罠モンスター(遊戯王OCG)

登録日:2011/03/10 Thu 23:09:11
更新日:2024/03/23 Sat 19:17:28
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罠モンスターとは、その名の通り罠カードでありながらモンスターでもある特殊なカード。


共通して、モンスター除去、魔法・罠カード除去の両方で破壊される点が厄介。
当然と言えば当然だがモンスターゾーンを一つ使う為、通常のモンスター召喚の阻害になる場合もある。
また、《王宮のお触れ》等で一度無効にされると、ただの永続罠カードとして場に残るだけになる。

しかし、罠モンスターは全て、特殊召喚であり一気に展開する事も可能である等メリットも多い。
召喚権を使わずに特殊召喚できるため、アドバンス召喚などのリリース、シンクロ素材、トークンと違いエクシーズ素材などにも利用できる。

《月の書》など裏側守備表示にする(セットする)効果を受けた場合は、魔法・罠ゾーンにセットされる。罠カードのルール上、次のターン以降に再び発動してモンスターにすることができる。

かつては発動時にカードが置かれていた魔法・罠ゾーンは使用できなくなる(そこにカードが置かれている扱いにはならない)ルールだったため、魔法・罠カードの数をも圧迫するデメリットがあったが、2020年のルール改定でこれが撤廃され、元々あった魔法・罠ゾーンには他のカードを自由に置けるようになった。

初出は原作で迷宮兄弟が使用した《地雷蜘蛛》だったが、これはOCGで普通のモンスターカードになった。
その後リシドが使用した《アポピスの化神》が、OCG化されたうちの初登場である。

その後マリクが使用した《メタル・リフレクト・スライム》が登場。
以降もマイペースにちょくちょく出ており、現在は53種類存在する。



◆罠としても扱う罠モンスター

上記で説明した従来の罠モンスター。
殆どの人は罠モンスターといえばこちらを思い浮かべるだろう。
こちらのタイプは現在26種類存在する。

◎通常モンスター扱いとなる種類

  • 《アポピスの化神》
レベル4/地属性/爬虫類族/ATK1600/DEF1800

攻1600・守1800となかなかのステータスに加え、特殊召喚なので一気に相手を畳み掛けられる。
OCGカード化後、メインフェイズにしか発動できないデメリットは付いたがそれ以外は原作通りであり、
召喚権を使わずリリースを揃えられた為、かなり使用された。
ちなみに、特殊召喚後は特に効果がないため、通常モンスターとしても扱われる。
しかし現在では同じく通常モンスター扱いとなる上に種族・属性の指定が自由な《鏡像のスワンプマン》や《量子猫》を差し置いて採用する意義が乏しい。
攻守のバランスが良いという点でも後に自身のリメイクである《澱神アポピス》のほか、《碑像の天使-アズルーン》に抜かれてしまった。

なお初出は週刊ジャンプの付録カードであるが、その号はあのBLEACHの連載開始号であった。

  • 《コピー・ナイト》
レベル(変動)/光属性/戦士族/ATK 0/DEF 0

戦士族が召喚された時のみ発動でき、そのモンスターと同じレベルになる。
まあ、エクシーズ素材にしろということである。
しかも名前まで律儀にコピーしてくれるため、HEROなら融合素材にできたり、
三幻魔デッキでは《E・HERO プリズマー》を地獄の暴走召喚できたりと応用の幅も広い。

  • 《シェイプシスター》
レベル2/地属性/悪魔族/チューナー/ATK 0/DEF 0

ありそうでなかった罠モンスターのチューナー。
ただし、チューナーである以外に効果はない。
罠なのでシンクロ召喚がワンテンポ遅れるのは否めないが、
召喚権を使わずに出せるのは罠モンスターならではの利点である。
墓地では罠扱いなので一族の結束等の種族サポートを阻害しない。

同名カードは1ターンに1枚しか発動できないデメリットを持つが、
相手ターンと自分ターンに1回ずつ発動すれば2体まで同時展開でき、ダブってもランク2のエクシーズ召喚に転用できたりするので腐りにくい。
地属性なのでナチュルシンクロを狙う事ができる。
ちなみにイラストはスライム娘であるが、方向性は洋モノRPGっぽいので霊使いなどとは趣が異なる。
ただし全裸。英語版でも全裸。いいのか。

