フェザール・イゼルカント

登録日 :2012/05/04(金) 21:38:39
更新日 : 2017/07/30 Sun 12:38:17
所要時間 :約 3 分で読めます




機動戦士ガンダムAGE』の登場人物。

CV:大友龍三郎
年齢:不明
性別:男
階級:総帥

外見は鷲鼻の初老の男性。
フリット編終盤、ギーラ・ゾイにより存在がほのめかされていた人物であり、アセム編からモニター越しで顔の上半分が見えなかったとはいえ姿を現す。第三部から本格的に登場した。

火星独立国家ヴェイガンの指導者であり、地球の事をエデンと呼び「プロジェクト・エデン」なる計画を推進している。
その目的は地球種から地球を奪還して、地上にヴェイガンの国家を建設すること
これは彼のみならずヴェイガン全員の悲願となっている(デシルのような基地外は不明だが)。

……しかし、それはヴェイガンの民を自らに従わせるための表向きでの政策でしかなく、本当の目的は生き残る価値有りと認めた優良種をヴェイガン・地球種問わず選別して、
その人間だけで構成された理想郷「 エデン 」を作り上げ人類の歴史から争いを無くし完全に平和な世界を作り上げること。
ヴェイガンが最初から全力で攻撃すれば簡単に勝てたにもかかわらず、ジワジワ追い詰めるようなやり方をしたり前線の兵士すら疑問を持つような成功確率の低い作戦を実行していたのは、
できるだけ長い間大きな戦争を起こしてその中で選別する必要があったためである。

そんな狂っているとしか言えない歪んだ目的を持つようになってしまったのは、マーズレイに喘ぐヴェイガンの民を救うためにコロニー国家間戦争以前の技術を手に入れようと
EXA-DBのサブユニットをハッキングした際に隠蔽されていた真の人類の歴史(AGE世界では、コロニー国家間戦争以前の歴史が全て隠蔽されている)
が終わることのない戦争の繰り返しだったと知り人類自体に絶望したことと、息子であるロミ・イゼルカントの死が大きくかかわっている。
また、ロミの容姿と酷似しているキオを「ロミの生まれ変わり」と勝手に決めつけるところからも狂気を感じさせる。


内面は狂気に塗れているものの高いカリスマ性を持ち、メデル・ザントら幹部やゼハート・ガレットのみならず多くのヴェイガンの国民や軍人から慕われている。
その演説にかなりの人数が呼応している辺りで彼の人望が伺えるだろう。

計画の犠牲と表して、部下達を捨て駒に使ったり、地球種と言う理由でコロニーの人々を皆殺しにしたり(これも「極限状況を与えて人の本質を見る」という選別の一環である)、
地球種のXラウンダーであるユリンを人体実験や武装の実験に使う辺り、相応の冷酷性を秘めている。

自身の理想が狂気の沙汰であることも、そのために手段を選ばない外道に堕ちたことも自覚はしているが、
それでも「人類をより良くして、真に平和な世界を作り上げるためにはこれしかない」と強固に確信していた。
…だからこそ最も厄介なタイプだと言える。



ゼハートに関しては幼い頃から目を掛けており、彼がXラウンダーに覚醒する切っ掛けを作っている。

更に第二部にて、コロニー・トルディアの潜入任務から帰還したゼハートを地球侵攻軍の司令に任じており、地球連邦総司令部であるビッグリング攻略に失敗した彼を叱責するどころか、
何の処分を与えずにノートラム攻略に当たらせる(これも失敗して戦局が泥沼になる事自体が目的だったため)。

更にそのノートラム攻略も失敗するや、前もって用意していた第二作戦を命令。
数多くのヴェイガン部隊を地球へ大気圏突入する要塞の破片に紛れ込ませ、地上に潜伏させることに成功した。

そしてノートラム攻略戦終盤、アセムを庇って大気圏に突入したゼハートを回収し、次の時代が訪れるまでコールドスリープさせた。

キオ編開始時―――A.G.164年の勇気の日に、地球侵攻を本格化させる事を宣言して世界を混乱に陥れる。

そして三世代編にて既に体が限界にきていたことから、真意を問い詰めてきたゼハートを逆に言い包め、
ヴェイガンの指導者の座とプロジェクト・エデンの遂行役を譲り渡した。







Xラウンダーに関しては「人類の進化ではなく退化である」と言う持論を持つ。これは劇中出てきたXラウンダーがいずれも強力なパイロットであり、戦う以外に使いようがない能力だと思っているためだと思われる。
そのせいである物語ではXラウンダー含めAG世界の存在価値を下げ、自分はおろかAG世界ごと滅ばされかけた。
イゼルカント自身も火星から地球圏にゼハートに思念波を送るほど強力なXラウンダーであり、老齢で病気で死にかけながらMSパイロットとしての腕も高い。
その考えと死にかけの体のためある人物の同志にならなかったことは幸か不幸か

ちなみに若い妻がいるリア充だったりする…。
イゼルカントさま爆発して下さい。



フリット編からずっと生きているため、普通に計算すれば100年にもなるがコールドスリープで生きながらえている。
それでも三世代編ではすでにマーズレイによって身体を蝕まれており、死に瀕している。

薬でなんとか持ちこたえてはいるものの自身の死期を悟っており、ゼハートを自身の後継者として選出し彼にプロジェクト・エデンの真実を伝え、
同時に優れたXラウンダーである自身の遺伝子を使った最強のパイロット「ゼラ・ギンス」を作り出し計画完遂への準備を進めていた。


最終決戦ラ・グラミス攻略戦時には既にベッドから動くこともできないほど衰弱。
妻と共にゼハートの戦いを見守り、Xラウンダー能力でキオと精神での対話を行うが未来に希望を抱くキオの言葉に戸惑いを見せる。

最期はキオ達の活躍で連邦とヴェイガンが一つになってセカンドムーンを守りシドを倒したことで、強引な選別などしなくても人は変わっていけるという希望を取り戻し、
Xラウンダー能力でキオに未来を託すというメッセージを送った後その長い生涯に幕を閉じた。


余談だが、後のガンダム作品において、イゼルカントに似た前髪を持ち、火星の王を目指した男が登場したため
「彼がイゼルカントの祖先なのでは?」という説もあったが、途中で死亡したために現在は否定されている。


【スパロボシリーズにて】
スパロボBXにて登場。
本作がキオ編以降を扱っているので序盤から登場し、原作同様の動向を見せるが、
木連の白鳥の嘆願でハルカとメグミを見逃す、訳あって宇宙を彷徨っていたランカを(別の目的があるとはいえ)保護するなど慈悲深い部分が見られるが、
バジュラを軍事利用するなど原作よりも冷酷な部分が出ている。

1ステージだけ彼と戦えるシナリオがあるが、他のボスと比較するとやや低いステータスの低さを補うかのように特殊技能をごまんと積んでおり、
下手をしたら積んでしまうのでしっかり強化しておこう。 



追記・修正はイゼルカントさまを敬ってからお願いします。



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