赤穂線

登録日:2013/05/15 (水) 21:01:05
更新日:2023/03/24 Fri 23:15:07
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赤穂線(あこうせん)は、相生駅と東岡山駅を結ぶJR西日本の鉄道路線である。
相生駅から播州赤穂間のラインカラーはブルーで、路線記号はA
播州赤穂から東岡山・岡山間のラインカラーは赤色、路線記号はN
*1

概要

戦前の計画では、山陽本線では賄いきれない輸送力の増強を目的として作られた代替路線のはずだった…。
しかし、赤穂線が完成する前に山陽本線の方が先に電化・高速化が完成してしまい、
結局「山沿いを走る山陽本線が利用できない瀬戸内海沿いの地域住民の為のローカル線」という位置付けになってしまった。
後に電化されたものの、戦前に計画されていた複線化は今尚される気配はない。
しかし、その歴史的経緯から山陽本線の支線ではなくれっきとした独立路線と化している。
要は劣化呉線と思って頂ければ話が早い。
相生~播州赤穂間がアーバンネットワークの管轄内である事から車両・ダイヤ面では呉線よりはるかに恵まれている。(播州赤穂駅までだけどね)
運転系統上播州赤穂駅で分断され、直通列車は存在しないが赤穂線に乗り入れる路線は

東端はJR神戸線JR京都線・琵琶湖線米原駅経由or湖西線経由で北陸本線敦賀駅まで
西端は伯備線経由で山陰本線出雲市駅まで

と、福井県から島根県まで列車が乗り入れている。

使用車両

  • 113系
全線で使用されるが、播州赤穂以東は朝の1往復のみである。
  • 115系
播州赤穂以西で使用。
  • 117系
同上。
  • 213系
同上。元マリンライナーの車両で113系に比べたら比較的まともな先頭車化改造車もある。
山陽本線、伯備線新見駅以南、宇野線本四備讃線児島駅以北でも運用される。
  • 223系(1000・2000・6000番台)
  • 225系(0・100番台)
アーバンネットワークの主力車両で、相生~播州赤穂間で運用される。


◎駅一覧

便宜上、山陽本線区間である姫路〜相生および東岡山〜岡山も併せて記述する。
  • JR-A85 姫路
山陽新幹線JR神戸線播但線姫新線、山陽電鉄本線(山陽姫路駅)乗り換え。
兵庫県第三の都市。思いっきり山陽本線の駅だが、山陽本線経由でここが運転系統上の始発駅となっている。
一部新快速は播州赤穂を発着する。

  • 英賀保
昼間時は網干駅以西に入る全列車が相生駅から赤穂線に入る。

  • はりま勝原
2008年3月15日に出来た真新しい駅。九頭竜線に同じ字を使う勝原駅がある為「はりま」が付いてる。

  • 網干
網干総合車両所がある。線内では岡山、姫路についで乗降客数が多い。

  • 竜野
たつの市の中心駅っぽいが、中心駅は本竜野駅。でも交通の便がいいおかげか本竜野駅より乗降客数が多い。

  • 相生
山陽新幹線、山陽本線上郡方面乗り換え。赤穂線の線路名称上の始発駅。山陽本線とはここで分かれる。

  • 西相生
周辺にはIHI関連の工場がある。

  • 坂越
周辺には伝統的建造物群に指定された街並みと生島を望む坂越湾がある。

  • 播州赤穂
赤穂市の中心駅かつ忠臣蔵及び赤穂浪士の討ち入りで知られる浅野内匠頭の居城で有名な赤穂城の最寄駅。
ここで運転系統が分断する。開業当時、飯田線に赤穂駅(あかほえき、現駒ヶ根駅)が存在したので、頭に兵庫県西部の旧国名「播磨国」の略称である「播州」を冠している。
JRの全ての鉄道路線の中で、駅名に旧国名を冠した駅の中で正式な国名ではなく「○州」という呼び方を使用している唯一の駅である。
ここから長船駅まで運転本数が毎時1本程度に激減するので要注意。

