ブルデュエル(MS)

登録日:2012/11/16(金) 01:09:29
更新日:2024/04/06 Sat 10:18:36
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ブルデュエルは『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』、『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY』に登場するMS。
「ブル」はイタリア語で「青」の意。


型式番号:GAT-X1022
全高:16.89m
重量:84.24t
動力:内蔵バッテリー

武装:
M2M5トーデスシュレッケン12.5ミリ自動近接防御火器×2
Mk315スティレット投擲噴進対装甲貫入弾×3
ES05Aビームサーベル×2
M7G2リトラクタブルビームガン×2
対ビームシールド
M443スコルピオン機動レールガン



地球連合軍第81独立機動群「ファントムペイン」で運用されている機体。
アクタイオン・インダストリー社を中心とした複数の軍事企業チームによる新型機開発計画、
通称「アクタイオン・プロジェクト」で造られたデュエルガンダム(再製造機)を基に、実戦で得られたデータなどを反映した改造を加える形で製作された。
デュエルの後継発展機、というよりはカスタムバリエーションと言った方が良いかもしれない。


同プロジェクトで建造されたストライクノワールヴェルデバスターとの連携運用も考慮されており、本機は主に接近戦を重視した仕様となっている。

改造するにあたって、技術者達はストライクEなどと同じくパワーエクステンダーの追加などによる基礎部分の向上と共に、前大戦時にザフト軍が地球連合軍から奪取したデュエルに取り付けた追加装備「アサルトシュラウド」の有用性に着目。
その連合版とも言える追加装備「フォルテストラ」を開発し実装しさせた。
ちなみに、フォルテストラ自体は前大戦時から既に存在していて、ロングダガーやデュエルダガーで採用された。
もちろん、これらが開発されたのもアサルトシュラウドの影響である。

本機に採用されたフォルテストラはフェイズシフト(PS)装甲で構成されており、実体式の武装に対して高い防御力を発揮する。
なお、「VPS装甲製」とされる場合もあれば「本体はPS装甲でフォルテストラだけがVPS装甲」という場合もありはっきりしない。
一応同プロジェクトから生まれたストライクEなどはVPS装甲製になっているため、ブルデュエルもVPS装甲を採用していると考えられる。

アサルトシュラウドとロングダガーやデュエルダガーで採用されていたフォルテストラは任意にパージすることが可能だったが、本機のフォルテストラは固定式でパージはできない。
一方でそれらより装甲のカバー範囲を減らすことで本体の運動性を向上。
重量もデュエル アサルトシュラウドより軽くなっており、高い機動性が発揮できるよう大型スラスターも設置されている。
各部には小型で取り回しがいい接近戦用に用意された武器が多数装備され、高い機動性と相まって、これらを効果的に使いこなすことで原型機以上の戦闘力を得ている。



●武装
  • M2M5トーデスシュレッケン12.5ミリ自動近接防御火器
頭に内蔵。
原型機で採用されていたイーゲルシュテルンよりも口径が1/6ほど小さくなっている。
これは対歩兵・軽車両用として使うべく装弾数を増やすためらしい。

  • Mk315スティレット投擲噴進対装甲貫入弾
対MS用の武器。左肩に格納されていて、名称通り相手に投げつけて使う。
後部にはRAT(ロケット補助推進)システムが存在し、ここから推力を得て進み、敵機に突き刺さる。また、アーマーシュナイダーのようなナイフとしても使える。
ミューディーはよくマニュピレーターの人差し指~小指の間に挟み、3本まとめて投げつけている。

  • ES05Aビームサーベル
脹脛部分のフォルテストラにマウントされている。
ダガーLウィンダムが装備しているES04Bビームサーベルの改装型で、耐久性と信頼性を大幅に高めている。

  • M7G2リトラクタブルビームガン
両腕のフォルテストラに格納されている拳銃型のビーム砲。
使用時には手首部分を軸に半回転しグリップをマニピュレーターまで移動させる。
接近戦での使い勝手を重視して優れた速射性が与えられ、乱戦時に複数の敵機をまとめて制圧できる。

  • 対ビームシールド
右肩に装備。普段は右側面に向けれているが、必要なら接続部を動かして方向を変えられる。
原型機の物との違いは携行式から固定式に変わったことくらいか。

  • M443スコルピオン機動レールガン
シールドに隠れるようにして装備されている。
シールドの保持アームとレールガン接続部に設けられた回転軸のおかげで可動範囲はかなり広く、フレキシブルに動かせる。威力もかなり高い。
中の人の中の人がサトリナだとてこの人とは別に関係ない。



