K9999

登録日:2010/01/31(日) 20:04:34
更新日:2023/09/01 Fri 16:45:26
所要時間:約 5 分で読めます





「これも、俺の力なのか…」


K9999(ケイフォーナイン)とはKOFシリーズに登場するキャラクターである。

プロフィール
格闘スタイル:俺自身の力
誕生日:不明
年齢:16歳
出身地:不明(日本?)
血液型:B型
身長:168cm
体重:58kg
趣味:バイク
好きな食べ物:ピーナッツ
得意スポーツ:なし(何をやらせてもダメ)
大切なもの:愛車のバイク
嫌いなもの:命令、命令する奴
CV:佐々木望


『KOF2001』から登場。
小柄で細い体と青い髪とタンクトップ姿と広い額が特徴的。
ネスツが作り出した草薙京の9999体目のクローンであるが、クローニングのしすぎで、見た目も草薙京とはほど遠く能力の一部しか面影がない。
その代わり、形状変化する異形の腕を手に入れている。

実力はネスツでも1、2を争うものの力を制御しきれておらず、暴走を起こしやすいため、イグニス「その変形する腕がなければ、目覚めさせる予定の無かった粗悪品」と語られている。

彼は昔の記憶が無いのはネスツに脳を弄られたからと思っている。そのためネスツを嫌っている
自分と比べられるK'を一方的にライバル視するが、小説ではK'に軽くあしらわれている。

非常に尊大な性格で、自分以外の者は一切認めず、例えイグニスに対しても命令に忍従しようとしない。


しかし常に行動を共にするアンヘルに対しては他のキャラクターと明らかに態度が違い、『2002』の勝利デモでは気遣ってる様子も見える。



パクり問題


K9999はとあるキャラクターに酷似している。そのキャラクターとは漫画『AKIRA』の登場人物である島鉄雄で、オマージュやパロディを通り越して、そのままに近い。
容姿・性格・プロフィール・技・声優に至るまで同じで、得意スポーツの「何をやらせてもダメ」も共通している。
ちなみに元々はキリコ・キュービィーをモチーフにしたキャラクターにする予定だったらしい。

『2002』ではKUSANAGIとの掛け合いがあるが、これも劇場版『AKIRA』とほぼ同じ台詞を同じ声優でおこなっている。

真偽不明だが『AKIRA』の原作者を怒らせたとも言われ、SNKプレイモアは以後K9999をほとんど登場させなくなった。
公式サイトではキャラ絵が削られ、キャラクター紹介ムックでは全身黒塗りで記載されている。



ちなみに両者の掛け合いとは、


K9999「KUSANAGIぃぃぃぃ!!」

KUSANAGI「さんをつけろよデコ助野郎!」


というものである。
これはAKIRAの金田と鉄雄の掛け合いを引用したものであると思われる。

ちなみにKUSANAGIの担当声優はAKIRAの金田役の岩田光央氏である。
(岩田氏はKOF99および2000にてアナザーストライカーである霧島翔を演じている)

このような事情もありKOFへの登場が非常に困難である。


しかし、ファンからの再参戦希望も多い人気キャラクターであり、スタッフも参戦させたいようだが、公式サイトにて「出し所が難しい」と発言されてており、今後登場する可能性は非常に低いキャラクターである。
リメイク版の『2002UM』ではK9999の性能を再現した新キャラクターネームレスが代わりに登場することになる。

ただし家庭用『2002UM』に同時収録されているオリジナルの『2002』を収録したネオジオモードではK9999を使用することが出来る。

なお、KOFシリーズの一部でキャラクターデザインを務めるFalcoon氏は、K9999の封印理由が鉄雄と相似しているため ではない ことを示唆している( 出典 )。
ただそれ以上のことは語られていないため、依然として封印された理由は不明である。


『2002』以後の登場

2012年8月30日にGREEアプリのカードバトル「SNKドリームバトル」でまさかの復活。
しかもデザインや設定は全く変わっていない開き直りぶりである。
アプリとはいえ、ネームレスの設定はどうなるやら…。