  • (貨)西浜…三菱電機の工場へ専用線が分岐する貨物駅だが、使用されることはほとんどない。

  • 天和
本当の名前は「鷆和」なのだが難しくて読めないのでこうなった。「てんほー」と読むのは禁句。
三菱電機赤穂工場最寄駅。

  • 備前福河
「備前」とついてるがれっきとした兵庫県内の駅。なぜこうなったかというと、昔この駅があった場所は岡山県だったが兵庫県に編入されたから。
赤穂線で一番利用者が少ない。

  • JR-N16 寒河
「そうご」と読む。ここから岡山県内の駅。

  • JR-N15 日生
「ひなせ」と読む。赤穂線の中でも最も瀬戸内海に近い駅。
日生駅前港から小豆島行きのフェリーが出ている。日生諸島へのフェリーはそれとは別の日生港から出るので注意。
ちなみに駅から見える鹿久居島への橋の正式名称は「備前♡日生大橋」となっている。

  • JR-N14 伊里
赤穂線内でも随一のローカル感のある駅…かもしれない。

  • JR-N13 備前片上
備前市の代表駅となってはいるが、市内の駅で一番乗降客数が少なく、駅周辺が特に栄えてるわけでもないため代表駅を名乗るには厳しい駅。
ここで岡山方面に折り返す列車が存在する。

  • JR-N12 西片上
備前市の中心地にある駅。でも無人。

  • JR-N11 伊部
「いんべ」と読む。駅舎も大きくそれなりに賑わっており、ここら辺では乗降客数も多い部類で駅員もいるため、実質備前市の代表駅と言える駅。近くには名産品である備前焼の店が多く並んでいる。

  • JR-N10 香登
「かがと」と読む。備前長船刀剣博物館最寄り駅だがそこまでの公共交通機関はなく、歩くにも少し遠い。

  • JR-N09 長船
ここから再び岡山駅まで運転本数が増加する。1日平均乗車人員も4ケタある利用者の多い駅。読みは「おさふね」。

  • JR-N08 邑久
瀬戸内市の代表駅。読みは「おく」。

  • JR-N07 大富
長船以西では一番利用者が少なく、乗車人員は一時的に3桁に戻る。読みは「おおどみ」。
国の重要文化財に指定されている餘慶寺に一番近い駅。

  • JR-N06 西大寺
播州赤穂と共に赤穂線内所属駅で数少ない直営駅。
周辺は岡山市東区の中心駅であり、駅名の由来になっている西大寺観音院の最寄り駅でもある。
ここで一部列車が岡山方面に折り返す。

  • JR-N05 大多羅
備前富士として知られる芥子山に面した単線駅だが、乗車人員は4桁ある。国の史跡に指定されている大多羅寄宮跡最寄り駅。

  • JR-N04 東岡山
山陽本線上郡方面乗り換え。山陽本線とここで再び合流する。赤穂線の線路名称上の終着駅だが全ての列車がここから岡山駅までは山陽本線経由で運行する。

  • JR-N03 高島
周辺は岡山市内の普通の住宅地。

  • JR-N02 西川原
近接する就実大学がキャンパスへのアクセス向上を目的に大学が建設費を全額負担して設置された新駅。
その設置経緯から、駅名標や案内放送では「西川原・就実」の名称が使用される。
中区役所の最寄り駅でもある。

  • JR-N01 岡山
山陽新幹線・山陽本線倉敷方面・伯備線津山線宇野線瀬戸大橋線桃太郎線、岡山電気軌道東山本線(岡山駅前駅)乗り換え。
岡山県第一の都市である岡山市の中心駅で、運転系統上の終着駅。


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最終更新:2023年03月24日 23:15
添付ファイル

*1 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/ec/115oka.jpg 日時:2016/01/08