パワー・ツール・ドラゴン

登録日:2011/09/25 (日) 14:14:02
更新日:2024/03/29 Fri 13:52:08
所要時間:約 7 分で読めます




世界の平和を守るため

勇気と力がドッキング!

シンクロ召喚!

愛と正義の使者

パワー・ツール・ドラゴン!


遊戯王5D'sに登場するカードの1つ。
アニメ版における龍亞のエースモンスター。

●目次

【カードテキスト】

パワー・ツール・ドラゴン
 シンクロ・効果モンスター
星7/地属性/機械族/攻2300/守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
デッキから装備魔法カード3枚を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。
そのカード1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。
(2):このカードが破壊される場合、代わりにこのカードに装備されている装備魔法カード1枚を墓地へ送る事ができる。

【解説】

攻撃名は「クラフティ・ブレイク」。
サーチ効果の名前は「パワー・サーチ」。 

元々の攻撃力は低めだが、自身の効果で装備カードをサーチ出来るので容易に攻撃力を上昇させることが可能。
機械族なのでリミッター解除にも対応している。

しかも自身が破壊される場合装備されている装備カードを破壊することで破壊を免れる事が出来る。
そしてその装備カードは自身の効果でサーチ可能なため実質デッキに装備カードが枯渇しない限り不死身な存在。


ん? キメフォ? 何、気にするな。



ほぼ専用装備であるダブルツールD&Cも優秀で戦闘で破壊した相手の効果モンスターの効果も無効に出来る。
パワー・ツール・ドラゴンで持って来る第一候補となると思われる。

ローン・ファイア・ブロッサムが3枚積めた時代では【植物】に駆り出され、継承の印をサーチするために役立っていた。

☆7のシンクロ召喚がし易いディフォーマー達とも勿論相性抜群である。


2017年になるとレベル7シンクロにうってつけの「デストルドー」が登場。
LPを半分にするコストを逆利用し「巨大化」をサーチして装備するコンボが生まれた。


ちなみにD&Cの上昇率は攻撃力プラス1000でD&C装備時の攻撃力はなんと3300。


周りのシグナー竜はと言うと、

スターダスト・ドラゴン
ATK2500
レッド・デーモンズ・ドラゴン
ATK3000
ブラック・ローズ・ドラゴン
ATK2400
エンシェント・フェアリー・ドラゴン
ATK2100

そして自らの出番を奪った、
ブラックフェザー・ドラゴン
ATK2800

全ての竜を戦闘破壊出来る攻撃力を得る事が可能。

龍亞きゅんさすが☆


【アニメでの活躍】

ダークシグナー編から登場。
龍亞の切り札として第2期OPに登場。さらにはEDに似ている竜が描かれていたりと、最後のシグナーの竜だと誰もが疑わなかった。


vsディヴァイン戦で初登場。
ダメージを与えて優位に立つも、返しのターンで龍亞が直接攻撃を食らってしまい敗北。
倒れる龍亞を見つめるパワーツールの描写でEDに入る等と伏線を張って終了。

vsディマク戦では、装備カードによる破壊を免れる効果を活用し、
自身の体がボロボロになりながらも龍亞を闇のデュエルの衝撃から守る。とまるで意思があるかのような行動を見せた。


そしてダークシグナー編最終決戦。

まさかのダークシグナー編から登場したクロウ・ホーガンに竜の痣が宿る事態が発生。


パワーツール「もう疲れたよ……」
さらに追い討ちを掛けるかのように、クロウのシグナーの竜ブラックフェザー・ドラゴンが登場。
視聴者は龍亞とパワーツールに同情の眼差しを向けざるをえなかった…


それからダークシグナー編が終了して約一年
アニメ終盤にてようやく龍亞にも痣が宿り、パワーツールを素材とした6体目の竜ライフ・ストリーム・ドラゴンが生誕した。
龍可「そんな機械の竜、項目に出てくるわけないでしょ」


【ゲームでの活躍】

タッグフォースでは

D・スコープン召喚

効果で下級ディフォーマー召喚

「地獄の暴走召喚」で同名のディフォーマーを3体並べる

ドッキング

「団結の力」をサーチ

8000越えパリーン

という単純明快なワンキルを狙ってくる。
単純明快すぎて馬鹿CPUにも簡単に使いこなせるためか、ハマると強い。



【派生カード】


輝く大地に新たな希望! 勇気と力で未来を拓け!!

