ウルフ・エニアクル

登録日:2011/10/30(日) 18:49:20
更新日:2024/03/24 Sun 20:47:17
所要時間:約 7 分で読めます






最高が似合う、最高の俺!!



CV:小野大輔
年齢:23才→49才
性別:男性
階級:中尉→少佐

■搭乗機
シャルドール
シャルドールG
ジェノアスカスタム
Gエグゼス
Gバウンサー

ウルフ・エニアクルとは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場するキャラクターである。

「白い狼」の異名を持つ連邦軍のエースパイロット。23歳。犬耳っぽい髪型が特徴的。
ナルシストかつ野生的な勘を信じるタイプで、自らの乗機は必ず白に塗り上げる。
軍に入る前はMS(モビルスポーツ)レースで凄腕のレーサーとして活躍しており、軍に入った理由も「自分が強すぎて退屈だから」というなんともなもの。

割と早い時期から登場が告知されていた人物で、エースパイロットという設定と外見から、
主人公フリットライバルキャラもしくは兄貴キャラだと思われていた。








ウルフメイン回となった4話では

  • いきなりシャワー上がりで登場、全裸自分を見つめて「最高が似合う、最高の俺!」
  • ヒーリングスリープから目覚め「戦いの匂いがする……」→ノーラ脱出やUE襲撃に気付いてない。
  • 出会い頭にミレースをナンパ、即撃沈。
  • 「『白い機体』は俺のもの」という無茶苦茶な言いがかりをつけフリットに妙な対抗意識を燃やす。
  • UEとの戦闘終了後、乗組員相手に自分を美化しまくった武勇伝を話す。

と、視聴者にどこか滑稽な印象を与えることに。

だが戦闘経験や年齢はフリットより上ということもあって、ガンダムを賭けた模擬戦ではガンダム相手に互角の戦いを繰り広げ、
暴走しがちなフリットを制止させ打開策を切り開いたりするなど、その行動はまさしくエースパイロット。
UEとの戦闘ではシリアスになり、冷静さと確かな判断力を持っているので隊長としての貫禄も充分。

なお、彼の機体の「G」とはGLITTER(輝く)の意だが、そのほかにもかつて戦争を終結に導いた伝説の救世主ガンダムにもあやかっているとのこと。
ここら辺彼の人物象が分かりやすく描かれている。


レーサー時代はシャルドールGと言うカスタム機で出場し、ホントに負け無しだったようだ。

この機体はかなりのじゃじゃ馬で操縦するには高度な技術力が必要らしく、ウルフ以外には扱えない代物だった。
(本機の開発には多数のメーカーがスポンサーとなっており、限界まで出力の強化・軽量化と開発費用はシャルドール改をも超えていると言われている)

彼が自分を強すぎると評したのも納得できる。


ファーデーンでは勝手に注文したGエグゼスに乗り込み、颯爽と登場。
サーベル二刀流で、ガンダムすら苦戦していたバクトを軽々とたたっ斬るなど圧倒的な実力を見せつけた。
タイタス促進回だったはずなのだが、良いところを全て持って行った。さすがに他媒体では自重しているが。

ちなみにミンスリーへ滞在していた頃はユリンと会話していた事がドラマCDで発覚した。
その際はユリンの良き相談相手となっており、ウルフの一声により、ユリンは自分が死んだ時に笑顔で迎えられるよう、家族達の分を生きる事を誓っている。
まさか、この会話後にあの悲劇の流れに繋がるとは……。


コウモリ退治戦役ではフリットと共に切り込み隊長として活躍。
フリットやラーガンと違い機体に目立った損傷もなく生還しているのだが、その際に死ぬ間際のUE兵を見つけた事で、UEの正体が人間である事に気づいており、切ない表情をしていた。


【第2部】
中尉→少佐と階級と、モミAGEがランクアップ。
コウモリ退治戦役後はフリットを相棒としてコンビを組み各地を回ったらしく、
当時の連邦で最強と言われ「二筋の流星」として有名だったらしいのだが、フリットが中央へ転属すると本人は前線へ残りコンビは解消したらしい。

その後、認定試験を驚きの速さで合格。
連邦軍特殊部隊へ所属する。

相当優秀であったのだが、デスクワークを嫌がる余り一年足らずで転属願いを上官へ突きつけたらしく、
優秀な一方で軍上層部には煙たがられ、少佐にもかかわらずコロニー防衛隊やディーヴァMS部隊の隊長をしている。

本人は全く気にしておらず「やっぱり、俺は死ぬ時はモビルスーツの中で死にたい」と言いきる程。

その為、部下達からは慕われており、特にオブライト・ローレインからは「模範的な軍人ではないが、最高の隊長」と評価されている。
というか、場合によっては上官を殴ってわざと最前線に送ってもらう、という荒業も何度か実行していた。
そのため本来なら大佐にまで出世できたはずが未だ階級は少佐止まりである。

第1部に比べると部下への厳しさや気配り等、面倒見スキルが更に向上。
命令違反でディーヴァを危険に晒したアセム・アスノに対し、お咎め無しと相変わらず甘いところもあるが、
厳しいミーちゃんと飴と鞭でバランスを取っているのかもしれない。

また不器用かつ戦場では軍人という立場等の柵で、父親としてアセムに接する事ができないフリットに代わり、
アセムを導く父親的存在となっており、25話ではミューセル使用の愚行に及んだアセムに

