LINE

登録日:2012/10/01(月) 13:31:58
更新日:2023/08/19 Sat 22:36:48
所要時間:約 5 分で読めます




LINEとは


株式会社LINE(旧NHN Japan)が提供している、携帯電話(スマートフォン・フィーチャーフォン)・パソコン向けのインターネット電話やテキストチャット等のリアルタイムコミュニケーションを行う為のインスタントメッセンジャーである。また、テキストチャットのことはトークまたはメールと称している。
NHN Japanだった時代の2011年6月にサービスを開始し、後に株式会社LINEと社名を変更した。
名前が変わった今でもLINEは韓国NAVERの100%子会社であり、今も親会社であるNAVERの影響力が強いとされている。
LINEに落としたお金は日本にも多少は流れるが、その多くは韓国に流れると見て良い(Amazon、Googleなどと同じ理屈。正当な企業活動の範囲内なので租税回避地を利用した節税行為と違って政治も追求しづらい。)
もっとも韓国では似たようなツールであるカカオトーク(現地の略称はカトク)の方がシェアが高く、K-POPアイドルの配信イベントだとLINEではなくカカオトークということもある。

最近の若者は携帯メールよりもこれを多く利用しており、通信キャリアを問わずこのアプリケーションをインストールしておけば、友だちと無料で電話やメールがし放題。
掛かるのは通信料のみである。
…というより、大抵その通信料が定額プランであるため「実質無料」というのが正確なところ。従量制プランでは注意が必要。
定額プランでもメッセージの送受信により通信容量を消費するため、容量の大きな画像などを頻繁にやりとりすると帯域制限に引っかかる場合もあるので最低限意識しておこう。

また、最近は公式アカウントも増えてきており、有名人はもちろん、すき家、牛角等の企業も公式アカウントで増えつつある。


LINEの機能

LINEの主な機能としては、無料電話、トークの2つである。

  • 無料電話は友だちに電話をかける事ができる
ただそれだけ。

  • トークは個人でチャットをできるが、複数でもトークもできる、例えば平成○○年度○年○組のグループを作ることができる。
また、自分が作っていないグループでも、招待されていれば、グループの編集が可能である。
グループの中に嫌いな奴がいたら自分で退会させることも可能。

また、スタンプという絵文字みたいなものも存在し、iPhoneは連打が可能
(※最新のバージョンでは出来なくなりました)

通知をオンにしている状態でそれをされると迷惑極まりない。オフにしている状態でも気が付けば数百件たまっていることもあるのだが…

特徴的なのが、トークで送ったメッセージが一度でも相手の画面に表示されると、メッセージに小さく「既読」と表示される機能。
相手がメッセージを見たかどうかが分かり、グループの場合「○人既読」と人数だけ表示される。
LINEの登場は東日本大震災より後の2011年6月であり、災害の時の安否確認という意味では、熊本地震でその特徴が大いに発揮された。つまり一時流行った震災で亡くなった少女が母親に生前送った最期のメッセージの画像はでっち上げである。
しかし平時の時はと言われると、いつしか「既読」が表示されたまま返事がこないと不安になったり、相手からのメッセージに「既読」がつくと返事をせずにいられないという「既読恐怖症」なるものも生み出した。

また、自分でIDを決めることができ、ID検索で友だちを増やしたりもできるが、近くで端末同士を振って友だちを追加する「ふるふる」という機能も存在する。

また、LINEのIDは検索すれば出てくるので、LINE以外のSNSの自分のプロフィールにLINEのIDを貼っている人は多くいる。

「友だちの自動追加」という機能もあり、
  • 自分の電話帳に番号がある人
  • 自分の番号を電話帳に入れている人
このどちらかに該当する人を自動的に友達に追加できる。もちろん自分自身も条件に合えば他の人の友達に追加される。
最初にアプリをインストールした際にこの機能を使うかどうか確認があるが、初期状態で「使う」にチェックが入っているため、うっかりするといきなり数十人単位で友達が登録されてたりする。

何年も会っていない人と再び繋がりが持てたり、日常的に会う人でもいちいち「LINEはじめました」と宣言しなくていいというメリットがある一方、
一度自動追加をONにすると条件にマッチした人間全てが友達に追加されるため、
自分がLINEを始めたことを知らせたくない相手にも通知されてしまう場合もあり、使うかどうかはよく考えて判断すべきと思われる。

