リザードンのたに!またあうひまで!!(ポケモン)

登録日 :2011/10/23(日) 20:30:40
更新日 : 2017/09/18 Mon 19:01:41
所要時間 :約 8 分で読めます




この項目はネタバレを含みます!!知りたくない人は見ないように!!











アニメ『ポケットモンスター』の134話。
カントーから一緒に旅をしてきたリザードンサトシの別れを描くエピソードである。




以下、ネタバレ。




キキョウジムのウィングバッジを手に入れ、ヒワダタウンに向かうサトシ一行。
サトシ達はジョウト地方のバトルのことを思い出しながら歩いていた。
ジョウト地方に来て数々のバトルをし、勝利をしてきたものの手にしたバッジは1個のみ。
そしてバトルした相手の殆どはロケット団

「オレにはピカチュウがいる。いざとなったらリザードンが頑張ってくれるさ」
サトシはロケット団以外のどんな相手でも負けはしないと言うが、一方でカスミタケシは、
リザードンに頼りすぎるのは相手にとって不公平ではないかと反論する。
並のポケモンではまず勝てないほどに強いリザードンに頼り過ぎるのは勝負としてつまらない。

そんな話をしているサトシ達の前にジーク(声優:玉川紗己子)という女性が現れる。
彼女は『リザフィックバレー』という野生のリザードンが生息する場所を密猟者から護る管理者をやっていて、
キキョウジム戰で活躍したリザードンの話を聞きサトシのリザードンを待っていたのだ。
リザフィックバレーではリザードン達が切磋琢磨し、最強のリザードンを目指して日夜自主トレーニングに励んでいるという。 

ジークの招待を受け一行はリザフィックバレーに行くことに。
タケシとカスミの二人は、ジークの持つリザードンの買い物かごに乗せてもらえたのだが
サトシだけは自分のリザードンの背中に乗って移動するように言われる。

話を聞いていたロケット団達は『自分達にも強いリザードンが一匹でもいたなら…』と考え、
リザードンを奪う為にリザフィックバレーへと向かう。


リザフィックバレーへと飛んでいくサトシとリザードンだが、ジークのリザードンに追いつくことはできない。
リザードンの飛行は酷いもので、サトシを置いていき、バランスを崩し崖下まで落ちかけ、森へ突っ込む始末。
(途中まではまともに飛んでたり、それより前の話で普通にサトシを乗せて飛んでたよね、とか言ってはいけない)

結局サトシのリザードンは歩いてリザフィックバレーの入り口にたどり着く。
ジークは飛んでこれないようでは実力不足と言うが、サトシもリザードンも反論。
ここまで無類の強さを誇ったリザードンのことを馬鹿にされては当然である。
しかしジークの言うようにリザフィックバレーのリザードン達はそれをも上回る、けた違いの強さを誇っていた…

サトシのリザードンがボコボコにされる様を挙げていくと…
  • 勝ったらそこそこのリザードンに不意打ちで火炎放射するも全く効かない
  • お返しの火炎放射でKO
  • 一番おとなしいリザードンの尻尾攻撃で壁に叩きつけられる
  • バトルが苦手というジークのリザードンに軽くぶん投げられる

試合放棄や命令無視などをのぞけば無敗のリザードンがこの有り様である。
挙句ジークだけではなくサトシ達にもあきらめるように説得される。
リザードンは頭を冷やせと言われ、リザフィックバレーの門の外へと締め出されてしまう。

ロケット団はリザードンを捕獲するのは無理と悟り傍観に徹する。
因みにこのときのムサシの発言は(笑)

サトシのリザードンは、また門を開けて戦わせろと抗議するかのように湖の中に居続けていた。
尻尾の炎が消えない限りは大丈夫らしいが、それでも炎タイプの彼にとって水の中はキツいはず。
サトシはその姿に、リザードンの強さへのこだわりを感じずにはいられなかった。
そもそも彼の旅の目的も強いトレーナーになることであり、リザードンの気持ちはよく分かったことであろう。

