神将器(FE)

登録日:2012/01/14 (土) 17:42:59
更新日:2023/12/27 Wed 22:31:03
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神将器とは『ファイアーエムブレム 封印の剣』及び続編の『烈火の剣』に登場する伝説の武器である。


かつて人竜戦役で「八神将」が使用した武器であり、エレブ大陸の各地に封印されている。
あまりの強さに一度は世界の秩序を破壊し「終末の冬」という異常気象を引き起こしてしまった。
時が経ちすぎたためゲーム中では人竜戦役で見せたほどの力は残っていないらしいが、竜殺しとしての性能は健在。
さらに8つの神将器が1つの場所に集まると、エッケザックスの剣先から光が出て竜殿の方角を示すという道案内用の機能がついている。

【ゲームでの共通特徴】

『封印の剣』では一部の例外を除いて、特殊条件を満たし外伝に進むことで入手可能(進まないと入手できない)。
非常に高い性能を誇る上、装備しているとどこかしらのステータスに補正が掛かるほか、魔竜以外の竜系の敵(竜騎士ベルン戦闘竜)に特効効果を持つ。
ただし、使用回数は全て20と少ない上に、これまでの作品とは違って一度壊れたら再生不可能なので注意が必要。
真のエンディングを見るためにも必須のため、ご利用は計画的に。
ただ、個数限定とは言え使用回数を回復する「ハマーン」の杖もあるため、いざという時は出し惜しみせず使おう。

『烈火の剣』では終章の決戦前に自動的に入手。
ただし烈火で使用できるのは剣・斧・理魔法・光魔法の4種類で、さらに理魔法はアトス専用。

使用するときは必ず「白い光が出てから攻撃に移る」という演出が入る。ステータス補正やこれらの特徴から、『聖戦の系譜』の神器をGBA設定に落とし込んだ武器だといえる。
使用者に著しい制限がかかった神器と違い、こちらは「武器レベルをSにすれば老若男女貴賤を問わず誰でも使える」ので使い勝手は抜群にいい。
ただしステータス補正自体は合計30だの80だのとやりたい放題のあちらに比べると「1つのステータスに+5のみ」と非常に控えめ。

なお、『封印』での神将器は闘技場でも活用することが可能。
戦闘時に使う武器は鉄の剣やファイヤーなど最下級のものだが、この状態でもマップ上では神将器を装備している扱いであり、ステータス補正はしっかり発揮されている。
時期的にこの用途に使えるのはデュランダル(剣・力+5)・アルマーズ(斧・守備+5)・フォルブレイズ(理・幸運+5)・アーリアル(光・魔防+5)の4種類。
しかし、耐久力を上げるアルマーズとアーリアルについては「対戦相手から受けるダメージが一定」という闘技場のシステム上、対戦相手が強力な武器を装備し不利になるだけなのでやめた方が良い。
…もっとも、アーリアルは普通にプレイしていると使う機会自体がないが。

【種類】

○『烈火の剣』デュランダル

威力17 命中90 必殺0 射程1 重さ12 耐久20 剣S 力+5 ドラゴンナイト系・マムクートに特効(封印)
威力17 命中90 必殺0 射程1 重さ16 耐久20 剣☆ 力+5 ドラゴンナイト系・マムクートに特効 エリウッド専用(烈火)
使用者:勇者ローラン

オスティア近郊の火山性の洞窟に封印された剣で、8章でリリーナが生存した場合のみ行ける外伝で入手できる。

力に+5の補正がかかる。攻撃力は実質22と物理系最高値を誇る武器でありながら『封印』では9章という比較的早い段階で手に入り、強敵対策としては非常に強力な切り札となる。
重さ12はネックだが、それを差し引いても鉄の大剣と同じ重さで早い段階から最強武器の一角が解禁される有用性は補って余りある。
使用者の最有力候補はソードマスターで、速さこそ若干下がるがそれでも攻速や回避率は十分、むしろ得意の必殺の火力がさらに増すので凶悪。
闘技場で経験値と資金を稼ぐ際も力+5の補正はかなり強力なため、剣使い優遇に拍車をかける。
通信闘技場(対戦モード)でもソードマスターの主力武器として猛威を振るう。攻撃重視の支援を固めたフルカンカレルのデュランダル必殺は殆どの相手を一撃で葬り去る殺戮兵器。

『烈火』では表題にもなった武器であり、エリウッドの専用武器となった。専用の武器イラストをもらえて、エリウッドが設定の通り「大剣」を馬上で振り回すという非常に躍動感あふれるパワフルなもの。
しかし、なぜか重さが16に上がったことで終章限定の主人公専用武器にもかかわらずその実用性は非常に大きく下がり、体格9止まりのエリウッドが持つとすさまじい勢いで攻速落ちが発生。攻速が7も落ちて速さカンストしてても攻速が僅か17になってしまう。
「ネルガルに有効な武器」ということで用意されたはずの武器なのに、終章の敵たちを相手に追撃を受けて死亡率をいたずらにあげる(一応速さをカンストさせればノーマルのネルガルになら追撃をかまして大ダメージを与えられるが)。
特に火竜が相手の時は体格を一度はドーピングしないと追撃出来ず、レベルが低く速さ成長がヘタれて速さ19以下だった場合逆に2回攻撃され、回避もままならずに確定で燃え尽きてしまう
重さ以外は他の物理系武器を凌ぐ性能とは言え、文字通りあまりにも重すぎるハンデである。
こんな事情からついたあだ名が「デブ剣」であり、エリウッドのユニットとしての評価の低さやネタキャラ化にも一役買ってしまっている。
本編でも通信闘技場でもトドメを刺す時以外は使いづらいため、非常に評価が低い。
ボディリングを使っても並以下の遅さな上に肝心の威力も実はさほど突出していないのでどうしようもない。

