ニャース

登録日:2009/12/18 Fri 14:09:17
更新日:2024/02/24 Sat 11:52:34
所要時間:約 6 分で読めます


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52 ……にゃ にゃーんてにゃ! あく きんちょうかん たねポケモン ぬこ ねこなのに、 はがね ばけねこ まさかのリストラ? ←やはり演技 まるい月 みゃおみゃおみゃ―――!! アローラのすがた アローラニャース アローラ地方 カリン カントー地方 ガラルのすがた ガラルニャース ガラル地方 キョダイマックス コバン チー テクニシャン ニャイキング ニャンコ ニャース ニャースのあいうえお ネコ ネコにこばん ノーマル ペルシアン ポケモン ポケモン解説項目 ライバル ラブリーチャーミーな敵役 リトルでは厨ポケ リージョンフォーム ロケット団 ロケット団員 人気者 初代 努力家 化け猫 哲学 喋る 天才 実は強い疑惑 実は絶滅危惧種 実は頭いい疑惑 悪役 愛すべきバカ 憎めない悪役 未進化ポケモン 満月 無限の知性 犬山イヌコ 猫に小判 第一世代 翻訳 赤緑 進化前



丸いものが大好き。夜な夜な出かけては落ちているコインを拾い集めて帰ってくる。


ニャースとはポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.52
分類:ばけねこポケモン
英語名:Meowth
高さ:0.4m
重さ:4.2kg
タマゴグループ:りくじょう
♂:♀=50:50

タイプ:ノーマル

特性:ものひろい(自分が道具を持っていない時、相手が道具を消費したターン終了時にその道具を拾う。本編では戦闘終了時に10%の確率で道具を拾ってくる)
  /テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:きんちょうかん(相手がきのみを食べられなくなる)

HP:40
攻撃:45
防御:35
特攻:40
特防:40
素早さ:90
合計:290

レベル28でペルシアン進化する。

キョダイマックス

額の 大判に 浮かびあがった 模様は ダイマックスの 秘密を 解く カギと 考えられている。

  • キョダイマックスわざ: キョダイコバン
ノーマルわざが変化。
相手のポケモン全員をこんらん状態にする・バトル後に技を使ったポケモンのレベル×攻撃回数× 100円 (ネコにこばんは 5円 )ものお金が追加で拾える。
※キョダイマックスできるニャースはペルシアンに進化できない。


リージョンフォーム

  • アローラのすがた
元々 アローラには いなかったが 人の 手で 増えたのち 野生化。 ズル賢くて プライドが 高い。

アローラ図鑑No.45/メレメレ図鑑No.45
分類:ばけねこポケモン

高さ:0.4m
重さ:4.2kg

タイプ:あく

特性:ものひろい(自分が道具を持っていない時、相手が道具を消費したターン終了時にその道具を拾う。本編では戦闘終了時に10%の確率で道具を拾ってくる)
  /テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:びびり(ゴースト、あく、むしタイプの技を受けると素早さが1段階上がる)

  • 種族値
HP:40
攻撃:35
防御:35
特攻:50
特防:40
素早さ:90
合計:290

なつき度が最高の状態でレベルアップするとペルシアンに進化。

努力値:素早さ+1

  • ガラルのすがた
戦闘的な 海洋民族と 暮らすうちに 鍛えられ 体の あちこちが 黒鉄に 変化した。

ガラル図鑑No.182
分類:ばけねこポケモン

高さ:0.4m
重さ:7.5kg

タイプ:はがね

特性:ものひろい(自分が道具を持っていない時、相手が道具を消費したターン終了時にその道具を拾う。本編では戦闘終了時に10%の確率で道具を拾ってくる)
  /かたいツメ(接触技の威力が1.3倍になる)
隠れ特性:きんちょうかん(相手がきのみを食べられなくなる)

  • 種族値
HP:50
攻撃:65
防御:55
特攻:40
特防:40
素早さ:40
合計:290

レベル28でニャイキングに進化。


■概要


招き猫のような姿をした一般的な進化前ポケモン。
光る物が好きで、夜な夜な出かけてはコインなどを拾って戻ってくる。
同じく光る物が好きなヤミカラスと奪い合うことも。
爪をひっこめることで足音を立てずに移動できる。
ちなみに鳴き声がタッツーと似ている。

ゲームや公式イラストでは基本的に二足歩行している姿で描かれている。
一方アニポケでは後述のロケット団のニャースの設定の都合上、通常のニュースは四足歩行、特殊な事情がある個体は二足歩行となっている。

