終末の騎士(遊戯王OCG)

登録日:2011/11/13(日) 20:18:48
更新日:2024/04/09 Tue 14:06:13
所要時間:約 13 分で読めます





「終末の騎士」とは、遊戯王OCGに存在するモンスターの1つ。

効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1200
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。

【概要】

召喚・反転召喚・特殊召喚時に発動する誘発効果により、自分のデッキから闇属性モンスターを墓地に埋葬する効果を持っている。

埋葬する闇属性モンスターにレベルの制限や攻撃力の指定も無く、あらゆる闇属性モンスターを選択できることから様々な役割ができる。

かの有名な「ダムド」の召喚条件とための墓地調整や、
他のダークモンスターの効果発動の条件調整に大きく貢献できたりとその存在は【ダーク】では欠かせないものとなっている。

特殊召喚に対応している点も見逃せず「召喚僧サモンプリースト」から呼びだして墓地を肥やしつつエクシーズ召喚と言ったこともできる。

ただし、「時の任意効果」ゆえにタイミングを逃す
例えば「ゴブリンドバーグ」で特殊召喚した場合は効果を発動できなくなってしまうので、エクシーズしたいなら「ブリキンギョ」などを使おう。

ステータスもかなり優秀で「クリッター」ラインである攻撃力1500をクリアしつつも戦士族でもあるので「増援」を筆頭にサーチもしやすい。


同様にデッキの闇属性モンスターを落とす事ができるダーク・グレファーがいるがほぼ相互互換。
あちらは条件付きだが自力で特殊召喚が可能で、墓地肥やしする際に手札のカードを1枚墓地に送れる(送らなければならない)ため状況次第で高い爆発力が生まれる可能性があるのが魅力。
こちらは「ダーク・グレファー」に比べると手札コストが必要なく、攻撃力1500以下のためサーチしやすい分、純粋な墓地肥やし&サーチカードとしてはシンプルで使いやすい。


そのシンプルながら柔軟性に長けた有用性からか似たようなデザインのモンスターはいくつかあり、
融合素材なら「プリズマー」、HEROなら「ヴァイオン」が使えるので、自分のデッキにあったものを選ぼう。

長年闇属性デッキのサポート役として親しまれてきたが、シャドールの台頭によって、2014年7月から制限カードになってしまった。
確かに元々制限カード並の使いやすさとスペックは持っていたが、この頃には「マスマティシャン」のようなよりシナジーの強い類似効果カードに徐々に移っていたため、
今まで活用していたデッキからすればわりととばっちりである。

その後、シャドールが環境から脱落し、相性のいいデッキが環境に現れなかったことから、
2017年4月1日の改訂で準制限に緩和され、同年7月1日には遂に無制限となった。

...と思ってたらリンク時代によるサーチ&墓地肥やし能力の再評価の結果、類似カードの「マスティマジシャン」と「ダークグレファー」と共に規制されてしまい制限化。

今後また規制解除される可能性は状況次第で十分あるものの、遊戯王において手軽なサーチ&墓地肥やしは極限まで高速化した環境下でも十二分に強いことが証明された。


【相性のいい闇属性モンスター】


+ 詳細は以下
  • ネクロ・ガードナー
十代が使った戦士族。墓地に存在するこのカードを除外して相手の攻撃を無効にできる。


珍しい闇属性のE・HERO
墓地に存在するとき一度だけE・HEROアドバンス召喚のためのリリースを不要にできる。


速さが足りない人と増殖するガチムチ。
前者は下記の「ゾンビキャリア」とのコンボで手札でダブついたモンスターを次のターン特殊召喚できる。
また、後者は「バードマン」と共に「レアル・ジェネクス・クロキシアン」になる凶悪コンボがある。

なお、D-HEROは墓地肥やしと相性のいいものが多いが、単に墓地に送るならば「ヴァイオン」も使えるので覚えておきたい。


ご存知、自己再生能力をもつチューナー。
終末+手札1枚で「ブリューナク」や「ゴヨウ・ガーディアン」が出てくるのだから堪ったもんじゃない。
シンクロ環境ではこのコンボにより多くの決闘者が血の涙を流した。
この2体は2017年にエラッタ込みで制限復帰したが、「ゴヨウ」の方は地属性チューナーが必要になったので、このコンボはできなくなっている。


墓地BFのコンボの中核をなすコスプレと番長。
序盤からこいつや「ダーク・グレファー」で2体を墓地に落とせると吉。


1回のデュエルで一度しか使用できないが、自分フィールド上に表側で存在するカード一枚を手札に戻す事で墓地から自身を特殊召喚できる。
フィールド魔法などを使えばノーコストで蘇生でき、シンクロエクシーズの素材にできる。


  • レベル・スティーラー
上級モンスターのレベルを盗んで蘇生する昆虫。
シンクロ召喚の補助や、各種コンボパーツとして有効。
ジャンド】 の潤滑油として長らく活躍してきたが、【シンクロダーク】でのソリティアが祟り、2016年10月1日の改訂で禁止カードとなった。