人竜戦役終結後、ローランが天にこの剣をかざすと荒れ果てた故郷が元の姿に戻ったという伝承があるほか、
作中のイベントでも入手した途端に試し切りと言わんばかりにたまたま現れた氷竜を斬り捨てさせてエリウッドに多大なトラウマを植え付けるなど「神秘的な武器」という設定には事欠かない。

ちなみに、『封印』のオージェの後日談における二つ名はローランを意識したのか「小さな勇者」である。
体格は8(クラスチェンジ後は9)と女性陣の大半よりは大きいが、男性としては小柄。後に『烈火』で姿を見せたローランの容姿もオージェ似であった。
いち脇役にすぎないオージェにここまでローランを想起させる要素を持たせた理由は謎と言えば謎。

元ネタはフランスの抒情詩「ローランの歌」に登場する英雄ローランが所持する聖剣。
神将器に採用されている中では飛び抜けて有名な伝説の武器であり、キャラクターや競走馬の名前などにも使われている。


○『天雷の斧』アルマーズ

威力18 命中75 必殺0 射程1 重さ13 耐久20 斧S 守備+5 ドラゴンナイト・ドラゴンマスター・マムクートに特効(封印)
威力18 命中85 必殺0 射程1 重さ18 耐久20 斧☆ 守備+5 ドラゴンナイト・ドラゴンマスター・古の火竜に特効 ヘクトル専用(烈火)
威力17 命中80 必殺10 射程1 耐久25 斧A 守備+5(覚醒)
使用者:狂戦士テュルバン

西方三島の洞窟に封印された斧で、12章を20ターン以内にクリアした場合のみ行ける外伝で入手できる。

驚異の威力18、さらに斧の中ではダントツの命中75*1と守備+5が斧使いの弱点を補強し、安定した運用ができる。
魔法には無力だが、元々斧で魔法系の相手をすることは少なく、肝心のドラゴン系の敵は物理攻撃ばかりしてくるので大きな問題ではない。
……のだが、封印時代はFEも含めゲーム界の斧がまだまだ不遇だったため、アーリアルに次いで使用者不在のままクリアする人が多かったとか。
主な使用者候補は強力なバーサーカーになれるゴンザレスギース、斧解禁はCC後だが下級職時代から主力にしやすく技も高いディークあたり。
上述の通り、闘技場に挑む際に装備してると危険度が増すだけなのでやめておこう。
通信闘技場ではデュランダルやミュルグレほどの存在感はないが威力の高さと物理職の環境で有用な守備の補正、そしてソドマスと同じ必殺アタッカーのバーサーカーが装備できるという点で比較的マシな方。

『烈火』ではヘクトル専用武器として登場。
他の武器同様これもがっつり重量アップしているのだが、本人の体格の良さのおかげで大して影響が無く本作の専用装備の中では最も使いやすい。ラスボスにぶつけるならこれが一番安定する。
何せ本人の速さが22以上あれば一切のドーピングやブースト無しでラスボスに追撃をかました上で最大52ポイントのダメージを一度の戦闘で与えられるのだから。他のロード2人には出来ない芸当である。
ヘクトルの剣レベルをSにしておくと通信闘技場で「リガルブレイド」との使い分けができるため便利。
通信闘技場のヘクトルは速さの上限の低さとアーマー特効のせいもあり本編ほどのスタメン当確とは言えないが、それでも攻守の高さや専用武器の優秀さから一定の存在感はある。
本作の神将器(およびソール・カティ)の内、対戦でまともに出番があるのはアルマーズだけと言っても良い。

烈火の剣では「アルマーズを一度でも使った者は戦場で死ぬ」という謂れがある後付け設定が語られた。
『烈火』でこれを手にしたヘクトルもこれには逆らえず、『封印』の時代に戦場で命を落とした。
『封印』時代の使用者の安否が気になるところである。
小説版ではマーカスが使用。ヤアンと相討ちになりやはり死亡したため、ジンクスには逆らえなかった。

テュルバンはアルマーズに意思を奪われたのか、魂となってもずっと洞窟でアルマーズを守護していたらしい。

神将器の中で唯一『覚醒』にも登場。
序盤から配信アイテムとして1つ入手でき、DLC『無限の神器』では何度でも手に入る。
本編攻略にも大いに役立つが、最終的には間接攻撃も可能な「スワンチカ」の方が有用。
何故か竜特効は再現されていない。

元ネタはフランスの抒情詩「ローランの歌」に登場する、大司教チュルパンが持っていたとされる聖「アルマス」。
神話マニア的にはかなりたまらない武器らしいのだが、デュランダルに比べると知名度が低いせいで各種ソシャゲでも扱いは悪くなりがち。


○『業火の理』フォルブレイズ

威力14 命中85 必殺5 射程1~2 重さ6 耐久20 理S 幸運+5 ドラゴンナイト・ドラゴンマスター・マムクートに特効(封印)
威力14 命中85 必殺5 射程1~2 重さ11 耐久20 理☆ 幸運+5 ドラゴンナイト・ドラゴンマスター・古の火竜に特効(烈火)アトス専用
使用者:大賢者アトス

アトスの所持する神将器であり、アトスの死後はナバタの里の神殿に安置されている。
14章をソフィーヤが生存した状態で25ターン以内にクリアすると行ける外伝で入手できる。

