ハーディン(FE)

登録日 :2012/01/28 (土) 21:41:21
更新日 : 2017/06/29 Thu 02:33:12
所要時間 :約 4 分で読めます




ファイアーエムブレム暗黒竜と光の剣、及び紋章の謎に登場するキャラクター。重要人物の一人でもある。

CV:堀秀行(CDコレクション)、大塚明夫(ドラマCD旅立ちの章)


アカネイア大陸の国家の一つ、草原の国オレルアンの王弟。
「狼騎士団」と呼ばれる騎馬を中心とした部隊を率いてアカネイアから落ち延びてきたニーナ姫を匿い、ドルーア帝国およびその同盟国に抵抗していた。

しかしドルーアとの戦力差は歴然であり、居城も占拠されあわや全滅というところまで追い詰められてしまう。
が、間一髪でマルス率いるアリティアの連合軍がかけつけ合流。以降はマルスと共に暗黒戦争終結の為に奮戦する。


・ユニットとしての能力

クラスはソシアルナイト。何故か部下の内2人より下級のユニットだが気にしてはいけない。
(これは部下2人のクラスが固有もしくは上級職になってしまったことによるしわ寄せである。)

初期能力はあるし(少なくとも初期上級職よりは通しで使える)、技・速さの成長率が高いので
ソシアルの約半分が地雷の今作では貴重な戦力になりうる騎馬ユニット。
安定した成長とある程度高い初期能力である事からカインやアベルよりも使い勝手が良い。

FC版では室内でも馬に乗れて、剣も槍も使えてパラディンはなんでかナイトキラー特効も受けないので、第三の騎兵としてラストまで使っていけるだろう。
SFC版では彼が加入するステージの時点でソシアルは供給過多気味な上、室内戦が存在する仕様の関係でオグマやナバールといった純粋な歩兵の方が活躍する。
そのため、彼の出番は屋外戦オンリーか、ベンチ入りになることもザラ。
また、支援効果か幸運による必殺回避率の実装がなされているのだが、ハーディンはこの点が手薄という弱点が存在する。
…運良く幸運が伸びればいいのだが、そうでない場合はせめて慎重に取り扱うか、「女神の像」でも与えておこう。

DSリメイク版でFC版同様城の中でも機動力を生かして戦えるし、技や速さの成長率も健在。やっぱりソシアルの数が多いので、兵種変更するのもアリ。

・ハーディンのその後

王族の身でありながら高い戦闘能力を誇るだけでなく政治における手腕も高い。
オレルアン建国の歴史的経緯からアカネイアに対する憎悪が強かった国民を抑えて国の情勢を安定させた他、草原の民と呼ばれる奴隷階級の解放にも尽力。
この階級の出身だった狼騎士団のメンバーであるウルフザガロビラク・ロシェの4人は、彼の為なら命を捧げる事も厭わないほどの忠誠を誓っている等、人望も厚い。
文武両道でまさに英雄と呼ぶに相応しい人物である。

暗黒戦争終結後は、ボア司祭の奨めもあり護衛を務める内に恋愛感情を抱いていたアカネイア王女ニーナと結婚。アカネイアの王位を継ぐ事となった。


…ここまでは『暗黒竜』時代までの話。


彼の悲劇は、このまさにこれからという時に訪れた…

・紋章の謎

アカネイア神聖帝国初代皇帝となった彼は、強引とも言えるやり口で周辺諸国を次々に制圧していった。

グルニアで起こった反乱をハーディンの要請で鎮圧に向かったマルスだったが、そこにはかつて仲間として戦ったロレンスの姿があった。

かつてともに戦った将にしてシーダの知人ということもあってマルスは説得を試みるも、既にロレンスは動くことすらままならない状態で自害して果てる。
今の際の会話でハーディンがアカネイア統一の為に悪徳将軍・ラング *1 を送り込んだりそそのかしたりして反乱を起こさせ、反乱軍もろとも逆らうものを根絶やしにして国を占領している事を知る。

