オオスバメ

登録日:2011/07/01 Fri 17:31:59
更新日:2023/08/03 Thu 17:36:39
所要時間:約 7 分で読めます




オオスバメとはポケットモンスターシリーズにルビー・サファイアから登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.277
分類:ツバメポケモン
英語名:Swellow
高さ:0.7m
重さ:19.8kg
タマゴグループ:ひこう
性別比率:♂50♀50

タイプ:ノーマル/ひこう
特性:こんじょう(状態異常時、攻撃が1.5倍。火傷による物理技のダメージ半減も無効)
隠れ特性:きもったま(ゴーストタイプにノーマル・格闘タイプの技が当たるようになる)

HP:60
攻撃:85
防御:60
特攻:50→75 ※SMから
特防:50
素早さ:125
合計:455

努力値:素早さ+2

スバメがレベル22で進化する。


■概要


大型のツバメのような姿をしたポケモン。
はるか上空を旋回し、獲物を見付けるとまっ逆さまに急降下してその力強い爪で捕まえる。特に大好物なのはケムッソ等の虫ポケモン。
そのツヤのある羽の手入れは常に怠らず、二匹以上オオスバメが集まればお互いに羽の手入れをやり合うらしい。
寒い気候が苦手で温かい土地を求めて長距離を飛行する。
二本の尾羽がピンと立っている事が健康の証。


■ゲームでのオオスバメ


進化前のスバメは104番道路等の序盤に登場。いわゆるポッポ等と同じ毎回恒例の序盤鳥
しかし他の序盤鳥と比べて初登場のタイミングが少しだけ遅く、出現率も少し低めな事から序盤鳥の中では影が若干薄い。

しかし他の序盤鳥同様、捕まえればその素早さからなかなか頼りになる。
かなり早い段階で「つばさでうつ」等の使いやすい技を覚えてくれる事や最終進化がレベル22と早い事も利点。
ただし耐久は低いため気をつけよう。

ORASでは図鑑ナビのサーチにより、「ブレイブバード」や「ゴッドバード」などを覚えた個体が出現することがある。
その場合システム上「つつく」を忘れている。
捕まえられれば即戦力な反面、序盤では完全にぶっ壊れ火力なので、レベルが足りてないと危険。
特に通常レベル+10の個体は初見殺し以外の何物でもなく、逃げることも出来ないまま嬲り殺しの憂き目に遭ったトレーナーも多いだろう。


主要トレーナーではナギや強化版のハヤトが使用。
耐久は無いが高い素早さから「かげぶんしん」による運ゲを狙ってきたりするため地味にウザイ。


■対戦でのオオスバメ


125という鳥ポケモン屈指の素早さを誇るが序盤鳥らしくそれ以外の能力は低く、特に耐久は紙。
攻撃も決して低く無いがは素の状態ではどうにも物足りないレベル。

しかし特性「こんじょう」のおかげで状態異常時には種族値換算で153という伝説のポケモンに匹敵する攻撃力を発揮。
更に「状態異常時に攻撃値が倍になる」という「こんじょう」とシナジー効果が高い攻撃技「からげんき」をタイプ一致で使えるため、
単純な数字とは裏腹に爆発力はかなり高い。
攻撃種族値153から放たれる威力210の「からげんき」が素早さ125から飛んでくるのはかなりの恐怖。 

初出の第三世代では能動的に自らを状態異常にする術が無いため上記のコンボは使いにくくやっぱり微妙だったが、
第四世代からは持っているとターン終了時に状態異常になるアイテム「かえんだま」「どくどくだま」が登場。
これらのアイテムを持ち「まもる」「みがわり」で1ターン稼いで状態異常になり、
その後に攻勢に出るというコンボ、通称「焼き鳥型」でその突破力を存分に活かせるようになり一躍有名になる。どくどくだまの方は一時期「鳥インフル」とも呼ばれていた。
「からげんき」の影に隠れがちだが強力な飛行技「ブレイブバード」の威力も見逃せない。まさに鳥ポケ屈指の攻撃性能と言える。
かえんだまはその場に居座ることを想定する場合で主流、どくどくだまは頻繁に交代を繰り返したり他のポケモンにかえんだまを持たせたい場合などに使われる。

しかし強力な反面、欠点も多い。

まず一つ目に前述の通り耐久が紙な事。
その紙さに加え、状態異常やブレバの反動でもりもりHPが減るため一発攻撃を貰えばほぼアウトと言っていい。使う際は相手に反撃を許さないぐらいの気持ちで。
もちろん自身より速い130族スカーフ先制技にも注意。
間違いなく持ち物が読まれるため、高い素早さのせいで情報アドバンテージを完全に失ってしまうのが弱点。
無論その点を利用してスカーフやタスキを持たせるというプレイングもあるが、二つ目の弱点のせいでそれをするだけの価値はあまりない。


二つ目は技バリエーションが標準的な鳥ポケの物しか無く、サブウェポンに乏しいため簡単に止まりやすい事。
特に物理耐久の高い傾向があるタイプの相手はかなり苦手。
一応「ねっぷう」「はがねのつばさ」を覚えるが大抵の場合威力不足。
最も相性が良いのは第七世代で新規に習得した「きしかいせい」で、最大威力+根性補正があれば並程度の耐久しかないポケモンなら一撃で倒せる。
「ブレイブバード」を使って反動ダメを受けたり、「みがわり」でHPを減らしたり、「まもる」でわざとやけどのスリップダメージを稼いだり…と能動的にHPを削る手段は非常に豊富。
ただし、高威力が出るラインまでHPを削るのは難しい上、高威力を叩きだせても直後に自滅するため、かなりハイリスクハイリターンな戦術となる。
設定的には互角なエアームドなんかは「きしかいせい」さえも等倍なのでむしろ天敵である。
無理せず「とんぼがえり」で逃げるか、諦めて「がむしゃら」で最後っ屁をかましたほうがまだ良いかもしれない。第四世代当時は事実上「とんぼがえり」「がむしゃら」「でんこうせっか」の三択だった。
技範囲の微妙さはしっかりと相方で補う必要がある。


