緋雨閑丸

登録日:2012/07/30 Mon 19:49:10
更新日:2024/02/28 Wed 22:51:43
所要時間:約 4 分で読めます





「過去を探す少年」



緋雨 閑丸(ひさめ しずまる)は、SNKの対戦型格闘ゲームサムライスピリッツ』シリーズに登場するキャラクターであり、
『サムライスピリッツ斬紅郎無双剣』のショタである。

記憶喪失で年齢は不詳だが、公式で14歳くらいと言われている。

流派:緋刀流
武器銘:霧雨()
大祓禍神閑丸(おおはらえのまがかみしずまる...)
生年月日:不明
年齢:(天草降臨)14歳(推定)
出生地:不明
血ノ型:AB型
身長:4尺9寸(約147cm)
体重:11貫目(約41kg)
趣味:旅
家族構成:不明(両親は閑丸が幼い頃にいなくなったらしい)
宝物:大祓禍神閑丸、旅の途中でもらったキラキラ光る石(水晶のかけら)
好きなもの:旅先で食べる名物
嫌いなもの:自分の中にいる「鬼」
コンプレックス:自分の殻に閉じこもってしまい、人と打ち解けられないこと
尊敬する人:記憶を失った後、育ててくれた僧侶
の道について:自分の過去を探す手段
CV:(斬サム〜零SP)金田美穂
(剣サム)高城元気
(令サム)小市眞琴
(侍魂オンラインー朧月伝ー)米本早希




初登場の「斬紅郎無双剣」では、記憶を求めて旅をしているが、
その中で自身の失った記憶の手掛かりが「鬼」にあると考え、ラスボスである鬼こと壬無月斬紅郎を追い求めている。

同作のエンディングにて。
斬紅郎を討ち取ったものの、気づけばそこに斬紅郎の死体は無く、閑丸が彼の刀を握っていた、というもの。

「僕が…鬼なのか?」

補足しておくと、正史では斬紅郎は閑丸に討たれたことになっており、鬼塚に埋められた斬紅郎の死体が持ち去られたことから次回作『天草降臨』が始まる。
エンディングでは分かりにくかったものの、『閑丸≠斬紅郎』であることには間違いない。


最終決戦では天草四郎が甦らせた壬無月斬紅郎と対峙。
斬紅郎を討ち取るものの、自分が鬼だと錯乱し、駆け付けた覇王丸に斬りかかってしまう。

エンディングにて、覇王丸とナコルルの幻影に叱咤され、自身の心に潜む「鬼」に目を背けていることに気づく。


「零」ではラスボスとの因縁もなく、『なんでお前来たの?』状態。
オープニングでは、居候先である儚(はかな)という女性の旦那さんが日輪に出稼ぎに向かい、儚も自分の父親を迎いに行ったため、
自分も出稼ぎのために日輪に向かう、というもの。
ちなみに儚は旦那さんとの子を身籠っている。

エンディングでは、幕府から莫大な報酬を受け取り、
自身の過去を知る同郷の人間の誘いを断り、居候先に帰ろうとするところで終わる。
しかし……儚のお父さんは過去に大飢饉による飢えに耐え切れず子供を喰ったことで人の道から外れ、餓鬼のような人喰い妖怪『妖怪腐れ外道』と化しており、
腐れ外道のエンディングにて儚はコイツに喰われ、旦那さんもシャルロットのエンディングで日輪の地でシャルロットに看取られて戦死してしまう。
(零では全てのキャラクターのエンディングがつながっている)
つまり、居候先に帰ったところで……


