宝塚歌劇団

登録日:2010/12/27 Mon 23:23:03
更新日:2024/04/14 Sun 07:47:26
所要時間:約 7 分で読めます




宝塚歌劇団(以下、単に「団」という)とは、阪急電鉄傘下にある歌劇団である。
兵庫県宝塚市にある宝塚大劇場を本拠地とする。


【概要】

前身は箕面有馬電気軌道(現・阪急電鉄)が1914年に創設した「宝塚歌唱隊」。
当時、箕面有馬電気鉄道はベッドタウン開発を押し進めており、その中に造られた宝塚新温泉において『どんぶらこ』や『桃太郎』を披露していた。
以降、様々なステップを踏みながら劇団として成長し、現在に至る。
現在の拠点は宝塚大劇場と東京都の有楽町にある東京宝塚劇場。この他ツアー形式での地方公演や海外公演の実績がある。
実際に劇場で観劇した経験は無くとも、団の名前は誰もが知っていることだろう。
あるいは、派手なメイクと衣装の出演者たちが豪奢な羽根飾りを背負って大階段に居並ぶフィナーレや、女優など様々な分野で活躍しているOGを思い浮かべる人もいるかもしれない。
優雅な世界は、芸術への理解が深く、華やかな関西ならでは。

創設者である小林一三が唱えた「清く 正しく 美しく」を理念とする*1
自治体としての宝塚市と区別するため「タカラヅカ」と呼ばれる・表記されることもあるが、単に「宝塚」と言う時はこの団を指すといってもいい。

団を象徴する花はすみれ。団員養成機関である宝塚音楽学校の学校行事や寮の名前、公式な団歌ではないが関係の深い愛唱歌『すみれの花咲く頃』など、団に関連する様々なものごとに冠されている*2。さらに同曲は宝塚大劇場の最寄り駅である阪急宝塚本線・宝塚駅の発車メロディーとしても採用されている。
なお、原曲は『再び白いライラックが咲いたら』という意味のタイトルのドイツ語の曲で、すみれの花は登場しない。


【構成】

団を構成するのは、全て未婚の女性。これは世界のあらゆる劇団を見回しても類を見ない特徴と言えるだろう。
当然男性の役も女性が演じるので、演じる性別を指して言う「男役」「娘役」という呼び方が生まれた。
身長や骨格、声の高低などを勘案してどちらを担うかが決まり、特別の事情が無い限り一度決めた演じる性別は変えない。
ごくまれに男役が娘役に転向することもあるが、その逆は百十余年の歴史の中で一度も無い、言うなれば女性版の歌舞伎である*3

所属者は公式には「生徒」、ファンには「ジェンヌさん」、一般には「タカラジェンヌ」と呼ばれ、身分上は阪急電鉄の社員として扱われる。
ちなみに「生徒」と称するようになったのは、宝塚歌劇が発足したころの団員は「芸者や舞妓のようなもの」などと揶揄されてしまっていたが、小林一三が「宝塚歌劇は高等な音楽教育を施した生徒によってなされるものである」と反論したことに由来する。

宝塚音楽学校

入団には団員養成機関である宝塚音楽学校を卒業することが必須条件。あと前提として、容姿・実力・才能に恵まれ宝塚歌劇に直に触れる機会があって、更にバレエなど経済力がものをいう習い事を続けさせる余裕と理解がある家庭に生を受けられるかどうかも。

受験資格は公式サイトによると中学卒業~高校卒業までの「容姿端麗で、卒業後宝塚歌劇団生徒として舞台人に適する方」とあり、つまり一生のうち最大4回までしか受験できない
受験資格に「容姿端麗」という語がはっきり書かれている学校はここぐらいのものだろう。
更に入学試験の競争倍率は例年平均約26倍とかなりの狭き門で、歴代最高の倍率は48.2倍
ちなみに『ベルサイユのばら』を上演した翌年には倍率が跳ね上がるという。
その難関ぶりは「東の東大、西の宝塚」とも謳われ、団の受験対策を専門とする予備校や私塾(関係者の間では総称して「スクール」と呼ばれる)も多数あるほどで、合格発表の風景は毎年3月下旬のニュース番組でもよく取り上げられている。