  • 《キング・スカーレット》
レベル1/炎属性/悪魔族/チューナー/ATK 0/DEF 0

《シェイプシスター》から3年後に登場したチューナーの罠モンスター。
アニメ遊戯王ARC-Vでジャックが使用した。

《シェイプシスター》とは属性、種族が違うのでどちらを採用するかは自分のデッキと相談して…と言いたいところだが、
こちらには「自分の「レッド・デーモン」モンスターが戦闘を行うダメージ計算時」に戦闘破壊を防ぎつつ発動というかなり限定的な条件が付いている。
それでもまだレベルが違うし…と言いたかったが、後述する《調星のドラッグスター》という同属性、同レベルのチューナーの罠モンスターが登場。発動条件が無く汎用性の高い向こうを差し置いてまで採用する価値はぶっちゃけ無い。

  • 《鏡像のスワンプマン》
レベル4/(任意の属性)/(任意の種族)/ATK1800/DEF1000
  • 《量子猫》
レベル4/(任意の属性)/(任意の種族)/ATK 0/DEF2200

発動時に任意の属性・種族となる、海外版で登場した罠モンスター。
アポピスの化身を始め、種族サポートで差別化していた罠モンスターの立場がますますなくなった。
あらゆる属性・種族サポートに対応し、縛りのあるシンクロ・エクシーズ召喚に使えるのが利点。

  • 《救魔の奇石》
レベル(変動)/光属性/魔法使い族/ATK 0/DEF 0

場か墓地のモンスター1体を除外して特殊召喚し、そのモンスターと同じレベルになる。
攻守など他のステータスは受け継がないのでほぼ素材用。なるべく墓地の、それも高レベルのモンスターを除外して強力なモンスターに繋げよう。

  • 《澱神アポピス》
レベル6/地属性/爬虫類族/ATK2000/DEF2200

《アポピスの化神》のリメイク。
発動時に自分フィールドの他の永続罠の数だけ相手フィールドのカード効果を無効化できる嫌らしいパーミッション能力を引っ提げて帰ってきた。
リメイク前同様にメインフェイズにしか発動できないのは痛いがステータスは強化されており、一線級の活躍も期待できる。

◎効果モンスター扱いとなる種類

レベル4/闇属性/アンデット族/ATK1800/DEF500

マスターガイドで登場し、罠モンスターの中でもかなり強力な効果を持つ。
戦闘破壊されると、このカードを破壊したモンスターの攻撃力分ダメージを相手に与える。
上手くいけば、自爆特攻からのフィニッシャーにもなれる。
攻撃力も1800と高く、アタッカーとしても十分実用に耐えうる。
ただし、守備表示でしか特殊召喚できない。エンドフェイズに特殊召喚しておき、自分のターンで攻撃表示に変更しておこう。
このカードのせいで、《アポピスの化神》の居場所が……。

  • 《カース・オブ・スタチュー》
レベル4/闇属性/岩石族/ATK1800/DEF1000

他の罠モンスターに「このカードと戦闘を行ったモンスターを破壊する」効果を付与する。
単体では普通のモンスターだが、複数並べる罠モンスターデッキならそこそこ強力なカード。
加えてこのカード自体も攻撃力1800と主力レベル。

  • 《ソウル・オブ・スタチュー》
レベル4/光属性/岩石族/ATK1000/DEF1800

カース・オブ・スタチューとは対になる属性・ステータスを持つ。
自身以外の罠モンスターの破壊を無効にしてセットする効果を持つ。
攻撃力が低いのが珠に瑕か。

  • 《メタル・リフレクト・スライム》
レベル10/水属性/水族/ATK 0/DEF3000

守備力3000の壁。エネコンを使われても泣かない。
原作では戦闘ダメージを受けライフが半分になったときに発動可能の罠で、
守備力はその攻撃モンスターの守備力の3/4になるという回りくどい効果であった。
この時に攻撃したのがオベリスクの巨神兵であり、守備力が4000であった。
OCGの守備力3000という数値はここから来ていると思われる。
レベルが10と高いため、そのままでもランク10に、レベル・スティーラーなどを絡めればランク9・8あたりのエクシーズ召喚を狙うことができる。
かつては突然変異とのコンボでサイバー・エンド・ドラゴンにメタモルフォーゼしていた時期もあった。

  • 《サイバー・シャドー・ガードナー》
レベル4/地属性/機械族/ATK ?/DEF ?

