機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER

登録日 :2010/05/21 (金) 18:16:51
更新日 : 2017/07/24 Mon 11:50:09
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上を見る者


その向こうにある星を見る者



“STARGAZER”





『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』はガンダムSEEDシリーズの外伝アニメ作品。

『"X"pulsion GUNDAM SEED』の企画第1弾として製作され、バンダイチャンネルなどのネット配信やイベントにて上映された。1話15分で全3話。短編ながら、なかなか評価されている作品として有名。

DVDにはEDが追加され、セル版の映像特典として店頭PVでのみ観ることができた外伝漫画の主役機〈ガンダムアストレイ〉が活躍するアニメ映像『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY -RED FRAME-&-BLUE FRAME-』の二本も収録されている。




【あらすじ】

ユニウス7落下事件により世界中が混乱する中、宇宙探査用MS〈GSX-401FW〉がシャトルで打ち上げられた。

この事件を発端に始まった戦争は戦火を広げ、追い詰められた地球連合軍は401の自立AIユニットに目を付ける。
連合は〈ファントムペイン〉によるD.S.S.D襲撃を決定した。



【登場人物】

《D.S.S.D》

星を見る者
深宇宙探査開発機構。宇宙探査を目的とした組織であり、そのための機材も開発している。
どの勢力にも属しておらず、連合にも技術提供している。

◆セレーネ・マクグリフ
CV.大原さやか

28才女性/コーディネイター
本作の主人公。D.S.S.D技術開発センター所属の開発技術陣の一人。『スターゲイザー計画』に携わっている。一度目的を決めたら絶対諦めない努力家で、我が強く上司に意見を押し通す所がある。時に頑固で強引すぎて人の話を聞かないのが問題だが。
スターゲイザー(GSX-401FW)を「この子」と呼ぶなど愛着を示す。
セレーネとはギリシャ神話の月の女神の名前であり、ソル、スウェンの主役級3人の名前は天体の名前が絡んでいる。

◆ソル・リューネ・ランジュ
CV.福山潤

16才男性/第一世代コーディネイター
セレーネの同僚でありスターゲイザーのテストパイロット。セレーネを姉のように想っている。
福山潤は大原さやかの演じるキャラの下の立場なキャラを担当する事が多く、ここでもその例に漏れず大原キャラの部下(?)である。
ソルは英語で太陽の意味。

◆エドモンド・デュクロ
CV.中田譲治

37才男性/ナチュラル
天下りのD.S.S.D保安副部長。元連合陸軍将校であり、戦車小隊の指揮官だった。今でも「伝説の鬼車長」として有名。
ナンパな性格で度々女を口説くが、割と努力家。



《ファントムペイン》

星を見ぬ者
地球連合非正規部隊である第81独立機動群。洗脳を受けているため、コーディネイター虐殺に躊躇がない。


20才男性/ナチュラル/中尉
本作のもう一人の主人公。ファントムペイン所属のパイロットであり、能力は部隊内でも極めて高い。
感情が感じられないほど寡黙であり、非人道的な任務もこなす。しかしそれは洗脳によるものであり感情を完全に失っている訳ではなく、同僚が殺られた時には僅かながら怒りを露にさていた。
幼少期は天体観測が好きだった。
因みにファーストネームの"スウェン"は白鳥座の意味がある。
乗機:ストライクノワール



18才女性/ナチュラル/少尉
スウェンの同僚パイロット。派手な化粧に露出度の高い改造軍服を着用している。近接戦闘を得意とする。
死に方が惨い。
乗機:ブルデュエル


◆シャムス・コーザ
CV.神谷浩史宮野真守

19才男性/ナチュラル/中尉
スウェン、ミューディーの同僚パイロット。色付き眼鏡をかけた黒人。物事を斜めに捉える皮肉屋。洗脳でコーディネイターを嫌悪しているが、素顔は仲間思いで陽気な好青年である。
担当声優の神谷が事故で入院したため3話は宮野が代役を務めた *1 。そして偶然にも二人は後に『機動戦士ガンダム00』にてどちらもガンダムパイロット(ヴェーダバカガンダムバカ)となった。
乗機:ヴェルデバスター



【登場MS】


本作の主役である白いガンダム。外宇宙探査用MS。当初は「401」と呼ばれていたが「星を見る者(STARGAZER)」の名前をもらった。
太陽風を量子の膜で受けて帆にする事で、推力を使わず無限に加速し続ける〈ヴォワチュール・リュミエール〉を搭載している(ストライクフリーダム等にも応用されている)。これの副次作用で発生する光の輪は凄まじい切断力を持ち、ビームを防ぐ効果もある。
動力は核エンジンだが、ニュートロンジャマーの効果範囲外である外宇宙での活動を目的としているためニュートロンジャマーキャンセラーは搭載されていない。更にマイクロマシンによる自己修復で長期間メンテナンスなしで活動可能という、兵装こそ搭載されていないもののなかなかにトンデモな性能を持つ。防衛戦では光の輪とビームガンを使用している。
コックピットは複座型コックピットブロックと自立AIユニットに換装可能で有人と無人が切り替えられる。最初は人が操作して、それをAIが学習する事でゆくゆくは無人で外宇宙探査を行う予定だったが、このAIを巡って戦闘が始まる。
トロヤステーション防衛戦では、ニュートロンジャマーの範囲内であるためバッテリー動力で出撃(誤植でニュートロンジャマー"キャンセラー"の範囲内となっている)。
パイロットが素人のセレーネとソルだったにも関わらず、エリート部隊であるファントムペインを翻弄してストライクノワールをほぼ手も足も出させず光の輪で達磨にするという超高性能ぶりを見せている(ただしバッテリー切れでトドメは刺せなかった)。



