黄金剣士ドラン

登録日:2009/05/27(水) 19:53:41
更新日:2023/07/19 Wed 17:47:39
所要時間:約 7 分で読めます





我が名は黄金剣士ドラン! レジェンドラの勇者だ。


黄金剣士ドランは、サンライズ・名古屋テレビ(現:メ~テレ制作のロボットアニメ『勇者シリーズ』第六作『黄金勇者ゴルドラン』の主役メカ。

声はオレンジでお馴染みの成田剣


基本データ

  • 全高:10.0m(ビークル時4.8m)
  • 重量:12.2t
  • 最大出力:15,000馬力
  • 最高速度:68.5㎞/h
  • 武器:竜牙剣



概要

伝説の黄金郷『レジェンドラ』を守るために超文明の技術で生み出された黄金の勇者の一人(一体?)。
パワーストーンの色はで、口癖は「心得た!」

日本の石ノ輪山遺跡で埋まっていたが、原島タクヤたち悪ガキトリオ(通称メケメケ団)が偶然タイムカプセルを掘り起こして発見。
ワルザック共和帝国の第一王子・悪太ワルター・ワルザックがうっかり喋ってしまった呪文を口にしたことによって蘇った。

勇者達のリーダー的存在。侍のごとくタクヤたちを「主」と崇め、彼らの命を受け竜牙剣という日本刀でワルザック共和帝国のロボをバッサバッサと斬り捨てる。
必殺技は竜牙剣に落雷を落として帯電させ、それで相手を斬る「稲妻斬り」
初期形態の必殺技としてはそれなりに見せ場があり、13話ではワルターメカ「サモンダー」にトドメを刺している。

ビークル形態は黄金に輝くマクラーレンで、水中・水上問わず走行可能。
第2話では鋼鉄武装アドベンジャーが眠るアジプト大陸へタクヤたちを案内するが、長距離の移動はエネルギーの消耗も半端ないもので、到着後に疲れたと述べている。
アドベンジャーがSL機関車形態に変形し他の勇者を輸送するのが得意なため、ドランが長距離移動手段として使われるのは第2話のみに留まった。

どちらかと言うと保護者みたいな感じで、いつも彼らの無茶ぶりに振り回される苦労人。

パワーストーンのためとはいえアメリコーンで行われたファイヤーボールレースに出場したり(第4話)、
ウサリンMk-Ⅱの元祖ゴルディオンハンマー巨大ピコピコハンマーでぶちのめされたり(第16話)、
猫又の呪いで身も心も猫になりかけたタクヤたちを助けようと汗だくになりながら奮闘したり(第25話)、
合体を阻止された挙句後述するゴルゴンを乗っ取られてフルボッコされたり(第27話)、
行動不能な状態となった少しの間、最後の勇者である黄金将軍レオンに自分のポジションを取られたり(第28話)……
と、何かと苦労が絶えない。

しかも後半の冒険中に立ち寄ったある星で3男1女の四つ子の子持ちとなってしまった(第33話。本人曰く「事故」)。
このことによって今度は子供の世話に手を焼いたり、妻の尻に敷かれたりしてその苦労は二倍どころではなくなった。

このように、気苦労は絶えないもののまだ幼いタクヤたちの無限の可能性と純粋さを信じ、彼らを『主』と呼ぶことに誇りを感じるドランは、レジェンドラの勇者の要ともいえる。


合体形態



ゴルゴォォォォォォン!!

ゴルゴン!黄金合体だ!


黄金合体!


ゴルドラァァァァァンッ!!


ゴルドラン


全長:20.0m
重量:37.8t
出力:68,000馬力
走行速度:115.8km/h


そんな苦労勇者のドランだが、ワルザック共和帝国の強力なロボを前にすると金ぴかの黄金龍『ゴルゴン』を召還。
ゴルゴンが鎧武者のごときボディに変形後、ドランが飛び上がり胸部コアパーツとなり合体。
ゴルゴンの下顎部が展開し新たな顔が現れることで黄金合体が完了する。
ドランと同じくスーパー竜牙剣による剣技でバッサバッサと斬り捨てる戦闘スタイルで、背部のブースターである程度は飛行可能。

このゴルゴン、ドランがその名を呼べば大地を割り駆けつける便利な奴だが、何度か合体妨害されている。
第6話では大地を割って出てくるときにコンクリート漬けにされてしまい、復活したドリルシルバーがコンクリートを砕いて救出した。
更に第27話では合体の隙を突かれ、ワルターが駆るワルドランと強制合体しダークゴルドランとなってしまう。
ドランのみならず他の勇者もスーパー竜牙剣の露となり窮地に陥ってしまうが、ドランの必死の叫びにゴルゴンの魂が呼応し、ドランに力を与えたことで奪回に成功するのだった。
宇宙に飛び立ってからはレオンと同様に胸のパワーストーンから放たれる光で召喚されるようになった。