学校は2年制で、1年生が予科生、2年生が本科生。
入学後は厳しい校則と上下関係の中で2年間ほぼ毎日みっちりとレッスンを受ける。
加えて礼儀作法や掃除についても大変厳しいことで知られ、OGの天海祐希は「トイレも頬ずりできるほど綺麗にしていた」と振り返っており、かつては「女士官学校」と呼ばれていたのも頷ける(現在は自衛隊伊丹駐屯地で基本教練を受けている)。
OGで元政治家の扇千景も「国政大臣よりも、梨園の妻よりも、宝塚が一番大変」と語っていた。
特に予科生には「先輩が普段利用する阪急電車に礼をする」「遠くの先輩に大声であいさつ」「先輩への返事は『はい』か『いいえ』に限定」「先輩の前では眉間にしわをよせて口角を下げる」という不文律があったとされており、2020年には学校側が公式に廃止を表明している。

入団

そして卒業と同時に、いくつかに分かれている「組」に配属される。
最初に配属された組に退団までい続けるとは限らず、「組替え」と言って所属する組が変わる(一般企業で言う異動のような)ことも珍しくはない。
なお、卒業し入団してからは研究科の生徒として扱われ、入団初年度は研1、翌年は研2……と学年が上がっていき、入団後も入学年で序列される。
一般の学校なら卒業すればその学校の生徒ではなくなるが、この団においては宝塚音楽学校の在校生はもちろん、同校を卒業して宝塚歌劇の舞台に立つ者も含めて皆「生徒」なのだ。


組は2023年現在、

宝塚歌劇団
┌───┬───┼───┬───┐
       (そら)
    

の5つ。
組ごとにカラーがあり、例えば雪組なら「日本物の雪組」、花組なら「男役の宝庫」などと言われる。

(どこぞの華撃団は思いっきりこれのオマージュ。
また、カードゲーム「Lycee」の属性の元ネタでもある)

最古の組は花組で、宙組は1998年に誕生した最も新しい組。
なお「空組」と書かないのは「(から)」を連想させるので縁起が良くないから。
通常公演は各組ごとに行なう。

また、組とは別に「専科」という枠組もある。
専科の生徒も元々は組の所属だったが、一定年齢を超えてからも、高齢の役を演ずるために団に残ったベテラン集団。
何故なら50代や60代の役を10代~30代の生徒だけで演じるのは無理がある。
故に、専科の生徒は組の壁を越えて、様々な組の公演に出演するというわけ。


【トップスター】

それぞれの組には、最年長者で組の長たる組長、その補佐や代行を務める副組長の下に所属員である組子がいるが、その中には「トップスター」(以下「トップ」)と呼ばれる生徒がいる。
なお、よく勘違いされがちだが組長とトップはそれぞれ全く別の存在。前者はその組のまとめ役であって、後者は各演目における主役ということ。

トップには男役トップ娘役トップ(相手役とも呼ばれる)がおり、どの公演でもこの2人が主人公・ヒロインとなる、謂わば花形。
トップの良し悪しで公演の全てが決まるといっても過言ではなく、多くの生徒が目標とするポジションである。

男役トップは入団から10~15年目程度の生徒が就任するのが通例。
何しろ女性が男性役(それも理想の)を演じる難しさは並大抵ではない。娘役は3年目くらいでトップに就任する者もいる一方で、男役は「男役10年」と言われるほど腕を磨くのに時間がかかるのだ。

ただし、トップとなった生徒は交代の際に退団するのが宿命(さだめ)
次にトップになる生徒は、だいたい各作品で主役の次に重要な役を演じているのでわかりやすい。
他にも、シナリオ上“おいしい”役を演じている生徒がトップの序列の上位にいる場合が多く、助演を二番手、以下重要度により三番手、四番手……などと呼ばれるのが慣例になっている。


【公演】

歌劇団だけあり、公演はミュージカル等の芝居、ダンスや歌を盛り込んだショーの二つが主な形式。
また、休憩を挟んだ二幕でどちらか一本を上演したり、一幕ずつ二本立てで上演したりする。

基本は組ごとの公演だが、宝塚バウホールにて二番手以下の生徒をメインに据えた少人数での「バウ公演」も定期的に行なわれる。
また、組での本公演期間中に同じ作品を若手だけが演じる「新人公演」も行なう。
新人公演で主役を張るようでなければ、ゆくゆくのトップにはなれない。

