ブラックウォーグレイモン

登録日:2012/04/08 Sun 00:20:52
更新日:2023/09/23 Sat 17:32:07
所要時間:約 5 分で読めます





ウィルス種の黒い竜人、圧倒的パワーで敵を粉砕!


『ブラックウォーグレイモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。

【基本データ】

世代 究極体
タイプ 竜人型
属性 ウィルス種
必殺技 暗黒のガイアフォース
負の念を一点に集めて放つ暗黒のエネルギー弾。
ただの「ガイアフォース」と呼ばれるだけの時もある。
得意技 ドラモンキラー
鋭い爪で対象を切り裂く。
ブラックストームトルネード
自分を中心に広範囲を焼き尽くす炎の竜巻を発生させる。
ブラックトルネード
回転して黒い竜巻となり、敵に突撃する。
ドラモンバスター
空中から真下に突きを繰り出す。
ウォーブラスター
小型のエネルギー弾を連射する。

【概要】

何故かウィルス種に進化したウォーグレイモン。通称“漆黒の竜戦士”。
通常のウォーグレイモンの黄色い部分が黒くなり、ケーブル部分や髪の色は赤から黄色にかわっている。
ただ、単純にウォーグレイモンの属性違い・色違いというわけでなく、主義や信条は正反対。
心は闇に染まっているが自分自身の正義を持ち、卑怯な行動を嫌うため低俗なデジモンはウィルス種であっても仲間とは思わない。
また、ブレイブシールドに刻まれているはずの《勇気の紋章》が刻まれていない。

ゲーム作品に登場する際は、ウィルス種のメタルグレイモンから進化できることが多い。
また、アニメには登場しなかったが、ウィルス種のメタルガルルモンも存在するため、
ブラックウォーグレイモンとウィルス種のメタルグレイモンをジョグレス(合体)進化させることで、
「オメガモンズワルト」という、黒いオメガモン(ワクチン種)への進化が可能なゲーム作品も存在する。なんでウィルス種同士の組み合わせでワクチン種になるのかって?知らんな

「黒いウォーグレイモン」が登場したのは、劇場作品『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』の入場特典で配られたデジモンカードが初と思われる。
この時点では、たまにいる色と種族がオリジナルと異なるデジモンくらいの扱いだったのか、名前も「ウォーグレイモン」である。
具体例を挙げれば、モドキベタモンかオタマモンD程度の扱い。…はさすがに言い過ぎか
ただ、『02』での活躍やダークヒーローめいた姿、設定(後述)から、オリジナルと同じくらいの人気を博すことになった。
そしてブラウォの人気にあやかって主役デジモンの黒版が設定されるようにこそなったものの、そのどれもブラウォほどの人気を得られていないのは密に、密に...

その『02』では勇者王ボイスの孤高の戦士であるが、黒くて勇者王なのに『勇気』の紋章がないのが惜しい……。

…あと、ホントにたまにでいいんで、カオスグレイモンの事を思い出してあげて下さい。


【亜種】

◆ブラックウォーグレイモン(X抗体)

世代 究極体
タイプ 竜人型
属性 ウィルス種
必殺技 暗黒のガイアフォース
世の負の感情を一点に集中させ、より高密度なエネルギー弾を放つ。
ハデスフォース
圧縮して小型化させた暗黒のガイアフォースを連射する怒涛の攻撃。
得意技 アフターバースト
射出したドラモンキラーに搭載された“バーニア”を起動させ、一気に対象を貫く。
ブラックウォーグレイモンがX抗体を獲得し、デジコアの潜在能力を覚醒させた姿。

負の力は最大限に凝縮され、ただひたすらに勝利を渇望する本能と狡猾さがより強くなった。
本来青いX抗体や眼の色が赤くなっている。
ウォーグレイモンXと同様に、「ドラモンキラー」に「ブレイブシールド」級の最強硬度をもたせ、攻防一体の完璧なまでの装備と化している。
長時間の空を飛ぶことを犠牲にし、背部に爆発的な加速を誇るバーニアが装備され一瞬にして敵の懐へ飛び込む戦い方は、
正に“陸戦の勇者”であり、陸上戦闘デジモン最強の姿となっている。