「剣」では行方不明になった儚と旦那さんを探すために御前試合に参加する。
エンディングでは優勝した後は主催者の徳川の力で2人を探し当て無事に発見。
その後は儚と旦那さん、そして2人の間に生まれた子と4人で平和に過ごす。
「剣」はパラレルワールドであるとはいえ、「零」で永遠に叶わなかった家族の温もりに溢れたハッピーエンドを迎えたといえるだろう。
他には斬紅郎EDで御前試合決勝で斬紅郎に負けた後に「鬼」は自分の弱い心に潜むものと自力で悟り、
その後斬紅郎を打ち負かし、斬紅郎に残りの余生は自分の孫と一緒に過ごすべきだと説得するというまさかの活躍を見せる。
結果として閑丸も斬紅郎も家族の愛に包まれるハッピーエンドで終わっている。なんだかんだで似たり寄ったりの2人である


サムライスピリッツにおいて、ようやくサムライらしいキャラが出たと思ったらショタキャラである。SNKの渋カッコいいキャラが好きな達は嘆きの涙を流したが、腐女子達は歓喜の声を上げた。

武器は番傘「霧雨」と背中に背負った刀「大祓禍神閑丸」。主に傘を使って戦う。武器飛ばし技を喰らって傘を飛ばされると、何故か背中の刀を抜かなくなる。
しかし、傘らしいリーチの広さ、傘とは思えない攻撃力の高さから、初出の「斬紅郎無双剣」では最強キャラとされた。
のちにジャンプ攻撃で傘を振るわなくなり刀を振るようになって攻撃範囲が狭くなり、また14連斬が反撃確定など、大きく弱体化した。
零サムと零SPにおいては若干機動力の低さに悩まされるものの、相手次第で何とかなる中堅のオールラウンダーとなった。
天下一剣客伝ではホバリング技やそこからの派生技の追加により空中性能が劇的に上昇、強キャラへと返り咲いた。


なお、傘を広げたり閉じたりするアクションはSNKの3D技術では再現できなかった為、ポリサムとサムスピ閃には出演していない。
2019年発売の最新作『SAMURAI SPIRITS』にて無料DLCキャラクターとして追加され、ようやく3Dグラフィック作品への参戦を果たした。

キャラの特徴として、飛び道具、突進、無敵対空という主人公らしい技に加え、ホバリングやプレイヤー側に向けて傘を回して切り刻む、飛び道具を跳ね返すなど傘らしい技を使う。
天サムからはボタンタメ技である「真・雨流れ狂落斬」が追加。
ボタンを押しっぱなしにしなければならない時間が最低20カウントと長く、対人戦において立ち回りがモノをいうサムスピにおいてこの技を狙うのは非常にリスキーであるが、成功すれば一発逆転のチャンスが出来る。
特に80カウント以上溜めると、武器飛ばし必殺技を遥かに上回る爆発力を誇る。



るろうに剣心』の作者である和月伸宏氏は主に単行本コラム内にて、
『サムスピ』を始めとするSNK作品の大ファンであることを公言しており、同作にもかなりの影響を受けているが、
閑丸の参戦時には『剣心がモチーフかな?』と漏らし喜んだとのこと。

が…モチーフは恐らく『幽☆遊☆白書』の蔵馬(蔵馬を幼くしたような容貌+キャラの初期案では植物使いだった)で、
トライガン』『血界戦線』の作者である内藤泰弘氏のサムスピコミカライズに登場したオリジナルキャラクター、
小綱がベースになったのではとも言われている。(後に同作が復刊した際には内藤氏による閑丸のイラストも収録されている。)

まあ、『るろ剣』連載前に剣心などの絵を構想していたスケッチブックを開いたところ、
蔵馬を描いていたことが和月氏へのインタビューでも明かされているので、源流自体は近いところにあった模様。

また、和月氏はるろ剣コミックス8巻において、「SNKのスタッフの方々が『るろうに剣心』を参考にしたのであれば光栄」とも語っており、
『るろ剣』と近い、幕末を舞台とした『月華の剣士』ではSNKから『るろ剣』を直球でオマージュした技やキャラクターが登場し、
『サムスピ零』では上述の内藤氏共々、新キャラクターのデザインを手掛けるなど、
SNKと和月氏の長い蜜月関係に繋がっていったのである。



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最終更新:2024年02月28日 22:51