そして三つ目は何よりも読まれやすい事。
初手に「まもる」「みがわり」をする事を読まれて積まれたり連続技を使われたりなんか日常茶飯事。
時には初手で攻撃したりしてみるのもいいだろう。
他にも速さを活かしていばみが(「いばる」と「みがわり」のコンボ)をしてみたり、
「がむしゃら」を襷で上手く活かしてみたりといった感じの戦法で意表を突く事も。
GBA世代限定で厳選困難だが「カウンター」をと使ってみるのもいい。

隠れ特性は「きもったま」でこれによりゴーストタイプをノーマル技や格闘技で殴れるようになり、がむしゃらがゴーストタイプにあたるようになる。
しかしもともとゴーストタイプは飛行技で十分に対応できていたので「こんじょう」の火力に比べると微妙。

…しかしそれはあくまで物理型として運用する場合の話。
XYでは「ばくおんぱ」を習得した他、SMにて特攻が75に上昇、さらに「ぼうふう」を習得したため、特殊型も実用的なものとなった。因みに一致爆音波使いでは 最速 である。
上昇したとはいえ決して高くない特攻種族値だが、爆音波のおかげで最高火力は結構あり(霊獣ボルトロスの「10まんボルト」とほぼ同値)、これによって隠れ特性「きもったま」の採用価値も上昇。
「ねっぷう」や「めざめるパワー」とサブウェポンも物理型より充実しているし、焼き鳥型と違って運用にクセがないためか、
SMでのシングルレーティングバトルではなんと特殊型が圧倒的多数という序盤鳥の大先輩を彷彿させる事態になっている。

焼き鳥の通称はどこへ…まあ、第6世代で炎飛行複合の序盤鳥の後輩が出た時点でそっちの方が焼き鳥と呼ばれることが多くなったのだが。

またタイプ一致「りんしょう」使いとしては最速のポケモンでもある。
ゲッコウガメガボーマンダポリゴンZといった素早さが高い「りんしょう」使いにも二撃目を撃たせることが可能。

オオスバメは遅咲きではあったが、ムクホークとともに「序盤鳥は弱いポケモン」という固定観念を突き崩したポケモンで、特に第4世代では新アイテム「かえんだま」を用いた戦術が珍しかったことや、2~3V程度で十分戦えることから人気が高かった。


■スバメ


全国図鑑No.276
分類:こツバメポケモン
英語名:Taillow
高さ:0.3m
重さ:2.3kg

タイプ:ノーマル/ひこう
特性:こんじょう(状態異常時、攻撃が1.5倍。火傷による物理技のダメージ半減も無効)
隠れ特性:きもったま(ゴーストタイプにノーマル・格闘タイプの技が当たるようになる)

HP:40
攻撃:55
防御:30
特攻:30
特防:30
素早さ:85
合計:270

努力値:素早さ+1


進化前。とても勇敢で、エアームドとも互角に渡り合えるぐらい根性が強いらしい。
しかし技や能力の関係で普通はオオスバメに進化しても互角に戦うには無理がある。

かつてコラッタで流行った「きあいのタスキ」+「がむしゃら」+「でんこうせっか」コンボを搭載したLV1の型が使われることがある。
上述の通り「きもったま」のおかげでゴーストタイプ相手でも同じことができることと、ゴーストと地面の2タイプが無効なのがメリット。
無償降臨を狙う機会が若干増えるほか、ダブルでは味方の「じしん」にも巻き込まれない。
致命傷となる相手の先制技も「ファストガード」で対策でき、厄介な相手は「ふきとばし」で退場させられる等、この手のギミック型としては比較的柔軟に対処できる。
この型であれば図鑑の設定通りエアームドにも比較的有利で、相性を覆すことも夢ではない。
ただしエアームドは「フェイント」を持っていることがあるため、倒す前に倒される可能性を孕む。

リトルバトルでは上記の戦法以外に進化後と同様「こんじょう」型や「いのちのたま」+「ばくおんぱ」等でも活躍する。


■アニメでのオオスバメ


AG編4話で、サトシがゲットした。
CVは吉原ナツキ(スバメ)、石塚運昇(オオスバメ)
苦手な電気技を何度も耐える程の根性の持ち主(終いには ピカチュウの雷を纏って攻撃までした )で、主に偵察要員として活躍した。
進化してからはバトルでの出番も増え、シンオウリーグでも登場し、タクトラティオスと戦った。
ジム戦やリーグ戦では、先鋒や中堅に出てくるとほぼ確実に相手のポケモン一体を持っていくといういぶし銀な活躍をしており、公式戦での勝率ではジュカインを上回っており、ピカチュウ(AG)やヘイガニに次ぐという高成績を誇っている。タクト戦は忘れろ
サトシが所持している序盤鳥の中では最強という見方が強い。

使用技はつつく、でんこうせっか、つばさでうつ(つばめがえし取得前)、つばめがえし(進化後)、かげぶんしん(進化後)。

ちなみにこのオオスバメが通常色だったことを受け、ナギのオオスバメはミラーマッチでも分かりやすいように色違いということになった。


追記・修正はピカチュウの電気を纏ってからお願いします。
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最終更新:2023年08月03日 17:36