  • ゼータ・レティキュラント
このカードが墓地にある時に相手フィールド上のモンスターを除外すると、自分フィールド上にレベル2のトークンを生み出せる堕天使。
そのトークンをリリースすれば別のゼータ・レティキュラントを手札から特殊召喚する事ができる。


  • 不死武士
自分モンスターが不在ならばスタンバイフェイズ時に何度でも蘇る落武者
戦士統一デッキなら、なるべく序盤に墓地へ落としておきたい。


効果で墓地に送られた時に発動する効果&墓地から除外することで発動する効果を共通で持つテーマ。
「シャドール・ドラゴン」で魔法・罠破壊したり、「ヘッジホッグ」でサーチするなど、選り取りみどり。
後者はギルスという終末の騎士のカテゴリ版のようなカードがいるが、やはりこちらも強すぎたためか終末同様に制限になっている。


  • 亡龍の戦慄-デストルドー
LPを半分払うことで手札・墓地から蘇生できるレベル7チューナー。
この時、フィールドのレベル6以下のモンスターを指定し、自身のレベルを同じ数だけ下げる。
ライフコストはかなり重いが、手軽にレベル7シンクロが可能。
エンフェ」を出せることから【ABC】では「ユニオン格納庫」の調達に使われたりする。
竜星】では「ガイザー」の自爆から「タツノオトシオヤ」を呼び出し、さらに「ボウテンコウ」に繋げてアドバンテージを稼ぐコンボが可能。




【関連カード】

終末の騎士登場から7年、ついに神属性を除く5属性に「騎士」が揃った。
属性以外のステータスは終末の騎士と同じである。

なお、見ての通り一番手軽で合ってはいけない闇属性が一番手軽に墓地へ送れる調整になっている。
「終末の騎士」が最初に出たので仕方ないかもしれないが。

+ 詳細は以下
砂塵の騎士
リバース:デッキから地属性モンスター1体を墓地へ送る。

地属性の騎士。
「ペロペロケルペロス」など相性の良いモンスターは少なく無いが、リバース効果なので発動が遅いのがネック。
「太陽の書」ですぐ表にしたり、「岩投げエリア」との併用で墓地肥やしを加速させるなどの工夫が必要になる。
また、同じ地属性リバースモンスターに限っても「おろかな埋葬」を内蔵した「クローラー・デンドライト」が存在するのも向かい風となるか。


絶海の騎士
フィールド上に表側表示で存在するこのカードの表示形式が変更された時、デッキから水属性モンスター1体を墓地へ送る。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

水属性の騎士。
表示形式変更が発動条件だが、多くの水属性デッキと噛み合わないので使い辛い。
「つまずき」があれば出してすぐ効果が使えるが、正直「ジェネクス・ウンディーネ」や「スクリーチ」の方が使いやすい。
水属性自体は落としたいモンスターが多いのだが…


紅炎の騎士
このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合に炎属性モンスターが破壊され自分の墓地へ送られた時、
デッキから炎属性モンスター1体を墓地へ送る。
また、このカードが破壊され墓地へ送られた時、デッキから炎属性モンスター1体を墓地へ送る。
「紅炎の騎士」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

炎属性の騎士。
自身もしくは味方の炎属性モンスターが破壊された時に発動。
相手が破壊してくるのを待つよりは自分で破壊して効果を使った方が良い。
「炎王炎環」や「ジェネレーション・チェンジ」などで有効に使おう。


虚空の騎士
このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合にフィールド上のモンスターが手札・デッキに戻った時、自分のデッキから風属性モンスター1体を墓地へ送る。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

風属性の騎士。
手札・デッキにバウンスされると発動し、風属性モンスターをデッキから墓地に落とす。
カステル」や「バードマン」「強制脱出装置」が使いやすい。
ただし、エクストラに戻った場合は発動できないので注意。
また、他の騎士と比べると単体で墓地肥やしできないのが辛い。

この面倒な条件を満たしてまで墓地に送りたい風属性モンスターもあまりいない。


曙光の騎士
フィールド上のこのカードが墓地へ送られた場合、デッキから光属性モンスター1体を墓地へ送る事ができる。
また、このカードがデッキから墓地へ送られた場合、自分の墓地の光属性モンスター1体を選択してデッキの一番上に置く。
「曙光の騎士」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

光属性の騎士。
自身がフィールドから墓地送りになった場合に発動。
また、デッキから墓地に行った場合光属性をデッキトップに持ってくる効果もある。
ライトロード】や【カオス】で使えと言わんばかりの効果。
タイミングを逃さない強制効果で墓地調整、「ウォルフ」や「エクリプス・ワイバーン」を落としたり「裁きの龍」や「開闢」を回収したりやりたい放題出来る。
ただし、どちらも強制効果なので下手すればセルフドローロックしてしまうので要注意。




【余談】

墓地を肥やす速さが足りない!という理由でライバルの「ダーク・グレファー」を優先して採用する場合も増えている。
インフェルニティ辺りがその筆頭であるが、前述の通りどちらを優先するかはデッキタイプによるので色々と試してみよう。





追記・修正はデッキから墓地に送ってからお願いします

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最終更新:2024年04月09日 14:06