種族値は全体的に低いが、「ネコにこばん」を覚えられる数少ないポケモンである。
(レベルアップで覚えられるのはニャース系列のみ、他はタマゴ技か第一世代orピカブイのわざマシン)
ものひろい+ネコにこばんでちょっとした小銭稼ぎなんかもできる。
進化すると特性が変わってしまうほか、「ネコにこばん」も覚えられなくなるので注意。
ものひろいをさせるなら、戦力や秘伝要員になるマッスグマの方が人気がある。
一応リーフグリーンではものひろい要員として抜擢されたのだが、拾ってくるものはRS時代に比べてかなり控えめにされてしまった。

ちなみに初代ではわざマシンに登録され、金銀ではタマゴ技としてワタッコ系が習得できるが、その後はレパルダス系が登場するまでニャース系専用技だった。
DPtではペルシアンの覚える技が「パワージェム」に変更され、正真正銘ニャースの専用技となったが、BWからレパルダス系もタマゴ技として習得可能に。

SMでは上述の新形態が登場。
体色は灰色に変化し、目つきも悪くなった。
能力的にはタイプがあくに変化し、種族値は攻撃寄りから特攻寄りに、通常特性は変わらないが隠れ特性は変化している。
元は他の地方からアローラの王族に献上され、甘やかされて育てられたためワガママかつプライドの高い性格となった。
後に王政が崩壊し野生化したことで現在に至る。

SMの主人公の家に住むニャースは主人公を起こしてくれたり、見送ってくれたりする。可愛い。 \ぬにゃあ!/
カントー地方から引っ越してきた一家なので、この個体はリージョンフォーム版ではなくお馴染みの白いニャースである。
USUMでは、あるイベントでこのニャースが戦う雄姿(?)を拝むことになる。

第八世代・剣盾ではまさかの新たなるリージョンフォームが登場。
これによりニャースは(現時点では)唯一リージョンフォームが2種類存在するポケモンとなっている。
額の小判が黒く、目は爛々と黄色く光り、ギザ歯をむき出しにして笑った顔をしているほか
ボサボサでやや黄色がかった灰色の体毛を持ち、特に顎の部分の毛は異様に下に伸びて腹を隠しているため正面から見るとまるで異なる体型に見える。
ちゃんと後ろから見たら体型は従来と殆ど変わっていないことが確認できる。
ガラル地方のニャースは太古の昔に海洋の戦闘民族と共に戦っていたようで、それで鍛えられた結果この姿になったという。
タイプははがねで、他2種に比べると攻撃と防御が高くなっている代わりに素早さは落ちている。
そしてガラルニャース限定で進化することで新たなポケモン「ニャイキング」になる。詳細はこちらから。

リージョンフォームを考えると、ポケモン世界におけるイエネコのポジションともいえよう。

■ゲームでのニャース


緑(青)・銀(クリスタル)FRLGSSイーブイ版ではハナダシティの南の草むらで最初に出会える。
赤や金では代わりにマンキーが登場する。
ピッピプリンなどに並び、ガールスカウトやだいすきクラブの会員御用達。

「ニャースってちょーカワイイの。にゃーにゃーにゃー。」
ピカチュウバージョン以降では、アニメに合わせてロケット団員が使用してくる。

実はニャースは尋常ではない程レアなポケモンである。
ジョウト編(しかもバージョン限定)を最後に野生個体は完全に姿を消してしまっており、長らく正規の入手法はペルシアンのタマゴを孵化させる以外になかった。
第七世代以降はリージョンフォーム限定で野生個体が出現する。
そのペルシアンも通常プレイで入手する事が出来ない(第6世代で出す方法はあるのだがランダム要素有り)為…。
詳しい入手経路はペルシアンの項目を参照。

下記のアニメ版ではピカチュウを追いかけまわしているのに、いつの間にか自分がレア種族になってしまうとは…。

SMでは1つ目の島「メレメレ」島のトレーナーズスクール、ハウオリシティ、2版道路、マリエ庭園に出現する。
一致技が半減されづらく、ペルシアンになると「パワージェム」も習得できるので使いやすい。
闘わなくとも「ものひろい」個体は連れて行くと便利。
特にバンクを利用しない場合「ものひろい」持ちはアローラにはこいつかヨーテリーしかいない*1
解禁前には利用していた人も多いのでは?