Aランクのフィンブルとの性能差はさほどないが、あちらはトライアルマップでしか使えない上にそもそも『封印』は理魔法自体が光や闇よりも強力なので本作最強クラスの魔法。
軽くて威力があり女子供でも扱いに不自由しない上、幸運補正で回避率と必殺回避も5上がる。
序盤から理魔法使いの主力となり成長率も良いルゥリリーナに持たされることが多く、回避率や火力といった強みも存分に活かせる。闘技場での戦闘でも有効。
ただしぶっちゃけ彼ら自身の性能も理魔法全般も強いため、通常の攻略においてはファイアーでもまったく事足りる。
通信闘技場では魔法が不遇なバランスもあって強いとは言えないが、使い手である賢者やヴァルキュリアが魔法職の中では上限が優秀なので、支援の組み合わせ次第では出番が生じ得る。

『烈火』ではアトス専用。しれっと武器モーションが変化しているのだが、実際は「アーリアル」「ルナ」ばかり使うせいで非常に影が薄い。
宝の持ち腐れ感が半端ないせいで、他の理魔法使い達に譲って欲しいという怨嗟の声がよく聞かれたものである。
特に後述の「アーリアル」はこちらより優秀な性能をしていながら、光魔法使いなら誰にでも使わせてくれるというのに……
イベント戦闘とはいえネルガルに対してかすり傷程度しか付けられないのも涙を誘う*2
このように『烈火』時代では『封印』ほど有り難みはないが、本作の魔法の中では威力の割に軽いので性能自体は決して弱くない。だからなおさらニノプリシラのために譲れと言われるのだ。
通信闘技場では相手が魔防カンスト前提のため本編以上にアトスがルナ以外の魔法を使う機会がなく、元々希薄だったフォルブレイズの存在感がほぼ皆無に。

名前の由来は不明。
炎の伝説魔道書の前任であるファラフレイムとはネーミングが似ているが、ファラフレイムのファラは持ち主の名前そのままなのに対し、フォルブレイズのフォルが何なのかは判然としない。フォルセティってこともあるまいし


○『至高の光』アーリアル

威力15 命中90 必殺5 射程1~2 重さ9 耐久20 光S 魔防+5 ドラゴンナイト・ドラゴンマスター・マムクートに特効(封印)
威力15 命中90 必殺5 射程1~2 重さ11 耐久20 光S 魔防+5 ドラゴンナイト・ドラゴンマスター・災いを招く者・古の火竜に特効(烈火)
使用者:聖女エリミーヌ

エトルリアの王都の外れにある「聖女の塔」に安置された光魔法で、16章を敵軍のダグラスが生存した状態でクリアすると行ける外伝で入手できる。
ダグラスは敵ユニットであり、16章の時点ではどうやっても仲間にならない上に自分のHPに関わらず容赦なく攻撃してくる上、きずぐすりの類も持たないので相手をするのが難しい。
どうせ使う機会のないスリープなどで足止めをしたり、力の低いユニットに「ほそみの剣」を持たせたりと様々な方法で工夫を凝らすことが必要になる……はずなのだが、
ダグラスには「エルフィンとララムには攻撃できない」というAIが組まれているため、宝物庫などに誘い込んでこの2人でフタをすると簡単に封じ込めることができる。

同じ魔法系の神将器であるフォルブレイズよりも威力と命中が若干高く、さらに魔防補正により同じ魔法系、特にシャーマン・ドルイドが使う闇魔法に対して強い。
使用者候補となるエレンやヨーデルは魔防がカンストしやすく、そういったユニットが持つと魔防35という魔法に対する鉄壁の壁と化す。
そこからサウルやヨーデルの支援効果やせいすいを重ねれば 驚異の魔防47 を実現でき、ハード22章のノスフェラート持ちドルイド(攻撃44)やブルーニャのフィンブル(攻撃43)さえ悉くカキーンしてしまう。エレンでも支援次第ではギリギリ可能。

問題は光魔法をSランクにまで鍛え上げるのが本当に大変だということ。つまり使う機会自体が少ない。
使用者候補となるユニットはエレンが2章、サウルが6章で加入するのだがこの2人はどちらも杖使い。
魔法職はクラスチェンジ自体が10~11章と遅く、さらに光魔法の武器レベルがDからスタートするため最前線で無双をかけていく勢いでライトニングを使わなければならない。
ぶっちゃけ闘技場無しだとキツイが、サウルは幸運、エレンは速さが低く、闘技場に向かない。
相性的には闇使いのドルイドを引いて狩るのが重要となり、魔法防御の高さで回数は稼げるが、戦闘が長いのはつらい。
ヨーデルは光魔法レベルAだが、魔防以外の初期値が低く、既にレベルもカンストしている。
さらに同作の光魔法の性能は低く、特に同クラスの理魔法に比べるとほぼ劣化なので武器レベル上げ自体が手間。

そして解禁までに手間がかかる割に、肝心の性能もそれに見合うとは言い難い。
上記の通り基本性能はフォルブレイズより上で強敵との戦いにも役立つ…が、これも総合的に見ると微妙。
クラスの特性と合わせて魔防特化と言えば聞こえはいいが、逆に言えば特に弱点を補ってくれず、肝心の魔法を使う敵が少ないせいで活かせる場面も少ない。
何より本命である竜系との戦闘では死にステであり、最終局面では幸運補正のあるフォルブレイズに明らかに劣る…と、色んな意味でこれでいいのか感が漂う。
おそらく聖戦~トラキアの光魔法が「すべての魔法の上位にあたる魔法」のように扱われていたことの反動だろう。