必殺技は「一刀両断斬り」
フルスピードで相手に急接近し、帯電状態で腰に携えたスーパー竜牙剣をもって相手を真っ二つにする。
この技を食らったのは殆どがワルターの乗ったロボであり、斬られて爆破されては捨て台詞を吐きながら脱出ポッドで逃げるまでがお約束。
しかし第5話では急接近するよりも速いスピードで逃げられるという奇策の前に不発となり、第17話では白刃取りを受けて不発に終わった。
他にも、両脚部のレッグバスター、両肩のショルダーバルカン、両腕部のアームシューターによる「一斉掃射」もかなり強力で、第5話では相手が逃げるためこれでとどめを刺している。



ゴルドラン! 大空合体でござる!


大空合体!!


スカァァァイゴルドラァァァァァン!!


スカイゴルドラン


全長:20.0m
重量:48.3t
出力:81,600馬力
走行速度:125.5km/h
飛行速度:マッハ6.7

初合体は第15話。
ゴルドランが6番目の勇者である黄金忍者空影と大空合体した姿。
鳥型形態に変形した空影が頭部を収納し、影ランチャーを展開し爪部を収納することで巨大な翼に変形。
背部と合体することで完全な飛行能力を得られた。

両肩部の影ランチャーの追加で一斉掃射もより強力になったが、そこから放つ某超電磁ロボでお馴染みの超電磁のタツマキ「超電磁ストーム」で敵ロボを捕縛後、疾風のごとくスーパー竜牙剣で斬り伏せる「疾風迅雷斬り」が最大の必殺技。
一刀両断斬りよりも縦横無尽に飛び回った後、稲妻斬りの如く帯電した刃を叩きつける様はドランとゴルドランのいいとこ取りでなかなかのカッコよさ。ワルターが超電磁ストームを受けて「動けん…!」などとうめくのもお約束になった。
第17話では敵の動きを封じることで白刃取りを防いで勝利を収めている。

しかし合体はこれだけではない。





グレートゴルドラン!!


黄金獣合体!



グレートゴルドラン!!



グレートゴルドラン


全長:26.2m
重量:88.2t
出力:1,284,000馬力
速度:236.5km/h
飛行速度:マッハ15.5

今作におけるグレート合体で、初合体は第31話。
ゴルドランが空影に加え、獣王合体レオンカイザー(黄金将軍レオンが黄金獣カイザーと合体した姿)と黄金獣合体した姿。

タクヤたち三人が心を一つにし、ゴルドシーバー・ゴルドライト・ゴルドスコープを重ね合わせることで黄金獣合体が発動。
レオンカイザーの脚部が巨大な下駄パーツ、レオンが腰アーマーとなり、カイザー兼レオンカイザーの頭部がゴルドランの胸部に合体することで完成。
空影はスカイゴルドラン時と同じく巨大な翼となる。

必殺技は、カイザーの上半身が変形した巨大な弓矢グレートアーチェリーから放たれる『ゴールデンアロー・ファイナルシュート』
作画に手間がかかるため合体後はこの技で〆るのがデフォとなっているのは内緒だ。
その他の武装として、銃火器類が統合されており、両肩にランチャー、両足にカイザーミサイルがあるほか、竜牙剣とカイザージャベリンが合体したグレートジャベリンソードがある。
全身の銃火器を一斉に発射して敵を撃破する必殺技、グレートスターマインは41話にて技名呼称なしで一度だけ使用された。
これについて高松信司は、「グレートゴルドランは玩具に忠実に設定を作ってしまった分、動けなくなってしまった」と述べている。



関連勇者


拙者の名は空影。レジェンドラを守る、黄金忍者でござる!