マルスはハーディンの変心に戸惑いながらもマケドニアの反乱を抑え、グルニア王家の子息を助け出したが彼らを殺そうとするアカネイアからの派遣軍に反発し、彼らを自軍へと匿った。
しかしアカネイアの派遣軍はマルスの行動を反乱であると報告した為に、アリティアはアカネイア軍によって占領されてしまう。
ジェイガンの推測や占領までの手際の良さからハーディンが本気で各地の王族を根絶やしにして統一を図ろうとしている事を悟り、マルスはハーディンと直接対峙して真相を知ろうと決意する。

道中のグルニアにて、暴虐の限りを尽くすアカネイア駐留軍を撃破して民衆を救い
アリティアへと帰国しようとカシミア大橋を渡ろうとした時、マルスを待ち受けていたのは、変わり果てたハーディンの姿だった。

「王子よ。わたしは、この大陸の支配者。アカネイア帝国の皇帝なのだ。
わたしに刃向かう者は、誰とて容赦しない。マルス王子。たとえ、お前とてな…
このけがらわしい世界を叩き潰さねばならん…。何もかも間違っているのだ。」

一体何が起こったというのか? マルス王子ものみこめず、信じられないありさまであった。
そしてマルスは敵軍を突破してきたカインからハーディンが不思議な力に守られていて手出しが出来ないことを知る。
同じく敵となったジョルジュアストリア率いる精鋭部隊の進軍もあって、そして以前とは比べものにならない彼自身の力に圧倒され、マルスは泣く泣くカダインへ逃亡を謀る。

カダインにおいても追撃軍やマルスを反乱軍だと認識して攻撃されつつもこれを撃退。
そしてガトーからのテレパシーでハーディンが闇のオーブに囚われている事、そして彼を救うには光のオーブが必要である事を知る。
マルスはハーディンを救う為に、勇者アンリが旅したとされる過酷な秘境を仲間たちと共に乗り越え、ついに光のオーブを入手する。

そしてアリティアを奪還、グラと和解しアカネイア近郊の峡谷での戦いで、やはりかつて仲間として戦った狼騎士団と交戦。
ウルフ・ザガロ・ビラクの3名はこの戦いで討死(ただし進め方次第ではオレルアン王(ハーディンの兄)が撤退命令を出してくれる。それが発令する前にスルーしてあげれば生存する。)し、ロシェもハーディンに反旗を翻した(リメイク版では4人全員が仲間になる)。

そして遂にアカネイアにたどり着いた時にはハーディンのやり方に反発している者たちがクーデターを起こし、次々と処刑されている事を知る。
最早、民衆は光のオーブを用い正気を取り戻したとしてもハーディンを許す事は無い…それでもマルスは諦めず守備軍を倒しパレスへと進む。
そして瀕死の状態のボア司祭と再会したマルスはハーディンが「暗黒皇帝」に変貌した事実を知る事になる。

ニーナと婚姻を交わしたハーディンだったが、彼女の心は未だ亡きカミュに向いている事、アカネイアの家臣・騎士達との人間関係も上手く行かずミディアはアストリアと一緒になる為に、トムスミシェラントーマスの3人はハーディンと方針が合わず騎士団を脱退した事、そしてアカネイアの貴族達は自分を所詮傭兵程度にしか見ておらず白眼視している(実際、アカネイア出身のユニットはあくまでニーナや国に忠誠を誓っておりハーディンに関してはぞんざいな扱いであった)事を知ったハーディンは次第に自室に篭るようになり、毎晩酒を煽る日々が続いていた。

その心の隙を、暗黒戦争で死んだと思われたガーネフに付け込まれ、闇のオーブの虜になってしまったのだった。

それを知ったマルスは改めて打倒ガーネフ、そして闇に囚われたハーディンを救う事を誓う。

そして、遂にアカネイア王都パレスで最後の戦いが始まるのだった…

「来たか、マルス!! 望み通り串刺しにしてくれるわ!」
「ハーディン!!」

・ボスユニットとしての能力

SFC版、並びにDS版共通で物語の分岐点に立ちはだかる大ボスとして登場。
紋章の謎ではクラスがソシアルナイトから皇帝という専用ユニットに変わり、ジェネラルのような重装の鎧を身に纏い、武器には槍(グラディウス)を使う。
闇のオーブを所持している為、光のオーブを持ったユニット以外の攻撃は通用しない。その上で最強の槍「グラディウス」を振るい、これが直間両用なので射程外から攻撃するという戦法が使えない。
そしてSFC版では 能力値がHPと幸運以外フルカン と凄まじいことになっている(HPも上限値52に対し2足りないだけの50と非常に高い)。
DS版の最高難易度でも魔防が若干低い程度で、やはり幸運以外ほぼフルカンである。

