おれはかまきり(かまきりりゅうじ)

登録日:2012/02/24 Fri 12:29:16
更新日:2023/08/18 Fri 03:50:32
所要時間:約 4 分で読めます




『おれはかまきり』とは、かまきりりゅうじが書いた詩。

◆おう 全文だぜ

『おれはかまきり』  ―かまきりりゅうじ―

おう なつだぜ
おれは げんきだぜ
あまり ちかよるな
おれの こころも かまも
どきどきするほど
ひかってるぜ

おう あついぜ
おれは がんばるぜ
もえる ひをあびて
かまを ふりかざす すがた
わくわくするほど
きまってるぜ

◆これは 概要だぜ

このように夏にも負けない、りゅうじさんの熱苦しくも勇ましい叫びからつむぎ出されたポエム。 
小学1年生の国語の教科書等にも採用されたこともあり、教科書の詩の中でもとりわけ人気が高い。
今でも覚えている方も多いだろう。
夏バテでヘバりそうになった時、へこたれそうな時、この詩を読んで元気を出そう。

なお、りゅうじはりゅうじでも、HRSK先生とも盗撮兄弟の弟、はたまた主夫高校生や、抹茶ソフト頭らは一切関係はない。
また、インパクトと比較的簡単な内容から某巨大掲示板でガイドラインスレがあり、ここでは記載しないが改変版もいくつかある。


◆ほかの 作品だな

かまきりりゅうじは他に『てれるぜ』『やるぞ』といった詩も残している。
『てれるぜ』では「のはらの たいしょう」であり「くさむらの えいゆう」という自負のあるりゅうじだが
「あまったれたいときもあ」り、「おんぶしてほしそうなかっこになっちま」うという、強いだけの自分ではいられない本心を吐露して、照れているいる。
そのギャップにキュンとした人は挙手

『やるぞ』では、なんと一人称が「ぼく」(!?)になっており、『「けいかくてき」になる』ために『「けいかくひょう」をつくるけいかくをたて』るというパーフェクトプランを構築する。
なるほど完璧な作戦っスね―――ッ
もしかすると、まだ若かりし頃の姿なのかもしれない。


◆どきどきするほど 真実だぜ

+ ...
実は、かまきりりゅうじという名の詩人は実在していない!!
この詩は、工藤 直子(くどう なおこ)が作詞し、「のはらうた 1」*1に収録されている詩の一つである。

また『おれはかまきり』は、春夏秋冬をテーマにした4編の詩をまとめた『のはらはうたう』の内の1編で、夏の詩である。
他は
  • 春 … 『あしたこそ』―たんぽぽはるか―
  • 秋 … 『あきのひ』 ―のぎくみちこ―
  • 冬 … 『いのち』  ―けやきだいさく―

彼らは「のはらみんな」と呼ばれ、他にもくりのみしょうへいや、かぜみつる等の仲間がいる。

また、挿絵から大きくて立派カマキリを想像しがちだが、工藤氏曰く
「ちっちゃなかまきり」が「いっちょまえ」に、かまを上げている、その姿を見てこの詩を書いたそうである。

そう思うと、この詩への印象も変わる人もいるのではないだろうか。


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わくわくするほど
きまってるぜ

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最終更新:2023年08月18日 03:50

*1 1984年5月5日に初版第1刷が刊行