サイクロン(遊戯王OCG)

登録日 :2012/06/07(木) 10:49:08
更新日 : 2018/01/21 Sun 23:11:20
所要時間 :約 4 分で読めます





《サイクロン》
速攻魔法
(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。


遊戯王OCGのカード。

魔法・罠除去カードは数多くあれど、
  • 魔法・罠カードを問わない(ペンデュラムモンスター)
  • 表・裏側表示も問わない
  • 速攻魔法故に スペルスピードが2 (ダメステ以外で優先権が自分にある場合なら自由に発動できる) *1

という点で、最も汎用性が高いと言えるであろう魔法・罠除去カード。


特にスペルスピードが2である点が強力。
このカードに対する相手の魔法・罠除去を無駄打ちさせつつ発動できる。
サイクロン打ったら相手もサイクロン打ってきたというのはよくある話。

装備魔法、永続魔法、永続罠、フィールド魔法は効果解決時にフィールドに残っていないと効果が処理されない。
そのため発動にチェーンすることで、効果を処理させずに破壊できる。
特に最近のフィールド魔法は発動時にデッキサーチを行うものが多いためその対策にもなる。
このカードの存在から、これらのカードをキーカードとするデッキは、常に除去の危険性に晒されることになる。


また、エンドフェイズにこのカードを打つことで、
相手がそのターンに伏せたフリーチェーンカードをチェーン発動させることなく破壊することができる「エンドサイク」というプレイングもある。
速攻魔法・罠カードは、自分が伏せたターンには発動できないというルールがあるのだが、
伏せたターンのエンドフェイズにこのカードを打つことで、本来チェーン発動させることのできるカードも、発動を許さず破壊できるのである。

また破壊対象がそのターンに伏せたカードでなかったにしても、
伏せられた他のカウンター罠の発動などを防ぐ、効果がエンドフェイズまでしかないカードを実質無力化させる、といった利点がある。

ちなみにこの使い方はサイクロン以外にも、他のフリーチェーン除去カードでも使えるテクニックで、
サンダー・ブレイク、鳳翼の爆風、ゴッドバードアタックなどで使える。
エンドサイクをする場合は後述の「砂塵の大竜巻」のほうが役に立つことも多いが。

他には、普通ならメリットにはなり得ないが、自分フィールド上のカードを破壊することもできる。

破壊されることによって効果を発動する歯車街などを破壊する、自分フィールド上にも影響を及ぼすロックカードを取り除く、
自分のスターダスト・ドラゴンが破壊以外の効果で除去されそうになった時に、
このカードの破壊にチェーンさせてサクリファイス・エスケープするなどの用途がある(トリシュ? アキラメロン)。

また、相手モンスターの直接攻撃時に自分フィールド上のカードを破壊することで、
相手が予期しないタイミングで冥府の使者ゴーズを特殊召喚することができる。

この時に、破壊するカードは腐ってしまっているカードを選べばディスアドバンテージが少なくなる。


ちなみに、永続カード以外の発動に対してサイクロンを打ったところで、
破壊はできてもそのカードの発動と効果は 無効化できない ので意味はない。
初心者がこのカード1枚でなんでも無効にしようとするのはよくあるが、優しく諭してあげよう。


初めて収録されたのは2000年4月20日に発売された第二期の第一弾「Magic Rular ―魔法の支配者―」
新エキスパートルールで速攻魔法の概念が登場してから初めてのパックであり、速攻魔法の代表格である。
新エキスパートルール導入とこいつの登場で「魔法除去」はほとんど価値を失ったといえる。
必須級カードであることから現在まで再録回数は30回を越え、現在最も再録回数が多いカードである。
ただしGX終盤~ZEXAL中盤辺りはなかなか再録されず、この時期に準制限に降格したりしたので地味に集めるのは大変だった。
その後九期になってから再録回数が激増し毎年のスターターデッキでは毎年再録され、ブースターSPにおいては6回中3回再録されている。
九期での再録は 8回 *1 であり四期のストラクに毎回入っていた 9回 に次ぐ多さ。
特に「デュエリストエントリーデッキVS」では各デッキに2枚ずつ入っているためサイクロン 4枚入り というサイクロンマニアの大満足の仕様だったので大分流通量と価格は落ち着いている。

2004年9月1日から制限カードになり、長くその座にいたが、6年もの歳月が流れた2010年9月に準制限カードに緩和、
さらにそれから1年後の2011年9月には無制限カードとなった。現在では羽箒が制限復帰しているあたり、環境の変化が現れている。
また無制限になったことで「今まではとりあえず一枚入れたけど、今は逆に枚数に悩む」という声も上がってきている。


