必要無い事も。
自機が一機分増えるが超高額。所持クリスタルに余裕がある時にどうぞ。
◆ステージ紹介
ROUND1…雲海。敵の攻撃は非常に緩い。ボスは空中要塞。倒すとグリングリン回転しながら沈んでゆく。最初の空中INでストックボンバーを買って最大出力でコアに当てれば瞬殺出来る。
ROUND2…溶岩地帯。回転迷路の壁に接触しやすいので注意。ボスはファイヤートータス。亀の姿と高速回転する火球の二つの形態チェンジを繰り返して襲ってくる。
ROUND3…海洋都市。このラウンドから敵の攻撃がきつくなり始める。水中モーター無しで潜水すると自機がスピードダウンする。ボスはパワーステーション。外見がハンバーガーっぽい。
ROUND4…海上基地。風車のギミックが特徴的。ボスはR4-D。
レーザー砲台を備えた巨大戦闘挺で、自機を押し潰そうと嫌らしい動きを繰り返す。
ROUND5…洞穴地帯。雑魚の激しい攻撃と入り組んだ地形、降り注ぐ岩が行く手を遮る。ボスはクリスタルヘッド。竜の頭を模した上頭部が弱点となっている。
ROUND6…ボスラッシュ。ROUND1?4のボスがパワーアップした状態で襲ってくる。特にファイヤートータスやパワーステーションは桁違いに強くなっており、武器無しだと大苦戦する。
ラウンドボスはマイク。自身の周囲に展開しているリングを破壊すると、
ミサイル攻撃→ 縦横無尽に動きまくってローリング→ レーザーをひたすら乱射
という怒濤の攻めを展開。直前の空中INでのお買い物が鍵。
ROUND7…空中基地。ラストステージお約束である敵の嫌らしい配置に加え、速度アップ/ダウン/逆回転 のギミックが追加された移動パターンが読みづらい回転迷路、巨大なピストンやブロック、ピッチングマシーンがプレイヤーを歓迎してくれる。
空中INで売られている武器は非常に高額になっており、コンティニューを繰り返すたび買い物をしていると所持クリスタルがあっという間に底をついてしまう。
ボスはクボタ博士操るクボタマシーン。雑魚を繰り出しつつミサイルで攻撃、ローリングしながら突貫してくる。
倒せばめでたくエンディング。
◆余談
タイトルの"オーダイン"とはプレイヤーが乗る戦闘機の名前ではなく、泊博士が開発した"原子変換装置"(無の状態から何でも造れる機械)の名称である。
本作の人気キャラであるみゆきちゃんだが、買い物をしないと「ありがとうございました」と言わず、無言でプレイヤーを見送るのだが、「実は裏表のある性格ではないか」と言われており、当時のゲーム雑誌でもネタにされていた。
それが影響したのかは不明だが、『PXZ2』でみゆきちゃんが登場した際は本当に裏表のある腹黒い守銭奴キャラとなってしまった。
追記・修正はルーレットの景品で10万クリスタルをゲットした後でお願いします。
最終更新:2023年11月10日 11:32