ゴースト(マクロスシリーズ)

登録日 :2011/03/06(日) 23:48:25
更新日 : 2017/01/09 Mon 19:16:45
所要時間 :約 6 分で読めます






Ghost


マクロスシリーズに登場する無人戦闘機の総称。
シリーズを通し一種の畏怖を以って描かれる。

有人機は“人間”という「生命」を乗せているため、その安全性を考慮する必要があり、身体限界を超えないよう性能にある程度の制限を加えなければならない。更にパイロットの損耗による戦力の低下、加えてパイロットの養育費、給料、死亡したら遺族に払う年金…etc.と様々な面で金が掛かるため、ある意味で合理性に欠ける兵器となっている。

この問題に対処する案の一つとして出されたのが無人戦闘機(通称:ゴースト)の配備である。「生命を排除する」ことによって機械的限界までポテンシャルを追究し、より高次元の戦闘を実現することができ、
尚かつ有人機に存在するコスト問題を解決し、均質で強力な兵力を量産することが可能となる。
これが俗に言う 「マシン・マキシマム構想」 である。
訓練の必要なく即戦力となり、錬度の差もなく、人間の限界を超えた機動で、大量に襲い来る容赦の無いキリングマシン。まさに、肉体から解き放たれた"ゴースト"である。 

欠点としては無線遠隔操作式の場合、敵のECM攻撃で無力化される可能性があること。そのため完全自律型のAIを搭載することが理想であるが、この場合もハッキングによって乗っ取られる危険性がある。

実際、ゴーストX-9は採用寸前にまで至りながら、その弱点を露呈してしまったことで内定取消しとなった。

2050年代になると半自律型ゴーストが広く普及しているが、やはりバジュラのECM攻撃には無力だった。


機械的限界までポテンシャルを高めたというだけあって性能は大半の有人機とは比較にならず、エース級パイロットですら反応しきれない程の戦闘機動を行い、特に完全自律型ゴーストを撃墜したパイロットは非常に少ない。

ゴースト撃墜で最も有名なエピソードは、2040年にゴーストが採用される寸前に至った時のもの。AVF計画のテストパイロット2名がマクロスシティに乗り込んで撃破(1名戦死)し、上層部に有人機の“価値”を叩き付けて撤回させた。もはや伝説を通り越して神話レベルである。

マクロスF(小説版)ではクラン・クランも撃墜に成功しているが、これはQF-4000が突撃して体勢が乱れた隙を突いたからできたもの。ガチでやり合って撃墜するのはやはり困難。
ガルド・ゴア・ボーマンはYF-21を駆り、肉体が圧壊するほどの壮絶な機動戦闘の末、単機で刺し違えた。


AIが反乱した場合に対抗するという建前の元、人間の手で“そら”を翔けることに至上のロマンを見た生粋の飛行機バカ達の努力の結晶こそが対G限界を超えるためのEX-ギアであり、慣性蓄積コンバーターであり、VF-25 メサイアである。
このように、人類最強格のパイロットが、更にシステムサポートなどにより生物的限界を超えなければ、完全自律型ゴーストには及びもつかないのだ。



【主な機体】

◆QF-2200D-A
マクロスゼロに登場。偵察機。
前進翼や推力偏向ノズルを装備している他、偵察機らしくステルス性を考慮した設計となっている。まだ熱核反応エンジンが完成していない時期に運用されていたためジェットエンジンを使用しており、運用は大気圏内に限られる。


◆QF-2200D-B
ゴースト一機を丸々推進剤とするアホみたいな追加装備「ゴーストブースター」に使用された魔改造仕様。VF-0 フェニックスに装備するために空母アスカで急遽改造されたため、厳密には存在しない型となっている。


◆QF-3000E
超時空要塞マクロスに登場。といっても出番が少なかったため、覚えている人はあまりいない。実は見えないだけで、常に画面の中を高速で飛び回っていたらしい。
熱核反応エンジンを搭載し、大気圏内外での全領域活動が可能になった。当初は統合軍の主力となることが期待されたが、AI技術が未熟で期待通りの性能を発揮出来ず、役割はバルキリー部隊の露払い等に留まった。