剣盾では4番道路に出現。はがねタイプということで耐性がカントー産やアローラ産よりも優秀で、いわタイプにも強い。
とくせいが「かたいツメ」の個体はアタッカーとしての活躍が期待できる。
また、進化形はペルシアン…ではなくニャイキングという新たな種族。
その名前や見た目、図鑑でのエピソードなどから元ネタはかつて西ヨーロッパの海で暴れ回ったという海賊「ヴァイキング」と見て間違いないだろう。

また、早期購入特典でキョダイマックスするカントー種のニャースが入手可能。
やたら胴が伸び、目が白目だけになる。また額の小判に『大』の模様が浮かび上がる。
キョダイマックスわざはノーマル技が変化する「キョダイコバン」で、相手全員を混乱させる上にバトル後に入手できるお金が増える。
お金がもらえるという効果があるため対戦では恩恵が少なく、シナリオ攻略や周回プレイで大いに活躍が期待できる。
ちなみに「ネコにこばん」で得られるお金の倍率がレベル×攻撃回数×5であるのに対し、「キョダイコバン」の倍率はなんとレベル×攻撃回数×100。
どちらも上限は99999円だが、「ネコにこばん」はおまもりこばんorこううんのおこうを持たせたレベル100個体で250回打たないといけないのに対し、
「キョダイコバン」はおまもりこばんorこううんのおこうを持たせたレベル84以上の個体で3回打てば上限に到達する。破格の性能であると言っていい。
そのため、ソード・シールドにおける最強の金策はコイツだと言われているとか。ただ、入手方法が2020年1月15日までの早期購入特典、あるいは2020年5月26日~6月2日のみのマックスレイドバトルと相当限られていた……エキスパンション・パスがあれば原種ニャースにダイスープを使用してキョダイマックス個体にできる。

第9世代では久々に原種ニャースが野生で出現するようになった。実にHGSS以来13年振りである。
これでもう無駄にレアな種族とか言わせない!……はず。
また、とある条件を満たすとガラルニャースも入手する事が出来る。いずれアローラニャースも解禁される事であろう。

■対戦でのニャース


高い素早さと紙装甲という典型的な速攻アタッカー。
先制からの「さいみんじゅつ」、「ちょうはつ」、天候技、「とんぼがえり」といったクロバットに似た展開が可能。
また「わるだくみ」からの特性「テクニシャン」を利用した特殊型なんかも面白い。

アローラ産は「かみつく」「どろぼう」「だましうち」「おいうち」「イカサマ」と豊富な悪技を一致で使える。
ただ、アローラペルシアンのウリである特性「ファーコート」がニャースの時点では「ものひろい」なのが残念。
特性は上記の「イカサマ」以外の一致技や「フェイント」を強化できる「テクニシャン」一択となるだろう。

どちらも進化させた方が強いことは言うまでもないが。
耐久力がかなり低いので「しんかのきせき」との相性も良くない。
この点は「でんきだまによる一発の火力の高さ」「Zワザやキョダイマックス」「なみのり」などで進化前と明確な差別化ができているピカチュウとの大きな差だろう。

しかし、リトルバトルでは一転して厨ポケと呼ばれるほどの活躍が可能。
「テクニシャン」+「いのちのたま」補正付きの一致「ねこだまし」+「おんがえし」を撃つだけで強力である。
リージョンフォーム版はあくタイプ故に「いたずらごころ」が無効で、ヤミカラスやチョロネコ等を狩れることも。

■アニメでのニャース


他にもニャースは登場しているが、ここではロケット団の個体について記述する。
CV.犬山イヌコ

ロケット団の「幹部候補生」。性別はオス。同僚のムサシコジロウとチームを組んでいる。
彼らには呆れながらも、仲間として仲良くやっている。ただ二人の手持ちではなく、ニャースも立派なロケット団の一員。
サカキのペットであるペルシアンに対抗心を燃やしていた。
他にも過去にペルシアン絡みで散々な目にあったため、目の敵にしている。
実は野生ポケモンのままらしく、他人からボールを投げられても弾くことができない。このためあわやピカチュウにゲットされかけたこともある。