作品はオリジナル脚本の他、国内外の既存作品やメディアミックス作品も多い。現在の2.5次元舞台の大先輩とも言える。
漫画の舞台演劇化も多いことは、池田理代子の『ベルサイユのばら』が宝塚の代名詞ともなっていることからもわかる通り。
また、最近は『太王四神記』や『JIN-仁-』などドラマの舞台化も多い。
90年代後半からは『エリザベート』が新たな主力作品となっている。
2009年には、ゲーム作品としては初の舞台化となる『逆転裁判』を上演し、好評を博した。ただし、キャラの名前は海外版のものに変えられている(例:成歩堂龍一→フェニックス・ライト)。
カプコンの社員がスタンディングオベーションで賛嘆していたり、上演後に場内全員で「異議あり!」をやったりと受けは上々。
東京公演の楽日には続演が決まっていて、同年に上演された。
ちなみに、一作目でのエッジワース(御剣怜侍)は異常なまでの再現度だった。


【退団】

未婚であることが所属条件の一つなので、結婚が決まれば寿退団となる。
また、全ての生徒は入団7年目を過ぎると「タレント契約」となり、ここまでに芽が出なければ戦力外で退団となってしまう。また7年目以前でも、様々な事情で退団する生徒もいる。

だが、どんな理由があっても退団前最後の公演で千秋楽に退団式が行なわれる。
同時に複数の退団者がいる場合は、学年の若い順番にスピーチを行なう。

退団後はミュージカル俳優になる人*4、主婦や政治家や宝塚受験対策スクールの講師になったりと様々。
テレビ・映画といった映像作品に進出する人も勿論いるが、舞台との演技のギャップもあってか、そこで大成する人はごく一部に限られる。


【問題点】

前述したように音楽学校における厳しい上下関係と規律の中で過ごし、女性だけという閉鎖的な環境のせいか、21世紀に入ってからそれに準拠した問題が報じられるようになった。
これらの問題は古くからあったらしく、歌手の小柳ルミ子はこのいじめが原因でわずか2カ月で音楽学校を退団したことを後年インタビューで明らかにしている。

96期生生徒退学問題

2008年に明らかになったもの。
これは96期生のある生徒がいじめグループから万引きをしたという報告から、学校側もそれに関する調査を一切行わず、その生徒を退学処分としたことから生徒が裁判所に提訴した。
一審では生徒の主張を認める仮処分措置が降りたが、音楽学校側は二度目の退学処分を下した。
その後、生徒側は高等裁判所に提訴。最終的には原告の訴えが認められ、退学取り消し及び生徒の卒業認定が決まり和解となったが、事実上学校側の敗訴となった。
結局この生徒は復学したものの、入団は辞退している。

本件の影響から、この世代は期数の「96」にかけた「黒期」(くろき)と呼ばれるようになり、公演登場時はブーイングが来るのがお約束になっていたという。

宙組生徒のパワハラ問題

2023年9月には現役宙組ジェンヌがマンションから飛び降り自殺する事件が発生。
自殺したジェンヌは先輩から過酷ないじめを受けていたことが一部メディアで報じられ、団員への調査のために弁護士によるチームを立てて調査に臨んだ。
同年11月に調査結果を発表。それによると
  • 過密なスケジュールおよび長時間稽古による肉体・精神的負担の増加
  • 団員が新人公演の長にあたり、後輩への指導、上級生からの指導による板挟み
が自殺に至った理由と発表した。

一方、被害者側の弁護人については被害者の両親あてに送られてきた写真からいじめの事実があったと主張しており、その後調査の結果パワーハラスメントがあったことを認め謝罪し、遺族との合意を締結したことを発表した。

この騒動の影響は大きく、調査結果を受けて上層部は引責辞任を発表。全組の公演が1ヶ月ほど休演となり、当該の宙組は2024年5月まで活動停止となったほか、2024年から実施予定だった110周年記念行事も全て中止が発表されている。

また、団員の過重労働については労働基準監督署が歌劇団に立ち入り調査を行っており、その後2024年度から年間興行・公演数の削減といった負担軽減策を発表。これ以外にも匿名の意見箱の設置や阪急電鉄による内部監査の実施を明らかにしている。



【主なOG】

現トップはいずれ交代するので割愛。

テレビでお馴染みの女優で元・月組トップスター。
詳細は個別項目をどうぞ。

  • 真矢みき(現・真矢ミキ)
テレビ・CM・細か過ぎて伝わらないモノマネでモノマネされる人でお馴染み。
諦めないし負けない人。元・花組トップ。
身長・歌唱力・ダンス等はそれなりだったが、舞台上での「間」の取り方は抜群。
特にコメディを得意とし、存在感を見せつけた。

  • 黒木瞳
娘役のOG代表。真矢みきとは同期。
入団2年目という驚異的早さで月組トップに昇格し、在団時代から『おはよう朝日です』のレポーターを務めたり映画に出演したりするなどして人気を博し*5、5年目で大地真央とともに退団。
以降テレビ・映画で活躍し、理想の母親役として真っ先に名が挙がることで知られる。