攻撃対象にされた時、攻撃モンスターのステータスをコピーする。
また、相手のエンドフェイズに強制的にセット状態に戻ってしまう。
基本的に相討ちしか狙えないが、《宮廷のしきたり》とコンボすれば一方的に破壊できる。
しかしもちろんバレバレである。
シャドーのくせに地属性。
このカードが実装された直後のTFではガイアパワーを発動してると勝手に相手が自爆し続けてくれた。

  • 《起動砦 ストロング・ホールド》
レベル4/地属性/機械族/ATK 0/DEF2000

3色ガジェットと共に出すと攻撃力3000となる。
元々ガジェットはこのカードのサポートのはずだった…らしい
ガジェット自体はそのサーチ効果のお陰で揃えることは難しくないが、1体でも欠けると攻撃力0を晒してしまう点から使い勝手はよろしくない。
しかもエクシーズ召喚の登場によりガジェットたちは単体で低い打点を補えるようになってしまったため、ますます立場がない。
どうしても使いたい場合は機械族の罠モンスターであることを活かし、機械族縛りのシンクロ・エクシーズサポートに活用しよう。
かつてこのカードは通常罠であり、従来型とも最近の奴等とも違う裁定を受けていたが、永続罠にエラッタされて従来型と同じ効果になった。

  • 《起動要塞 メタル・ホールド》
レベル4/地属性/機械族/ATK 0/DEF 0

映画「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」で登場した上記のリメイクカード。
発動後に星4機械族1体以上を装備する効果と、装備したモンスターの合計値分攻撃力がアップし、このカード以外を攻撃、効果の対象に出来なくする効果を持つ。
星4機械族が1体以上存在しないと発動できず、装備する効果も極端に魔法&罠ゾーンを圧迫してしまうため、バトルフェイズの追撃用に使うのが一番シンプルかつ楽。

  • 《メタモル・クレイ・フォートレス》
レベル4/地属性/岩石族/ATK1000/DEF1000

映画出身組その2。表遊戯が使用した。
自分フィールド上のレベル4以上のモンスターを対象として発動し、特殊召喚後に対象モンスターを装備カードとして装備する罠モンスター。
攻撃力1000上昇の装備カードのような感覚で使えるが、罠カードである関係上追撃や対象にされたモンスターを装備カードにして不発にすることも可能。
Sinモンスターバルバロス、コントロール奪取との相性は抜群。
レベル4なので《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》のオネスト効果を発動させずに殴り倒せるようになるのもポイント。

  • 《ディメンション・リフレクター》
レベル4/闇属性/魔法使い族/ATK ?/DEF ?

映画出身組その3.闇遊戯が使用した。
発動するのに自分の場のモンスター2体を除外という重たいコストに加えて、相手の場に対象に取れる表側表示のモンスターが必要。大真面目に準備するのではなく、トークンを活用しよう。
発動できれば、対象に取ったモンスターと同じ攻守のモンスター1体が場に出現し、その攻撃力分のダメージを相手に与えられる。
が、相手モンスターの攻撃力分のダメージを与えるなら《死霊ゾーマ》の方が手っ取り早い。
モンスターを出せる点で差別化しよう。
トーチ・ゴーレム》とは相性が良く、召喚用のトークンを用意しつつ、コピー&バーンをするのに最適な高攻撃力モンスターを相手の場に出せる。

  • 《クリスタル・アバター》
レベル4/光属性/戦士族/ATK ?/DEF 0

映画出身組その4。社長が使用した。
自分LP以上の攻撃力を持つ相手モンスターの直接攻撃宣言時に自分LPと同じ攻撃力の壁モンスターとして特殊召喚出来る。更に戦闘破壊されるとこのカードの攻撃力分のダメージを与えられる。
ただでさえ発動条件が厳しい上、自分のLPの倍以上の攻撃が来たらそのまま敗北してしまう。
単にダメージを与えるならこれよりも楽な条件かつ自分はダメージを受けない《魔法の筒》が存在し、特殊召喚した罠モンスターを活かそうにも効果の仕様上すぐに戦闘破壊されてしまう。
このカード単体では非常に扱いづらいので他のカードによるコンボが必須である。

  • 《機械王ーB.C.3000》
レベル4/地属性/機械族/ATK1000/DEF1000

機械王シリーズ。
発動ターンは他のモンスターの召喚・特殊召喚ができなくなるデメリットを持つ。
他の機械族をリリースすることで、エンドフェイスまでその攻撃力分のバンプアップ効果を得る。
どうしても突破したいモンスターがいる場合には有効だが、少々使いどころを選ぶ性能である。
属性・種族・レベルも上記のストロング・ホールドと被っている上にデメリットがあるため素材としても使いにくい。