ロケット団のニャースについて特筆すべきは、なんとポケモンでありながら人間の言葉を話し、おまけに二本足で歩く点だろう。
一人称は“オイラ”“ニャー”だが、初期の頃は“オレ”も用いていた。
実は、アニメの初期設定ではポケモンの中には喋れる個体もそれなりにいるということになっていた。(イメージ的には『ポケモン不思議のダンジョン 出動!ポケモン救助隊ガンバルズ!』で登場するポケモン達のような感じと思って良い)
ロケット団のニャースはあくまでもその中の一匹であり、原作ゲームのスタッフも「喋らせてもいいポケモン」という一覧表をアニメスタッフに渡していた。
しかしピカチュウ役の大谷育江女史を始め、ポケモンの声を担当する声優陣はその熱演をもって鳴き声だけで喜怒哀楽を完璧に表現してのけた。
そのためにアニメスタッフはこの設定を没にし、物語が進むにつれてロケット団のニャースの存在がイレギュラーになってきた。

この“答え”として無印編72話「ニャースのあいうえお」が作られた。同話で語られた理由は簡単に言うと「惚れたメスニャースが憧れる華やかな人間の様になる為に、必死に言葉と二足歩行を練習したから」。詳しい顛末は実際に観てみよう。

この話の初回放送は1998年。それから20年以上もシリーズが続く中で知らないジャリボーイ&ガールも増えたため、検索サジェストで「ニャース しゃべる理由」という候補は簡単に出てくる。
スタッフもこれは理解しているのか、XY編では、時折ニャースが話す理由について語りそうになる場面が多々あったものの、
そのたびにユリーカに話を打ち切られていたので結局明かさずじまいだった。
ただ、新無印に恋をし、その時に喋る理由を聞かれた時には語った。ちなみにコハルは初めてニャースから好意を抱かれたヒロインとなった。

基本的に喋ることのない他のポケモン達と人間との通訳を務めることもある。
特に初期劇場版の短編ではニャースしか人語を喋らないため、ナレーションなどでポケモン達の台詞を表現していた。

ミュウツーの逆襲」のコピーニャースとの会話、ニャースの島のエピソードミュウツー!我ハココニ在リでの通訳シーンは是非とも見ていただきたい。

というか人間と会話できるポケモンは他にミュウツー等非常に限られるので人間-ポケモン間の手軽な通訳係としてだけみてもかなり貴重な存在と思われる(さらにニャースはボスへの忠誠心も非常に高い)。ただロケット団においては結構ぞんざいな扱いを受けている。

メカニックなども担当するほど頭が良く器用。肉球と爪でどうやって造ってるんだろうか。
メカやトラックの運転もする。ペダルに足届くんか
主にメカのボタンを押すのはニャースの仕事。この時のセリフ「ぽちっとニャ」をまねした人はきっと少なくないはずだ。

得意技は「みだれひっかき」だが、他のポケモンと比べると戦闘力は低い。
だが本気を出すとサトシゴウカザル、ムサシのハブネークを同時に圧倒出来る程強く、
本人曰く「ディアルガパルキアも倒せる」らしい。ムサシ達は眉唾だったようだが。
一応、トレーナー並みの思考、判断を自力で出来るという強みはある。ただ活用例がイワークへの「みずぶっかけ」とかである辺りお察し。
なお、進化や新技習得のための力を言語習得のために使ってしまったため、進化したり新技(ネコにこばんなど)を覚えたりする事は出来なくなっている。進化できないのはキョダイマックス個体だからじゃないか?とか言ってはいけない。
ただし既存技(「ひっかく」や「かみつく」)の延長線上にある技は練習次第でいけるらしく、初代には存在しなかった「つじぎり」を使用するシーンもある。


BW編では、ロケット団の任務に失敗しリストラされてしまう。
弱っているところをサトシ達に救われ、サトシのポケモン達に出合い頭にボコられたり(特にピカチュウはあからさまに不信感を露にしていた)、
アイリスに事ある毎に何度もゲットされそうになりながらもサトシ達の旅に同行した。

しかし、後にやはりこれまでの行動は演技であったことを明かし、再びロケット団の一員としてサトシ達の前に立ちはだかった。
その事実に、なんだかんだで彼を信用していたらしいピカチュウはアニメ開始以来最大級の怒りを見せた。
その姿を見て、ニャースも何か思う所があったのか一瞬考え込んでいた。

サトシはピカチュウを落ち着かせた後「お前との旅、楽しかったぜ」と言い、去っていくロケット団を見送った。

その後のシリーズにもしっかり登場している。

何気に歌も多く、名曲から迷曲までいろいろある。
「ニャースのうた」など、ぼっちの夜に聞くと破壊力抜群。
寂しくなったら「ニャースのパーティー」あたりで中和しよう。