  • 真琴つばさ
最近はテレビにもよく出る、天海の2代後の月組トップ。
声を低くするための訓練をし続けたせいで声帯に膿が溜まったが、手術をすると声が高くなってしまうからと拒否。最終的になんと女性の身でありながら喉仏が出た
因みに絵手紙を描くのが上手でプレバトで花城先生から特待生認定されている。

  • 涼風真世
天海の一代前の月組トップ。
退団後は主に女優として活動しているが、声優もやっている事を忘れてはならない。

  • 檀れい
音楽学校ではいつもビリ、家は貧しく、歌もバレエも日本舞踊もダメ……。
にもかかわらず、華と美貌でトップ娘役となった。退団後は『武士の一分』から女優として活躍。初代「金麦の人」といえばお分かりだろう。
2011年に及川ミッチーと結婚……したけど2018年に離婚しました。

劇団時代は「千琴ひめか」の芸名で活躍。
高い歌唱力を誇り、通常であれば入団6年目以降でないと務められないエトワール(公演のフィナーレで最初にソロを歌う生徒)を入団3年目にして務めた。
退団後はNHKの『おかあさんといっしょ』において「うたのおねえさん」として活躍。
しかし、同番組内で高い歌唱力と引き換えに(?)画力を失っていたことが判明してしまったのだった。
既に「うたのおねえさん」は卒業しており、以後はバラエティを中心に活躍している。

  • 紫吹淳
真琴つばさの後の月組トップ。
ある熱狂的なファン(通称「ばあや」)に生活を全部任せきりにしてしまい、自分一人で日常生活が何一つできなくなってしまったことで知られる残念なOG。
ちなみに退団後、ばあやは紫吹のマネージャーに就任した。

  • 真飛聖
元・花組トップ。
劇団時代は『相棒』の杉下右京役を演じ、これが縁で後に本家テレビドラマにもレギュラーとして出演するようになった。
余談だが『相棒』には宝塚OGがゲスト出演することが非常に多い。

  • 大地真央
元・月組トップ。
在団中にラジオ番組のアシスタントを務め、更にアイドルデビューしたという異例の経歴を持つ。
宝塚歌劇団創立100周年を記念して創立された『宝塚歌劇の殿堂』最初の100人のひとりとして殿堂入り。
最近ではアイフルのCMにおけるコミカルな演技で知られる。
「今野、そこに愛はあるんか?」

  • 扇千景
劇団時代、八千草薫と共に映画専科で活動。
一定の世代には8ミリ映写機の「私にも写せます」のCMで知られる。
退団後の1977年から2007年まで参議院議員として国政に関わり、議員在任中は建設・運輸・国土交通大臣、参議院議長を務めている。
入団前の1948年9月に阪急神戸本線春日野道駅付近で発生した追突事故に巻き込まれ、この時に見舞いに訪れた阪急の責任者の一言が宝塚入団のきっかけの一つになったとも言われている。
2023年3月に死去。
あとよく間違われやすいのだが、彼女の名前は「おうぎちかげ」ではなく「おぎちかげ」である。実際ネプリーグのファイブツアーズで彼女の名前が出題された際、板東英二が見事に「おうぎちかげ」と打ち間違えてしまった。

  • 八千草薫
清純可憐な娘役として一世を風靡。
歳を重ねても清純な印象は衰えない大女優。
「皇潤、飲んでますか?」
2019年10月に死去。

  • 越路吹雪
戦中~戦後の男役スター。
退団後は東宝入りし、エディット・ピアフの「愛の賛歌」を筆頭としたシャンソンを多数カバーしたことから、日本のシャンソン女王と呼ばれ宝塚時代をしのぐ人気を獲得した。
長寿番組「MUSIC FAIR」の初代司会者としても知られる。
1980年に56歳の若さで無くなったが、その生涯が度々作品化されており、越路役は宝塚OGが担当することも多い。

  • 春日野八千代
なんと戦前から宝塚に所属していた名誉理事。
さすがに晩年は滅多に舞台に立たなかったが、日舞を得意としていた。
2012年8月に死去。

  • 鳩山幸
御存じルーピーこと、第93代内閣総理大臣・鳩山由紀夫氏の奥方。
現役時代は「若みゆき」の芸名で、娘役として出演していた。
タカラジェンヌ初のファーストレディーだが、そのアッパラパーな言動には批判も多い。

