夏目智春

登録日 :2009/06/16(火) 11:05:42
更新日 : 2016/09/29 Thu 12:53:02
所要時間 :約 6 分で読めます





アスラクラインの主人公。



容姿・中身共に平凡だが幽霊憑きにしてつくづく運の無い不幸体質。
水無神操緒とは幼馴染で、3年前の飛行機墜落事故以降は自称守護霊となった彼女に取り憑かれ続けている。

平凡で頼りなげだったり、周りの滅茶苦茶な人物に振り回されててんやわんやとしている割には妙に洞察力を見せ、ここ一番の時には頭も切れる。
しかし、やや優柔不断な性格であり操緒から「ヘタレ童貞」と蔑まれている。
また、重度の高所恐怖症で、本来なら飛行機には乗れない程。
巨乳と貧乳の二者択一を操緒や杏に迫られた際は、苦し紛れに尻が好きと答えた。

借家の鳴桜邸に引っ越したその日、黒いコートの美女・黒崎朱浬から謎のトランクを渡され、
それがきっかけで一巡目の世界の遺産である機巧魔神(アスラ・マキーナ)「黒鐵」の演操者となる。
黒鐵そのものは高い性能を持つが、彼の演操者としての技量が未熟であったため、数度に渡り暴走を引き起こしてしまったこともある。
しかし物語が進むにつれ着実に力を付け、長時間に渡って精密な重力制御を行う他、GDの演操者の1人に完全な実力で勝利するまでに成長した。



どこかの幻想殺しに負けず劣らずの不幸体質のためか、
(向こうと違い自ら首を突っ込まないでも)黒科学や悪魔、機巧魔神を巡る事件に幾度となく巻き込まれる。
そして家は吹き飛び財政が圧迫される。
魔神相剋者に最も近い存在であることもあり、それらを通して第一生徒会や第二生徒会、GDなどの各組織から注目されている。
ちなみにあとがきによれば、姓名判断が悲惨な結果らしい。ごめんよ智春……。


家族構成は少々複雑。父親は幼少の頃に他界、5歳上の兄、夏目直貴とは長い間音信不通だった。
母親が再婚したために新しい父親と義妹ができたが、食事の席上で会話に詰まった智春が、
「幽霊って信じる?」と義妹の和葉に話を切り出したところ、その電波的ともとれる発言で場の空気を凍りつかせてしまった。

ちなみに、智春本人はこの件が義妹との溝を作ってしまったと考えているが、
当の和葉は数年前に偶然出会った智春に助けられたことから彼に恋心を抱いていたため、
再会とその人が義兄になったことに戸惑い、上手く反応できなかっただけだったりする。
しかしその和葉の態度を智春は上記のように誤解してしまい、家族から逃げるように一人暮らしを始めるようになった。


幽霊である操緒や悪魔っ娘の嵩月奏、クラスメイトの佐伯玲子、大原杏、先輩の沙原ひかり、義妹の苑宮和葉など、
多くの異性から好意を持たれているというギャルゲー主人公のような面がある(本人に自覚はない)。
恋愛感情は「思春期特有の異性に対する憧れ」要素が強く、特定の相手に関する感情はあまり持ち合わせてはいない。

前述の不幸体質故か、彼が関わった飛行機、あるいは飛行物体は大抵落ちる。
そのため終盤は上手く受け身をとり平然としていた。

また、なぜか女装しなければならない機会に多く遭遇し、女装をすると「夏目ともは」(佐伯玲士郎に名前を問われた時にうっかり本名を答えかけた事から)
というどこかの借金執事顔負けのスタイル抜群の美女に。
その美しさは玲士郎が一目惚れするほど。


◆黒鐵(クロガネ)