ニャースの通訳曰く彼はこう言っていたという。
「強くなりたい…!世界で一番強くなりたい……ッ!!」

サトシ達が寝てしまうほどに遅い時間になり、リザードンも睡魔に負けそうになる。
その頑張りに、ロケット団は石を投げて眠らぬように応援し、ジークは感心していた。

そして朝になり目が覚めたサトシはハッと辺りを見渡す。
そこにはまだ湖の中に浸かっていたリザードンがいた。
サトシはリザードンの気持ちを悟る。

ロケット団もリザードンへ花を持たせようとする。
リザフィックバレーのリザードンを奪うために作っていたメカを使い、リザフィックバレーの門へ突進する。
これはリザフィックバレーへ入ろうとしているように見せかけて、リザードンを湖から出し、自信を持たせる作戦だった。
作戦通り、リザードンは湖から飛んできてメカへと攻撃をする。
あえなく火炎放射によるメカの爆発で吹き飛ばされ、ロケット団はサトシのリザードンにエールを送りながらいつも通り吹っ飛んだ。
今回のロケット団は漢である。


ジークは門を開けて、サトシのリザードンに『仲間になりたければどうぞ』と勧誘する。
ロケット団を追っ払ったお礼などではなく、リザードンのやる気に感銘を受けてのことだった。
谷のリザードン達も歓迎の雄叫びを上げる。


サトシとリザードンは戸惑いお互いに見つめ合うが、サトシはリザードンの気持ちを察し、リザードンから目をそらす。


…オレとしてはお前なんかもういらない。
弱いリザードンなんか、いらない!
リザードン、お前の行き先はこっちじゃない、…あっちだ。

…リザードン、強くなれよ。


その言葉に頷くリザードン。

リザードンはかつてヒトカゲだった時、弱いから理由でトレーナーから捨てられている。
強いことを望むのはその辺りから来ているのかもしれない。
そして、そんなリザードンの強くなりたいという気持ちをサトシは尊重したのだ。
このきつい言葉は強くなるまでは帰ってくるなよ、というサトシなりのエールなのだろう。





そしてサトシは
(リザードン、オレのリザードン。世界一強いリザードンになったらまた会おうな。…さよなら、さよならリザードン) と下を向きながら駆け出した。



門の前に最後に残ったピカチュウは名残惜しそうにする。
共に戦ってきた友に対して親指を立てるリザードン。
ピカチュウも親指を立てて返し、二匹は別れた…。
サトシのことを頼む、との思いが込められていたのかもしれない。

サトシは様々なポケモンと別れを経験したが、先にも後にもこのような別れ方をしたのは過去のある未遂を除けばリザードンだけであろう。



リザードンはその後、同年公開された映画『結晶塔の帝王』にて再登場し、サトシの危機に駆けつけエンテイと激しいバトルを繰り広げた。
その後も修行を頑張っているようで、ジョウトリーグ、バトルフロンティア等の戦いでは度々呼び戻され、再登場の度に実力の上昇が見られる。

恐らくイッシュ等のその他のポケモン達を含めて、サトシのポケモンの中では1、2を争う実力だろう。

が、そのポジション故に噛ませ犬的な扱いになる事もしばしば……。


【余談】

  • リザードンの離脱に衝撃を受けた視聴者も多く、アニメディア2000年5月号の読者投稿コーナー「今月の名場面」でこの回が1位を獲得した。

  • 後年『ベストウィッシュ シーズン2 エピソードN』でリザードンが再登場した回では、サトシの回想として再現された。
    カットもベストウィッシュ風に新たに描き直され、声はないがジークも登場している。
    また『サン&ムーン』でタケシとカスミが再登場した回でも、サン&ムーンの画風で再び回想シーンとして描かれた。

  • さらに後年『ポケモンの家あつまる?』のアニメ20周年記念企画内ではこの回のラストが名場面の一つに挙げられた(他はポケモンまほう回など)


追記・修正は世界一編集の腕を磨いた方がお願いします

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