SFC版では光のオーブの隠し効果に「必殺回避+相手の地形効果を無視する」というものがあるので、必殺の一撃や玉座の補正を受けることは実質ない。
しかし、守備+HPが41以上ないと即死するし、攻速が10以上ないと追撃されて死が見える。
最悪、丸腰のミディアあたりで武器破壊を狙えるらしいが…まあ大ボス戦らしく、充分に鍛えたユニットに良い武器を持たせて挑もう。

DS版では皇帝の上限値が HP80、他30 と言うガチのボス仕様。
さらに光のオーブで相手からの必殺を無効化できなくなったことで、要求されるハードルは上がった。
ただ、こちらは難易度によってはカンストとは限らず、能力が大きく変動する。
ノーマルだと能力の弱体化と周囲のインフレにより、寧ろリメイク前より弱い。
ハードだとそこそこの強敵で、マニアック以上だと一般職を遥かに上回る強さ。
攻守共に高く、かなり速さが高くないと追撃を受けるため、慎重に対処したい。
バーサーカーなら能力的にも3すくみ的にも相性が良い。
ちなみに武器破壊はグラディウスが取れなくなるのでお勧めできない。
サジマジバーツペガサスナイト三姉妹のトライアングルアタックを使うか、速攻勝負で倒せることを祈ろう。

 ノーマル:HP50 力20 技20 速20 守20 防15 攻撃力41
  ハード:HP60 力24 技24 速24 守24 防19 攻撃力45
マニアック:HP74 力28 技28 速28 守28 防23 攻撃力49
 ルナ以上:HP80 力30 技30 速30 守30 防25 攻撃力51


そして倒すと、闇のオーブに囚われた自分の心の弱さを吐露し、
そして今でもニーナを愛している事をマルスに伝えて、ハーディンはその悲劇的な生涯を閉じるのだった…。
アカネイア最後の被害者にして最後の王となってしまったハーディン。この時の彼の散り際の言葉はとても切ない。
ちなみにSFCではターバン装着顔グラに戻る点がネタになってたりしたが、DS版ではそんなことなく、皇帝ルックのまま目の色が戻っていった。

なお、死に際のニーナへの言葉は、その後カミュ…もとい、シリウスの口からニーナへ伝えられた。
同じ女を愛した男として、そして同じ女を愛した男を暗黒皇帝へと追いやってしまった者として、彼なりに思う所があったのだろう…


この後、復活したガーネフとメディウスもマルスの手によって討たれ、一連の戦乱は「英雄戦争」として後世に語られるのだった。
大陸を二度も救ったマルスは英雄王として後世に名を残す一方で、もう一人の英雄とも言える彼はマルスに討たれた暴君として語られるだけとなった。

余談となるがFC版でのハーディンはオレルアン騎士団の一隊長に過ぎなかった。
そんな彼がなぜニーナ姫と結婚できたのか、そしてカミュが死んだ途端にハーディンとくっつくニーナ姫の行動を疑問に思うプレイヤーもいた。
「紋章の謎」での設定変更はこうした経緯を考慮してだと思われる。
さらなる余談であるが都合のいい王を立てたり、他国に高圧的に接したり牽制することはカルタス(100年前にアルテミスと結ばれた騎士)も行っておりその事で勢力を拡大できたので、暴君と化したハーディンは アカネイアにとってはふさわしい君主 であったとも言える。
(カルタスの時はまだアカネイア以外が国家として成り立っていなかった事と伴侶となったアルテミスが早死した為にカルタスに反対できるものがいなかった事もあって上手くいったと思われるが)


尚、この皇帝バージョンのハーディンは『覚醒』客演時には「ジェネラル」のクラスで登場している。


「よし 全軍追記・修正する!」

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