もう一体の主役の黒いガンダム。ファントムペイン製のストライクIWSP改良型MS。
二振りのブレードと二門のレールガンを備えたノワールストライカーと二丁のビームガン、ワイヤーが武器。
最終話ではスターゲイザーと死闘を演じる。
漫画版ではトロヤステーションがまだ建造途中であった為、むき出しの建材を利用したワイヤーアクションでスターゲイザーを翻弄している。



ファントムペイン製デュエル改良型MS。
デュエルがザフトに奪取された際に付加された〈アサルトシュラウド〉等を元に、発展させた強化装甲を持つ。
やられ方はトラウマもの。



ファントムペイン製バスター改良型MS。
火力やセンサーが強化されている。砲戦型で特有のバイザーを持つ事から仮面ライダーゾルダに似ていると評判。
パイロットが正気を失っていたせいで敵陣ど真ん中でパワー切れになり(一応母艦から何度も帰還指示は出ていた)、フェイズシフトダウンを起こして四方八方から蜂の巣にされるというこちらもなかなか悲惨な最期を迎えた。



ザフト製獣型MS〈バクゥ〉をウィザードシステムに対応するよう改修した派生機。背部のケルベロスウィザードに二つの首を持ち、計三つの頭部全てにビームサーベルを備えた接近戦用の機体。
ガンダム史上でも稀な惨い殺り方をした。



D.S.S.Dが保有する多目的型民生機。頭部のバイザーが特徴。ビームライフルを装備して戦闘も可能。



【主題歌】

『STARGAZER ‾星の扉』



【結末】

戦闘の末、スターゲイザーによって地球と金星の間まで飛ばされたセレーネとスウェンはヴォワチュール・リュミエールで地球に帰還を図る。薬物で代謝を抑えた睡眠状態で酸素が持つのは27日(648時間)とされ、EDで帰ってきたのは669時間後だった。
しかしあくまで酸素量は予想であり代謝を抑えている事もあって確実性はなく、間に合わなかったかどうかは明言されていない。
漫画版では2人とも生存しており、セレーネはスウェンをD.S.S.D.に誘い「もう一度星を目指したい」とスウェンはD.S.S.D.に参加した模様。


【スーパーロボット大戦では】

『K』にて初参戦。元々が短編という事もあってか再現度は高く漫画版の台詞も取り入れられているものの、シナリオ上の扱いはやや空気。
自軍で使えるのはスターゲイザーとストライクノワールのみ。
何気にかつての愛機の改良機であるストライクノワールに驚愕するキラが見られる作品でもある。
「邪魔する奴はスターゲイザーでぶっ飛ばすわ!」がよくネタにされやすい


【機動戦士ガンダムSEED ASTRAY -RED FRAME-&-BLUE FRAME-】

店頭配信されたPV。『ASTRAY』のアニメ化にあたるが、アニメ化に際して若干キャラデザが変更されている。この変更されたデザインは後に『FRAME ASTRAYS』へ逆輸入された。
アストレイのアニメは(ゲーム等を除けば)本作のみ。

監督は福田監督ではなく「勇者エクスカイザー」の谷田部勝義が担当。


-RED FRAME-

レッドフレーム主役のオリジナルエピソード。
ロウがかなりイケメン化している。サポートコンピュータの“8”は原作では画面に文字を表示するがこっちでは喋る。違和感バリバリ。
後にゲーム『終わらない明日へ』にて、このシナリオが逆輸入されている。

《あらすじ》
地球に降りてきたロウ達ジャンク屋一行は、MS等を扱うオークションで偵察型バクゥの頭部を入手する。
しかし、そのバクゥ頭部には見たことのない機体のデータが入っていた。機密データを奪取するため、ザフト軍のMSが襲撃してくる。

《チェックポイント》
◆オークションにはイージスがぶん投げトールを殺した盾が出展されている。
◆機密データに映っているのはソードカラミティ
シグー・ディープアームズのパイロットはジュール隊のシホ・ハーネンフースである。


-BLUE FRAME-

ブルーフレーム主役の話。
こちらはオリジナルではなく電撃ホビーマガジンで連載していた『ガンダムSEED ASTRAY B』のとあるエピソードの映像化。
ソードカラミティ対ブルーが観れるとされたが、戦闘開始時で映像終了するので戦わない。原作通りなんだけど詐欺じゃん。

《あらすじ》
連合からザフトのモビルスーツ鹵獲の依頼を受けた達〈サーペントテール〉は、その機体を誘き寄せて罠に嵌める。
無事機体の捕獲に成功するが、その前に“切り裂きエド”のソードカラミティが現れる。

《チェックポイント》
◆捕獲されたジン・ハイマニューバのパイロットは“ドクター”の異名を持つミハエル・コースト。
ストライクダガーゲイツの戦闘が堪能できる



追記・修正は669時間後に

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