  • 影依の原核(シャドールーツ)
レベル9/闇属性/魔法使い族/ATK1450/DEF1950

シャドールの融合モンスターを融合召喚する際に指定された属性のモンスターの代わりになる。
更にカード効果で墓地へ送られるとシャドールの魔法・罠カードをサルベージする効果も持つ。
レベル9を簡単に場に出す手段の1つなのでシャドールを一切入れてなくてもランク9エクシーズを狙う場合は使ってみるといいかもしれない。

  • 《運命の扉》
レベル1/光属性/悪魔族/ATK 0/DEF 0

通称、扉さん。直接攻撃をされた時、その攻撃を無効化して特殊召喚できる。
自分のスタンバイフェイズにはバーン効果と自己強化を行う効果を持つ。
墓地コストが希望皇ホープと名のつくモンスターを何種類も除外しないといけないので下準備が非常に面倒。

  • 《始源の帝王》
レベル6/闇属性(変更可)/悪魔族/ATK1000/DEF2400

このカードがある限りこのカードと異なる属性のモンスターの特殊召喚ができなくなるデメリットがあるが、
特殊召喚時に手札を1枚捨てることで任意の属性に変更でき、宣言した属性のアドバンス召喚のための2体分のリリース素材になるダブルコストモンスター。
ステータスは上級帝モンスターの攻守を入れ替えたもの。
上級の帝の召喚リリースには効果を使う必要はないが、最上級の帝の召喚には、ダブルコストと属性変更の効果を活用できる。
他にはないレベル6の罠モンスターでもあるが、特殊召喚縛りと、
闇属性ランク6エクシーズモンスターは種類が少ない上に使いにくいため、あまり活かせることはない。
神属性指定して相手にでも押し付けるか。

  • 《深淵のスタングレイ》
レベル5/光属性/雷族/ATK1900/DEF 0

下級アタッカークラスの攻撃力を持っている上、戦闘破壊耐性もあるので壁としても優秀。
レベル5で光属性なのでセイクリッド・プレアデスのエクシーズ素材にも使える。

  • 《苦紋様の土像》
レベル7/地属性/岩石族/ATK 0/DEF2500

自分の場の魔法&罠が相手のカード効果対象にならず、自分の魔法・罠ゾーンのカードがモンスターゾーンに移動するとフィールドのカード1枚破壊出来る。
サイバー・シャドー・ガードナーとコンボすれば何度も発動出来る。
【罠モンスター】を組むなら必須級のカード。
罠モンスターだけでなく宝玉獣ユニオン等も恩恵に預かれる。
ランク7エクシーズへの布石にもなる。

  • 《調星のドラッグスター》
レベル1/炎属性/機械族/チューナー/ATK 0/DEF1800

海外産の罠チューナー。
《シェイプシスター》と同じく発動条件が無いので扱いやすい。
また、このカード以外の場のチューナーに破壊耐性を付与でき、2枚以上あれば互いに破壊耐性を得られる。
シンクロモンスターを出すためにも是非複数枚採用しておきたい。

  • 《クローラー・パラディオン》
レベル2/地属性/昆虫族/ATK300/DEF2100

「クローラー」と「パラディオン」両方の名が入った贅沢な奴。
リンク先への特殊召喚に成功した場合に「星遺物」をサーチする効果を持つ。
中々の守備力を持つが、折角「パラディオン」の名が入っているのだからパラディオンリンクモンスターの素材にしてしまおう。

  • 《オルターガイスト・エミュレルフ》
レベル4/光属性/魔法使い族/ATL1400/DEF1800

オルターガイスト」の名を冠する罠モンスター。このカードが場に存在する限り、このカード以外の自分の場の「オルターガイスト」罠に対象、破壊耐性を付与する。
【オルターガイスト】は強力な罠を多数保有しており、それらを守れるこのカードは有用な類に入る。このカード自身には何の耐性も無いのは注意。


◆特殊な罠モンスター

9期からモンスター扱い中は罠として扱わないタイプが登場した。
更には特定条件下で自身をモンスター化するおまけがついたものも登場した。
モンスター化しても罠扱いにならないので《サイクロン》や《人造人間-サイコ・ショッカー》は受けないが、しきたりで守れないのが難点。
ちなみに裏側守備表示になっても記載のモンスター情報が生きたまま、モンスターゾーンで裏側守備表示になる。
最近に登場した枠組みながら現在19種類存在する。殆どがカテゴリカードだけど
初めてこの仕様で登場したのは幻影騎士団からである。
なおありそうでなかった罠モンスターテーマのバージェストマも登場した。

