たかが占い、されど占い(星のカービィ)

登録日 :2012/02/19(日) 01:13:46
更新日 : 2017/05/05 Fri 21:27:37
所要時間 :約 6 分で読めます




アニメ『星のカービィ』の62話。



◆あらすじ

チャンネルDDDの番組「大王のブランチ」で新しく始まったコーナー「今日の運勢」。

内容は占い師メーベルが毎日登場し、その日の最悪の運勢を当てる…というものだ。
とはいえ、彼女の占いが当たったことは一度もないことで有名。
おかげでププビレッジの人々は「当たる訳がない」とすっかりバカにしてしまう。

ガス「メーベルの占いって一度も当たったことないけどな」
タゴ「俺、金持ちになるって言われたけど、当たっていたら…」
ガス「こーんな所で食ってないよなぁ」
カワサキ「メーベルの占いより、 俺の食中毒 の方が良く当たるよ~(あっ、ギャグよ?ギャグだってば~)」

と、言われる始末。

しかし、不思議なことが起こった
『頭には気を付けるように』と予言されたレン村長が、頭にケガを負ったのだ。
その日から占いは恐ろしい程に当たるようになり、一同はメーベルを「予言者様」「メーベル様」と慕うようになる。

実はその影には、彼女に想いを寄せるサモの存在があった。
彼は子供達に、全ての責任は自分で取るから 「占いの通りに当たるよう、イタズラして欲しい」 と頼む。
勿論メーベル本人には内緒、ということで…。(因みにレン村長のケガは子供達のイタズラではなく本当にただの偶然)

サモからの後ろ盾を得た子供達は早速行動を開始。
キュリオをレン村長の車に牽かせて全治3ヶ月の重症を負わせたり、警察署の囚人を脱獄させたり、カワサキを海に突き落としたり、
デデデエスカルゴンに照明を落として感電させたり
とイタズラの限りを尽くした。

エスカルゴン「デデデ陛下はかろうじてお命を とりとめてしまいました が……全治3日の大怪我でゲス」

占いの真相にいち早く気付いていたフームは、イタズラを止めようと奔走する。
だが、既にデデデがメーベルを国務大臣に任命してしまっていた。
これには裏があり自分のゴルフ場を建設するために占いを利用し、彼女に神権政治を行わせようとしたのだ。
あんた、一国の大王だろ。


ある朝、メーベルは眠っているカービィの元を訪ねる。彼女は竹トンボをそっと飛ばして起こすのだった。

その日の番組で、メーベルはデデデの目論み通り 『税金を十倍にする』『ゴルフ場を建設する』 と宣言するが、突然ある一つの予言をする。
それは 『プププランドは海に沈む』 ということ。突然の出来事に、住民達は驚きを隠せない。


突然の発言に信じられない様子のデデデ達に対し、メーベルは過去に自分が当てた予言を引き合いに出す。
妖星ゲラス がプププランドに接近してきた時の事。
あの時、カービィ達の決死の行動によって衝突は回避されたが、デデデは 彼女の予言通りゲラスの超高熱で燃やされてしまった。

それが何よりの証拠だと言わんばかりのメーベルに対し、疑う者は誰も居なかった。
今まで当たらなかった占いが次々と当たるのを見てきただけに、人々は完全に予言を信じきっていたのである。


一転して、不穏な空気が漂うプププランド。空は暗く染まり、まるで世界の終わりを告げるかのようだ。
「私に付いてくれば助かる」と言い城を出たメーベルに住民全員が付いていく一方で、
ワドルドゥ隊長と兵士達、メタナイト卿らはただその様子を静観するのみだった。

カービィを探していたフーム達は、もぬけの殻のゴーストビレッジと化した村を目の当りにする。
こうなったら予言に付き合ってみるしか無いらしい。


岬に集まり、困惑する住民達に対し、メーベルは滅亡から逃れるために「海に道を作る」と宣言した。

彼女が祈りを捧げた瞬間、嵐が吹き荒れ、海に大きな渦ができる。やがて渦は天を突き、その衝撃で 海が真っ二つに割れた

割れた海が大きな壁となり、一つの道が水平線の彼方まで伸びている…。


それはまさに 「奇跡」 。住民達は今までになくメーベルを神のように崇め、慕う。


ところが、


メーベル「皆、本当にバカね!まさか村の全員が付いてくるなんて夢にも思わなかった!」



自分を崇める住民達に、いきなり怒り出すメーベル。
今まで当ててきた占いに関しても「当たらなくて結構!」と開き直る。

サモ「じゃ、じゃあ、この奇跡は…」
メーベル「奇跡? あんたがしたのと同じこと よ!」

何がなんやら分からない住民達に、メーベルは種明かしをする。持っていた杖をぶん投げた瞬間、天にまで伸びていた渦が消え去り、割れていた海が元通りになる。
晴れ渡る青空からゆっくり降りてきたのは、トルネイドの能力をコピーしたカービィ。
つまり、全てはデデデの目を欺くために打った一芝居だったのだ。

レン「つまり、今までのは全部インチキ…」
メーベル「そう! 占いの仕事は未来を当てることじゃなくて、皆の心配や悩み事を聞いて、相談する人の苦しみをやわらげること!

更に彼女は、サモが自分を「カウンセラー」と言ってくれたことを語り、「デデデのテレビで占いをしたのがいけなかった」と反省する。
それを聞いたデデデは激怒してメーベルに襲いかかるが、割って入ってきたカービィに止められる。
この時、上空で風に煽られクルクル回っているデデデとエスカルゴンの図がかなりシュール。

一方、サモとメーベルはお互いの気持ちを確認しあう。

サモ「メーベル、心から尊敬するよ」
メーベル「あんたのおかげで、ちょっぴり楽しい体験をしたわ」

空にはそんな二人を祝福するかのように虹がかかっていた。


めでたしめでたし。


【余談】

嵐が吹き荒れ、海が割れる場面は言うまでもなくモーゼの「十戒」が元ネタ。
また、この時にSDXの「格闘王への道」のアレンジ曲が流れている。



追記・修正は占いの結果を信じるか信じないかの上でお願いします。

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