こんなもんなので封印の剣で使ったことがないという人は多いことだろう。
実は本編を9周(あるいは8周目をハードモードで)クリアするとトライアルマップでのみ使えるギネヴィア賢者でありながら光レベルSの特別仕様。
ヨーデルをドーピングでもしない限り、実質アーリアルは彼女の専用武器と言っても良いのかもしれない。
通信闘技場では司祭の魔力上限値の低さや魔防補正を滅多に活かせないことからやはりフォルブレイズに見劣りし、聖職者組は強キャラとの支援関係もあまりないので地味。

『烈火』ではネルガルおよび火竜に特効を持つ。特にネルガルを相手にするときは魔防補正と3すくみの分ルナよりも有効な場合がある。
またルナを所有していない時でも、火竜に確実に35ダメージを与えられる。初プレイ時はアーリアルで火竜を焼き切った人も多いだろう。

『烈火』では一般の光魔法の性能が強化されたほか、待望の下級の光魔法使いである修道士が登場し、実際アトスを除けばルセアが使い手として最も優秀。
普通にプレイしているとシスターであるセーラをクラスチェンジさせてから光レベルSまで育てるのはやはり厳しく、レナートは魔力が貧弱すぎるため論外
もっともセーラも成長率のバランスは良いため、サウルやエレンと違い闘技場をフル活用する前提なら光レベルSにするのは難しくない。
レナート以外は封印と同じく支援効果やせいすいに加え、更にニニスの守護を使えば 魔防57 というなんか色々おかしい数値になり、ハードのドルイドが放つゲスペンスト(攻撃52)を平然とシャットアウトしてしまう。
今回は終章でも魔法系の強敵が多数出現するので、補正を活かせる場面も多い。
なお聖職者系や一般の光魔法は確かに強化されたもののアーリアル自体は実は重さが2増して弱体化、ボディリングも有限になったので通信闘技場での使い勝手はさらに悪化した。

烈火の剣は封印では故人として語られていた八神将のうち2名が出ることから前作経験者に驚かれたが、
使用者のエリミーヌ本人が『烈火』で当時の月刊任天堂店頭デモ機から配信アイテムを受け取る時にちょっとだけ登場する。軍師の剣とかトォルの怒りとかくれるやつ。

英語版では「Aureola」となっているので、光輝・光輪といった意味の英単語「Aureole」を捩った名前だと思われる。


○『氷雪の槍』マルテ

威力16 命中80 必殺0 射程1 重さ11 耐久20 槍S 技+5 ドラゴンナイト・ドラゴンマスター・マムクートに特効
使用者:騎士バリガン

イリアのエデッサ城から少し離れた遺跡に封印された槍。
イリアルート20章をゼロット、ユーノが生存した状態で25ターン以内にクリアした場合に行ける外伝で入手できる。
イリアルートではなくサカルートを通過した場合は21章でヨーデルが持参する。

補正により実質命中90を誇り、それにより地味に必殺値も2上昇する。
一般の槍の命中率が低い(鉄の槍が70)ので銀の槍より強く細身の槍より当たるのはありがたいが、神将器の中ではどうにも地味。
特にデュランダルに比べると命中は同等で威力は6も負けており、勝っているのは重さが1軽く必殺が2高いだけと考えると不遇。
元々技が高いか、支援効果で命中を補えるキャラなら火力に優れるキラーランスや勇者の槍を使った方が強力な場合もある。
なんならジェネラル以外の槍使い上級職は命中率の高い剣も使えるため、そちらで戦っても良い。
マムクートやドラマス相手なら神将器らしく他の槍を大きく上回る火力を叩き出すため、普段は温存しておくのが正解か。
槍使いは人材が豊富なので持て余すことがまずないのは長所といえる。どこぞのゲームと違って終盤で使えなくなるということもない。
ソシアルナイト系をはじめ剣と槍を使えるクラスが多いが、デュランダルにはソドマスという強力な使い手が存在するため大抵マルテ担当となる。
序盤から主力として使えるアレンやランス、中盤で加入し高い初期値を誇るミレディパーシバル等が有力候補か。
通信闘技場だと守備がカンストした相手には一発毎の威力が足りないので勇者の槍の方がメイン、マルテは確実にトドメを刺すためのサブ扱いになりやすい。
威力の差やソドマスの強さのせいで相性では有利なはずのデュランダルに負けてしまいがちなのが悲しい。

使用者のバリガンは騎士だったらしいが、何故か外伝の敵将はジェネラル。
バリガンは「兵法を学ぶ上で必ず名前が挙がる、騎士の手本のような人物」だったようだ。「騎士の中の騎士」とも呼ばれ、八神将の中で唯一ロイに絶賛された人物でもある。

設定的には相応しい使い手はゼロットなのだろうが、実際にゼロットに使わせた人はよほどの数奇者であろう。
後日談で「騎士の中の騎士」の二つ名を持つのはパーシバルだが、イリアやバリガンとは縁もゆかりもない。
その辺のちぐはぐさもあってか、ヒーローズではヘクトルに使われたりしている。

元ネタはフランスの抒情詩「ローランの歌」に登場するバビロニア王バリガンの所有する槍。


○『疾風の弓』ミュルグレ

威力16 命中80 必殺0 射程2 重さ9 耐久20 弓S 速さ+5 ドラゴンナイト・ドラゴンマスター・マムクートに特効
使用者:神騎兵ハノン

サカ草原の遺跡に封印された弓。
サカルート20章をスー、シン、ダヤンが生存した状態で25ターン以内にクリアした場合に行ける外伝で入手できる。
イリアルートを通過すると21章でヨーデルが持って来る。