●劇中の活躍
◆STARGAZER
パイロットはミューディー。
ホアキン中佐からの命令でザフト軍に攻撃されているキルギスプラントへ向かい、敵を殲滅している。

デストロイガンダムを載せたボナパルトの護衛任務中、襲撃してきたザフト軍の部隊と戦っていたが、
ボナパルトから下りてバクゥの攻撃を防いでいる最中に別のバクゥに攻撃されて右腕とスコルピオンをシールドごと斬り落とされる。
更に左脚にビームが着弾・破損して動けなくなったところへ3匹の三つ首のわんこに襲いかかられ、あえなく餌と化した。
3匹がかりで身動きの取れないブルデュエルのコクピットをビームファングで集中攻撃する様はまさに捕らえた獲物に群がって貪り食っている猟犬かハイエナである。
このシーンを見てトラウマになった人も多いのではなかろうか。
もしU.C.系と同じビームだったら一瞬でネネカ隊と同じようになっていただろう。

その後、救援に駆けつけたノワールによってバクゥ達は一掃された訳だが、機体は大破。バッテリーが尽きたのかPS装甲もダウンしていた。
滅多刺しにされている最中の描写*1と駆け寄ったシャムスの様子から察するに、多分コクピット内はミンチより酷い状態だったに違いない…。

ボナパルト艦上から下りた事に関してよく言及されるが、その時飛行可能なスウェンのストライクノワールが艦から離れた場所へ迎撃に出ており、
接近しているバクゥに対して近接戦で対応可能だったのがミューディーのブルデュエルのみだった、という事情があった。


◆ΔASTRAY
マーシャンのアグニス・ブラーエが乗るデルタアストレイと戦っている。
でもアグニスは一緒にいたヴェルデバスターの方を先に片付けようとしていたので、あんまり相手にしてもらえなかった。



ガンプラ
HG GUNDAM SEEDで発売。名義は「ブルデュエルガンダム」となっている。
アーマー部分を新規造型だが、本体は既存のデュエルのランナーをそのまま流用した形になっている。
そのため設定画や作中のイメージに比べると随分と着膨れた感じに。

流用の都合、デュエルのビームライフルが一つ付属するので1話終盤〜2話序盤のように別売のHGストライクノワールに持たせるのもアリ。
まあ完璧に再現するなら部品注文かもう一つキットを買う必要があるが。

BB戦士ではNo.295番で発売。HG同様デュエルガンダムのパーツを一部流用している。
HGと違って胴体部分などは丸々新規パーツに差し替えるとなっている、おかげで着膨れ感はなくスマートな感じに……なっていない
むしろ、元のデュエルよりもガッチリとしたガタイの良いスタイルになっている。
これに関しては手足のパーツはデュエル同様被せものをしている為、胴体だけ小さくすると逆に浮いてしまう為の措置と思われる。
また胴体パーツを新規造形にしたおかげで腕周りの可動範囲が増加している。



●ゲーム
スパロボ
K」で登場。
終始敵で、味方機として使えない。隠し機体、あるいは「W」のようにショップで購入できるんじゃないかと思ってたらそんなことはなかった…。

Gジェネ
脱出機能がないが、PS装甲とフルアーマーシステムのおかげで物理攻撃への耐性が非常に高い。
エネルギーも結構消費するが。援護攻撃も出来るのでエースを載せると長く使える。
一方、ビーム攻撃には滅法弱い。

◆BATTLE DESTINY
ビームガンとPS装甲が強い本作にあって、その両方を持つ本機は連合系でも屈指の強機体となっている。
しっかり動かせればバクゥの群れなど易々と蹴散らし、容易く本編の雪辱を果たせるだろう。
一方で、ビームガン系共通の欠点として息切れが早く、調子に乗って撃ちまくるとすぐに弾切れとなってしまう。
スティレットも他の機体と同様に非常に使い辛いため、こちらは装備解除して追加強化コスト枠にしてしまって良いだろう。
また、一部のミッションではCPU操作の本機がバクゥの群れに襲われてミューディーが惨殺される様子もしっかり再現されている。
プレイヤーの操作如何で助ける事もできるので、彼女の悲鳴を聞きたくないのであればしっかり助けてあげよう。



●その他媒体
◆フルカラー劇場
デュエルの妹として登場。
名前からブルと呼ばれていたため周りから『チワデュエルとか、可愛い名前にしろ』と文句を言われた。
かなり幼いためか大の嫌いであり、犬(主にバクゥ)が視界に入った途端『わんわこわい〜!』と泣き出す始末。
愛犬家の兄と犬嫌いの妹……どうしてこうなった?
(おそらく前述のバクゥハウンドの件をネタにしているからと思われる)

その後克服しようと頑張る姿も描かれているが、結果近くにいる事は出来るが硬直したまま全く動けないという状態になっていた。





追記・修正は3匹のわんこの相手をしながらお願いします。



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最終更新:2024年04月06日 10:18

*1 コックピット内が薄暗い事に加えてぼやかされてはいるが、シートベルトが引き千切れ、腹部からの大量出血と同時に内臓が飛び出している事を示唆する描写がある