  • 森なな子
劇団時代は雪組に属し「冴輝ちはや」という名前で男役として活動していた。
4年在籍してから退団し、社会人生活を送った後声優デビューし、『キラキラ☆プリキュアアラモード』のキュアショコラ役に抜擢された。

  • 仙道花歩
劇団時代は星組に所属。退団後、なんとまさかの吉本新喜劇に入団
宝塚と吉本新喜劇という関西の二大劇団に所属した人はおそらく世界で唯一。
新喜劇時代にはグランシャトー*6のCMソングを宝塚風に歌うというネタもあった。
のちに新喜劇作家と結婚して新喜劇も退団。現在は「堺少女歌劇団」のプロデューサーを担当。

  • 轟悠
元トップながら、退団せず専科に異動した唯一の人。劇団理事も務める。
声量など身体面では全盛期は過ぎるも、出演する度に圧倒的存在感を見せていた。
2021年に同年10月1日付で退団予定であることを発表し、惜しまれつつ舞台を去った。


その他、鳳蘭・朝丘雪路・紺野まひる・遼河はるひ等も有名。


【余話】

  • 宝塚大劇場のすぐそばには、手塚治虫記念館がある。宝塚市で育った手塚は幼い頃から団に馴染みがあり、小学校の演劇で『丹下左膳』をやろうとなった時には、衣装を借りたいと直談判しに行ったことがある。
    団の影響は、特に氏の代表作の一つ『リボンの騎士』の主人公サファイアが男装をしているなどの点に見ることができる。
  • 歌手のやしきたかじんは、当時星組のトップスターであった鳳蘭からのオファーで、氏のリサイタルにゲストとして出演したことがある。団の公演に出演した男性芸能人は2023年現在も氏が唯一。
  • 団及び生徒の品格を保つための独自の規範「すみれコード」なるものがあるとされる。
    これを受けてか『シティーハンター』公演の際は、お馴染みの「アレ(モッコリ)」が「ハッスル!」と言い換えられるなどしている。
  • ファンはその大半が女性なのも大きな特徴。著名人では北川景子や渡辺麻友、葵わかな、声優界では伊藤彩沙、林鼓子がヅカファンであることを公言している。男性では先の手塚治虫のほか、立ちション福本豊が知られる。
    また、親子二代、三代と代々続くファンも珍しくない。
  • 初舞台ではラインダンスを披露するが、この時に靴が脱げると出世するというジンクスがあるとか。
  • アイドルのファンが特に応援しているメンバーを指して「○○担当」「~~推し」などと言うように、宝塚ファンは特に気に入った生徒を「贔屓」と呼ぶ。
  • 芸名は、戦前までは小倉百人一首から取る生徒が多く(霧立のぼる、小夜福子など)、また親族にOGがいるとその芸名をそのまま、あるいは一字変えて受け継ぐこともあった。
    最近はそうした傾向は無く、先輩と被らず読みやすい名前を卒業の前にいくつか考えてから学校に申請し、承認を受けたものを名乗るようだ。


追記・修正は、羽を背負って大階段を降りながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 宝塚
  • 劇団
  • ミュージカル
  • 女性版歌舞伎
  • 花園
  • 兵庫県
  • 宝塚市
  • サクラ大戦
  • 阪急
  • 涼風真世
  • 宝塚
  • 宝塚歌劇団
  • タカラジェンヌ
  • すみれ
  • 清く正しく美しく
  • 男役
  • 娘役
  • 2.5次元
  • 歌劇団
  • ベルサイユのばら
  • 大階段
  • 小林一三
  • 男装
  • すみれの花咲く頃
  • 東の東大、西の宝塚
  • 羽根飾り
  • 天海祐希
  • 真矢みき
  • 真琴つばさ
  • 紫吹淳
  • 森なな子
  • トップスター
  • 芝居

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月14日 07:47

*1 小林一三の遺訓では、この文頭に「朗らかに」と付く。

*2 関連して、すみれは宝塚市の花でもある。

*3 ちなみに一時期男性の生徒を入れることが検討され、実際に数名研究生として在籍していたが、ファンの猛反対により頓挫し根付かないまま今に至る。

*4 その舞台もグループ会社である東宝作品に出ることが多く、一種の配置転換のような扱いといえる。

*5 通常、生徒は団と無関係な一般の番組や作品に出演することは今でも滅多に無い。

*6 大阪府の京橋にある複合レジャービル。その独特な見た目とCMソングは関西人なら誰もが知っている。