【関連種】

◆ガイオウモン

世代 究極体
タイプ 竜人型
属性 ウィルス種
グレイモン系の亜種の竜人型デジモンで、ブラックウォーグレイモンと同じくウィルス種の究極体。
袴と武者鎧を身に着け、独特の形状をした二本の剣「菊燐」を持つ、和風の竜人とも言うべき姿。

元々はブラックウォーグレイモンX抗体として設定されたデザインなのだが、上記の通り原種とは別物レベルで変貌しており、
最終的に別のデジモンとして設定し直された、という経緯を持つ。
そういう意味では、通常版のコンパチになってしまったブラックウォーグレイモンXはちょっと泣いてもいいかもしれない。

詳しくは該当項目にて。

◆グランディスクワガーモン

世代 究極体
タイプ 昆虫型
属性 ウィルス種
グランクワガーモンがX抗体を得た姿。
ウィルス種としてのプライドを持つ事から、ブラックウォーグレイモンと同盟関係にあるのではないかという説がある。

詳しくはグランクワガーモンの項目にて。


【関連作品でのブラックウォーグレイモン】

アニメ『デジモンアドベンチャー02

僕たち、友達になれると思う!

いや、きっとそのために “心” を持ったんだ!!

初登場は第30話「暗黒究極体 ブラックウォーグレイモン」。
ただ、本物のデジモンではなく、ダークタワー100本とアルケニモンの髪を使用して誕生したダークタワーデジモンである。
初登場の回で圧倒的な力で02組を追い込むが「戦う相手に相応しくない」としてとどめは刺さず、
アルケニモン達の命令も「誰の命令にも従わない」として、自分より強い相手を求めてその場から去った。

立ち去った後も相手を求めてさまよい続け、野生のデジモンやアルケニモンらがけしかけるダークタワーデジモンとの戦いを繰り広げていく。

アルケニモンから
「ダークタワーデジモンは本来は自我を持たない」
「ダークタワーデジモンは命令を聞いて動くだけの操り人形であり、お前はデータのカスが混じって自我を持っただけ」
という言葉を事を聞かされる。
この言葉はブラックウォーグレイモンの心に深く突き刺さった様で、アグモンが説得しに来た時も酷く気にする様子を見せている。

ダークタワーから作られたマンモンとの戦いでは、踏み躙られようとしている花を庇う行動をとり、そんな自分に戸惑う姿も。
「俺はなぜこの花をかばったのだ。こんなちっぽけな花なんか・・・」
「お前たちは俺とは逆。命はあるが悩みはしない。羨ましい、お前たちが。…羨ましい」
 (花を踏み潰す)
「痛みを感じるのはなぜだ。たかが花一輪だ、なのになぜ。この痛みはどこから来るのだ。“心”…?心とはどこに……」

また、彼を探して話をしたがっていた、太一のアグモンと言葉を交わす。
その際の
「ボクはアグモン。究極体にワープ進化したらウォーグレイモンになる」

「まさか…お前もダークタワーから…」

「いや、ボクはデジタマから」

「…ッ。では…お前と話をしても……」
と、一瞬、期待に満ちた目をしてから、落胆し目を伏せる様子は、彼の“心情”を雄弁に物語っているであろう。

本来はただの操り人形である自分の存在意義、自らの“心”から生まれた『強い者と戦う』という願いを叶えるために
ホーリーストーンを破壊した際に現れると戦うことを求め、ホーリーストーンを破壊し続ける。
その度に02組と戦うことに。
アグモンや子供達の言葉を受けて、自分自身の“心”に戸惑いながら…。

そして最後のホーリーストーンの前に立ちはだかるジョグレス完全体の三体の前にとうとう膝をつく。
最後にはD-3の光によってホーリーストーンから現れたチンロンモンに「そこへ至るまでの過程が如何なるものであったとしても、その存在には必ず意味があるのだ…」と説かれて、いずこかに消えた。

大輔「…どこへ行くんだ?」

BWG「どこでもない…どこかへ…」


ワールドワイド編、デーモン編を挟んで久々に現れ、メタルエテモンよろしく隕石のように登場。
どうやら、あの後、いくつもの世界を渡り歩いた模様。
自分なりの答えを見つけ、ダークタワーデジモンという「存在そのものが世界の歪みである自分」を産み出した、そのルーツである及川を殺そうとするも、アグモン(ウォーグレイモン)達に阻まれる。


ウォーグレイモンはこの世に二体いらない!

