フェリシア(ヴァンパイア)

登録日:2010/05/11 Tue 23:58:09
更新日:2023/12/06 Wed 21:48:56
所要時間:約 4 分で読めます





カプコンの2D格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズに登場するキャットウーマン。
CV:荒木香恵、阿澄佳奈(MVC3、PXZ2)、野上ゆかな(OVA)、小桜エツコ(ドラマカセット)、丹下桜(CDドラマ)

プロフィール
出身地:アメリカ合衆国
生年:1967年(初代ヴァンパイア時27歳)
身長:168cm
体重:58kg(に変身中は4.1kg)

キャッチコピー:夢見る猫娘(ハンターまで)
踊るプリティビースト(セイヴァー以降)
夢見るキャットウーマン(マブカプ2


概要

赤子の頃に教会の前に捨てられたみなしごだったが、人間のシスター・ローズに拾われ、教会に併設された孤児院で育てられる。
生まれて間もないころは人間と同じ容姿だったものの、成長と同時に種族の身体的特徴が表れてきたため周囲から孤立してしまい、教会を離れてシスター・ローズの庇護の下で成長する。
MAMAと呼び慕っていたシスターとの死別後、人目を忍んで暮らす毎日に辟易していたフェリシアは、テレビで見たミュージカルに魅了され、
自身の人間離れした体をチャームポイントとして活かせるという可能性を見出して、自らもミュージカルスターを志すようになる。
そしてアピールの手段として悪者を倒して目立つことを考え、ダークストーカー同士の抗争に参加していく。

『ハンター』までのエンディングはミュージカルスターの夢を叶え、ワールドツアーの準備に勤しみつつ同族の仲間たちにも恵まれて幸せそうにしている様子が描かれる。

セイヴァー』では、エンディングで孤児院「ねこのこはうす」を開いて自らシスターとなっている。

ウェーブの掛かった青い長髪に猫の耳と尾が生え、両手両足も人間のそれよりも一回り大きい獣の手足である(肉球もついている)。底抜けに明るい性格で、精神年齢は少々幼いものの、筋肉質でがっしりとした体つきをしている。
まさかの全裸であり、それでいて大事なところは毛で隠れている(ちなみに地毛)。


短時間だが白い子猫に変身することが可能で、登場ポーズや勝利ポーズ演出で見られる。
また、設定上は種族の特徴を画して人間に擬態することもできる。

名前の由来は、英語で「至福、幸福をもたらすもの」を意味する「Felicity」から。名付け親はシスター・ローズ。

モリガンリリスの陰に隠れてしまいがちだが、ロリ巨乳な容姿や明るく前向きな性格で人気が高くファンも多い。
そのためクロスオーバー系の作品への出場も、主人公格のデミトリより多い。
そのままだと存在自体がCERO・Cなため改変を加えられることが多いモリガンと比べたら、キャラがぶれてないぶん優遇されているとも言える。


ゲーム上の特徴

一撃の威力は低いが、動きの速さと手数の多さで補うスピードタイプのキャラクター。
癖の強いヴァンパイアキャラでは、主人公格のデミトリ、モリガンに次いで使いやすく、初心者から上級者まで安定した性能を誇る。
ただし空中制御が強力、かつ空中ガードの存在するヴァンパイアにしては、フェリシアのジャンプ軌道は割と素直なため、
意外と飛び込みは得意じゃなかったりする。
また、防御力の低さと起き上がりの弱さ*1、そして防御(≒切り返しに向いた)技が乏しいという弱点があるため、中級者以上との戦いでは立ち回りに苦戦を強いられやすいという弱点が存在する。
ただ、『セイヴァー』では数値上の防御力と根性値はそこまで低くなく、実はむしろ総合的に相当タフな方。少なくても女性キャラの中ではぶっちぎりで高い。

主な技

必殺技

  • デルタキック
垂直キックで跳び上がった後、斜め下に二段の飛び蹴りを出す技。
『ハンター』までは逆昇龍コマンドだったが、『セイヴァー』以降は昇龍コマンドになりガードキャンセルにも対応。