ちなみにおでんはがんもが好物らしい(ピカチュウバージョンCM参照)


余談であるが、犬山イヌ子が東京ブギーナイトにゲスト出演したさいに、「ニャースと区別がつかない」と林原めぐみに言われた事がある。
つまりニャースの声は犬山の地声である。
更には病院のカルテに「ニャース」と書かれた事もあるらしい。
蛇足だが犬山氏がポケモン直前に主演した初参加アニメでは、人と馬が会話できる世界にて犬山声の二足歩行できる主役馬と兄そっくりな大谷育江声異父妹なんて白馬の兄妹が登場。
後に描かれた続編では時々語尾に「にゃ」が付く異父妹の息子が登場しているが…そっちは土佐弁からなので、ニャースとは関係ないだろう多分。

また、犬山は前述のニャース(キョダイマックスのすがた)の声も担当しており、これがゲームで初めての犬山ニャースとなった。


■ポケモンカードゲームでのニャース


ポケモンカードGBに登場する「ねこパンチ」を覚えているオリカニャースだが、実は後にコロコロコミック付録のプロモーションカードとして実物のカードになっている。
完全にランダムだったゲーム内カードと異なり、「コイントスをして表なら相手のバトルポケモン、裏なら相手の選んだベンチポケモン」という処理になった。
どの道あんまり強くない。っていうかほとんどのニャースは強くない。なんならペルシアンすら強くない。
しかもこれ、別にどの世代でもそこそこ共通するらしい。一応《ペルシアン(ホロンの研究塔)》あたりは使われてた記憶があるんだけど……。

実はカード化されている枚数がかなり多いポケモン。2023年8月13日に現在のサイト(DPシリーズ以降)で検索をかけると45件もヒットする。
これはロケット団の一員ということもあるのだが、アローラニャースやガラルニャースといった亜種でもカード化しているため。
原作でキョダイマックスを持っているため、ニャースV、およびニャースVmaxというカードにもなっているのだが、無色ポケモンをそこまで強くできないというバランス事情もあってなかなか難しいようだ。
原作をやっていれば分かるだろうが、通常種からアローラペルシアンやニャイキングになることはできない。他パターンもまた然り。
といってもすべてタイプが違うのでわかりやすくなっている。

一方で互換切りされた旧裏には「ロケット団のニャース」というプロモカードがあった。

無 だいぎゃくてん?
お互いの場にいるポケモン全員の数だけコインを投げ、相手に「おもて」の数×10のダメージ。その後、自分に「うら」の数×10のダメージ。

「ニャースのパーティー」のCDについてきたオマケカードであり、ワザの名前の「だいぎゃくてん?」の?マーク、破れかぶれなイラストと自傷の可能性がそこそこ高いテキスト、名前欄の下に小さく書かれた「このカードは「ペルシアン」に進化できない」という一文が哀愁を誘うギャグテイスト溢れる1枚。
オマケカードということもあり、ほとんどのプレイヤーは真面目に取り合ってこなかった。
しかし煮詰まりきった環境やメタにおいては「たった1エネで相手を殴り殺す(可能性がある)」という爆発力があるので侮れない。
プクリン(ポケモンジャングル)のように自分のベンチを広げて殴りに行く……というのはさすがにロマンだが、ポケモンカードは長期戦になるとどうしてもお互いにベンチが埋まってしまう上、《(特殊)悪エネルギー》のようなダメージブースト手段もある。
なんと旧裏環境では進化後も含めて最もガチなニャースであり、伝説のデッキ「キャタピー1キル」にも長期戦になった時のプランとして入れられていたという由緒正しいカード。当時デッキレシピを見た人は正気を疑ったんだそうな。
ニャースの中で最もイレギュラーな奴が一番強いってのも奇妙な話ではあるが。

といっても、評価されているのはあくまでも「侮れない爆発力」。入るデッキを非常に選ぶ。少なくとも普通のデッキには絶対に入らない。
裏を返せば、「オレのデッキは後退のネジをはずしてあるんだよ……」という攻めっ気溢れるデッキを組んだときに入る可能性がある。
そんなピーキーすぎるデッキを組んで、うっかり勝てたら今でも英雄。そういう意味では実に「だいぎゃくてん?」的なカードではないか。


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最終更新:2024年02月24日 11:52

*1 厳密にはゴンべ・ツツケラ系もいるが、前者はややレアで後者は夢特性なので入手に手間がかかる。