またこの「友達の自動追加」はつまるところ「自分の電話帳を株式会社LINEに送り、中身を他の人の電話帳と照合する」という事であるため、
個人情報保護の観点からあえて使わないという選択も大切。
あと電話番号というのは有限資源であり、解約された後一定期間経過すると再利用されているので、何年も会ってない友達だと思って追加したら見ず知らずの別人だったということもある。


また、初対面でも

「ねぇ、LINEやってる?」

「うん、やってるよ」

「ホント?じゃあ、LINEのID教えて」

「いいよ」

という事は若者達の間ではよくあること。
(IDの打ち込みは面倒なので、文字通り端末を振って相手を探す『ふるふる』という機能や、
自分のIDをQRコード化して相手に映してもらう機能がよく使われる)

また、そこから発展することも少なくはない。
最近はタイムラインという機能もあり、ぶっちゃけ他のSNSをパクったような感じ。
タイムラインでつぶやくという形なのだが、コメントはもちろん、つぶやきにスタンプを貼る事ができる。

最近はこちらを利用する人が増えているとか増えていないとか。


LINEのなりすましについて


近年、LINEアカウントの乗っ取りが急激に増えている。
主な被害例として、
  • 勝手にパスワードを変更させられ、ログインが出来なくなる
  • 友達の連絡先を拡散させる
  • 友達を騙り、WebマネーやiTunes等のプリペイドカードを購入させようとする(←重要! 自分も加害者になり得る!!)
などがある。


対策として、LINEがメールアドレスとパスワードでログイン管理をしていることから、
分かりやすいパスワードなどを使用しない他のサイトとは異なるパスワードを使用することが重要である。
これはLINEに関わらず、どのネットワークサービスにも当てはまることである。

情報系マニアの間では検閲されていることでも有名であり、既読機能やその他のこととも相まってあまり好まれているツールではない。
まあ普段使っていて問題になることはまずないのでそこは安心して良い。

そのため2014年に起きた京大での公安突入の際は色々と衝撃的だったが、LINEを使っていたという噂が流れたためにLINE使用に関しても騒然となった。
ただどこまでのレベルかは不明だが使用の制限規定自体は元々あったらしく、
少なくとも組織全体としては気を付けている(仮に正しく運用していたのならその規定の下で使用していたことになる)と思われる。

アクセストークン

知る人ぞ知る、LINEの電子工作オタ向け使い方。
インターネットに接続できる工作部品にLINEのトークンを埋め込み、メッセージを発信する方法。
「温度センサーから受け取った温度が30度を超えたら熱中症予防止メッセージが送られる」
「お年寄りが住む家のドアに衝撃感知センサーを取り付け、お年寄りが無断で外出したら保護者にメッセージが送られる」
などと言った使い方ができる。
この手のデバイスはなかなか敷居が高く利用者は少なかったが、近年ではRaspberry Piの登場により工作難度が大幅に低下。
素人でも会社のIoT化などに貢献できるようになった

LINE離れ


2019年から、特に若者にLINE離れが起きているのではないか?と話題になっている。発端は日本テレビ系番組「月曜から夜更かし」内のインタビューにて、「最近はLINE離れしました」と女子高校生グループが答えていたのをきっかけに、twitterで「LINE離れ」がトレンド入りする事態となった。彼女たち曰く、現在はInstagramのDMが多く使われていて、LINEはあまり開かないのだとか。考えられる理由としては、

LINEが不便である

複雑なUIや、需要の少ない(と思われる)機能は年々増えているものの、同時ログインや入力中、ログイン中表示など、他のアプリならばほぼ備わっているであろう基本的な機能の多くは搭載されていない。
引き継ぎも全てのトークを復元できるわけではなく、またInstagramは相手をフォローして連絡するのが比較的容易だが、LINEは必ず相手のIDを知る必要があり、特にグループを作る時に不便である。2020年ごろからトーク画面に広告(たまに動画)が表示されるようになり、通信量の増大にも拍車をかけている。

運営への不信感

LINEでは度々個人情報の流出トラブルがある。2021年12月にはLINE Payのユーザーの情報が1ヶ月ほど誰でも(鍵のかかっていない普通のサイトで)見られるような状態になっていたことが発覚した。韓国にいい感情を持たない人は、運営が韓国企業であることからも、安全性に不安を抱くと思われる。

なお、「既読機能に疲れたから」という意見も散見されるが、InstagramのDMに既読機能は付いているので、除外した。


追記・修正は未読が100件を超えた方がお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • LINE
  • SNS
  • アプリ
  • アプリケーション
  • 携帯電話
  • スマホ
  • メール
  • 通信手段
  • ライン
  • 連絡手段

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年08月19日 22:36