黄金忍者 空影


全高:10.2m(鳥形態時13.5m)
重量:10.5t
最大出力:12,500馬力
最高速度:95.6㎞/h
飛行速度:マッハ4.2(鳥形態時マッハ5.2)
武器:飛翔剣、手裏剣、クナイ、影ランチャー

CV:巻島直樹

第14話にて復活した、レジェンドラ六番目の勇者。
ヨールー王の城に、安置されていた聖杯の装飾として施されたパワーストーンから復活した。
その名の通り忍者で古風な喋り方が特徴だが、赤いボディ金の兜と翼がトレードマーク。
その忍んでいない姿には、タクヤも「派手な忍びだなあ……」と評するほど。

「黄金忍法・大空変化!」と叫ぶことで鳥形態に変形。大空を自由に飛び回る。
忍者の名にふさわしく型にはまらない戦法で戦い、手裏剣やクナイを駆使し飛翔剣で敵を両断する。

普段は、タクヤの隠れ家兼アドベンジャーの格納地である廃タンカーの天井で腕を組み瞑想している。
性格は群れるのを嫌う一匹狼で、主であるタクヤの命令を聞かないことも目立ち、アドベンジャーとシルバーナイツの反感を買うこともあった。
しかし、サイゾー忍軍の罠に陥ったタクヤらを守り、ゴルドランを翻弄するこれまで倒したメカ軍団の幻影を見破る場面から、彼もまた立派なレジェンドラの勇者の一人といえる。


我が名は黄金将軍レオン。
その方らが我が主か?

主よ、苦しゅうない。私に命令を!

黄金将軍レオン


全高:10.0m(ジェット時12.5m)
重量:11.7t
最大出力:16,000馬力
最高速度:56.3㎞/h(飛行速度マッハ5.3、ジェット時マッハ9.8)
武器:ナギナタソード


第28話にて復活した、レジェンドラ八番目の勇者。
シカック高原の遺跡で眠っていたパワーストーンから復活、シリアスの攻撃からタクヤたちを救い出した。
将軍の名は伊達ではなく、殿様のような口調と性格でタクヤたちに接する。

黄金のジェット機から変形、ナギナタソードという槍で戦う。
必殺技は「風車の太刀」だが、劇中で披露することはなかった。



カイザー!!

カイザー、獣王合体だ!

獣王合体!

レオンカイザァァァァァッ!!


レオンカイザー


全長:20.5m
重量:39.3t
出力:72,300馬力
速度:185.5km/h

レオンが召喚した金ぴかのライオン型黄金獣『カイザー』と獣王合体した姿。

カイザーが胸部のミサイルポッドを分離させ鎧武者のごときボディに変形した後、レオンが飛翔し胸部コアパーツとなり合体。
カイザーの下顎部が展開し某機動戦士のごときへの字の顔が現れることで合体が完了する。

カイザージャベリンという槍が武器で、穂先にエネルギーを集めて光の斬撃を繰り出す「大成敗」が必殺技。
他にも、両足部のカイザーミサイル、手持ちの光線銃カイザーガン、巨大な扇カイザーファンといった武装を持つ。

玩具では空影と大空合体し「スカイレオンカイザー」となるが、劇中ではレオンカイザー単独でも飛行可能なため合体することはなかった。

余談

勇者特急マイトガイン』以降、勇者シリーズは強化武装ロボを持つのがデフォとなってはいるが、スカイゴルドランのように中間合体形態を持った勇者ロボも珍しい。
また、素の状態で全身金ピカというド派手な配色も勇者ロボでは結構珍しく、グレート合体形態の集合絵では一体だけ浮いている事が多い*1
(通常の合体形態だと有彩色が極端に少ないジェイデッカーもわりと浮いているが。)

立体物に関しては当時の玩具が非常に出来がよい。二足歩行のサポートメカと合体するという構造上、安全基準などの制約の中で作られているにも関わらずプロポーション崩れが殆どない。レオンカイザーやグレートゴルドランは若干アンバランスだが、それでも極端に胴体が太かったり腕が貧弱に見えるということもない。

特にグレートゴルドランの迫力は圧巻。メッキがふんだんに使われていることもあり、鎧飾りの代わりに部屋に飾っておきたくなるほどの存在感がある。超勇者復古列伝で再版されたものには当時品では一部オミットされた金メッキが全身に施されており、豪華絢爛の一語に尽きる贅沢な一品になっている。

残念ながらその後変形合体可能な立体物は登場していないが、非変形のゴルドラン、ドラン&グレート合体用パーツがコトブキヤよりプラモデルとして販売されている。成形色は黄色なので塗装できる環境があれば金色に塗ってやると見違える。

合体前のドランが選ばれた理由は主役の1号ロボのコアになるというのもあるが、劇中でも合体せず活躍した場面が度々見られたことや、剣士ということもありアクション適性が高かったこともあるのだろう。


黄金の勇者は主達による追記・修正を望んでいます。


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最終更新:2023年07月19日 17:47

*1 攻撃の際だけ全身金ピカになるロボならばグレートエクスカイザーやゴルディオンハンマー使用時のガオガイガーが該当する