パワー・ツール・ブレイバー・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星9/地属性/機械族/攻2500/守2300
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地から装備魔法カードを3枚まで選んでこのカードに装備する(同名カードは1枚まで)。
(2):自分・相手のメインフェイズに、このカードに装備されている自分フィールドの装備魔法カード1枚を墓地へ送り、
フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの、表示形式を変更するか、効果をターン終了時まで無効にする。

『デュエリストパック-輝石のデュエリスト編-」にて登場した新たなパワー・ツール・ドラゴン。攻守が逆転しており、レベルも2つ上昇している。
ライフ・ストリームがパワー・ツールを模した鎧を纏った様な姿からしてライフ・ストリームの進化形態にも見えるが、勇気(brave)と力(power)がドッキングした名前と種族が機械族に戻っている辺りパワー・ツール寄りの進化と思われる。

パワー・ツールの目玉であった装備魔法サーチは特殊召喚時限定かつ同じカードは選べなくなったものの、
デッキだけでなく墓地からも選べる様になり、ランダムに1枚ではなく3枚まとめて自身に装備と大幅に強化されている。
更に装備魔法をコストにモンスター1体の表示形式変更or効果を無効にする事が可能。
メインフェイズ限定とは言え相手ターンにも発動出来るため制圧力は高い。自身の効果で再装備可能なデーモンの杖やフルール・ド・フルーレ辺りと組み合わせればノーコストで使えるのもポイント。
竹光シリーズもちょうど折れ竹光・妖刀竹光・真刀竹光の三本をまとめて装備可能で、効果コストに妖刀を使えばデッキから強力な竹光サポートをサーチしたり、コスト用として二枚目以降の折れ竹光か真刀竹光を持ってくる事もできる。
また、表示形式変更は龍亞のデッキであるディフォーマーとも相性が良く、同時収録された命の奇跡(ライフ・エクストリーム)の破壊効果のトリガーにもなる。

特に素材に縛りがないので汎用レベル9シンクロとしても使え、「パワー・ツール」Sモンスターなのでタクシーことアルティマヤ・ツィオルキンのリクルートにも対応しており出しやすいのも特徴。


レボリューション・シンクロン
チューナー・効果モンスター
星3/地属性/機械族/攻 900/守1400
このカード名の、(1)の効果は1ターンに1度しか使用できず、(2)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):「パワー・ツール」Sモンスターまたはレベル7・8のドラゴン族SモンスターをS召喚する場合、手札のこのカードもS素材にできる。
(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドにレベル7以上のSモンスターが存在する場合に発動できる。
自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送り、このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードのレベルは1になる。

第12期パック第1弾の『DUELIST NEXUS』で登場した、シンクロンとなってデフォルメされたパワー・ツール。
条件付きとは言え、手札からシンクロ素材になれる効果とレベル1になるがデッキトップ1枚をコストに墓地から自己再生してくる効果を持つ。
場にレベル4モンスターがいればすぐさまパワー・ツールのシンクロ召喚が可能であり、更に自己再生でライフ・ストリームに繋げられる。
他にもシグナーの竜や決闘竜などもこのカードから出せるためアニメファンには堪らないデザインとなっている。
大体がエラッタ釈放された鰻からクリスタルウィングとかカオスルーラーとかに繋げるため早速規制が囁かれてるけど



【余談】

5D'sの最後のOPでパワー・ツール・ドラゴンだけが唯一、CGでなく手描きだった。
当初はライフ・ストリーム・ドラゴンに差し替えられるフラグととられていたが、結局変わらなかった。

なお一人だけCGでなかったのは小野監督曰く、「使用頻度が少ないから作らなかった」との事。
この場合の使用頻度とは龍亞のデュエルの頻度ではなく、パワー・ツール・ドラゴンにCGを使うことがほぼなかったということだろう。

登場がパワー・ツール・ドラゴンよりも少ないが、シグナー竜である
エンシェント・フェアリー・ドラゴンとライフ・ストリーム・ドラゴンにはCGがあることからそれがうかがえる。

……だったら、大方の予想通りに差し替えればよかったんじゃ? とか禁句





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キッツイな〜龍可ちゃ〜ん










チュチュチュチューニング! 鋼の逆鱗に触れたい奴はご自由に!!







漫画版では龍亞の所持する決闘竜機械竜 パワー・ツールとして登場。

漫画版効果(OCG風に書いたもの)


機械竜 パワー・ツール
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが装備魔法カードを装備した時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
相手フィールド上に存在する装備魔法カードのコントロールを得て、このカードに移し替える事ができる。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。


装備魔法のサーチ効果は永続魔法「工作箱」に移動した。
遊星との初決闘では自身の効果を生かしてモンスターゾーンと魔法・罠ゾーンの計10スペース全てを埋め尽くし遊星を追い詰めた。
が、リバースカードをセットしなかったのが仇となり、そのターンで遊星が罠カード「シンクロ・ノヴァ」の効果で、
特殊召喚したグラヴィティ・ウォリアー(効果で攻撃力7100)に戦闘を強制され破壊された*1

牛尾戦でも登場。経過が省略されていたが、直接攻撃でフィニッシャーとなった。

そして遊星戦(2回目)で再び登場。
森の盗賊 チップと森の忍者 バットをシンクロ素材としてシンクロ召喚。
スカー・ウォリアーに攻撃し、破壊こそできなかったが、Fairy Tale第二章 暴怒の太陽の効果で倍の戦闘ダメージを与えた。
直後に閃珖竜 スターダストの攻撃で破壊されたことで、パワー・ツールの闇が祓われ、龍亞は正気に戻る。