漆黒の魔神。数多の機巧魔神の中でも高いクラスの性能を誇る。
黒鐵の能力「黒の拳撃」は、高重力エネルギーを持った球体(シュバルツシルトの闇)を生み出して敵を攻撃したり、空間を歪曲させて防御壁を構成する事ができる。
その正体はブラックホールと思われ、空間を歪ませる重力体は光の速度を凌駕し、恐らくは時の流れすらも変えられる。
重力体の核は無限重力の状態となっている。
かつては雪原瑤の「白銀」と対をなすGDの盟主の側近「左手(シニストラ)」と呼ばれていた。
小説・漫画版とアニメ版ではデザインが違う。

召喚の掛け声は「来い、黒鐡!」
呪文は「闇より暗き深淵より出でし……其は、科学の光が落とす影!」

angelaが歌うアニメのOP「Spiral」は智春の目線で作詞された良曲。





以下ネタバレ

















機巧魔神「鋼」の能力によって一巡目の世界に渡り悪魔化
そのため漆黒の魔精霊(サノバ・ジン)を召還できるようになった。
その能力は乗せた魔力に応じて触れた対象と対消滅する純粋な破壊の力。
魔法攻撃に対する抵抗力が高い使い魔などには高い効果を発揮できないものの、量産機(カーバイド)程度ならば容易く飲み込み消滅させる。
爆発による衝撃や炎に対しても有効。一巡目の世界のかがやき(火へんに玄)搭貴也によると、黒鐵の生み出すシュバルツシルトの闇と同じものらしい。
このような悪魔能力が目覚めたのは、普段よっぽどの鬱憤が溜まっていたからだという。

操緒いわく「ほかにも色々たまってる」らしい。


アニメの魔精霊は原作とは違って機巧魔神と同サイズの漆黒の魔神。
悪魔化した智春の片瞳は赤くなっていた。


12巻で奏と契約の誓いの言葉を交わし、奏を契約悪魔(かのじょ)と呼ぶ描写があるが、
魔神相剋者(アスラクライン)になったかどうかは明らかにされていない。




以下13巻のネタバレを含む
















一巡目の世界の中央渦界域(セントラル・ボーテックス)にて奏と契約をする。


操緒からの「ヘタレ童貞」の汚名は返上したが、
アニアや操緒の会話によると一度ならず数回は「やった」描写がなされている。
おのれ智春なんてうらやまs(ry



奏との契約により魔神相剋者(アスラクライン)となり、
「鋼」と同じ力を手に入れた「黒鐵・改」で再び二巡目の世界へと向かい、世界の崩壊を止めるため「神(デウス)」へ挑む……。




アニメでは異界の門を守るゼットンを倒し、黒鐡・改の力で門を閉ざし一巡目の世界を救うが、
奏との契約は本人の自覚無しに成立してしまった。
哀れ智春……。

……が、アニメ最終話では黒鐵から開放されえ人間に戻った操緒と奏と付き合っている。
やっぱり爆発しろ。




「―思い出したんだ」

「消滅した可能性を取り戻すことは二度できない。選択するということは、選択しなかったすべての未来の質量を背負うということ……だと」


「決断しても逃げても誰かを傷つけるというのなら、僕は自分の意志でその痛みを背負うよ」



「――来い、黒鐵!」



「みんな、みんなつらく悲しい過去を乗り越えてきたから、今があるんだ、ここにいるんだ、そしてその次に未来が来るんだ、あんたみたいに過去を捨てた奴に未来は来ない」





その後14巻の時点では、「神」を倒した余波か世界の狭間に黒鐵・操緒共々迷い込んでしまい、
「智春救出作戦を始めよう!」と奏ら他の面々が決意、そして奏が渡したトランクから彼らと邂逅した和葉が彼らから兄の話を聞き始める所で物語は終わる。
また和葉の「智春に助けられた」思い出は、「時を彷徨っていた14巻時点の智春が過去に迷い込んで彼女を助けた」ものだった事が判明。
つまり智春にはそれまで「和葉を助けた」経験が無かったため、無事帰還した時人間関係がどうなるのか想像してみると楽しいかもしれない。



追記・修正されない項目に未来は来ない。


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