  • サンドスプラッシュ
低い姿勢になって地面を蹴り、光の飛沫を発生させる飛び道具判定の技。
『ハンター』まではこちらがガードキャンセル対応技だった。
『セイヴァー』では削除。

  • ローリングスクラッチ
体を丸めバウンドして突進、ヒット時にボタンを押すと引っかき攻撃を繰り出す。
『セイヴァー』では削除。

  • ローリングバックラー
体を丸め地面を転がりながら突進、ボタンを押すとアッパーを繰り出す。

  • キャットスパイク
『セイヴァー』で実装。
投げたボールを追いかけ、そのボールを割りながらパンチを繰り出す技。ボタンの強弱によって飛距離が変わる。
ES版はボールにも攻撃判定が付く。
「ねこぱーんち!」


EX必殺技

  • ダンシングフラッシュ
高速で地面を転がり、ヒットすると乱舞に移行する。
通称「猫乱舞」。

  • プリーズヘルプミー
『ハンター』から実装。
フェリシアが悲鳴を上げると画面外から仲間のキャットウーマンが登場。ヒットすると他の仲間も現れ相手を袋叩きにする。
ヒット、ガードに関わらず、仲間が画面外に去っていくまで硬直が発生するため、特に近距離でガードされると大きな隙となってしまう。
『セイヴァー』以降は仲間の登場パターンが3種類となり、押すボタンの組み合わせによって使い分けが可能。


その他の客演

NAMCO×CAPCOM』ではキングとペアを組んでおり、作中で唯一会社の枠を超えたコンビユニットとなっている。
キングに声優がついていないが、会話にはちゃんと参加する
専用BGMは『鉄拳3』の「オープニングテーマ」。

時系列はハンターとセイヴァーの間で、既にミュージカルスターとしての地位を確立している。(ちなみに出身地はメトロシティということになっている)
ナムコシアターでワンダーモモの主演である神田桃と合同公演を行う予定だったが、ゆらぎの影響で講演が中止に。
不穏な気配を感じつつ、最終公演の舞台挨拶に飛び入りするべくキングと共にお忍びで来日したところ騒ぎに巻き込まれ、零児たちと合流する。
この時一瞬だけ服を着ている姿が見れる(ミッドナイトブリスを食らった時の姿が元ネタ)。
また、ダークストーカーであることは非公表だったようだ。
ただ、本人は普段から正体を隠してはいないので人間でないことはひとめでわかるはずなのだが、
神田桃は人間じゃなかったことを戦いの中で初めて知って驚愕していた。
同じゲーム出身のレイレイとは敵対関係にはないようで親しく振舞っている一方、
モリガンに対しては彼女の奔放な性格に振り回されたからなのか、露骨に嫌っているような態度を見せている。
デミトリについてもモリガンとの因縁からあまりよくは思っていないようだが、
魔界に戻ってデミトリの城に入った際に「おーっす、デミトリ・・・」と声をかけており、それなりに親し気である。

専用スキルは「ムードメーカー」
プリーズヘルプミーで来るのはキャットウーマンズではなくキングとアーマーキング。誰得。

エンディングではしっかりバトルミュージカルを行なったようだ。

ポケットファイター』では、ミュージカルで成功を収めさらに映画スターになろうと、その方面に顔の広そうなケンを訪ねる。
本人はラブストーリー希望だったが、フェイロンを紹介されアクション映画に出演してしまう。
春麗ストーリーでは彼女の誤解から動物園に送られる。


CAPCOM FIGHTING Jam』のエンディングは、R・ミカやひなた、ジェーンなど参戦できなかった多くのカプコンの女性キャラたちとミュージカルをしている(台詞が一切ないので詳細は不明)ものだった。

PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』にソロユニットとして参戦。
巴里で召喚術を悪用する逢魔に対抗して送還を行おうとしたアティ先生に誤って召喚され、公演がおじゃんになる。
『ポケットファイター』のネタが多く、出演した映画『ドラゴンVS猫又』の話題が出たり、ケンにもっとマシな映画を紹介するよう迫ったりしている。
ソロアタックもブランカの電撃のパロである「ヒステリックスター」やキャットウーマンズによるラインダンス「クレイジーフォーユー」を披露し、
スキルも元は投げ技の「グルーミー・リック」(何故か回復スキル)とポケファイずくし。
ストーリー中では戦艦バルログのカタパルトをワルキューレと共に諦観の目で見るなど『NAMCO×CAPCOM』での経験が生きている。
また、中の人ネタでクロム&ルキナとの掛け合いではクロムのことを「お兄ちゃん」と呼んだり
シエル&ナナとの掛け合いでは「私だって華麗に戦えるんだから!」と主張したりする


その他

キャットウーマン族は元々魔界に生息していた種族であったが、100年前に人間界へ流出してきた。
原因は100年前に勃発したデミトリとベリオールの抗争の際、ベリオールがデミトリを追い出すために人間界と魔界を繋ぐ扉を切り離し、
魔界の一部ごと吹き飛ばしたことで生じた膨大な魔力の逆流に巻き込まれたため。(要するに大体デミトリのせい)
このため、作中で登場するキャットウーマン族はフェリシア含めすべて人間界生まれであるが、同族の男性は基本的に存在しないとされており、
人間との間には子孫は残せない(産めることは産めるが種族の特徴は受けつかず純粋な人間になる)ため、100年前から今までどうやって子孫を残してきたのかは謎。
(作中に登場するキャットウーマンはフェリシア含めて若く、セイヴァーでは人間年齢換算で7才という年少のキャットウーマンも登場している)
彼女らの他にも巻き添えを食った魔界生物は多かったらしいが、とんだとばっちりである。
他のモンスターたちと異なり容姿が比較的人間に近かったことで、モンスターというよりも亜人種として認識されており、
基本的人権を容認されたことで人間社会に受け入れられていった。
しかし偏見はやはり残っており、彼女の仲間のように種族の特徴を隠して人目を忍んで暮らしているものも多いという。

ヴァンパイアシリーズのキャットウーマンは年をとるのが遅く、人間の半分の数値の年齢がキャットウーマンとしての年齢になる。

『セイヴァー』以降はアナカリスとの対戦時に、なぜかアナカリスの棺の上に乗って一緒に降りてくる。

スリーサイズはB88 W61 H87で、実はモリガン(B86 W56 H83)よりいいカラダ。
元々はモリガンがお転婆お嬢様で、彼女がセクシーお姉さんとしてデザインされていた名残であろうか。

二次創作では、ケモノつながりかガロンとのカップリングが多く見られる。

オルバスを魚的な意味で見ているようだ。

OVA版では世界観がゲーム版と異なり「人間界が魔族に席巻された」という世紀末感漂う舞台設定となっており、
彼女自身も明確に闇の住人として人間たちに認識されている。
闇の住人全てを十把一からげに悪とみなす人間たちに強い反感を抱いているが、人間そのものに対しては非常に友好的であり、
人間と闇の住人がわかり合える日が来ることを信じる純粋な心の持ち主として描かれている。
ちなみに劇中ではすでにミュージカル女優としてショー活動を行っているが、こうした世界設定ゆえ、
ショービジネスの様な華麗な舞台ではなく、掘っ立て小屋のテントという粗末なステージであり、
残念ながら劇中では彼女が歌い踊るシーンは存在しない。
また、ゲーム版とは大きく性格が異なり、フォボスの大群の襲撃でショーの予定がおじゃんになったことを「商売あがったり」とぼやいたり、
敵の気配に気づくなり「落とし前つけさせなきゃね」とほくそえんだり、フォボスの大群にたった独りで挑みかかったりと、非常にドライかつ好戦的な性格。
また、生い立ちや同族の仲間の存在についても劇中では特に描かれていない。



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最終更新:2023年12月06日 21:48

*1 起き上がるまでが非常に遅いため、ダウン追い打ちや起き攻めを喰らいやすい。