東京フィルハーモニー交響楽団

登録日 :2010/03/09(火) 14:48:10
更新日 : 2016/02/25 Thu 07:00:02
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東京フィルハーモニー交響楽団とは、「Bunkamura オーチャードホール」を本拠地とする日本最古のオーケストラ。

後述の経緯から、オペラ作品の伴奏に定評がある。

略称は「東京フィル」。


概要
1911年、名古屋のいとう呉服店(後の松坂屋)で「いとう呉服店少年音楽隊」が結成される。

1938年に「中央交響楽団」と改称し、拠点を東京に移す。

その頃、ウィーンとベルリン国立歌劇場の指揮者だったマンフレート・グルリットが常任指揮者に就任する。
彼の元、「アイーダ」「ローエングリン」「タンホイザー」などのオペラの日本初演を行う。

1941年には「東京交響楽団」に改称。

1945年、東京大空襲で練習所が焼失。当日はベルリオーズの「ファウストの劫罰」日本初演が予定されていた。

終戦後の9月には「東京フィルハーモニー管弦楽団」として再結成。1946年、東京宝塚劇場の専属のオーケストラとなり、「東京フィルハーモニー交響楽団」と改称。

以降、定期公演や海外公演で国内外から高く評価され、戦後の日本の活力源となる。

1997年から新国立劇場でオペラやバレエの公演を行う。

2001年、他楽団と合併して現在に至る。

2009年4月29日、「涼宮ハルヒの弦奏」に出演。


その他
NHKの番組「名曲アルバム」や「みんなの童謡」では数多くの演奏を担当している。

テレ東が元旦に生放送する「東急ジルベスターコンサート」に出演しており、毎回演奏者達が様々な扮装・仮装をする。
ちなみに、元旦の午前0時ちょうどに終わって新年を迎えられるように曲が演奏されている。

ゲーム「ソニックワールドアドベンチャー」のテーマ曲等のオーケストラ演奏を担当している。

コンサート「涼宮ハルヒの弦奏」では、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の劇中BGMや挿入歌を演奏。平野綾茅原実里んらと共演した。

指揮者のフィリップ・チュウは、終始ノリノリだった。

その詳細はライブレポートや特設ファンサイトにて。


特筆
1939年に常任指揮者に就任したマンフレート・グルリットは、ユダヤ系だが音楽活動のため渋々ナチスに入党していた。

しかし、4年後の1937年に党員資格を剥奪されてしまう。ナチス政権からの逃亡を目論み、東京音楽学校からの講師の打診に応じるが、ナチスに妨害される。

1939年、ユダヤ人保護もしていた近衛秀麿(指揮者、異母兄は近衛文麿)の求めに応じて、ようやく日本に来日できた。

その後、数多くのオペラの日本初演を指揮し、また日本の音楽普及に尽力した。

1972年、東京にて他界。

妻はオペラ歌手の日高久子。


GHQ占領下の日本で、敗戦国のレッテルをもろともせずに日本人の仲間たちと演奏活動を行い、傷ついた日本人の心を癒した彼らの功労は、
これからも語り継がれるであろう。

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