なお、類似する魔法・罠除去カードは多数あり、ここまでで述べてきた戦略は、共通する点があればそれらでも同じように活用できる。
しかし、適当に使うとこのカードの下位互換になってしまうカードもあるので、採用理由はよく考えたい。


亜種
○砂塵の大竜巻
サイクロンの後に登場した通常罠。
手札から発動できず、自分の場のカードは破壊できないと除去効果だけ見れば下位互換である。
サイクロンの制限時代には代用としてよく投入されていた。

しかし、このカードには「自分の手札から魔法・罠を1枚セットできる」という効果があり、
マインドクラッシュに指名された魔法・罠を退避させたり、歯車街など破壊を条件とする任意効果をタイミングを逃させるなど、サイクロンには出来ない独自の動きができる。

また、エンドサイクならぬエンド砂塵する場合はこちらのほうが強力。
なぜなら「罠カードは伏せたターンに発動できない」「それ故に破壊されやすい」というデメリットを
このカードは相手ターンのエンドフェイズに行うことで実質回避できるのである。
仮に相手にエンドサイクされた場合でも被害がこのカードだけで済む点も魅力。

サイクロンが規制されていた時代ではフリーチェーンの魔法・罠を破壊するカードとしては癖が少なくセット効果を一切使わない場合でも代理のサイクロンとして良く採用されていた。
サイクロンの相互互換の速攻魔法が増えた現在では採用するにはカードをセットする効果まで活かす必要がある。

なお、TFで味方にサイクロンを持たせると変なタイミングで暴発させる危険性があるので
「相手のカードしか」対象に取れないこちらをあえて投入するという攻略法がある。


○ダブル・サイクロン
相手の場の魔法・罠に加え自分の場の魔法・罠も破壊する速攻魔法。
歯車街やゴブリンのやりくり上手、アーティファクトなど自ら破壊することに意味のあるカードとのコンボが強力。
それらを戦術に含める場合はサイクロンよりも重要となるだろう。
下記の砂塵の大嵐の登場により採用を考える場合は速攻魔法である点を活かすことも重要になった。


○ナイト・ショット
相手の魔法・罠を一枚破壊できる通常魔法。
対象になったカードをチェーン発動させない点で勝ってるが、表側になった永続カードを破壊できない・相手ターンに発動できないという欠点がある。
対象になったカードがチェーン出来ないのは ナイト・ショットが対象に取った直後のみ であり、それ以外のカードをチェーンして挟み込まれると発動を許してしまう。
それでもフリーチェーンが多い環境やそれらが大量投入される【HERO】等に滅法強く、環境でもたまに顔を覗かせている。


○ギャラクシー・サイクロン
(1)の効果のみだとセットカードを破壊できるがチェーン発動される可能性があるというナイトショットの下位互換の通常魔法。
だが、墓地に行った後除外すれば表側表示のカードを破壊できるというもう一つの効果を持つ。
つまり一枚で二枚分の働きをすることが約束されているという一見高性能のカード。
……なのだが、相手が永続カードを使わなければ基本的に(2)の意味は無く、
最近の環境では相手にターンを渡したらこちらのターンが来る前にワンショットキルされることも少なくない。

なので投入する場合は墓地からも発動できる事を活かし、墓地肥やしが得意なライロ等との愛称も良い。
また名前のおかげで兄さんのデッキのサポートが地味に受けられたりする。

ちなみにどちらの効果も相手だけではなく自分の場のカードも破壊できるのでその手のコンボで使うのもあり。
また自分の場をうっかり埋めてしまった場合に(2)の効果で破壊できる場面もたまにある。
架空デュエルだとたまにこの手のうっかりがある


○コズミック・サイクロン
1000LP払う必要があるが魔法・罠カードを 除外 できる。
破壊した時に効果を発動するカードを封じると同時に近年増えている墓地へ送られた場合に効果が発動する魔法・罠、墓地から除外して使える魔法・罠やペンデュラムカードへのメタになる。
ただし、1000ポイントのライフコストは意外と重く、特に環境が高速化している現在では勝敗を分ける事もあり、
更にピンチの時に引くとただの紙同然になるので必ずしも上位互換とは言い切れない。
またサイクロンと違って自分の場のカードを破壊するコンボができない点もデッキによっては影響する。
魔法・罠はモンスターに比べれば除外する意味があるものは少なく、
意味もなく投入すると「高コストなサイクロン」にもなるので仮装敵によって使い分けが重要になる。
ただ、9期・10期は上記の破壊をトリガー・墓地から再利用する魔法罠が多いため、こちらを3枚投入して終わりというパターンが多い。