性能的には最重要ステータスである「速さ」に補正が掛かる上にとても軽い。攻速が5も上がる上、回避も実質10上がる。
素早さがネックのウォーリアが救済され、元々素早いスナイパーや遊牧騎兵は回避・追撃がさらにしやすくなる。ダヤンや体格をドーピングしたシンに装備させれば 驚異の攻速35 & 回避125 を実現でき(スーは属性の関係上回避125は不可能)、通信闘技場では「フルカンしたソードマスターを相手に追撃を出す」という何かがおかしい事態が起こる。
ただし威力自体は神将器の中では低めであり、またペガサスナイト系には特効が無いため、通信闘技場で使う際には注意。

直接攻撃に対しては反撃できないことを逆利用し、耐久を減らさずに常時回避+10の恩恵を受ける防御用の装備として使う手もある。
終章一つ手前の24章では後続のマムクートが次々と追ってくるので、ミュルグレ持ちで蓋をしておくのも有効。
通信闘技場においては「間接・両用武器で攻撃すると手痛い反撃を受け、直接攻撃で倒そうにも極めて高い回避率で長々と粘られる」というとんでもない武器として環境を定義する。

サカ由来という設定をいいことに、ヒーローズではすっかりリンの武器になっている。逆にリンもメイン武器がこれみたいになっている。原作時点で散々言われた声ではあるが
使用者のハノンはスーとそっくりな女性らしい。
元ネタはフランスの抒情詩「ローランの歌」に登場する「ミュルグレス」。


○『黙示の闇』アポカリプス

威力18 命中80 必殺5 射程1~2 重さ12 耐久20 武器レベル:S 魔力+5 ドラゴンナイト・ドラゴンマスター・マムクートに特効
使用者:謎多き者ブラミモンド

ベルン王国の「封印の神殿」に安置された闇魔法。
21章をミレディ、ツァイスが生存した状態で30ターン以内にクリアすると行ける外伝で入手できる。
30ターン経過した場合、本来外伝の敵将であるペレス達が神将器を始末し終え、マードックに加勢しに来る。
この際の台詞「神将器は始末したか?」というセリフを見て、初見で「封印の剣始末されちゃったの!?」と焦った人も多いだろう。

実質威力23と全装備中最高値を誇るが、そこそこ体格の良い男性でないと攻速落ちするぐらい重い。
なのにこっちの闇魔法使いはショタロリババア普通ババア、揃いもそろって体格が低い。
秘密の店でボディリングを買い貯めしない限り魔法使いらしく間接攻撃で使うことが大前提となり、近接戦闘の場合は外したら追撃を受けて死にかねない。
元々の威力が高いことに加えて特効でそれが3倍となるので魔力次第ではノーマルならば戦闘竜を一撃で葬ることも充分に可能だが、ハードだとその優位性も失われてしまう。
追撃が見込めないせいで実質的な火力はフォルブレイズやアーリアルに劣りがちで、特に特効対象となるドラゴン系が相手だと単独で瞬殺できるかできないかという格差が生じ得るのが残念。
通信闘技場で威力を活かせないかと考えても魔防カンストが前提だと支援で攻撃力を上げないと2発で沈められる相手は少なく、ドルイドの速さ上限も低いのでバーサーカーやファルコンナイトといった素早いクラスからは追撃されてしまう*3
ロマンの域だが、どうにか魔力をカンストさせたニイメに装備させ攻撃力特化の支援を組ませると 攻撃力57 となりNo.1の威力を活かせる。ソドマス遊牧騎兵ゲーに飽きたらやってみるといいだろう。
トラキア776時代の「ほのおの剣」よろしく、装備すると状態異常杖の命中が30%も上がってワープやレスキューの射程も増える。
ただし闇魔法の武器レベルをSにしたうえで杖レベルまで確保し、その上で使えるのが22章以降なのがネック。
シャーマンからのCC後に杖レベルを上げる手間を考えると、最初から杖Aで聖女の杖以外の杖を全て使えるニイメ以外にとっては、単に威力が高い魔道書となりがち。

使用者のブラミモンドは闇を取り込み過ぎたせいで自我を失い、その場に居る者の声を借りて喋る。口調がまったく安定せず、作中ではリン、ヘクトル、エリウッド、アトスの4人をまねて話した。
この「闇を取り込みすぎて自我を失う」という要素が、ネルガルの力への渇望の伏線にもなっている。

「アポカリプス」はまんま「黙示録」のこと。


○『伝説の剣』エッケザックス

威力15 命中90 必殺5 射程1~2 重さ15 耐久- 剣☆ ゼフィール専用
使用者:英雄ハルトムート

アポカリプス同様、ベルン王国に存在する剣。ベルン王のみに扱える武器。つまり作中ではゼフィール専用。
普段は槍のようになっているが、戦闘時には変形して剣の形になる。
攻撃時には物凄く回るが、果たしてこれは武器側の特徴なのかベルンの伝統なのかゼフィール個人の技なのか。