◆X-9
通称:ゴーストバード
マクロスプラスに登場。「究極の戦闘機」をコンセプトに【マクロスコンツェルン】が開発した完全自律型ゴースト。シャロン・アップルのデータを参考にしたAIが搭載されている。マージ・グルドアが構築したそのシステムは仮想空間の中で生物の自我、無意識のレベルを完全にエミュレートするというもので、人工知能の一つの完成型。無人機でありながら人間と同様の閃き、群を抜いた反応速度を有する怪物。
YF-19、YF-21を差し置いて新統合軍の時期主力戦闘機に内定。第一次星間戦争終結30周年記念式典でお披露目され、有人機を過去の遺物にする筈だったが、AIの元であるシャロンが暴走を開始。X-9も乗っ取られYF-19、YF-21を襲撃するも、ハイ・マニューバ・モードを解放したYF-21の特攻によって撃墜された。

A.C.E.3にも登場し、最高難易度になると一部の機体では詰んでるほどの変態機動でフルボッコにしてくる。下手にドッグファイトに持ち込むとあっという間に撃墜される。
因みにシミュレーションでは フォッカーが撃墜されたらしい (一条輝談)


◆AIF-9B
マクロスVF-X2に登場。見た目はまんまX-9。
シャロン・アップル事件から時を経て、実戦配備が始まろうとしている。明言はされていないが、おそらく半自律型。


◆AIF-7S
マクロスFに登場。半自律型ゴースト。
自律行動をある程度抑制することで、晴れて制式・量産化に至った。同時期の主力有人機VF-171 ナイトメアプラスより遥かに高性能でありながら、製造・運用コストはその1/3以下という破格の安さ。
そのため実質的な新統合軍主力機となっている。
これが戦場の主役になったことで有人機に要求されるスペックは下がり、ナイトメアプラスは生存性が重視された結果スペックは全世代機よりやや下がっている。
運用は母艦からの遠隔操作、AIとプログラムによる自律機能を複合した半自動式によって行われており、外部からの通信が途絶えてもある程度の継続戦闘が可能。


ただし、本編では落とされる事安請け合い。


◆QF-4000
ルカ・アンジェローニが従える三機の改良型AIF-7S。愛称はそれぞれシモン、ヨハネ、ペテロ。
バジュラのECM攻撃に対処するため、最新式のフォールド通信システムを搭載して試験運用している。
L.A.I技研が秘密裏に回収・改良したX-9のAI「ユダ・システム(SYSYTEM-JUDAH)」が封印されており、解放されると完全自律状態へ移行。V-9すら凌駕する驚異的な性能を発揮する。ただ、基礎システムについてはマージの理論が理解できず解析不能だったため、ブラックボックス化してそのまま積んでいる。
娘ドラには人格が付与されたAIが三機登場。名前はアルトミシェル、ナナセ。
これは本人が言うには「ユダ・システムを使うときに備えた抑止力」らしいが、明らかに違う使われ方をしている。

◆AIF-9V
通称:V-9
Fに登場。2050年代における最高性能を追求した完全自律型ゴースト。勿論スペックは驚異的なもので、0-MAX-0の急加速・急停止が可能な上、その軌道は鋭角を描く。本当に戦闘機?
あまりのヤバさに故にBC兵器と同義とされ、カウンターテロ以外では使ってはならないことになっている。新統合軍も配備を認めておらず、公的には技術実証機として扱われている。
まあ鬼畜外道を地で行くギャラクシー船団がそんな約束事を守る筈もなく、最終決戦にてバトル・ギャラクシーから凄まじい速度で大量に射出され、フロンティア船団を一方的に蹂躙していった。
中枢モジュールはX-9の模倣発展型。そのため純正発展型であるユダ・システムを解放したQF-4000には敵わずフルボッコにされていた。

サヨナラノツバサにも最終局面でVF-27 ルシファーを駆るブレラ・スターンに率いられ3機が登場。しかし、YF-29 デュランダルを駆る早乙女アルトに攻撃を全て回避された上に、叩き墜とされてしまった。

小説版によると、他にも大量に投入され応援部隊を襲撃していた模様。
本文中だと「ルカなどRVF-25隊がジャミングかけながらミサイルをぶち込めばかろうじて撃墜可能」という強敵レベル。
が、イサム・アルヴァ・ダイソンによって数多くが「ミサイルすら使わず瞬殺」されてしまった。V-9ェ……
VF-27とのバトルはちゃんとどんな操縦したか書かれてたのに、ゴーストは素の文でしれっと撃墜されていた。もうやだこの天才。







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