○ツインツイスター
手札を一枚捨てる必要があるがフィールドの魔法・罠を二枚まで破壊できる。
軽めのコストで二枚破壊できる速攻魔法である点を生かせると光る場面が多いだろう。
登場当初はついにサイクロンもお役御免かと言われたものの、後述の点から相互互換と言える。
なお、手札一枚というのは状況にもよるがライフよりも重い場合が多々あり、
デッキを深く理解していない場合は軽く投入するのは考えた方がいい。
一枚のみの破壊も可能ではあるが前述の手札コストの影響もありフィールド魔法や永続魔法・罠などをチェーンして破壊するのにはあまり向かない。
また大量破壊メタの《大革命返し》や《スターライト・ロード》等に引っかかってしまう為、
こうなると2:2交換どころか2:1交換となりやるだけアド損となるので散々な目にあう。
逆に言えば手札コストを利用できるデッキでは破壊でアドを取りつつ墓地へ送りたいカードを墓地へ送ってしまうとんでもないアドの塊とも言えるカードになる。
実際登場した当時や直後の環境デッキは手札コストを利用できたデッキの方が多かったがな!


○サイコロン
サイコロを振り、出た目によって異なる効果が発生するギャンブル系の速攻魔法。
5の目が出れば魔法・罠カードを2枚破壊でき、2・3・4の目が出ればサイクロンと同じく1枚破壊。
しかし、1・6の目が出た時は1枚も破壊できない上に自分が1000ポイントのダメージを受けてしまう。
本家サイクロンを使うよりも得する可能性が1/6しかなく、期待値で見れば1枚にも満たないのが痛い。
サイコロの目を操作する永続罠「出たら目」も1か6にしかできないため意味がない。
ギャンブルカードの中でも割に合わず、あまり発展性もないのが残念な所。
一応、発動時は「カードを破壊する効果」が確定していない為、
スターダスト・ドラゴン等に無効化されないという独自の利点もある。
対象を取る効果ではなく効果解決時に破壊するカードを選ぶため1枚破壊の2・3・4の目が出てもサイクロンの上位互換の動きはできる。


○タイフーン
EXTRA PACK 2015で輸入された海外産サイクロン。
罠カードで表側の魔法・罠しか破壊できないが自分フィールドにセットカードが存在せず相手フィールド上に2枚以上魔法・罠カードが存在すれば手札から発動できる。
つまり後攻の場合は相手の先攻1ターン目に手札から発動することもできる。
手札誘発としても使える罠カードでペンデュラムデッキやフィールド魔法や永続魔法を多用するデッキへのメタにもなる。


○砂塵の大嵐
罠カードでありセットしてから発動までのラグはあるもののノーコストで魔法・罠カードを2枚まで破壊できるため1:2交換を実現できる。
発動ターンバトルフェイズが行えないデメリットがあるが相手ターンで発動する分には問題はない。
速効性がある分ツインツイスターの方が単純な使い勝手は良いが手札コストが痛いか上手く使えないデッキではこちらが優先される。
自分のカードを破壊できるためアーティファクトとは相性がいい。


○ツイスター、トルネード、一陣の風
サイクロン制限時代に登場したサイクロンの完全下位互換シリーズ。
ツイスターは「表側限定+500のライフコストが発動に必要」、トルネードは「相手の魔法・罠ゾーンにカードが3枚以上存在するときに発動可能」、一陣の風は「チェーン3以降に発動可能」と発動条件や対象に制限がついただけのサイクロンとなっている。
砂塵の大竜巻の存在もあり採用されにくかったが、それでもツイスターは比較的癖が少なく永続やフィールド魔法、ペンデュラムメタにサイクロンをフル投入しても足りない場合には使われることが多かった。
だが他の2つは限定的に使われることはあったものの殆ど出番はなかった。
サイクロンが無制限に緩和されサイクロンの相互互換の速攻魔法も増えたため現在では4枚目以降のサイクロンとしても採用の余地は殆どない。



この他にも、サイクロンと名の付くカードには魔法・罠の除去能力を持つものが多い。




こいつモンスターになったらしいですよ。



《竜巻竜》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/幻竜族/攻2100/守2000
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

トルネードラゴン。サイクロンを2発分内蔵した幻竜族の新顔が登場した。
こいつ自体がモンスターであるため、特殊召喚やモンスター効果メタには弱いが、サイクロンを積みづらいフルモンやパーミッションタイプのデッキには採用を検討できる。
仮にコイツ自身が奈落に引っかかっても、別のカードを割れれば最低限の仕事は出来る。
ちなみに同じ効果は「超量機獣グランパルス」が既に持っているが、向こうはブルーレイヤーが素材にないと相手ターンに使えないため、効果のみならこちらが上である。


追記修正は、エンドサイクでサイクロンを破壊してからお願いします。

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