2013年2月にはMobageアプリの『KOFバトルフェスタ』にもイベント限定キャラクターとして復活。
本作のナビゲーターであるからも 「いろいろと大丈夫かしら…(汗」と辛辣なコメント。
本当に大丈夫なのだろうか……、と思っていたら、2013年4月末に上記両作品ともサービス終了してしまった。
彼が原因なのかどうかは不明だが。

扱いの変遷

KOF公式サイト:当初は「いろいろな意味で触れるのが怖いキャラです。元ネタはもちろん●●●の●●で、よく●●●●氏に●●●●なかったものだと●●したものです。●●といい●●といい、数えあげればキリがありません。」(伏字含め原文ママ)と語られていたが、
後にこの内容は削除。「韓国でも日本でも高い人気を誇っているのですが、再使用するのにこれくらい差し支えのあるキャラもいないでしょう。うーん、本当にコメントが難しい…」とだけ残る。画像も消される。
この時点では伏字の中身を「元ネタはもちろんAKIRA鉄雄で、よく大友克洋氏に訴えられなかったものだと安堵したものです。」のように推測して、前述の通り『AKIRA』の原作者を怒らせて訴訟されるリスクがあるために再登場しなくなった、と噂されたのだが…

(2004)
『NEOWAVE』:実質『2002』のリメイクだが一人だけ不在(実はアーケード版時点で没データあり)
『2003』:家庭用版の背景にK9999っぽい人がクーラと共に登場。
『94 RE-BOUT』:ドット使いまわしだが背景に登場。

(2005)
『NBC』公式サイト:「ネスツにとって脅威の存在となった、草薙京を抹殺するため作られたネスツの強化人間。ネスツ壊滅後はどこかへ消えてしまった」と存在に触れられる。

(2006)
『MI2』:背景に登場。

(2009)
キャラクターエンサイクロぺディア:一人だけシルエットにされる。
アルカディア誌のKOF特集:顔と名前が載る。
『2002UM』:『2002』のリメイクだがK9999の性能を再現した新キャラクターネームレスが代わりに登場する。
PS2媒体に収録のネオジオモードの移植版『2002』では登場。(ただし説明書で存在がカットされる)

(2011~2013)
『ザ・キング・オブ・ファイターズ バトルフェスタ』:登場。
『SNKドリームバトル』:登場。
『KOF×餓狼伝説』:登場。

(2015)
FALCOON氏発言

(2016)
『XIV』の小田泰之プロデューサーへのインタビュー:
Q.「アンヘルが戻ってきていますが,K9999に何が起きたか我々に明らかになるのでしょうか?」
A.「おそらくいつかアンヘルのパートナーであるK9999に何が起きたか発表できることになるでしょう.」
『XIV』:ギャラリーモードで閲覧できるネスツチームのイラストからカットされている。
『98UMOL』:クローンゼロやメイ・リーすら登場している中、未登場。

(2018)
アケアカNEOGEO配信版『2001』:普通に登場。
『KOF ALLSTAR』:『98UMOL』と同じくクローンゼロやメイ・リーすら登場している中、未登場。
ツイッター公式アカウントにて「申し訳ありません。何の話をされているのか分かりません!(お察しください)」という発言あり。( 出典 )

何が何だか分からない状態である。
明確に別時空の『Days of memories』などを除いても一切登場しない状態になったわけではなくK9999が登場している機会自体はある。
『NEOWAVE』の時点で問題になっていたとしたら『NBC』公式サイトで触れられたのはおかしく、『2002UM』あたりから問題になっていたとしたら2011~2013にアプリゲー出演していたのが謎になる。
少なくとも「登場させると大友克洋氏に訴訟されるリスクがあるので出せない」にしては挑発的過ぎるのは事実である。
他に心当たりと言えば旧SNKやアルゼ・イオリス絡みの権利関係くらいだが、
メイ・リーやアンヘルが再登場していることからNEOGEO版『2001』『2002』絡み以外では出せないというような可能性は薄く、パクり度合いでは引けを取らないクローンゼロが再登場しているのも謎。容姿や技、声優に関しても変更して出す手はあるわけで…。
一方で『XIV』ギャラリーモードで存在が丁寧にカットされている扱いからして何か問題があるのも確かな模様。
公式の扱いも統一されていないような状態であり、現状では完全に不明である。

