遊☆戯☆王デュエルモンスターズ7 決闘都市伝説

登録日:2010/09/30 Thu 20:16:48
更新日:2024/02/25 Sun 06:49:40
所要時間:約 2 分で読めます





2002年7月にゲームボーイアドバンスでコナミから発売された遊戯王ゲーム。ストーリーはバトルシティ編。ジャンルはRPG+カードゲーム。

特典カードはF・G・D(予約)、究極竜騎士、魔法効果の矢、万力魔神バイサーデス*1
攻略本の付属カードは上巻が痛恨の呪術、下巻が死霊操りしパペットマスター。

前作が当時のOCGをほぼ再現していてスピードもそこそこ、と評価が高く、本作もかなり期待されていたが……。


本作の特徴


  • OCGとルールと効果がかなり違う。DM4まで採用されていた召喚魔族、デッキキャパシティ制がまさかの再登板。要するにDM4の流用・改変
    一応クリボーブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンを倒したり、キーメイスでデーモンのしょうかんを倒したりできる。
  • 融合が出来ない。
    DM4までは低ステータスモンスターでも種族等を考慮してうまく組み合わせると強力な融合モンスターを召喚出来るシステムがあり、非OCGゲーム独自の柔軟性を産んでいたのだが完全撤廃。
  • 収録カードは約900枚と前作(約1100枚)から減少。
    というかゲームシステム同様DM4の流用・改変に近く、非OCGルール準拠なので多くの効果モンスターは通常モンスター化している。
    その一方で未だにOCGに出ていない近年OCGで登場を果たした「タロンズ・オブ・シュリーレン」などが使用できたりもする。
  • 初プレイでも2~3時間で終わるボリュームの少なさ。
    • 初期デッキに使いやすい起動効果モンスター(「見習い魔女」「命の砂時計」など)や強力な罠カード(「見えないピアノ線」「硫酸のたまった落とし穴」「激流葬」など)を複数枚入れるように改良するだけで楽に決勝トーナメントへ進出できるほどヌルい。
  • 本作では通信プレイが出来ず、完全に1人用。まぁ仮に通信プレイがあったとしても、ボリューム不足すぎる本作で行う意味は無さそうではあるが。
  • 漢字変換が中途半端。キャラのセリフだけならともかく肝心のカード名と詳細文でも漢字変換が中とはん端。これについては次回作の遊戯王DM8でも殆ど変化がない。
  • 各種カードはアンティやごく一部のイベントで入手できる他、カードショップで売買可能。このお店、グールズが経営しているためかBGMも含めて怪しさ満載だが…
    買値が良心的(ぼったくり一切無し)・デュエルで1回勝利する度にカードがランダムで大量入荷(ただしランダム入荷されないカードも割とある)・
    パスワードマシンにパスワードを打ち込むと対応カードが1枚即入荷(入力にはお金がかからずペナルティ等もない)と至れり尽くせりな☆5評価確実のとても良いお店である。なんだ、グールズっていい奴らじゃん!
  • 一度デュエルした相手とは再戦できない。ただし一部の決闘者とは再戦可能。
    • ただし再戦可能な決闘者の中には勝利後に一度話しかけると選択肢を提示してくる奴がおり、相手の機嫌を損ねたり突っぱねる内容のものを選ぶと以降は相手にしてくれなくなったり、その場から立ち去って二度と会えなくなってしまう。面倒くせぇ奴らが多すぎる
      こいつらは何の嫌がらせなのか誤った選択肢をカーソルの初期位置である左側へ置いている事が多く、ボタンを連打してるとそちらを選んでしまう危険性が高い。要注意。
    • なお、再戦できるわけではないがモブ決闘者にも選択肢を出してくる者がおり、選択肢次第で「薄幸の美少女」を渡して立ち去るか、励ましてくれた主人公を以後応援してくれる健気な女の子が公園にいたりする。可愛い。
      …かと思えば「お前、強いのか?」と聞いてきて「弱い」と答えたら「じゃあ勝負しようぜ」とほざいてくる勝負事を舐め腐ったデブ太っちょがいたりもするが…*2
  • 遊戯王系列のゲームでは初となるキャラボイス収録。ただし種類は少ない。
    • 多くの場合はデュエル中に「俺のターンだ!」(ターン開始時)、「行け!〇〇!」(切り札に該当するモンスターで攻撃宣言するか起動効果を発動した時)と言うだけ。2種類だけは少なすぎる…
    • イベントボイスもあるにはあるが洗脳城之内と遊戯が相対した時に「城之内くん、大好きだ!」という原作準拠だが些か唐突すぎる告白ボイスと、姉上様ことイシズから「オベリスクの巨神兵」を託される際のボイス2つ(島本須美の無駄遣い)だけ*3である。
  • あるパスワードを打ち込むとタイトル画面で遊戯がタイトルコールを言ってくれる。このCVはもちろんアニメDMと同じ風間俊介(デュエル中の遊戯と闇遊戯のボイスも担当)。風間俊介の無駄遣い
  • DM4までの非OCGルールに中途半端なOCG要素および改良を組み込んだ事で闇のプレイヤーキラーが使用したモンスターの攻守が原作と同じ。
    これによってフィールドを「闇」に変える「闇晦ましの城」が滅茶苦茶強い。
    レベル4で守備力2500の優秀な下級モンスターだからかコストは493と馬鹿高く、デッキに入れたい場合はデュエルを沢山こなしてデッキキャパシティを多く稼ぐ必要があるが。
  • 神のカードこと三幻神獣(「オベリスクの巨神兵」「オシリスの天空竜」「ラーの翼神竜」)がコスト0かつ三幻神獣以外の起動効果では破壊されず、コントロール奪取の影響も受けない。出せばほぼ勝てる。
    • しかし本作は前述したように2~3時間程度でクリア出来るくらいヌルゲーなので、神のカードなんて使わなくても大抵何とかなる。そもそも「オベリスクの巨神兵」ですら入手時期が終盤なので出番も殆ど無いに等しい。*4
    • 「ラーの翼神竜」は所有者がマリクのため、決勝戦の闇マリクを倒せば手に入るが、その時点でエピローグ→エンディングとなりセーブも行えないため、プレイヤー側はをデッキに組み込んで使う事ができない。
      ただ、ラーが全く使えないわけではなく「ラーの翼神竜」を戦闘破壊し、直後に「死者蘇生」を発動すればそのデュエル中に限り、プレイヤーも「ラーの翼神竜」を手駒にする形で使う事ができる。
      本作で「ラーの翼神竜」を使う決闘者はリシドと闇マリクの2名だが、どちらでも行えるので暇な人はやってみよう。主人公「ラーは俺のしもべとなる!」 闇マリク「ありえないぃぃ…」
    • 余談だが神のカードは劇中世界だと選ばれた決闘者にしか使えない崇高なカードという扱いなのだが、千年アイテムとの関連性皆無なごく普通の一般人であるはずの主人公が何故神のカードを自由自在に使えるのかは一切説明がない。
      主人公補正だからなのか、デフォルトネームはないけど実は彼はコナミ君なのか…?
  • 登場キャラの一部設定はアニメDMを参照しているためかグールズ仕様のキースが登場したり、サブイベントではアニメオリジナルキャラの忍者使いマグナムが登場する。デュエルも可能。
    • 他にも磯野とはシナリオの流れで一度戦う事になったり、獏良了とも期間限定でデュエルできたりする。
      しかし全キャラを網羅出来ているわけではなく、獏良の闇人格である闇獏良はストーリーに一度だけ出てくるもののプレイヤーとはデュエルを行わず、御伽や川井静香にいたっては全く出てこない。バトルシティ編なのに彼らは出さないのか…
  • エンディング後にはクリア特典とかクリア後要素とかは一切なく、最後にセーブしていた段階まで戻される。
    • ちなみに闇マリク戦直後でセーブ後、再戦可能な決闘者はゴースト骨塚、ダイナソー竜崎(※選択肢次第)、虫野郎インセクター羽蛾、梶木漁太、バンデット・キース(※選択肢次第)と最大5人しかいない。*5これなんて虚無ゲ?