  • 「バージェストマ」シリーズ
レベル2/水属性/水族/ATK1200/DEF 0

月の書や収縮といった汎用的な効果を持つ韓国先行の罠モンスターテーマ。
全て通常罠でありステータスもエクシーズ以外はこのステータス。
特殊召喚の条件は場の罠の発動時で、罠に連動して墓地からワラワラ出てくる。
通常モンスターだがモンスター効果を受けないという特性を持っている。
再利用を防ぐ為か、特殊召喚後は自身を除外するデメリットが付いている。
《王宮の鉄壁》があれば墓地に戻るので再利用出来る壁になる。

  • 幻影騎士団(ファントムナイツ)」シリーズ
遊戯王ARC-Vでユートが使用した、闇属性・戦士族で統一されたエクシーズ主体のテーマ。
多くの罠モンスターが所属しているが、罠モンスターテーマではない。
罠モンスター関連の効果が完全に統一された上と違って、ステータス、発動条件、効果などがバラバラである。
個々の効果については個別項目を参照されたし。

  • 《救護部隊》
レベル4/地属性/戦士族/ATK1200/DEF300

墓地の通常モンスター1体を手札に戻す通常罠で通常モンスターになる。
特殊召喚の条件は通常モンスターの戦闘破壊時で、切り込み隊長と同じ。
ステータスとして守備表示で特殊召喚される。
通常扱いのトークンや相手の通常モンスターの破壊にも対応するが、
守備表示で出るので追撃は出来ない。

  • 《真源の帝王》
レベル4/光属性/天使族/ATK1000/DEF2400

2015年9月に登場した新たなストラクの永続罠で通常モンスターになる。
効果は墓地の「帝王」魔法罠2枚をデッキに戻して1枚ドロー。
特殊召喚の条件は墓地の「帝王」魔法罠の除外。
特殊召喚に除外を要求してるのでモンスター化した自身を除外するデメリットはない。
代わりに真源の帝王の除外コストとして真源自身も利用出来る。
始源の帝王同様に守備型の帝を生み出す帝の生贄要員で守備表示で特殊召喚される。

  • 機殻の凍結(クリフォート・ダウン)
レベル4/地属性/機械族/ATK1800/DEF1000

純粋な罠モンスターで効果モンスターとなる。
「アポクリフォート」モンスター3体分のコストになる初のトリプルコストモンスター。
更に自身の特殊召喚ターンのみ「クリフォート 」魔法罠への効果破壊耐性を持つ。

  • 《ダイヤモンドダストン》
レベル1/闇属性/悪魔族/ATK0/DEF1000

通常罠であり、効果は場のカードが破壊された時に破壊された数だけ「ダストン」モンスターを自分、相手の場にリクルート。
墓地の「ダストン」モンスター1体を除外することで墓地から相手の場に特殊召喚出来る。
ダストンの共通効果で相手のモンスターゾーンをロックするが、新マスタールール前のカードであるため、リンク召喚には無力であり他の「ダストン」モンスター諸共リンク素材にされてしまう。

  • 《SRデュプリゲート》
レベル1/風属性/機械族/チューナー/ATK0/DEF0
墓地の風属性モンスターをコストにバウンスを行う罠。
またデュエル中1度だけ自分フィールド上の「スピードロイド」のレベルを1つ下げることで、フィールド上に特殊召喚する。

  • 《ホールティアの蟲惑魔》
レベル4/地属性/植物族/ATK400/DEF2400
発動することで通常モンスターとして守備表示で特殊召喚される。手札から通常罠を1枚捨てることでセットしたターンに発動できる。
また、墓地から除外されることで墓地の「蟲惑魔」を蘇生する。
「ホール」名称を持つので他蟲惑魔のサポートを受けることができる。

◆罠モンスターと相性のいいカード

このカード以外の永続罠カードは全て破壊されない。
罠モンスターをあらゆる破壊から守ってくれる心強いカード。
ただし、《死霊ゾーマ》などとは若干相性がよくない。
反面《カース・オブ・スタチュー》とは相性がよく、戦闘でも効果でも破壊されることなく、相手を追い詰めていける。

我らが罠カードデッキの切り札。
永続罠カードに特化したデッキなら軽く攻撃力10000越えも珍しくない、まさしくフィニッシャー。
有無を言わせぬ魔法・罠破壊効果も強力。
召喚時の罠にかかる恐れがある、モンスター効果無効に弱いなどの欠点はあるが、罠モンスターデッキの大きな切り札であることに変わりは無い。