俺かお前!どちらか一体でいい!!


と、タイトル通り*1の夢のウォーグレイモン対決が実現した。
本気のブラックウォーグレイモンに対し、必死に説得しようとするウォーグレイモン。


よせ!前に話したことを覚えてるかい?

僕たちは仲間になれる!!


憐れみはいらないッ!!


憐れみなんかじゃない!

心の底から言ってるんだ!!


俺には理解できない…!

何故そこまで他人のことを思いやれるッ!?



遂に決着をつけようとする二体だったが、街への被害を避けるためインペリアルドラモンに海上上空まで導かれた。


ガイアフォースッ!!


ガイア…フォーース!!




見届け人かと思われたインペリアルドラモンの参加に当時は多くの子供達が驚愕したそうな。

そして戦いは終わり、ブイモン、ワームモンの言葉で完全敗北を認め、その場を後にした。

その後、光が丘で及川を見つけ、彼の過去と目的を知った子供達。
伊織、伊織の祖父である主税、ブラックウォーグレイモンの言葉に心が揺れ動く及川の意思を抑えて現れた
その闇の攻撃から主税を庇って致命傷を負うブラックウォーグレイモン。
最期の力を振り絞り、光が丘のデジタルゲート封印の人柱となって存在を刻んだ。
現実世界でブラックウォーグレイモンの身体は砕け、デジタルワールドでは石板にブラックウォーグレイモンのシルエットが浮き上がった。
世界を歪ませる存在が、世界のためにその存在を刻み込んだのであった。


ブラックウォーグレイモン…

ブラック……ウォーグレイモーーン…!!




PSソフト『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』

エンディング後のストーリーで「ブラックメタルガルルモンを倒す」「ゲーム開始から通算300勝」の条件を満たすとビギナシティに出現。
彼の「この世界で最後の勝負になるだろう。」のセリフの通り、隠しキャラのアポカリモンを除けば最後の対戦相手。
一人称は「われ」で、「マスターオブマスターズ」の異名を持つ(らしい)。

使用デックは『黒炎の勇者デック』。
ただ、名前に反して暗黒属性は入っておらず、火炎単色。
『無効化型火炎デック。攻撃力とのダブルパンチ!』の説明通り、「ジュレイモンの霧」4枚が非常に厄介。
こちらのOPを止めつつ、攻撃力の高いモンスターを「スピード進化」で高速に展開するデック。

彼の開催するアリーナをクリアすれば、エンドロール(所持カード等の情報や勝率等)が流れ、めでたくゲームはEDを迎える。
(当然、この後もゲームを続けることはできる)
また、ブイモンがパートナーにいる場合は、カフェにいる彼に話しかけると「君にはこの奇跡の証を持つだけの資格があるだろう……」とのことで
《奇跡のデジメンタル》がもらえ、マグナモンへアーマー進化できるようになる。


ただし、残念ながらBメタルガルル同様、カードとしては登場しない。
「ウォーグレイモンはこの世に二体いらない!」


ゲーム『デジモンワールド Re:Digitize

あらゆるネットワークの中枢を担う大企業、「GIGOカンパニー」総帥の息子、久我ユウヤ。
彼のパートナーデジモンとしてブラックウォーグレイモン(X抗体)が登場。
ニックネームは「ブラック」。
このブラックはGIGOのバックドアを使って育て上げた特別なデジモンである。

…が、作中での大きな活躍が特にはないのが少々残念。


【余談】

上述のように高い人気からD-Artsで立体化された。
他にも、ウォーグレイモンのカラバリとして立体化される機会が多い。



追記・修正は「心」の意味を知ってからお願いします。

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最終更新:2023年09月23日 17:32

*1 第46話「ブラックウォーグレイモン VS ウォーグレイモン」