ダライアス

登録日 :2009/05/28(木) 03:18:13
更新日 : 2017/08/05 Sat 11:26:17
所要時間 :約 7 分で読めます








WARNING!



A HUGE BATTLE SHIP



IS APPROACHING FAST






「巨大な何かが動き始めた――。」

異星人ベルサーの来襲により、死の星と化したダライアス。

生き残ったプロコとティアットの2人は

新鋭機「シルバーホーク」に乗り込み、ダライアス星からの脱出を決意する。

だが、そこにはベルサーによる死の罠が待ち受けていた…


概要
タイトーが1987年に販売した横3画面横スクロールシューティングゲーム。
後に前日談として『Gダライアス』が出たので、ダライアス史としてはエピソード2、この後は『ダライアス外伝』、『ダライアスII』、『バースト4部作』と続いていく。

全7面構成で、ボス破壊後にステージの進路が分岐。このどちらか選んで次のゾーンに進んでいく。
この分岐点が地形化されているが、この点のせいでボス撃破後にいきなり出てきた分岐点の地形に激突してミスする事例が多発したため、後のシリーズタイトルではボス撃破後にゾーン選択画面に移行することで対策している。
最終ゾーンにはゾーン別に用意されたボスがおり、倒すと分岐別のエンディングとなる。


ゲームシステム
8方向レバーで自機「シルバーホーク」の操作。
ショットボタンで対空ショット。
ボムボタンで対地ボムを放つ。

途中出現する赤・青・緑にカラーリングされた敵を破壊するとパワーカプセルが出現し、取得することによってシルバーホークの強化をはかれる。
カプセルには当たり判定があるため臨時のシールドとして使うことも可能。

また、特定の地形には得点を得られる白カプセル(50~51200点)や1UP、画面内の敵を殲滅する金カプセルが隠れており数発の攻撃を当てると出現する。

パワーアップはショット、ボム、アーム(シールド)の3要素があり、
ショットは赤カプセル、ボムは緑カプセル、アームは青カプセルを取ることによって強化される。

強化は3レベル・7段階に分かれており、カプセルを8個取ると次のレベルに移行できる。

  • 対空ショット

ミサイル(初期段階)

貫通性のない直線的に飛ぶミサイルを放つ。
カプセルを取り続けることで単装→二連装→三連装と強化され、同時発射数も増える。
連射の効きと攻撃幅が強みで、使い勝手がよい。

レーザー

敵を貫通する短い直線レーザーを放つ。
カプセルを取り続けることでレーザーの長さが伸び、威力が高くなる。
上下幅が狭く当たり判定が弱い。
しかも貫通するために弾切れを頻発し、非常に使いづらい。
特に4面ボスのピラニアをレーザーで倒せるかが腕の見せどころになる。
このため慣れないうちはミサイル最大レベルでパワーアップを止める「ミサイル止め」が推奨されるが、後述のウェーブにするためにはレーザーでの攻略が必須となる。

ウェーブ

敵も地形も貫通する上下幅の大きなウェーブを放つ。
カプセルを取り続けることでより巨大化し、威力が高くなる。
非常に強力な装備であり、単純な威力もレーザーとは比べものにならない。
地形を無視して攻撃できる利点によって、狭いステージを攻略するのに非常に役立つ。
きらびやかな効果音と共に3画面を走っていくウェーブは非常に美しくカッコイイものであり、初心者はミサイル保持でのクリアが基本となるが、
ショットをウェーブにすることが出来たときの感動は大きい。

  • 対地ボム

ボム(初期段階)

前方下へと小型ボムを投下する。
当たり判定が大きく、空中の敵にも使いやすい。
対地ボムはレベルを越えて進化しない限りは変化はなく、常に二連射。

ツインボム

前方上下にボムを放つ。
真正面にも攻撃判定が出るため、堅い敵に張り付いて撃ち込めば驚異的な威力を発揮する。

マルチボム

ツインボムに加え、後方上下にもボムを放てる。
自機の真上・真後・真下にも攻撃判定が出るため自機周辺に死角がなくなる。
後ろからも敵が積極的に攻めてくるダライアスでは非常に強力な装備である。

  • アーム

ノーマルアーム(緑色)

青カプセルの最初の1個を取得すると全方位シールドのアームが張られる。
形は楕円型でグラディウスのフォースフィールドのようなもの。
全方位からの攻撃を防げる。
最初の1個のみ3発分の耐久力を持ち、カプセルを取得し続けることで1発分ずつ増えていく。

スーパーアーム(銀色)

カラーリングの違いと、カプセル1つで2枚取得できる点以外はノーマルアームと同じである。
このレベルまで強化するとランク上昇が顕著になる。

ハイパーアーム(金色)

カプセル1つで3枚取得できる他、地形への接触をはね返りで防ぐことができるようになる。
ただし狭い地形などで接触してしまい、はね返りで反対側の地形に再び接触してしまうとミスになってしまう。
ドリブルと呼ばれる現象であり、狭いゾーンを攻略する際には注意が必要となる。


特徴
スクロールシューティングゲームとしては極めて異例の大型筐体を用いたゲームが本作である。

過去の同社製シューティングゲーム「ワイバーンF-0」にも使われたハーフミラーと呼ばれる透過性のある鏡を使い、モニター3台を互い違いにセットすることで横一直線に繋がった広大なバトルフィールドを作りあげることに成功した。

設備が非常に豪華な筐体で、

  • コントロールパネル
  • ステレオスピーカー
  • コインシューター
  • ヘッドホン端子挿入口
  • ボディソニック(重低音振動機)内蔵・背もたれ&クッション付きベンチシート

