ソニー・ビーン

登録日 :2012/05/06(日) 22:58:40
更新日 : 2017/07/10 Mon 09:55:07
所要時間 :約 3 分で読めます




時は15世紀から16世紀、丁度ギルガメs…じゃなくイギリスとフランスが百年戦争を繰り広げていたかいなかったかの時のイギリス(スコットランド)の話。



ある一人の男(アレクサンダー・)ソニー・ビーンがスコットランドのイースト・ロージアンに生まれた。

父は庭造りや廃棄物処理をし生計を立てており彼も幼いころは手伝いをしていたものの、
粗暴で傲慢な性格であったため歳をとるにつれ労働を放棄し遂には家を飛び出てしまった。
家を飛び出たビーンはその後妻となる性悪なある女と出会い、人目のつかないバーナン・ヘッドの海岸の洞窟に住むようになった。

二人揃って労働意欲がなかったために働いて糧を得ようとはせず、
通りかかる旅人を襲い現金・所持品を盗み、証拠隠滅のためその旅人を殺す という卑劣で残虐な行為で糧を得ていた。


だが、毎日毎日旅人が都合よく近くを通り過ぎるなどありえず、食うに困ったビーンたちは 襲った人間の肉を食料とし始めた
当然そのままであれば腐ってしまうため、干し肉にするなどの工夫をして保存食も作り、結果として食には困らなくなった。
そして性欲が旺盛であったビーンは同棲する妻との間に14人の子供をもうけ、さらに近親相姦を繰り返すことで32人の孫をもうけ合計48人という大家族を作り上げた。

生まれた子供たちは学校などに通えるはずもなく、隔離された洞窟の中でまともな教育をする気もない家族に囲まれていたために知能は普通の人よりも劣っていたが、
殺人・解体・加工の技術は生活の中で学び取り、人狩りのプロ集団となっていった。
幼い頃から旅人狩りに参加し、当たり前のように人の肉を口にする生活を送り、殺人にも食人にも抵抗感を持つことなく成長した結果である。

このような大人数だというのに誰も彼等の存在に気付かなく、時代も時代なだけに当局は疑わしき無関係の者を手当たり次第の処刑をしていったが、
依然解決しない謎の失踪事件となっていた。

そんな状況が続いていたある日、ビーン一家はいつものように旅人の夫婦を襲った。
妻の方は馬から引き摺り下ろして殺害したが、夫は馬に乗ったまま逃走を図り、馬の突進を防げなかった一家は夫を取り逃がしてしまう。
そして、九死に一生を得た夫が市役所に駆け込み、妻が謎の集団に殺されたと必死に訴えたことで、一家の凶行はついに明るみに出ることとなる。
この報告を受けたスコットランド国王は400人の兵士を捜索隊に任命し、自らが彼らを率いて捜索に乗り出した。

テントも船も無い海岸の捜索は難航したが、捜索隊が連れていた猟犬が謎の洞窟を発見。
その洞窟こそビーン一家が生活していた洞窟であり、死臭や血の臭いが充満するその異様な空気から、捜索隊は犯人がいると見て突入した。
武装した集団には流石のビーン一家も敵わず、捕縛される。

捕縛した際はただの盗賊団と思い込んでいた捜索隊であったが、前述の夫が訴えていた妻の安否を確認するべく洞窟を改めたところ、
明らかに食用に加工されたその妻の遺体のみならず、夥しい数の人肉や人骨が発見され、自分たちが捕らえたのは身の毛もよだつ殺人・食人集団だと気付いた。

捕らえられ、エジンバラに送られたビーン一家は、その所業の悪辣さと残虐さから裁判なしに極刑が宣告され、
男は両手両足を切断後失血死するまで放置され、女はそれを見た後に少しずつ火で炙られる という、彼らの所業に負けず劣らずの残酷な死を与えられた。


…こうして事件は終息。
ソニー・ビーンの300人以上殺し続けた25年間もの洞穴生活もこれで終了した。






ただ、この事件に関する資料が非常に少ないため、多くの歴史家は彼の一家の存在と犯行を架空のものとしている。
ただしこの噂は様々なところで引用され広まっていき観光産業の一部ともなっている。


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