敵専用武器なので語るべきことの少ない武器。使用回数に制限の無い遠近両用武器であり、ゼフィールのステータスの高さもあって遠近ともに隙が無い。
地味に必殺値が5あるため、幸運の低いユニットは注意。13章のイベント戦よろしく即死しかねない。
一方で威力が低く、神将器なのに竜特効もステータス補正もない。さらに名前の元ネタが、(元ネタのあるものは)「ローランの歌」ばかりなのに対してこれだけ「ディートリッヒ伝説」からとられたもの。
これまでの神将器とまったく違う特徴から「単にベルンの王様が使う専用武器なんだろう」という認識になりやすく、初見プレイヤーが神将器だと看破することはまず不可能。
そのため23章開始時のイベントは、一切の前情報なしで見ると結構衝撃的である。

トライアルマップではゼフィールとともに使うことができるが、上述の通り専用武器なので他のキャラに持たせても使用することはできない。
直間両用武器としては破格の性能かつ耐久も無限だがゼフィール自体の移動力や速さはジェネラル並、銀武器並の威力で追撃も見込めないので戦わせてみても爽快に無双はできない。
間接攻撃時には一瞬だけ一閃するようなモーションが入るという「間接攻撃時でも物理武器感のある」武器モーションが特徴。実は内部データ的には、「ひかりの剣」のライトニング部分を一閃モーションにしている。
ゼフィール自身は剣を使うユニットなので「ルーンソード」「ひかりの剣」などを使用することができるのだが、
本来エッケザックスを使うためだけに組まれたアニメーションのテンポを思いっきり削ぐライトニングやリザイアのテンポの悪さは、何度も見ているうちにじわじわと腹筋をむしばんでくる。
チートを用いてエッケザックスをソードマスターなどに装備すると、「剣を掲げて即座に一閃モーションが出る」という非常にスピーディーな演出になる。

神将器の伝承については曖昧な部分が多いようで、また作中でも断片的にしか語られないことから「封印の剣が最後の神将器である」というミスリードを誘う。
実際には先述した通り、最後の神将器はエッケザックス。ゼフィールの亡骸が握っていた剣がその場にある他の神将器と共鳴を起こし、竜殿への道を示すという形で23章以降が開始される。
そのため外伝を通っていない、神将器が壊れてしまったなどの理由で7つの武器が揃っていないと22章でゲームが終了してしまう。

覇者の剣』では変形前の形態で戦うシーンも描かれた。
あくまで手加減の部類と描写されてはいるが、変形前でも武器として違和感のないフォルムなので戦えるのも納得であった。

元ネタはドイツの英雄叙事詩に登場する、巨人エッケが女王ゼーブルクから与えられたとされる剣。
ベルンのディートリヒとの戦いの末に彼に敗北し、エッケは埋葬、そのままディートリヒの戦利品となる。

【その他の特別な武器】

○封印の剣

威力18 命中95 必殺10 射程1~2 重さ8 耐久20 剣☆ 守備+5 魔防+5 マムクート・魔竜に特効 ロイ専用
使用者:英雄ハルトムート

使い手の心を力に変える、八つの伝説の武器をも凌駕した炎の紋章の剣
「人竜戦役」で伝説の魔竜を封印し、ベルンの「封印の神殿」に納められている。
詳しくはファイアーエムブレム(FE)の封印の剣の項目を参照。

宝珠「ファイアーエムブレム」を柄にはめ込むことで本来の力を取り戻す。
前述の通り当初は神将器だと思われていたが、実は神将器を超える特殊な存在であり
使用者の意思によって魔竜を滅ぼす事も、力だけを奪う事も出来る。
また、上記の通り本来の使用者はベルン国王となったハルトムート。

基本性能はアルマーズ並の威力に全ての神将器をも上回る命中率と攻速落ちのしない重量と優秀。
さらに剣には非常に珍しい物理遠近両用武器で守備・魔防を大幅に強化とマスターロードの貧弱さを補って余りある強力な武器。
初期レベルのロイでもイドゥンに半分近いダメージを与えることができ、ロイをある程度育てておくと2回攻撃するだけであっさり倒せてしまう。
別格のラスボスが出てくるまでは、イドゥンが「最弱のラスボス」と呼ばれることも多かったゆえんである。

道具として使用するとHPが30回復する。トライアルマップ「ロイの試練」では武器としても回復アイテムとしても使えるため結構頼りになる。
通信闘技場で使える唯一の間接攻撃可能な剣*4であり、守備面への補正も強力。
そのため一時期はフルカンさせたロイを用いるパーティが考案されたほど、武器としてのポテンシャルは高い。

スマブラDXでロイが装備している武器がこれであり、B必殺技の「エクスプロージョン」の大爆発は間接攻撃時のエフェクトである。
封印の剣は主人公がスマブラDXに先行登場する形で宣伝されて新規勢が非常に多くなった作品だが、最終盤でようやくスマブラのネタが回収された(そして初見プレイだと大体次の章で終わる)という、
なんだかタイトルにもなっている武器のくせに消化不良感のあるものという印象だった。実際には23章以降で獅子奮迅の大活躍をしてくれて、グッドエンドにおける必須品になるわけだが。

『覇者の剣』では本来なら正統伝承者の立場であるゼフィールがエッケザックスと封印の剣の二刀流を披露し、主人公であるアルを(竜族なので)一度は封印した。

○聖女の杖

耐久3 武器レベル:S 味方全員のHPと状態異常を全快
聖女エリミーヌのもうひとつの聖遺物。マルテかミュルグレ、回収できなかった方の神将器と共にヨーデルが持って来る。
自軍全員のHPと状態異常を全回復できる。実は使用者自身を回復できるという結構珍しい特性を持っている。
しかしこのゲーム、ぶっちゃけ終盤にもなると「避けゲー」の極致なのでこの杖が劇的に生きるという局面自体が少ないのが問題。
さらに出撃しているユニットのHPが1でも減っていたら聖女の杖の使用条件を満たしてしまうため、他の杖を使う際にたまに誤爆する。

