装甲悪鬼村正 鏖

登録日 :2013/05/10 (金) 20:32:53
更新日 : 2016/11/20 Sun 23:45:13
所要時間 :約 6 分で読めます




私は血のように紅い目の前の劔冑が一瞬

何よりも恐ろしい


地獄の悪鬼に見えた…


『装甲悪鬼村正 鏖(ミナゴロシ)』とは『装甲悪鬼村正』のコミカライズ作品の一つ。
原作:ニトロプラス
構成・絵コンテ:山本賢治
漫画:廣瀬周

月刊チャンピオンREDで連載され単行本は全一巻。
時系列的にはゲーム本編の前、景明と村正が出会い銀星号を追う二年間にあった殺人を描く。

原作が原作なので全体的にグロテスクな描写が多く暗い内容となっている。
というか尺の都合上、原作のそういった部分を強めに出していると言った方が適切か。


【あらすじ】


雉飼島に住む少女水魚はある日、浜辺で島に流れ着いた四人の武士を助ける。
しかし、彼らは島に封印されていた劔冑を奪い島民を次々に殺戮。水魚をもその手にかけようと襲いかかる。
だがその時、島に一騎の真紅の武者が飛来する…




【登場人物】


湊斗景明
ご存じ主人公。
未だに善悪相殺に苦しんでおり非常に暗い。
物語直前に卵を植え付けられた勘兵の劔冑を破壊するも、勘兵自身を取り逃がしてしまった為島まで追ってきた。
しかし初戦で草薙の毒を受けてしまい終始フラフラで全力が出せていない。
本作では暗闇成分は薄め。

村正
景明の劔冑である紅い蜘蛛。
鍋の番をさせられて怒ったり海魚に嫉妬したりと可愛いが中盤には触手プレイの餌食に……
なお、時系列の関係で野太刀を装備しているが辰気は使えない。


銀星号
景明たちが追う白銀の武者であり勘兵の劔冑に『卵』を植え付けた。
今作では景明の夢に出てくるだけで直接の登場は無い。


◎島の住人


◆平居水魚
本作のヒロイン兼リョナ要員。
平居家の長女。短めの茶髪が特徴の活発な少女。ボクっ娘
明るい性格で好奇心旺盛だが思慮に欠けるところがあり、島に殺戮を呼び込んでしまう。
自身を助けた景明を慕い行動を共にするが一方で勘兵たちに深い憎悪を抱く。


◆平居海魚
ヒロイン兼リョナ要員その2。
平居家の次女で水魚の妹。水魚とよく似た顔立ちだが髪は青白いロングヘアー。
性格も水魚と違って落ち着いており気も強いしっかり者。


◆平居玄造
島長を務める水魚たちの父。
草薙を奪おうとした勘兵を止めようとするが逆に一刀両断されてしまう。


◎高木勘兵一味

島に漂着した四人組。重い病に侵されているが劔冑を使いその進行を抑えている。
なお、勘兵以外は本来武者ではないため劔冑での戦闘は素人である。

◆高木勘兵
島に流れ着いた武者。病に侵され痩せこけ顔も無精髭やクマが目立つ。
銀星号の卵を植え付けられた劔冑を景明に破壊され命からがら島へと逃げ延びた。
村正の持つ「善悪相殺の呪い」を認識している。
助けられた当初は殊勝な態度を見せていたが島に劔冑が在ると知り豹変。草薙を装甲し殺戮を始める。
元々は首切り役人だったらしいが今は自分が殺したい相手だけ殺すと語っている。

◇天目一箇命草薙
通称「草薙」。勘兵が装甲する。
御神器として奉られていた装甲の対価に人の血を求める凶悪な劔冑。
独立形態は「海蛇」。
誓約の口上は「我が身既に鉄なれば我が心既に空なれば生者必滅」。
「毒」の陰義を有し、敵騎に噛み付き装甲内に猛毒を流し込む「臥蝕の牙」という技を持つ。
また手首の棘を射出しそれから散鉄煙幕を放出するなどの機構を持つ。
本来の装備である都牟刈の代わりに勘兵の劔冑の太刀を持つが卵の残滓があった影響で草薙も再生した卵に浸食されている。


◆更科右近
勘兵の子分。
顔の入れ墨が特徴の見るからに不健康そうな男。ロリショタを惨殺する外道。

◇坤竜
島にあった劔冑の一つ。右近が装甲する。
独立形態は「蛸」で装甲時には上下逆さまになったような顔が特徴。
陰義の血液隠形「血見泥」で周囲にばら撒いた血液に潜り完全に姿を消す。だが右近がド素人であるため殺気で攻撃が読まれてしまう。


◆柳田喪左衛門
勘兵の子分。
常にニヤニヤと笑っている猫背気味の男。胸毛と腕毛がすごい。
割とマトモかと思ったら無数の人間の死体を吊るして腸を晒しそれを芸術と呼ぶ危ない奴だった。
抜け忍でもあり紐を自在に操る。
村正にあられもないプレイを敢行したある意味天才。

◇乾雲
島にあったry。柳田がry。
独立形態は「烏賊」でゲソ
陰義は死体の腸を触手のように操る「臓物操作」。通称「腸弄び」。


◆椚サチ
勘兵の子分。
セクシーな衣装を着た女。基本無表情であるが言葉遣いは粗暴。
最期はかなりヒドイ。

◇当麻友則
島にry。サチがry。
独立形態は「蟹」で、巨大なハサミで人間の首をもあっさりと切断する。
陰義は口から出した大量の泡を操る「泡操作」。通称「泡躯」。



【用語】


○雉飼島
本作の舞台となる孤島。住人は平氏の末裔であるらしい。

○四領の劔冑
島に奉られていた劔冑。島の御神体であったためGHQの劒冑狩りを免れた。
神代から在る物と言われ島民は本物の御神器であると信じているが真偽は不明。
小説「妖甲秘聞」でもこれらの劔冑について触れられている。

○都牟刈
本来は草薙が持つ剣であるが、昔草薙が暴れた際これを使い退治したと云われており平居家に宝剣として保管されていた。
生身の水魚が使っても劔冑の装甲を両断できるほどの切れ味を持つ。また草薙本体と共鳴する。





●結末


毒で満身創痍の身体を酷使しながらも景明は勘兵の子分達を撃退していくが、善悪相殺の呪いのために殺すことが出来ず劔冑を破壊するのみにとどめていた。
しかし、彼らへの憎悪を募らせた水魚は景明に隠れて彼らを殺していき、ついにはその場面を景明に目撃され逃げ出してしまう。

都牟刈に導かれた水魚は勘兵の元にたどり着くが両足を断たれ両目を潰された海魚の姿を目撃。
怒りが頂点に達し斬りかかるが両腕を切り落とされ姉妹共々捕えられる。
遅れて勘兵の元に来た景明と村正は勘兵と交戦。電磁抜刀「禍」によって勘兵を殺害し、二人を救出する。


……事件後本土からの救援が到着し水魚は診療所で目覚める。
勘兵から善悪相殺について教えられていた水魚は景明に自分を殺してもらおうと考えていた。
しかし隣のベッドにいるはずの海魚がいないことに気付く。

海魚を追って秘密の洞窟にたどり着いた水魚が見たのは安らかな表情を浮かべ首を刎ねられた海魚の遺体だった。

そこでようやく「人殺しの自分には景明に殺してもらう価値も無かったこと」に気付いた水魚は、自身の罪を誰も消してくれないことに絶望し、独り泣き叫ぶのであった……




追記・修正は島に漂着してからお願いします

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