がすべて筐体にセットされており、プレイ中は大音量でステレオスピーカーから金属的なサウンドがかき鳴らされ、ボディソニックを内蔵したベンチシートから低音がドコドコ響き体全体に直接振動が伝わるという非常に迫力のあるプレイができた。

筐体は2タイプあり、モニターサイズが15インチと19インチのものが存在し
19インチは筐体ごと大きく設計されている。

横に広い戦闘空間のため、適度な配分でショットをばらまかないと弾切れを起こしてしまう
このため「狙う」射撃が必要となり、ゲーム攻略に幅を広げた。

また、3画面であることを活かしてボスは全て1画面に及ぶような巨大なものとなっている。
巨大さを活かしやすいため全て水棲生物がモチーフになっており、筐体が持つ迫力とともにプレイヤーに絶大なインパクトを与え、好評だった。

後のダライアスシリーズのボスは初代からのインパクトを引き継ぎ、そのほとんどが巨大なものになっている。

またタイトーサウンドチーム「ZUNTATA」によるOGRこと小倉久佳氏が中心となったBGM・SEは
意図的にゲームと関係のないようなメロディを奏でつつも一体感を出す独特の手法で、ゲームミュージックの常識を根底から覆し熱狂的ファンを得た。

その人気は、当時ダライアスの筐体にヘッドホン端子が付いているのをいいことにラジカセを持ち込んで、サウンドを録音した者がいたほどである。

パワーアップ方式に難があり、自機を強化するために多数のカプセルが必要となる。
したがって一度でもミスをすると復活したときに装備が各レベルの最低値まで戻ってしまうため、なし崩し的にゲームオーバーになってしまうこともザラではなかった。

またゾーン別の難易度を把握しておかないと攻略が容易でないことも一つのネックとなった。


稼働から20余年経ったダライアス。

基板も寿命をむかえつつあり、「シューティングゲームなのに大型筐体」といった欠点や、他のゲームのスペースを取るために筐体が処分されたり、客層の単純なシューティング離れが進んだこともあり
稼働可能なダライアスが少なくなりつつある。

現代においてもシューター・オールドゲーマー問わず非常に高い人気を誇っており遠出をしてまでプレイする人は多い。

現在ではとても希少なアーケードゲームの一つであり、その所在は以下に確認されている。

長野県 ニャライズ
栃木県 つるまき
埼玉県 ウェアハウス三橋
東京都 トライアミューズメントタワー
    高田馬場ミカド(Old.ver)
    秋葉原HEY(Extra.ver。またNew.verも基板自体は所持していて、New&Exの2台体制で稼働していた時期がある)
神奈川県 横濱はじめてものがたり
愛知県 天野ゲーム博物館
奈良県 アミューズメント CUE 奈良三条店

基板のバージョンは以下の通り。

OLD.Ver
TAITO AMERICA.Ver(海外版)
NEW.Ver
EXTRA.Ver

4つのバージョンそれぞれに
敵の堅さや敵機パターンの変化といった差異があり、EXTRA.VerではALLクリア後に残機ボーナスが入る
(残機潰しによる長時間プレイ防止のため)。


移植版


  • スーパーダライアス(PCエンジン)

初の家庭用移植。
原作のゲームデザインをテレビの1画面に巧みに落とし込んでおり、ダライアスシリーズ全体の移植タイトルの中でも特に評価が高い。
BGMも原作のものがほぼそのまま使用されている。

  • ダライアスプラス(PCエンジン、PCエンジンスーパーグラフィックス)

シリーズ唯一のHuカードソフト。
完成度は悪くないものの、スパダラが先に登場した上にPCESGの普及率の低さもあって影が薄い。

  • ダライアスアルファ(PCエンジン)

スパダラの裏技であるボス連戦モードのみを収録した作品。
プラス発売記念キャンペーンでのみ配布された非売品のためプレミアがついており、入手困難。

  • サーガイア(ゲームボーイ)

初の携帯機作品。タイトルはⅡの洋題から。
据え置き機に比べてスペックの制約が大きいGBとしてはかなり頑張った移植であり、容量の関係で大きくアレンジが加えられている *1 にも関わらずプレイ感覚はそう変わらない。GBの限界に迫るBGMも好評。
スパダラと並ぶ名移植として評価が高い。

  • ダライアスR(ゲームボーイアドバンス)

Gダラver.2以降シリーズが休止していた時期に発売されたことや、同ハードの数少ない横シューであることなどから期待されたが、蓋を開けてみれば上記の作品群に遠く及ばないクソ移植ぶりでファンを絶望のドン底に叩き込んだ。
特にBGMはそれまでのシリーズタイトルほぼ全ての名曲という名曲のクソアレンジの寄せ集め *2 という有様で、挙句 ファンタジーゾーンのラスボス曲を盗用する などいいとこなし。
ダラバーがシリーズを復活させた今日では最終作としての価値も消失しているため、やる意味は皆無と言っていい。

  • アーケードアーカイブス版(PS4)

史上初の完全移植で、オート連射の追加以外にシステム面での変更点は特にない。
NewとEXTRAの2つの基盤バージョンに加え、新規に追加されたスコアアタックモードも収録されたゴージャスな仕様。
さらにOldがバージョンアップで追加された。
更にウーファーや5.1chサラウンドに対応し、ボディソニックもコントローラーの振動で再現するなどかなりの気合の入れよう。
同ハードでリリースされているダラバーCSと遊び比べてシリーズの歴史を感じてみるのもいいだろう。







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