Mind Walker

登録日 :2012/10/04(木) 16:04:18
更新日 : 2017/02/22 Wed 14:05:28
所要時間 :約 5 分で読めます




Mind Walker(マインド・ウォーカー) は、1986年にシナプス社が製作、コモドール社からリリースされた「Amiga 1000」用のコンピューターゲーム。
開発はビル・ウィリアムス。
媒体はフロッピーディスク、一人用ゲーム。


●Amigaとコモドール
アミーガは、元々アタリのゲーム機「Atari 2600」の開発に関係していたスタッフが設立したものである。
投資家グループから援助を受けつつ、「Amiga 1000」を開発(この時のコードネームは 「Lorraine」 )したが、アタリショックの影響により投資を受けられなくなってしまった。
販売資金も底をついた開発陣は、アタリに話を持ちかけるが、アタリは新型コンピューターの発売前であった為、断られてしまう。

ここで販売を申し出た会社が コモドール だった。
当時パソコン業界は、8bitパソコンから16bitコンピューターへの製品の転換期を迎えていたのだが、8bitパソコンで市場を制覇したコモドールには次世代機がなかったのだ。

コモドールに買収された以降、プロジェクト 「Lorraine」 Amiga と変更された。

●シナプス社
シナプス社は元々アタリの8ビット向けのゲームをリリースしていたゲーム会社である。
『Nautilus』、『Survivor』等様々なゲームをリリースしていたが、1984年に』は、「筋肉張力をモニターする為のヘッドマウント型デバイスと、ユーザーをリラックスさせる為のオーディオテープが付属したソフト」、『relax』をリリースする等、前衛的な物も制作していたようである。
後に財政難に陥り、ブローダーバンド(スペランカー、カラテカ、ミストの販売会社)に合併、吸収される。

●Mind Walker
『Mind Walker』は、当時としても「変わったもの」として評価されていたようである。
確かに、不気味な音楽や効果音、サイケデリックな設定はプレイヤーに強いインパクトを与える。

プレイヤーは、 発狂した物理学者 となり、 「自分の脳内に潜入し、分裂した人格を再統合して精神を取り戻していく」 という設定でゲームを進めていく。

まず、最初のステージで、クリスタルから脳内のどこかに存在する次のステージの入り口(チューブ)まで正しい道(Path)を形成させなければならない。その為、人間、ウィザード、スプリガン、ニンフの4つのキャラクターを対応表を見ながらアバターを変えて進めていく。
途中敵がいるので、電撃で攻撃することがでる。しかし、攻撃している間キャラは動くことができない。敵にぶつかると、また、目的地に近づくにつれ、敵の数は増加していく。

チューブに入った後、次のステージに移る。
電気で脈うつニューロンの迷路の中を進み、プレーヤーは、電気で脈うつニューロンの迷路の中でピラミッドを見つけ、出口を見つけなければならない。
ピラミッドが見つけられない場合は、また前のステージに戻ってしまう。

最後に、パズルを組み立てるステージにたどり着く。
画面は左右2つに分かれていて、左がパズルのピースが置いてある画面(ピースは左画面の上で自動で横に流れていく)、右はパズルを組み立てられる画面である。
パズルは静止画ではなく動いており、また複雑な幾何学模様をしている為、一見して完成させることは難しい。
どうしても分からない時は、左の画面中央に、フロイト博士の顔が描かれているので、そこをクリックする。
すると フロイト博士の頭からレーザーが出て 、自動でピースを当てはめてくれる。

しばらくすると最初の画面に戻るので、以降これをクリアまで繰り返す。

●ビル・ウィリアムス
『Mind Walker』は、ゲームデザイナー、プログラマーのビル・ウィリアムスによって制作された。
彼の作るゲームは、「独創的で衝撃的」と言われている。美しいグラフィックス、革新的な音楽は非常に評価された。自作のゲーム『Salmon Run』をAtari800用にプログラムし、それをアタリに送ったところ、販売までに至ったエピソードがそれを物語っている。
続く『Necromancer(ネクロマンサー)』は音楽やグラフィックを評価され、プログラマーが断念した為に彼に任され、彼が完成させた『Alley Cat(野良猫)』はカラフルで可愛らしいキャラクターが魅力的である。
日本のスーパーファミコンでもリリースされた『Bart's Nightmare(バートの不思議な夢の大冒険)』は、制作会社との対立により、制作途中で彼はゲーム会社から引退した。これが彼の最後の作品となり、ビルは1998年に嚢胞性線維症で亡くなった。

●日本では1987年に放映された、メディアアートを紹介する深夜番組『TV's TV』で「ドラッグ感覚のゲームソフト」と紹介された。


修正、追加は人格を再統合してからお願いいたします。

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