要するにどちらかというとアニメから入った低年齢層ないし新規層向けにDM4を仕立て直した感じのするゲーム。その割にはキャラグラのタッチは原作寄りかつ表情差分も無かったりする。これも流用なんじゃ……



追記・修正はラーの翼神竜を戦闘破壊後、死者蘇生してからにして下さい。

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  • アニオリキャラも登場
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最終更新:2024年02月25日 06:49

*1 ヴァリュアブルブック4とは絵違い

*2 単なるモブなのでコイツとデュエルするかどうかは自由だが、一度も普通に話さずデュエルを挑み勝利しても「んだよ、てめー」とか「嘘つきだな、お前…」などと宣う。会話のキャッチボールすら行っていない状況でも嘘つき呼ばわりしてくるとは意味不明である。

*3 なお、イシズとは一度だけデュエルする機会があるのだが彼女のデュエルボイスは用意されておらず、このイベントボイスのためだけに起用されている。

*4 しかも「オベリスクの巨神兵」が主人公の手に渡るという都合上、社長こと海馬瀬人が本作で「オベリスクの巨神兵」を使うシーンは一切ない。前世からの嫁(青眼の白龍)に終始一途なのはとても良い事ではあるが、社長とオベリスクの組み合わせも好きだった人からすれば大分アレな展開ではある。

*5 エスパー絽場は時計塔広場にいる状況であってもグールズ編終了後から再戦不可となり、カードショップ店員も同時期から再戦不可になる。本田ヒロトは決勝トーナメントに同行する都合上、決勝トーナメント開始直後から再戦できなくなってしまう。