聖魔』では同性能の杖ラトナが存在し、あちらは双聖器の1つにも数えられている。
一方『烈火』には武器レベルSの杖は存在せず、かつ武器レベルを1種類しかSにできない仕様のため、多くのプレイヤーがセーラやプリシラ、パントの杖レベルをSにして涙を呑んだ。


○ソール・カティ

威力12 命中95 必殺25 射程1 重さ14 耐久20 剣☆ 魔防+5 ドラゴンナイト・ドラゴンマスター・古の火竜に特効 リン専用(烈火)
威力8 命中100 必殺50 射程1 耐久25 剣A 魔防+5 剣士・ソードマスター専用(覚醒)

『烈火』終章でアトスがデュランダル・アルマーズとともにリンに与える剣。リン編の「マーニ・カティ」と対になる武器……なのだが本当に突然出てくる謎の武器である。
持ってくるアトス曰くマーニ・カティ(月)と対をなす太陽を象った剣のようだが、この剣の為にひとつのステージをクリアし一枚絵まで付いて「リンの相棒」をこれでもかとプッシュしてきたマーニ・カティとの印象の差は歴然。
必殺値の高さと魔防補正はいいのだが、デュランダルと同じく使用者の体格に見合わない重さが致命的。通信闘技場に持っていこうものならソードキラーに「私から殺してください」と頼むようなものである。
さらに重さ以外はS武器の性能を超えるあちらと違い、威力は銀の剣、必殺値はキルソードに劣るという非常に中途半端なものである。
こちらよりもミュルグレが欲しかったとの声は後を絶たないが、リンは剣士だしクラスチェンジをしていないと弓を使えないのでミュルグレにできないという事情もあったのだろう。

ソール・カティには専用のアニメーションが存在しない。これは日本語版ではリンの専用アニメーションがデュランダル使用時に割り当てられているため。
元々デュランダルを共有できるようにする予定だったのが急遽変更されたのか、それとも単なる設定ミスなのか*5
余談だが、リン自身はスピードタイプなこともあり、武器としてはソール・カティよりもデュランダルのほうが火力を補う上では有効だったりする。
どちらも大剣クラスの重い武器であるならせめて竜との戦いで役に立つ力+5の補正効果のほうが・・・なんてプレイヤーも多い。
北米版ではアニメーションがソール・カティに修正されており、おっぱいが揺れることから人気が高いんだそうな。

『覚醒』では剣士系専用武器という扱いであり、外伝21章と『無限の神器』で入手できる。
アルマーズと同じく竜特効効果はなくなったが、必殺値の倍加と重さの廃止で使い勝手が良くなった。
それでも汎用性では他の剣に劣るが、奥義「流星」で連続必殺発動を狙う等ロマンはある。
最大の問題点はソードマスター自体が力・速さで勝る上に弓も使えるアサシンの影に隠れがちなことか。


裏神将器

使用者:モルフ
リガルブレイド、バシリコス、レークスハスタ等『烈火』終章の7つのSランクの武器のこと。
ルーンソード・ゆうしゃの剣・トマホークを振り回してくる奴もいるがSランクではない
道を極めた者のみが扱える武器で軽くて威力も高い。明らかに今の神将器より強い。
恐らく、単純に今の神将器に残された魔力よりネルガルの魔力の方が強いのだろう。
武器としての特別な設定などは一切ない。
漫画「覇者の剣」にもリガルブレイドが登場した。
基本ネームドモルフのドロップなのだが、なぜか1つだけモブが持っている。

「裏神将器」という名称だが公式名称ではなく、現在でも「S武器」と呼ぶ人も多い。
そもそも「裏○○」ってのがファイアーエムブレムの雰囲気とさっぱり噛み合わないこともあり、広く知れ渡った略称ではない。
ただ、このネーミングそのものは烈火の剣の発売当初から掲示板など一部のファンの間で流行している。


○覇者の剣

使用者:アル

漫画『覇者の剣』で登場した剣で、始祖竜の末裔であるアルの母が死の間際にその身を昇華することで生まれた剣。
始祖竜を止める唯一の力となる。
魔軍司令がその身に取り込んだ武器ではない。確かにアルも人と「竜」の間の子だけども。
劇中後半で登場した武器なのでゲームに登場させるのはまあ無理な話である。最終的に喪失するし。

【その他の竜に使える武器】

竜特効を持っていたり、魔防を無視するために守備力の高いマムクートとの戦いで有効。

○ドラゴンキラー

威力10 命中70 必殺0 射程1 重さ5 耐久15 剣C(封印)
威力7 命中75 必殺0 射程1 重さ5 耐久20 剣C(烈火)
使用者:全国の剣使いの皆さん

