ムスメシ(パタリロ!)

登録日 :2012/05/27 (日) 02:22:23
更新日 : 2015/09/27 Sun 12:37:28
所要時間 :約 4 分で読めます




「ムスメシ」とは、パタリロ!の444話のエピソード。収録巻は83巻。



【ストーリー】


マリネラ小学校百周年記念祭。主賓としてパタリロは挨拶で落語をかます。

挨拶を終えた後小学校の研究会を見学、ロボット研究会を発見し、そこで造られた二足歩行のロボットを見て感心する。

気分のいい子供達の姿に気をよくするパタリロ。それは校長先生がいいからだった。
強制ではなく誉めてやる気を引き出させるやり方に、子供達も彼女を好いていた。
それを見てパタリロは、彼女を今入院中のマリネラ大学の学長の後任を推薦し、コンタクトを取る。
校長は最初は謙遜するも、最終的に実際の異動は年度が変わってからという事でOKを貰い、念の為先に辞令を出す。


十日後、タマネギからマリネラ小学校で窃盗事件が起きた事を聞いたパタリロは、始めは興味を持たなかったが、不可能犯罪と聞き興味を持つ。

報告をもとに事件を解決しようとするも、様々な要素&footnote(事件が起こったのは校庭の隅に建っていた古い建物を改築した校長室、書類が散乱し一目で賊が侵入したとわかる現場、
十一時にガードマンが校長室で帽子を被った160センチの若い男とおぼしき人影を目撃するも、最新式のロックシステムで校長の持つ一枚だけのカードキーでなければ開閉不可能であり、更に何時何分に何回開閉されたというデータを記録したシステムと直結した学校事務局のコンピューターは二十時四十分に校長が出てから開閉されておらず、改竄の可能性もない、校長室には机と椅子とオープンラックだけで人が隠れるだけのスペースはない、空いていたのは二十センチ四方の壁の穴で、当然人間が通り抜けられるものではない)から検証の為現場へ向かう。

確認した所、盗まれたのは辞令だけで、これを知っていたのは直接話した校長だけ。
ガードマンの話もウソ発見器は反応せず、受け答えもしっかりしていて見間違えというのも考えづらい。


何もかもが手詰まりのこの事件を解決する糸口を、パタリロは無事解決出来るのか?



【登場人物】


パタリロ=ド=マリネール8世
主人公。生徒から好かれる校長を大学の学長を推薦する。
色々調べるも一向にヒントすら見いだせない事に苛立ちも限界に達しようとしていたが……。

タマネギ
国王付き武官。
その内の鉱山勤務の一人がスペイン人鉱山技師が骨折し、その技師が貴族専用の特別室に入れろとだだをこねるのでパタリロに許可を貰いに来たが……

校長先生
五年前赴任してきたマリネラ小学校の現校長。女性。
生徒のみならず職員からの人望も厚い。パタリロの推薦から学長への異動を了承するも、その矢先に今回の事件が起こってしまう。
校長室は本来校舎にあったが、広かったのでオリエンテーリングルームに作り替えて校庭の隅の建物に移す程の生徒思いの人物。

ロボット研究会の子供達
二足歩行のロボットを造る程優秀な技能を持っている。もっと大きなロボットを開発中らしい。
とんでもないロボットを次々に作り出すパタリロをロボット工学者を目指す者として尊敬している。



犯人(ネタバレ)



ロボット研究会の子供達
正確には、実行したのは開発中の大きいロボット。
そのロボットはガードマンが見た人影の特徴と一致していた。
タマネギが技師の入院の許可を貰いに来た時、掘削機械の組み立ての際部品を落とした事が骨折の原因だと言ったのでピンと来た。
そう、犯人が人間だと思い込んでいたからどうしても分からなかった。
ロボットなら分解したパーツを穴から入れて手を入れて組み立てれば記録を残さず侵入する事が可能だった。
先日展示しなかったのは歩くとふらつく為。手に両面テープを貼って引き出しを開いて辞令を盗んだ。書類が散乱していたのはその為だった。
辞令の事を知っていたのは、校長と教頭の話を偶然聞いた為で、動機は校長にやめてほしくなかったからだった。

自分の事をこんなにも慕ってくれる子供達の姿を見て、異動の話を改めて断る校長。パタリロもその意思を汲み、受け入れた。
子供達には反省文の提出を命じ、今度はプラズマXを呼び彼等に会わせて天才ぶりを見せつけようと画策した事で幕を閉じた。

タイトルの「ムスメシ」は、漢字に直すと娘師。江戸時代の土蔵破りの隠語である。



追記・修正は小さな穴を潜ってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/