散弾銃

登録日 :2009/07/12(日) 05:46:32
更新日 : 2017/07/24 Mon 00:24:32
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概要

散弾銃とは、一度の射撃で複数の弾を撒き散らす銃。どうでもいいが下手な鉄砲数撃ちゃ当たるとはここからきている。

一瞬にして面を制圧でき、殺傷力が高いことから広く普及しており、狩猟用では素早く動く野性動物を仕留めるために、警察では道路から迫ってくる犯罪者を迎え撃つために、軍隊ではとっさの遭遇戦や室内戦、ドアの錠前や蝶番を破壊する際に…と、様々な用途に用いられる。

もちろんストックで殴られたらたぶん死ぬ。というか、銃のグリップは最初期から鈍器に使う事も想定している。

大抵のゲームでは距離で威力が減衰する超近距離武器とされ、そのイメージから遠距離に対応できないと思っている人も多い。しかし実際は射手からみて50mあたりが最大効果距離だったりする(12ゲージの場合)。

散弾銃に弾を込める際は、ポンプ部分(フォアエンド)を引いてない状態で、大抵は引き金前方、排莢口下部に空いた穴から押し込む。
チューブマガジンと呼ばれる部分に詰め込むので、さながら電池の直列繋ぎに似ている。装弾数は七、八発程度が多い。
装弾数の少なさと装填にかかる時間の長さが欠点のひとつで、最近は箱形の弾倉を使うなど装填の手間を減らすために各社が知恵を絞っている。


種類

大きく手動装填、セミオート、フルオートに分かれる。
手動装填式はライフルなどに比べても民間の所持規制が緩い傾向にあり、民間人が手にしやすい銃というイメージを持たれることも。
セミオートとフルオートは基本的に軍隊か警察用で、民間人の所持は認められていない。

  • 手動装填
レミントンM870やイサカM37などが有名。
ポンプアクションが主流であり、ロスの警官でさえポンプアクションを好む。
理由は簡単で、例えばあなたが犯罪を犯し、逃げているとしよう。もちろん銃も、ナイフも持っている。パトカーのサイレン?そんなもの、どこ吹く風。
しかし散弾銃独特のポンプ音を思い出してほしい。どこからともなく聞こえてくる、「がしょん」という恐怖。同時に覆い被さる威圧感。
それらは形容しがたいいたたまれなさをあおるだろう。つまりそういうことだ。

……というのももちろんあるだろうが、実際はセミオートに比べ構造が単純で圧倒的に給弾不良を起こしにくく、信頼性が高いからというのが理由。
ボルトアクション式狙撃銃が未だに使われているのと似たような理由である(あちらは命中精度などの理由もあるが)。

クレー射撃では照準を外さずに2連射する必要があるため、上下2連と呼ばれる銃身が2本ついてる奴が基本、ベレッタSO-5など。
一応セミオートでも出来ない事は無いらしいが、上下2連のほうがレスポンスが機敏で、たとえミスファイヤしたとしても1、2発めのどちらかは確実に発射できるので得点に響きにくいので好まれる。
狩猟用でも同じ理由からダブルバレルを使うことが多い。


  • セミオート
有名な散弾銃として、フランキ社のSPAS12(ターミネーターⅡでサラ・コナーがぶっ放してたり某メイドが傘に偽装しているアレ)などがある。
ちなみにSPAS12はセミオートとポンプアクションを切り替えられる何気に贅沢な代物だったりする。
まあベネリM3もセミ・ポンプ切り替え可能で、なおかつ安価で信頼性も高いので、SPAS12は趣味の領域だったりするが。


  • フルオート
比較的新しいものになると、AA-12などフルオートの散弾銃も作られている。撃たれる方はたまったものじゃないが、使う方にしても敵をミンチにする必要はないのであまり普及していないようだ。


  • ソードオフショットガン
ソウドオフというストックと銃身を切り落としたモデルもある。弾丸が銃口を過ぎた直後に大きく拡散するため、至近距離の敵を葬る以外に使用用途はない。
犯罪者が隠し持ちやすいように改造したのが始まりと言われている。