シリーズでお馴染みの竜に有効な武器。神将器とは異なるのでそこまでの技量がなくとも使えるが、竜との戦いが伝説となっているエレブ編では貴重な遺産の一つとなっている。
『封印』では数が多く能力も高いドラゴンナイト系やマムクート対策としてお世話になる武器であり、物語でも名剣の扱いを受けるなどシリーズの中でも特に待遇が良い。
まず特効効果がメインの武器でありながら威力10と鉄の大剣を上回るので実は普通に使っても結構強く、その上で特効倍率が3倍なのでドラゴン系にはかなりのダメージを与えられる。
命中率はやや低めで鋼の剣と同等だがソードマスターや勇者といった技に恵まれた使い手が多く、ドラゴン系の敵はさほど素早くもないので大きな問題にはならない。
使用回数は少ないが合計3つ手に入り、うち2つは竜騎士やマムクートとの連戦直前といういいタイミングで手に入るので割と遠慮なく使える。
また必殺補正30%の補正がかかるソドマスに持たせればハードの高レベルのマムクートさえ一撃必殺出来うる程。
神将器には素の威力で劣るものの、使い手であるソドマスのステータスの優秀さと必殺補正がそれを補って余りあるため下手な神将器よりも頼りになると言って良い。
鉄の剣並の軽さも大きな魅力であり、同じ剣のデュランダルと比べても攻速(回避)落ちせず存分に扱えるのも強み。
特に体格の低いフィルにとっては有用。

が、『烈火』でのこの剣の待遇は恐ろしいほどに悪い。
威力が落ちているという部分でも扱いが悪いが、エレブ編での貴重品としての扱いに配慮してか作中で一本しか手に入らなくなった。
加えて特効の効果も2倍に下げられており(これはアーリアル以外の全ての竜特効武器に共通)、特効が付いても威力は銀の大剣と同じである。竜騎士の槍相手だと銀の剣と同じになってしまう。
一番の見せ所であろうラスボスに振るっても力が27相当以上にならないと貫禄のNo Damage表示とキンッ☆という情ない音が響き渡る事になる。誇張や比喩抜きでリガルブレイドで斬りかかった方が遥かにマシ。
銀の剣が無い、或いは武器レベル的に使えないキャラがそこらのザコ竜騎士対策に使えばある程度マシなダメージを出せるという程度の武器である。重量は軽いのでいっそのこと「ちょっと威力の高い鉄の剣」感覚で使うのがいいのかもしれない。

○ルナ

威力0 命中95 必殺20 射程1~2 重さ12 耐久35 闇C(烈火)
威力0 命中50 必殺20 射程1~2 重さ12 耐久30 闇C(聖魔)
使用者:全国の闇魔法使いの皆さん

『烈火』から登場したバランスブレイカー。『烈火』では非売品だが本編では幾つか入手できる。
威力こそ0だが魔防を無視したダメージ(≒使用者の魔力分のダメージ*6)を与えるのだが、なぜか命中・必殺値がやたら高い
魔力依存なので終盤に近づいて魔力が高くなるほど異常なまでの凶暴性を発揮する。しかも魔防が一切の用をなさない。
どんな堅牢なユニットでもルナの必殺には耐えられず、高い命中のせいで身軽なユニットでも回避は困難。
重さも12とそこそこ重いが「リザイア(14)」「ノスフェラート(18)」なんかよりかはずっとマシで十分常用可能な域。
ハードモードでは殆どの闇魔法使いが装備しており、難易度を上げている最大の原因。シャーマンは兎も角ドルイドは初登場時でも魔力20前後と極めて高く必殺を受けるとHP60からでもほぼ即死なのが恐ろし過ぎる。プレイヤーは「またルナドルイドだよ戦いたくねぇなぁ」とため息をつく。
自軍でも一撃必殺の切り札だが、使い手は終章で参戦するアトスを除けばカナスただ一人であり、ルナの評価がカナスの評価に直結する
さらにその高い必殺率から終章のアトスのメイン武器としても頼りになり、ラスボスの火竜相手に90ダメージをたたき出して時短に大きく貢献してくれる。
本来の闇の神将器であるアポカリプスが烈火では登場しない事に加え、本人が持ってきた神将器のフォルブレイズとアーリアルに匹敵するどころか、それ以上の活躍をしてしまう事がこんな扱いに繋がった事は想像に難くない。
『聖魔』にも登場し店売りもされるようになったがこちらでは命中が大幅に下がったため、以前ほど頼れない。
命中を最大限フォローできる支援(ユアンの支援関係をテティス・ロス・サレフで5段階分埋める事で命中を+25%出来る。)をもってしてもまだ埋まらないほど。

ちなみに、『新・紋章』に登場する敵専用魔法「グラウアー」もルナ同様、相手の魔防を無視する効果を持つ。
ルナと違い必殺値こそないが威力が10あり、ルナティック終盤だと練成までされる心折設計。
攻速落ちという概念が無くなり最終的には攻速25、魔力25~6から放たれるこの超魔法のダメージは40以上にのぼる。回避困難なゲームバランスというのもあり、これの追撃を受ける事はほぼ死を意味する。


追記・修正は神将器を全て揃えてからお願いします。

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最終更新:2023年12月27日 22:31

*1 鉄の斧でも命中65とかなり不安。威力や命中で鉄の斧を上回る鉄の大剣や鋼の剣でも鉄の剣より使いにくいとされることからお察し。

*2 イベントでは戦闘上の数値を無視して僅か5しか与えられないが、実際は13ポイントを与えられる。だから何だという話だが。

*3 賢者はバーサーカーやファルコンナイトからは追撃を受けず、司祭(女)ならそれに加えてスナイパーからも追撃されない

*4 一応光の剣が存在するが、ダメージ計算がかなり特殊

*5 烈火の終章付近は「イベント時になぜかドルイドになっているネルガル」「特殊な仕様ではなく汎用賢者になってしまうせいでノーマルモードより弱体化しているリムステラ」「なぜかエリウッドの台詞を言うヘクトル」など作りこみの甘いところが多く、様々な憶測が成り立つ。

*6 ただし武器の3すくみでの増減、支援効果は例外