Xラウンダーじゃなくてもスーパーパイロットになればいい」
「最終的には心の強い方が勝つ」

と諭し、アセムの精神崩壊フラグを叩き折った。ネーミングセンスがないとか言わない。

ゲーム版でもチャット内で良き隊長ぶりを発揮している。

ソロンシティでは特殊部隊時代での経験を活かし、テクノソロン社に潜入。その際にフリット編では見せなかった高い身体と見事な仕事ぶりを披露している。

ちなみにMS戦闘面では第1部と比較して苦戦する描写が目立った。
原因としては新兵である部下達のフォローに回らざるを得ない面が多かったため。

本来の実力は、非XラウンダーでありながらXラウンダー集団であるマジシャンズ8のメンバーをあっさり墜とすほどで、作中でもトップクラス。
つか、むしろさらに磨きがかかっている。


だが、ノートラム防衛戦においてデシル・ガレットの操るクロノスの攻撃からアセムを庇い重傷を負ってしまう。




瀕死の状態ながら最後までアセムを叱咤して未来を託し、愛機と運命を共にした。

「アセム……。スーパーパイロットになれ……! 誰よりも、この俺よりもすげぇ、宇宙一のパイロットにな! 期待、してる、ぜ……」

彼の死はアセムの大きな成長をもたらすと同時に心に深い傷を残している。

また、フリットを始めとする長年共に戦ってきた仲間達にとっても、ウルフの死は大きな心の傷となった。
特にフリットは戦闘中にも拘らず涙を流して嘆いていたが、ウルフを死に追いやった張本人がデシルである事を知らなかったのは
救いだったのかもしれない。





【第四部】
最終話、フリットの前に若い頃の姿で登場。
自分達の為に戦ってきたフリットを守れなかった人たちと共に、自分を許せないフリットを優しく励ました。


フリット…やっぱりお前はすげぇよ…


けど、もういいんじゃないのか?…




○名台詞集
「戦いの匂いがする……」

「う~ん、このワイルドでゴージャスな香り……最高だ! そして、最高が似合う、最高の俺!」

「つまり、白いモビルスーツは俺のもの。すなわちそこにあるガンダムとやらも俺のものだ!」

「Gエグゼスの最大の売り……それはこのウルフ・エニアクルがパイロットって事だ」

「……いいじゃねぇか。Xラウンダーになれないなら、お前はスーパーパイロット、アセム・アスノになればいいんだよ」

「例え優れた能力を持っていたとしても、心が弱くて腐ってたんじゃ意味がない。……言ったろ? ココが強い奴が最後に勝つんだ」

「先読み能力だかなんだか知らないが……これがオレ様の『技量』って奴だ……!」





アセム……スーパーパイロットになれ……


誰よりも……この俺よりもすげぇ
宇宙一のパイロットにな……


期待……してる……ぞ……





小説版


小説版のみでの設定ではガンダムを自分に譲る様に言う、その理由は「子供が戦場に立つべきではない」という大人としての考えからである。
これは地球での紛争鎮圧に従事した際、大人によって無理矢理兵に仕立て上げられて戦い、死んでいく少年兵達の姿を目にしたためである。

ちなみに、前述のエースの称号も、これまで連合の誰も勝った事が無いUEを撃墜して手にした訳ではなく、
地球でテロリスト達を相手に手にした物であり、彼が討ったテロリストには前述の少年兵たちも多かった。

故に本人も人間同士の戦いに嫌気がさしたので一番キツい戦場(当初は人外であると思われていたUE相手の戦場)に回してもらう様に頼み込み、
ディーヴァのMS隊に配属してもらってたという経緯を持つ。

しかし第1部以降、UEもまた同じ「人間」であることが判明。
人間同士の殺し合いを嫌って選んだ道もまた人間同士の殺し合い……という余りにも皮肉な運命を辿ってしまっており、
フリットの身に起きた悲劇の陰に隠れてはいるものの、彼もまた第1部では救われない結果を迎えていたのだ

また、本人は自分は人の親になる資格はないと独白している。
おそらく少年兵を殺し続けたことに引っ掛けた、重過ぎて笑うに笑えない自虐ネタであると思われる。


また、生真面目なタイプのラーガンこそが、自分にとって一番必要なタイプの副官だと評価し、
良き相棒ぶりが描写されている(これはアセム編のオブライトに通ずるものがある)。

ラーガンからは戦闘大好きで戦争嫌いと言う内面を持つ人物、と評されている。

アセム編ではアセムら3人の新兵達をひたすらにしごき倒す、いわば鬼教官化。
その厳しさたるや「ヴェイガンの相手をしてる方が楽」とまで言わしめる程でサディストと陰口を叩かれるまでに。
だが、そのような厳しい訓練を課してきたからこそ、ウルフは彼らの力を誰よりも信じていたし、アセムの事も内心気遣っていた。

そして、ミューセルの使用が原因でシステムダウンしたAGE-2を庇ったウルフは…… 

「ダチがいて、ガールフレンドがいて、幸せな思い出があって、オレ様のような立派な師匠もいる――アセム―――

 スーパーパイロットに、なってみちゃあどうだ?」


それが最期の言葉となった。
スーパーパイロットという言葉と共に、誇り高き狼の魂は若者達へ受け継がれていく……。

後にアセムは自身の愛機であるガンダムAGE-2を彼にあやかって真っ白く塗っており、
アセムにとって彼が非常に大きな存在であったことは確かである。




追記・修正が似合う、最高の俺!

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最終更新:2024年03月24日 20:47