ゾイド伝説

登録日:2012/03/21 Wed 11:54:33
更新日:2021/11/13 Sat 13:36:18
所要時間:約 5 分で読めます





熱く熾烈な戦いが今、始まった。
君は共和国側で攻撃するか
帝国側で爆走するか
ゾイド星中央大陸を舞台に繰り広げられる、伝説のバトルから、もう、目が離せない!
迫力と興奮のシューティングゲーム、遂に登場!!



ゾイド伝説とは、トミー(現タカラトミー)が旧ゾイドシリーズ末期に発売したゲームボーイ用横スクロールシューティングゲームである。


…横シュー…?



〜ストーリー〜

ここゾイド星では、ヘリック共和国と、ゼネバス帝国の2大強国が、いつ終わるともない戦いを続けていた。
戦火はすでに、50年の長きに渡り多数の有能な兵士、国民の命が失われていった。
ついに、ヘリック大統領とゼネバス皇帝は、時を同じくして同じ内容の命令を下した。
「君の力で、この無益な戦いを終わらせてくれ」
何万人もの兵士が待ち望んだ「最後の戦い」へ。
敵首都への攻撃がついに開始された。

R.S.トーマス


なんか文法がおかしいとかトーマスって誰だよとか思うかもしれないが、公式なんだからしかたない。

※R.S.トーマスとは、ロイ・ジー・トーマスのこと。
旧シリーズにおけるバトスト一巻の主人公。ゾイドバトルストーリーは彼の著書という設定。
乗っ取られたウルトラザウルスをカノントータスで止めたり、ゼネバス直属の精鋭コマンダーが駆るアイアンコングMk-2をゴジュラスMk-2で討ち取ったりと活躍したが、
新シリーズ以降のユーザーにはなじみが薄い。


このゲーム最大の特徴は、自機のゾイドが撃墜されて再出撃する際、より強力なゾイドに乗り換える点である。
また、共和国ルートと帝国ルートで使えるゾイド、敵のゾイドが変わる。
敵や敵弾、壁や草むらなどの障害物に接触してダメージを受けると、ライフが1減り、通常武器が1段階弱くなる。ライフは最大値6、武器は3段階まで強化できる。


  • 初期自機:シールドライガーMk-2orグレートサーベル
初期はお馴染みシールドライガーサーベルタイガーの強化型。初期ライフは2。通常武器はバルカン(BALCAN)、必殺技は誘導ミサイル
通常武器のバルカンは前方ショット→前方と上方→前方、上方、下方と強化される。

ライガー背部のキャノンは飾りである。シールドも飾りである。爪も牙も飾りである。ドット絵は微動だにせず、空中を駆け回る。


  • 第2自機:ゴジュラスMk-2orアイアンコングMk-2

お馴染みゴジュラスアイアンコング
初期ライフは4。通常武器はビーム、必殺技はナパーム。
通常武器のビームは強化すると前方をある程度広くカバーできるようになる。ある程度だが。

キャノンやミサイルランチャー、爪も牙もナックルも飾りである。あとやっぱり微動だにせず、空中を駆け回る。


  • 最終自機:マッドサンダーorデスザウラー
最強メカ、マッドサンダーデスザウラーである。これに乗っている状態で撃墜されたらゲームオーバー
初期ライフは最大値の6。通常武器はキャノン、必殺技は荷電粒子砲。今まで微妙だった必殺技だが、荷電粒子砲は画面全体の雑魚と敵弾を消し去ってくれる。
通常武器のキャノンは強化すると3way弾になる。

角も背面ビームキャノンも牙も爪も尾も飾りである。デスザウラーにいたっては、背面の小型ビーム砲に喰らい判定がある。いくら背中が弱いといってもやりすぎである。もちろん両者とも微動だにせず、空中を駆け回る。



  • 敵ゾイド
シューティングであるからには敵が出る。共和国ルートと帝国ルートで違う敵が出る。
赤字が共和国、青字が帝国ルートの敵である。


シュトルヒorサラマンダー
一直線に飛んでくるだけの雑魚。後半ステージになると弾を撃つ。
シュトルヒはともかく、サラマンダーが雑魚とはどういうことか。念の為に確認しておくが、サラマンダーは共和国最強の大型飛行ゾイドであるプテラスのつもりで作ったら、間違ってドットに口パーツを付けたとか…?

レドラーorレイノス
1機を中心に3機が円を描きながら飛来、という4機編隊で現れる。弾を撃つ。
こちらはまともな人選。

ツインホーンorグランチュラ
最強雑魚。なかなか消えない誘導弾を発射する。さっさと倒すべし。
ちなみにツインホーンはともかく、グランチュラは骨ゾイドの一種でもある貧弱ゾイド。サラマンダーとは逆の意味で格差が凄い。

砲台
ルート共通の雑魚。こちらも誘導弾を発射する。さっさと倒すべし。

サイカーチスorダブルソーダ
4機編隊で現れるが、最初は全機重なって現れるため、まるで1機から分裂するように見える。

ウォディックorバリゲーター
水棲らしくピチピチ跳ねながら、4機編隊で現れる。

ジークドーベルorカノンフォート
画面下から現れ、突進してくる。

ギルベイダー
ラスボス。ルート共通である。
めちゃくちゃデカい。デスザウラーやマッドサンダーは、ギルベイダーの頭よりも小さい。
様々な場所から弾を撃つ。弾を撃つ箇所すべてを破壊したら撃墜。晴れてエンディングである。


ちなみに、自機は微動だにしないのに雑魚ゾイドとギルベイダーはしっかり動く。



  • ステージ

1、2面:草原
草村の茂みや岩に激突しないように。

3、4面:火山地帯
火山が噴火して出てくる火山弾やマグマに注意。

5、6面:地下迷路
地形が入り組んでいる。アイテムが多い分岐路は行き止まりの場合が多い。

7、8面:要塞
ギミック満載の、地形が入り組んだ要塞。


なお、偶数面ではボス戦がある。ボスは、選ばなかったルートの自機である(共和国ルートなら、帝国ルートの自機がボス。乗り換え順と同じ順番で2、4、6面に出てくる)。
8面ラスボスはギルベイダー。

  • アイテム

「W」:通常武器が1段階強くなる。

「SP」:必殺技が使えるようになる。

「L」:ライフを1得る。

迷路ステージでは、これらのアイテムを大量に行き止まりルートに配置する。



  • 総評

かなりのカオス作品。ゾイドでやる必要性は微妙だし、知名度も低い。
とはいえ遊べないというわけでもなく、当時としては頑張った方か。



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最終更新:2021年11月13日 13:36