しかし龍可の闇の瘴気が龍亞を操りだした……。

その後Fairy Tale第三章 黄昏の夕日の効果によってパワー・ツールが墓地から特殊召喚された。
右腕のショベルが脱落、ウイングも半壊というボロボロ状態である。

龍可の妖精竜 エンシェントがスターダストの攻撃を受けそうになった際、龍亞は龍可を守るため、無意識に「守るべきモノ」を発動。
攻撃対象をエンシェントからこのカードに変更し、パワー・ツールはスターダストの攻撃力と互角の守備力を持つために互いに破壊されなかった。

龍可は樹海の爆弾をこのカードに装備。その効果でこのカードを破壊し、
遊星に効果ダメージを与えようとしたが、スターダストの効果でこのカードの破壊を防がれた。

その後、Fairy Tale最終章 忘却の妖の効果で攻撃力が倍となり、
スターダストを攻撃して決着をつけようとしたが、ディフェンド・ウォリアーを発動されて防がれた。

最終的にデュエル終了までフィールドにとどまり続けている。

元ネタのパワー・ツール・ドラゴンの方は龍可に、
「古代の儀式にあんなロボットみたいなドラゴンが出てくるわけないでしょ」とバッサリ切り捨てられていたが、
コイツは1万年前の究極神との戦いにしっかり参加していた

もっとも、フィール版は決戦の舞台であるセイバルからして機械神殿があったり、現行ルールに完全対応のDホイールが埋まってたりと、
意味不明なオーバーテクノロジーの塊なので、いても特に不思議ではないが(ついでに5000年前に「機械」という概念がある時点で何を今さらであるが)。




攻撃名は「重装解体(フルメタル・デモリション)」
ドロー効果の効果名は「装備特典(イクイップ・ボーナス)」
装備カードを奪う効果の効果名は「装備強奪(イクイップ・グラブリング)」


その効果の使いやすさと強さ。本家PTDとの相性からOCG化が強く望まれていた。
しかしその強さゆえに弱体化は免れないという不安も残されていた。




そして「PREMIUM PACK 15」にてついにOCGに登場。


シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/機械族/ATK 2300/DEF 2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分のターンにこのカードが装備魔法カードを装備した時、デッキからカードを1枚ドローできる。
「機械竜 パワー・ツール」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在する装備カード1枚を選択し、
正しい対象となるこのカードに移し替える事ができる。
この効果は相手ターンでも発動できる。


元々クセのある★7シンクロモンスターの中でもかなり独特な効果を持つ。
ドロー効果は自分のターンに1度のみに限定された。
また、装備カードを奪う効果は自分フィールドにまで範囲が広がったが、1ターンに1度の制限がついた。

装備魔法を装備したときに1枚ドローできるが、1ターンに1度であるため、何度も装備してドローを狙うことはできない。

装備魔法を奪う効果があるが装備魔法を中心としたデッキというのは少なく、
ユニオンなどを奪うことはできないため、相手の装備魔法を奪う機会は少ない。

上手く装備魔法を使う相手に当たったとしても、装備対象としてこのカードが正しいものでなければならないため、
特定のカテゴリのサポートなどの場合、結局装備はできない。

そのため主要な使用方法は自分の装備魔法を対象にして効果を使用することになる。
バトルフェイズにも使用可能なので、攻撃の終わった自分のモンスターの装備カードをこのカードに付け替える使い方ができる。
団結の力などの爆発的に攻撃力を上昇させられる効果を持つカードであれば、1ターンキル(1ショットキル)も夢ではない。


ダブルツールD&Cなど、パワー・ツール・ドラゴン(とディフォーマー)の専用カードも存在するが、このカードはその恩恵を受けられない。

だが、それ以外のサポートカードはほぼ共有できるので相性自体は相棒のエンシェントには及ばないがかなり良い。
パワー・ツール・ドラゴンで攻撃→装備移し替えパワー・ツールのコンボはなかなか強力。

デュエルリンクスではこちら側も龍亞が使用する上に、このカードの使用時には撮り下ろしの専用ボイスまで存在。ちゃんと攻撃・効果名も漫画版のまま。
効果発動時は漫画版のしゃべり方である「~~じゃん」をわざわざ語尾に付けるという再現度の高さまで見られる。
ただし、あくまでアニメ版龍亞なので漫画版の様に相手をおちょくるというよりも、いつもの様にカッコつけて言っている感じとなっている。


シャキーン!
おれのエースモンスターの項目を、カスマタイズしてくれ!

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最終更新:2024年03月29日 13:52

*1 ちなみに後ろに乗っていた龍可は手札に「魔宮の賄賂」があったのを見て、「カードゾーンを埋め尽くした戦略ミスによる自滅」と評したが、このデュエルは手札枚数にミスがあり、手札にあった「魔宮の賄賂」はこのターンにパワー・ツールの効果でドローしたものになる。そして罠カードは伏せたターンには使えないので結果は同じである