  • 《マジックプランター》
永続罠カードを墓地に送りカードを2枚引く。
やや発動に手間が掛かるが、罠モンスターデッキにとっては貴重なドローソース。
不要な罠モンスター等をコストにしよう。

  • 《魔晶龍ジルドラス》
魔法&罠の除去に反応して手札or墓地から飛んで来るドラゴン。
更に特殊召喚時に自分の墓地&除外ゾーンのカードを場にセット出来る。
除去された《宮廷のしきたり》の再利用などにどうぞ。
場から離れると除外されてしまうので《始源の帝王》と合わせてランク6エクシーズにしてしまおう。候補は《交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン》か、《始原の帝王》のせいで手札を1枚消費してしまうがバウンス効果を持つ《セイクリッド・トレミスM7》もアリ。

皇の鍵の飛行船のマスターキーも【罠モンスター】と相性が良い。
エクシーズ素材を取り除くことで表側表示のカードに破壊耐性を与えられるので、
自分自身には耐性を与えられない《宮廷のしきたり》を守るのに有用。
召喚に必要な闇属性レベル4モンスター2体も、スワンプマンなどを使えば楽に用意できる。

数多のデュエリストを苦しめた墓地メタカード。
【罠モンスター】はあまり墓地利用しないデッキなので大して影響は受けないし、《次元の裂け目》なら罠カード扱いの罠モンスター達は除外されないのでウリアとも共存できる。
何より、《宮廷のしきたり》など罠モンスターを守るために使うカードをこちらにも使えるのがポイント。
また、どうしても回収したいカードが出てきたら前述のジルドラスを使おう。

  • 召喚を制限する・されるカード
【罠モンスター】なら通常召喚は滅多に行わず、自分ターンの特殊召喚もあまり行わないので、通常・特殊召喚出来なくするデメリットを持つカードと相性が良い。
そのターン特殊召喚出来ない代わりにサーチやドローを行う《強欲で謙虚な壺》や《カードカ―・D》、
互いに通常召喚か特殊召喚を封じる《スローライフ》など、
通常召喚出来ない代わりにモンスターを出す《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》や《トーチ・ゴーレム》等々。


◆罠モンスターの弱点

  • 魔法・罠破壊カード達
《宮廷のしきたり》のおかげで耐性が付いたとは言え、未だに脅威。
《宮廷のしきたり》や《スターライト・ロード》などがなければ、《大嵐》や《ブラック・ローズ・ドラゴン》などを受けると全滅してしまう。

  • 破壊以外の除去カード
バウンスや除外など。あまり使われる種類は多くないが、《宮廷のしきたり》で防げずに素通りしてしまう。

罠モンスター達の永遠の天敵。
いくら《宮廷のしきたり》でも、このカードからは守れない。
しかし、モンスターとしては消えても永続罠カードとして残るので、《神炎皇ウリア》で巻き返しをはかろう。

永遠の天敵その2。お触れ搭載のハゲメガネ。
アドバンス召喚が減衰してる現在では滅多に見ないが、召喚を許すと《ブラック・ホール》でもないと対処できない。
原作と異なり罠カードは破壊されず残るため、表側で残っていれば《神炎皇ウリア》で巻き返せるが、発動すら許してくれないため裏側のままではそれすら不可能。
罠モンスターが多ければ多いほど脅威となるが、モンスターが全て消えれば逆にサイバー・ドラゴンの召喚チャンスであり、そのままフォートレス^^してしまおう。

セットを禁止される為、罠モンスター達が戦いの場に赴く事を許してくれない。
《魔封じの芳香》と併用されるとさらに絶望的になる。
《デモンズ・チェーン》《エフェクト・ヴェーラー》などを用意しておき、無力化してしまいたい。

  • 「表側表示」のカード無効化
上記の王宮のお触れに近いが、罠モンスターデッキは永続罠を普通より沢山使用する性質上、
しきたり等も無効にする「表側表示無効化」は数は少ないが地味につらかったりする。

例えば展開力とゴドバの除去に定評のある【BF】や【ハーピィ】から飛んでくる
零鳥獣シルフィーネ》は、次の自分スタンバイまで片っ端から相手だけ表側表示無効にされるため天敵と言える。
またRUM-ヌメロン・フォースも表側全体無効化の追加効果を持っており、許すと大打撃を被る。



追記・修正は宮廷のしきたりに守られながらお願いします。


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最終更新:2024年03月23日 19:17