そしてXVでは、彼に非常に良く似た容姿と設定と必殺技を携えたクローネンが参戦。
その正体については、彼の項目で。

ちなみに、クローネン登場以降に開設された新しいKOFポータルサイト内におけるキャラクターデータベースではやっぱりハブられている。
ネームレスとクローネンはもちろん、勝利ポーズと中間デモにしか出ない飛賊四天王やミスティ、そしてMIシリーズまで網羅されているこのデータベースにすら載っていない。
KOF11の家庭用版のみ参戦し、その他のKOFにはプレイアブルで出場経験がない双葉ほたるも載せられていないが、
ナンバリング作品に普通に、しかも作品を跨いで登場したキャラクターが載せられていないのとは比べられるものではないだろう。


性能


キャラクターとしての性能は動きが素早く、飛び道具に対空技、突進技、牽制技とそろっていて技バランスも良く、超必殺技の性能も高いのだが、全体的に技の癖が強く扱いづらい。
攻撃力も防御力も低めなので、初心者には向かないキャラクターである。だが、初心者向けに開発されたキャラクターだったりする。

使い手もそれなりにおり、鞭を持った怖いお姉さんがいなければ今でも活躍したかもしれない。相性が激悪で、1:9を付ける人もいるくらいである。他にも上位キャラクターとの相性の悪さから、昨今ではあまり見掛けられなくなった。


  • 特殊技
『うるせぇー!』
腕をドリル上にして突き出し突進する技。

『あっちへいってろォ!』
地を這う砂埃のようなもので攻撃する。見た目から技名まで、AKIRAをパクッている技である。

『割れろォ!』
一端腕を組み、広げながら低姿勢になり炎を発生させる技。技名、モーションは劇場版AKIRAで、アキラのカプセルを割る時の鉄雄の台詞。

『砕けろォ!』
横に長く低軌道のジャンプで炎を纏って飛びかかる突進技。

  • 超必殺技
『月…』
自分の周りに円形の飛び道具を発生させる。ボイスはベビールーム戦での鉄雄の台詞「ガキどもォ!!」である。
ちなみに単発飛び道具扱いなので、相手の飛び道具に相殺されてしまう。悲しすぎる。
対空性能が高くコンボにも組み込める。コマンドがレイジングストームなので慣れが必要だが。

『てめぇも往っちまえ!!』
腕を銃器に変えて飛び道具を連射する技。
技名以外は『AKIRA』のパクリではない。だが『BLAME!』に登場する重力子放射線射出装置のパクリである。
これもコマンドがレイジングストーム。

  • MAX版超必殺技
『力が…勝手に…ぅわあああ!!』
腕が変形、巨大化し、前方に伸びていく技。漫画AKIRAで鉄雄が使用した技のパクリである。
出が速い、飛び道具を潰す、ガードされてもモリモリ削れる、コマンドが簡単でコンボに組み込みやすい…といいことずくめだが、スカッたら反撃確定。

『これは、まるで…!!』
空中に浮上し、飛び道具判定の白い光を発生させる画面全体攻撃で、コマンドにボタン入力が必要無いという極めて珍しい技*1
強力な技なのだが、他の技のほうが使いやすいため、魅せ技である。
漫画AKIRAの4巻で鉄雄が覚醒するシーンのまんまパクリである。





『Wiki篭もりが…勝手に…追記修せぇぇぇぇぇ!!』



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最終更新:2023年09月01日 16:45

*1 空中で→←→←→←→←。バックステップ中でも出せるので、地上でレバーをガチャガチャやってるだけでも出る。