地球空洞説

登録日 :2011/07/17(日) 20:11:39
更新日 : 2017/07/11 Tue 14:36:00
所要時間 :約 4 分で読めます




我々が暮らし、地を踏みしめているこの地球。


もし、この地球が中身の詰まった球体でなく、ピンポン球のような中空だったら?

そして、その内部で我々が生活できたり、あるいは全く別の世界があるのではないか?

という考え方のこと。


昔から、様々な神話や宗教で「地下の世界」というアイデアは非常にポピュラーだった。
やがて科学が発達し、人々は地下を科学的に解明しようとしていく。

エドモンド・ハレーは北極・南極の両極の変則的な磁気変動を説明するべく、
「地下には一つの中心核、二層の中空の球核があり、それらが空気を挟んで浮かんでいる。
それらはそれぞれ磁極を持っていて、異なる速度で自転している」 という説を発表。

他にも、レオンハルト・オイラーによる「中空な地球内部には一個の 内部太陽 が存在する」という説、
アドルフ・ヒトラーと少数の側近が、南極の開口部から地球の空洞内部へ脱出した という空想的な記事が流布するなど、
地球空洞説は人々の心を惑わし続けていた。



そして1967年1月6日、アメリカの気象衛星ESSA-3が、 北極・南極に空いた巨大な穴らしきものを初めて撮影。
と言っても、当時の気象衛星の軌道から撮影すると、アングルの関係で極地方は写らず、
各方面からの写真を合成すると、撮影されなかった極地方の部分が真っ黒になり、丁度穴が空いてるように見えるため。

また、撮影した時期がちょうど極夜の時期にあたり、太陽光が当たらない地域が真っ黒に見える、ともいわれる。


昔は長期間に渡り大真面目に議論されていたこの説だが、科学者達は一様にこれを疑似科学であるとして退けてしまったという。
というのも、アイザック・ニュートンの「万有引力の法則」に従うと、球状に対称な凹面の殻内部では、殻の厚さに関わらず、
全ての地点が無重力になってしまうことが明らかになっているから。
地球の自転による遠心力も、重力には全くかなわない。
従って、空洞内に人や建造物が存在することは有り得ないので、地球空洞説は成り立たないのである……。

もちろんこれは万有引力の法則やそれに乗っ取った仮説が正しいという前提の話なので、
万有引力の法則が誤ったものだと仮定すれば空洞になっている可能性もある。
しかし、様々な観測結果(地震の伝播・地熱・鉱物等々)からすれば、その可能性は限り無く極々小さいものだと言わざるを得ない。


まあ実際に見に行けばわかることなんですけどね。



(余談)本作を題材とした作品の例
勿論作中では普通にマントルやコアのある地球にドラえもんたちは棲んでいるが、
TC23巻の『異説メンバーズクラブバッジ』にて地球空洞説が登場している。
何もない空洞にのび太たちが「生き物粘土」で作った地底人と「ミニ植物」が生えている。

地球内部には双子の太陽が存在している別世界が存在し、チョコレー島もそこに流されている。

地球内部にも現世と似た世界が存在し、バダンはそこに潜伏していた。
しかし、そこは地球の内部などではなく、もっと深い部分であった…。

地球空洞説を元に作成された記事。設定が壮大。

地球の内部にある地底世界ラ・ギアスを舞台にしたスパロボシリーズ。

追記・修正は地球空洞説にロマンを感じてからお願いします。

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