影 -アンノウンハンド-

登録日 :2011/10/25(火) 06:17:53
更新日 : 2017/07/30 Sun 17:27:21
所要時間 :約 4 分で読めます




「影 -アンノウンハンド-」とは『ウルトラマンネクサス』32話のエピソード。



【ストーリー】

TLTに捕らえられた溝呂木は松永管理官の指示のもと、ブレインスキャニングを受けていた。
管理官が溝呂木にその過去の行いを聞かせるが、記憶を失った彼はただ怯えるだけであった。
恐怖の中で自分が誰なのかを自問する彼に、何処からか謎の声が響く…。


お前は人形…

ただの……道具だ!


その後、突如として記憶を取り戻した溝呂木は瑞生を人質にして逃走する。

一方ナイトレイダーは、松永管理官達から溝呂木を捕らえていた事、そして彼が瑞生を人質にして逃走した事を知らされ、副隊長と孤門が捜索に向かうことに。

山中を逃走する溝呂木は瑞生に自分の心中を吐露する。彼が脱走した目的…、それは理子に両親の命を奪った事を謝罪すること。
彼は深い後悔と罪の意識、そして今まで苦しめてきた人達への謝罪の念に駆られていたのだった。
そんな中、孤門達と遭遇する溝呂木。互いに銃を構えるが、孤門により溝呂木の手から銃が弾かれる。
復讐では何も生まれ無いことを知った孤門は溝呂木に投降を呼び掛け、瑞生も溝呂木を庇う。
そんな孤門達を見て、溝呂木は投降の呼び掛けに応じるのであった。

しかし突然、背後から撃ち抜かれる溝呂木。その襲撃者の正体はメモリーポリス構成員・三沢。
闇の力に操られた三沢はダークメフィスト・ツヴァイに変身、凪たちに襲い掛かる。

そこに千樹憐ネクサスとなって駆けつける。
戦いを有利に進めるネクサスだったが、ツヴァイがメフィストクローを展開してからは形勢が逆転してしまう。
ネクサスはジュネッスブルーに強化変身、空を駆けて激しい空中戦を展開するも、ツヴァイのクローを喰らい追い詰められてしまう。

その時、溝呂木が再び登場。


…ぐっ…ぅお……

うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

まさか…

溝呂木…!

お前はもう、変身できないはず…!?


溝呂木は光の力を振り絞りダークメフィストに変身、ネクサスを救い、ツヴァイと交戦する。
序盤は互角以上の戦いを繰り広げるメフィストだったが、負傷した脇腹への攻撃を受け、ついにはクローで体を貫かれてしまう……。
意を決したメフィストはツヴァイを羽交い締めにし、ネクサスに自分もろとも撃てと叫ぶ。


今だ!俺に構わず撃て!

!?

離せ……!は、離せえぇぇっ…!

………

何をしている…

それが光を得た…お前の……

お前の役目だ!!


迷うネクサスだったが、メフィストの言葉により意を決してアローレイ・シュトロームを放ち、ツヴァイを倒す。

変身が解除された溝呂木は凪と語り合う。


死んで罪を償うなんて…最期だけ人間らしい顔して、そんなの卑怯よ!

凪…

罪を償うなら生きて…、もう一度…人間として

もう一度……人間として…


そして凪の腕の中へと眠るように倒れ込む溝呂木。

降り始めた雪と舞い散る白い羽根の中、鐘の音が鳴り響いていた…。


一方、アンノウンハンドはパソコンを操作していた。
そのモニター内には、デュナミストたちのリストがあり、姫矢、リコ、溝呂木、三沢たちのデータが抹消されていく。

「目覚めの時は近い」

残るリストは憐、孤門、凪の3人。



【概要】

ウルトラマンVSウルトラマンという事で素早いアクションや板野サーカスによる激しい空中戦が久しぶりに取り入れられた。

ジュネッスブルーからエネルギーを吸収する際のツヴァイや溝呂木の台詞、アンノウンハンドが見ていたリスト等々、重要な伏線が張られた回でもあった。



【登場人物】

孤門一輝
ナイトレイダー隊員。
以前に溝呂木にされた事を恨みながらも、今までの経験から、復讐は無意味と考える。


千樹憐ウルトラマンネクサス
三人目の適能者。
バンピーラ戦同様、今回は戦闘以外ほとんど出番が無い。
メフィストの覚悟を知り、使命を思い出しツヴァイを倒す。
また、凪と溝呂木を発見した時は空気を読んで立ち去る。
溝呂木との対面は本作が初めてで、不自然さが残るがカットされたシーンでは会話があったものと思われる。


●和倉英輔
ナイトレイダー隊長。
出番こそ少ないが、隊長として度量の大きさを見せた。


●西条凪
ナイトレイダー副隊長。
最後の溝呂木との会話では本音で話す。


石堀光彦
ナイトレイダー隊員。
空気以下の存在感。


●平木詩織
ナイトレイダー隊員。
主役回を飛ばされた。


●松永要一郎
TLT-J管理官。
銃を突きつけられても全く動じないその姿は、もはや悪役にしか見えない。


●首藤沙耶
メモリーポリスのリーダー。
部下である瑞生が溝呂木に連れ去られたと報告する。


●野々宮瑞生
メモリーポリスの一員であり、ヒロイン。
溝呂木に人質として扱われるが、彼を理解する。


●溝呂木眞也/ダークメフィスト
かつて、ナイトレイダーや姫矢准と戦った暗黒適能者。
力を失っており、今まで自分がしてきた事に苦しむ。
ネクサスの窮地を救う為、光の力で再びメフィストに変身する。
だがツヴァイに負傷していた部分を攻撃され、致命傷を負う。
最終的にはツヴァイを道連れにし、凪に黒幕が近くにいることを伝え、過ちを詫びて死亡する。


●三沢広之/ダークメフィスト・ツヴァイ
メモリーポリスの一員。
溝呂木を追跡してうろうろしていたところをアンノウンハンドに闇の力で操られ、孤門達を襲撃。
部下Aみたいなポジションから一気に悪トラマンにのし上がった。
実力もジュネッスブルーや負傷していたとはいえメフィストを追い込む程。
アローレイ・シュトロームに敗れる。


アンノウンハンド
三沢を闇の力で洗脳したこの物語の黒幕。
パソコンで適能者のデータを見て、ほくそ笑んでいた。



【余談】

  • このエピソード辺りから『ネクサス』の早期終了が始まっていき、本来は前後編として書かれた脚本を1本にまとめている。クマさん曰く、この時の撮影は大量にカットされたらしく、ディレクターズカット版を所望しているらしい。

  • 溝呂木の最期のシーンで雪が降っているが、あれは番組側の演出で降らせたものではなく、その時本当に降ってきたもの。あの幻想的なシーンは全くの偶然で撮れたものなのである。



追記・修正は闇を光に変えてからお願いします。

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