コルトSAA

登録日 :2011/09/01 (木) 08:41:24
更新日 : 2017/07/26 Wed 17:12:05
所要時間 :約 5 分で読めます




諸元
全長 276mm
重量 1150g
口径 .45LC、.22LR、.38Splなど 全36種類以上
装弾数 6
製造 コルト社(アメリカ)

コルト社というと近年の製品から自動拳銃・小銃の会社、というイメージを持っている人も多いかもしれない。
しかし、コルト社は1847年創業と自動式の銃が世に出る前から続いている会社であり、リボルバーを最初に作った会社でもある。
後にコルトガバメントという世紀の大ヒットを生み出すコルト社の礎を築いた銃、
それが本項目で紹介するコルトSAA、通称ピースメーカーである。






○どんなの?
リボルバーは多くの自動拳銃と違い能動的な安全装置は持っていない。ハンマーをコックしないと撃てないので付ける意味は無いが。
SAAは弾倉が固定式で、撃鉄をハーフ・コックにしてから弾倉後部のローディングゲートを開けて、
一つ入れて弾倉を回して、二つ目を入れて…と現代では愛でカバー出来ないと辛い。
薬莢は発砲した際に膨張しシリンダー内に張り付く事がままある為、エジェクターロッドで一つ一つ吐き出させる必要がある。
リボルバー・オセロットのように銃口を上に向け、シリンダーを勢い良く回して重力を利用した廃莢はロマン技である。

勿論これには理由があり、当時はスイングアウト式はまだなく、固定式か脱着式、新しく出てきた中折れ式しかなかった。
.45口径の強力な弾薬を撃つ為にはフレームにそれなりの強度が必要なため固定式となったわけである。

S&Wやレミントンのリボルバーは弾薬を弾倉ごと交換できるシステムを持っており、
SAAの対抗馬S&WM3は中折れ式であったが、SAAの固定フレームと単純なメカニズムによる信頼性、.45LC(ロングコルト)弾の威力は高く評価されていた。



○名前の由来
「SAA」は「シングルアクションアーミー」の略であり後の「ダブルアクションアーミー」との区別がなされている。
SAAより愛称の「ピースメーカー」が有名かもしれないが、当時保安官が好んで使用していた事に由来する。

シングルアクション故に射手の技術が物を言うので、
(体格や腕力の差を均一化する)「イクォライザー」(~と等しい。平等な、という意味の「equal」の変形)という別名も存在する。



○経歴
1872年に黒色火薬モデルが開発され、翌年には陸軍に7.5インチモデルが8000挺納入され「M1873」として制式拳銃となる。
1896年からはフレームを強化したスモークレスモデルが登場する。
1892年にダブルアクション式の「ダブルアクションアーミー」に替わるまで3万挺以上が納入され制式拳銃として活躍した。
この後はコルトガバメントが制式拳銃となり実に約100年間コルト社の製品が制式の座を守っていたのである。

自動拳銃が主流になりつつも生産は現在まで続いている。どこぞのおっパイソンは受注生産でしか残っていないのにも関わらずである。



○モデル色々
少数しか生産されなかったモデルも含め、口径で分けると.22~.45口径まで36種類以上。その他に銃身の違いにより、

  • ジェリブス(3インチ、保安官用)
  • ジビリアン(4.75インチ、民間用)
  • フロンティアorアーティラリー(5.5インチ、砲兵用)
  • キャバルリー(7.5インチ、騎兵用)
  • バントラインスペシャル(8インチ以上のSAAすべて)※

というモデル名が与えられている。
バントラインスペシャルには8、8.5、9、9.5、10、10.5、12、14インチモデルがあり、
西部開拓時代の保安官「ワイアット・アープ」のSAAは16インチと言われているが真偽不明。

モデルによってサイトやハンマー、シリンダー、トリガーガードの形状や位置が違うそうで頑張れば見分けられるかもしれない。
このほかにも1896年に無煙火薬用モデルや、第二次世界大戦後に生産されたポスト・ウォーモデルがある。



○登場作品
  • メタルギアソリッド…リボルバー・オセロットの愛銃。プレイヤーも使用可で弾が壁などに当たると跳弾する。
俺のリロードはレボリューションだ!

  • PEACE MAKER…主人公など銃士の多くが使用。
この二つの作品はガンアクションが神懸かっており見物である。

  • 緋弾のアリア…主人公の兄、遠山金一が使用。

  • バイオハザード2…クレア編の隠し武器。
通常のハンドガンより連射速度とリロードが速いが、ゾンビ1体に大体6発使い切ってしまう。

  • スキヤキ・ウエスタンジャンゴ…主人公が二挺拳銃として使用

  • RedDeadRedemption…主人公ジョン・マーストン含め殆どの登場人物が使用

  • BACK・To・The・Future
1・リビアの過激派の襲撃を受けた際にドクが所持。しかし不発
2・未来にてカフェにあったシューティングゲームのガンコントローラーがSAA
3・ほとんどのガンマンが所持
またナイトカーニバルにてマーティがハンマーコック・ショットを披露



○余談とか
※小説家のネッド・バントラインが特注したことからこう呼ばれる。

ちなみにかの有名なビリー・ザ・キッドを射殺したのは前述したワイアット・アープ。


  • パテントが失効済みなためコピー品も多い。スタームルガー社のブラックホーク、ベレッタ社のスタンピート、タウルス社のガウチョなどなど。
    売れっ子の宿命である。

  • 象牙グリップやメッキ、彫刻など凝った装飾が施されたSAAがアニメ・漫画等で登場する。
    これは100挺以上の注文があればカスタムモデルの製造を請け負っていた名残であり、製作者側の100%オリジナルとは言えないかもしれない。

  • ピースメーカーを日本語に無理やり訳すとしたら平和の使者。秩序守護者?君は何を言ってるのかな?
    元々の由来は原住民との争いにあったアメリカ西部を平和にした銃であった事とされているが、
    実際は和平ではなくこれを用いた原住民への徹底的な武力制圧である。
    開拓のために弾圧に使われてきた銃が『平和』とは、なんともパンチのきいた皮肉である。

SAAを使ったガンアクションは色々ある。詳しくはこちら



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