弾薬

普通散弾銃は銃弾として、ショットシェルを用いる。これは禁猟区でもない限り山道を歩いていれば思いの外簡単に見つけることができる。
散弾銃の口径は番号で表記され、10番、12番と数字が大きくなるにつれて口径は小さくなる。
現在は12番(12ゲージ)の散弾銃が多く、ほとんどは12ゲージのバックショットを用いる。


  • バックショット
鹿撃ち用の散弾。一般に使われる弾で、0バック、1バックと数字の増加に伴い弾丸の直径が小さくなる。
よく聞くのは00バック(ダブルオーバック)だろう。


  • バードショット
鳥撃ちまたはクレー射撃用。小さな銀玉のようなものが大量に詰まっており、これはなぜかF号、T号、BBB号、BB号と続き、そのあと1、2と続く。数字の関連はすべて同じ。
コレを人に撃った場合、数十発から数百発もの弾が体内に残り悲惨なことになる。さらに粒が小さい「ラットショット」なるものもあるらしい。
以前は鉛の弾が使われていたが、狩猟用の弾薬は土壌汚染を懸念して鉄製の弾丸が普及している。


  • スラッグショット
「一粒弾」とも呼ばれ、熊などの大型動物に対して使用される。文字通り大きな弾丸が一発だけ入っており、強力な破壊力を持つ。
諸条件から有効射程はそれほど長くないが、なかにはスラッグショット専用に設計された銃などもある。


  • 特殊弾
多くは口径が大きいので、散弾の代わりにゴム弾とか催涙弾、ネット弾とかを入れて敵を動けなくする目的で使うものもある。
変わったものでは的に刺さると放電する発射型スタンガンや、マグネシウム粉を発射して火球を叩きつけるドラゴンブレス弾などがある。



絞り

散弾の広がり方は銃口がどの程度絞られているか(すぼめられているか)によって変わり、これを「絞り(チョーク)」という。
これによってしばらく固まって進み、そして散らばるといった位置調整が微妙にできる。
前出のクレー射撃用2連銃は、奥に向かって飛ぶクレーを撃ち落とすため、最初に発射する方と2発目の方でこの絞りを変えてたりする。



二次元のショットガン

現実で広く使われているため、創作でもよく出てくる。
特にゾンビものでは確実にゾンビを仕留められる武器の筆頭であり、必需品。ゾンビ以外でも人外の化物を相手にするときにはよくお呼びがかかる。
FPSなどに登場すると、至近距離の敵を吹き飛ばしつつ葬ることができるという凶悪な武器であることが多く、至近距離ではほぼ最強である。
しかし遠距離ではただのおかざりで、インパクトウェポンにもならないことがほとんどたが、先述の通り若干離れた距離が本来の射程という特性はあまり考慮されない(主にゲーム上の都合で)。



余談


  • レバーアクションのウィンチェスターはライフルであって散弾銃ではない!(まあ.410と呼ばれる登録上はショットガンとされる機種もあるけど)

  • アメリカのスラングで「ショットガン・マリッジ」というと所謂"できちゃった婚"のことを指す。由来は妊娠した娘の父親が彼氏にショットガンを突きつけて「責任をとれ!」と迫る様から。

  • カードゲームにおいて、手に持ったカードの束から複数の場所に1枚ずつカードを配り、すべての個所に配ったらそれに重ねるようにまたカードを配り……という手順を手元のカードが無くなるまで繰り返し、出来上がった複数のカードの山を1つに纏めるシャッフル方法を「ショットガンシャッフル」(またはディールシャッフル)と言う。だが、漫画『遊☆戯☆王』で異なるシャッフル方法(リフルシャッフル)をショットガンシャッフルと説明したせいで、日本国内では間違った知識を持つ者も多い。『遊☆戯☆王』では「カードを痛めるぜ」と非難されているが、本来のショットガンシャッフルは極力カードを傷めないことを目的としたシャッフル方法である。

  • アメリカンフットボールには「ショットガン」というフォーメーションがある。

  • 麻生太郎氏の趣味はクレー射撃。

  • 日本において、浅間山荘立てこもり事件の折に使われた為、一度に装填できる弾の数に制限がある。他にもただでさえ厳しい銃器規制がさらに厳しくなったので、散弾銃の所有者にはアカい人達を嫌う人も多い。


追記・訂正は適宜任せた。

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