428 〜封鎖された渋谷で〜

登録日 :2010/12/12(日) 19:32:17
更新日 : 2016/12/03 Sat 12:30:07
所要時間 :約 7 分で読めます




『428 〜封鎖された渋谷で〜(よんにいはち 〜ふうさされたしぶやで〜)』はWii用ゲームソフトとしてチュンソフトが開発し、セガから発売されたサウンドノベル。PS3、PSPに追加要素を加えた移植版が発売されている。ジャンルはサスペンス。



概要

全く関わりの無い5人の主人公が渋谷を舞台に繰り広げる群像劇で、合間に表れる選択肢を通じてそれぞれの物語に干渉し合う『街 〜運命の交差点〜』からTIPやザッピング等の基本的なシステムを継承している。
物語上の直接的な繋がりはない。

シナリオは1時間毎に区切られており、1人の主人公のシナリオを1時間進めると「TO BE CONTINUE」となり、他の4人のその時間帯に於けるシナリオを読了するまで進行できなくなる。また、特定の個所では「KEEP OUT」となり、他の登場人物の話を進めて赤く表示される文字(「KEEP OUT」になった人物名やその人物を示す言葉)から「JUMP」する必要がある。
これはプロデューサーが、4月28日に起こった10時間を『24-TWENTY FOUR-』のような手法で描きたかったからだと語っている。

使用されている映像は実写で、一部を除き静止画。この為、本編中に音声は入っていないが、役者は実際に台詞を口にしながら撮影したとのこと。

特定の条件をクリアするとボーナスシナリオが解禁される。
その内の一つはTYPE-MOONでお馴染みの奈須きのこ・武内崇がシナリオ・原画を担当し、つくりものじが演出を手掛けている。このエピソードの後日談が『CANAAN』のタイトルでアニメ化されている。

バッドエンドが非常に多いが、着ぐるみの装置が作動して異次元に放り込まれたり、頭にゴキブリが付いてたショックでヒロインが死んだりとかなりカオス。中にはむしろこれハッピーエンドじゃね?みたいなのも存在する。



あらすじ

ウイルス研究の第一人者である大沢賢治の娘、大沢マリアが誘拐された。
犯人は身代金に五千万円を要求し、マリアの双子の妹であるひとみに持たせて渋谷・ハチ公前に立たせるよう指示してきた。
アタッシュケースを持ち、ハチ公前に立つひとみを守る為、周辺を固めていた刑事の一人、加納慎也はまだ知らない。この事件の裏に潜む壮大な計画を。
4月28日午前10時。渋谷を揺るがす大事件が幕を開けようとしていた。



登場人物

◆主人公
◇加納慎也
正義感の強い新米刑事。先輩である建野に憧れ、建野の発言を「デカ魂メモ」というメモ帳に書き込み、迷った時の指標にしている。
大沢マリア略取事件に関わり、重大な事件に巻き込まれていく。
橘さんではない。
過去に存在したスタッフブログで「役者選考の際にとあるスタッフが天野氏のプロフィールを見て『橘さんじゃないですか』と口走り、
『そんなにみんなに愛されている人なら採用しよう』ということになった」と語られていたりもするが、中の人が橘さんなだけであって彼は橘さんではない。

◇遠藤亜智
渋谷の自警団「KOK」の初代ヘッド。コワもてのヤンキーっぽいあんちゃんだが、ゴミ拾いを日常的に行い、困っている者を見捨てることができないお人好し。
馬鹿だが結構鋭く、以前空手の全国大会で準優勝に輝いたこともあり、腕っ節も強い。
狙われたひとみを連れて逃げ回っている内に、事件の核心に迫っていく。
ひとみに惹かれている。

◇大沢賢治
マリア・ひとみ姉妹の父。ウイルス研究の権威でウーア・ウイルスの抗ウイルス剤を作り上げた天才的な研究者。
人と関わりを持つことを好まない、偏屈な性格だったが、マリアの誘拐を切っ掛けに己の人生を見つめなおしていく。

◇御法川実
元新聞記者でフリーのライター。
尊大で、人の神経を逆撫でする言動が目立つが、これは人から本音を引き出す為らしい。
義理堅く、暑苦しいほどに熱い。
旧知の出版社社長・頭山を救う為奔走する。
3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』からのスピンオフキャラ。

◇タマ
ネコの着ぐるみを着た謎の人物。本人曰く乙女。可愛い。
柳下に誘われて日給二万円のアルバイトをするが、着ぐるみが脱げなくなってしまう。
柳下のダイエット飲料即売会を開催する為に頑張る。
加納編や亜智編でハラハラした後は彼女に癒してもらおう。

◆脇役
◇ジャック・スタンリー
アメリカ大使館員。加納と共に事件を追う。事件の裏についてかなりの深さで把握しているようだ。
冷酷とも言えるほど犯人逮捕に執着し、加納と度々衝突するが、加納に触発されて変わっていく。

◇久瀬宏二
加納の上司。緊迫した状況ではオネエ言葉になる。

◇笹山裕二
加納の相棒。変装マニア。新婚で奥さんにデレデレ。

◇工藤留美
加納の恋人。有名女優にそっくり。

◇工藤静夫
留美の父親。元刑事の頑固親父。刑事を嫌っている。
演じるのは秋元洋介。

◇タリク・カラワン
外国人犯罪グループの一員。

◇大沢ひとみ
ヒロイン。誘拐された大沢マリアの双子の妹。姉と共に緑山学院でミスキャンパスに選ばれるほどの美貌を持つが、マリアの陰に隠れがちであった為か、自らを卑下するような言動が多い。
姉を救う為行動を共にする内に亜智に惹かれていく。

◇杖の男
銃を持ち、ひとみを付け狙う謎の男。

◇遠藤大介
亜智の父親。遠藤電器店を営み、渋谷のセキュリティを管理している。

◇西沢進
現KOKのヘッド。自分勝手に抜けた亜智を恨んでいる。

◇桐生洋司
現KOKのNo.2。イカれた奴で、KOKが迷走している原因。

◇カナン
亜智や加納の前に現れる外国人の少女。人間離れした体術を駆使する。その実態は中東の工作員。
シナリオの中核を担う。

◇梶原義男
大沢邸に詰める所轄の刑事。常にバナナを持ち歩く変人。
大沢を探るような言動を見せるが……?

◇田中護
大沢が所長を務める大越製薬の研究所副所長。大沢にとって頼りになる部下。

◇大沢愛
大沢の妻。マリア・ひとみと血の繋がりはない。

◇頭山照雄
ヘブン出版の社長で御法川が新聞社勤めだった頃の上司。
ミスで多額の借金を背負ってしまい、自殺寸前まで追い込まれていた。

◇頭山花
頭山の娘。年のわりに冷めている。
名前の由来は10年前に上がった季節外れの花火である。

◇磯千晶
フリーのライターだが、人と話すのが苦手という致命的な弱点を抱えている。

◇森田ミク
格闘パブのチャンピオン。

◇君塚八郎
タクシーの運転手。渋い。

◇片山光一郎
「これ、社会の常識」の人。

◇柳下純一
うさん臭い事業家。借金を返済する、詐欺紛いのダイエットドリンクで一攫千金を狙う。
演じるのはなすび。

◇大杉知里子
タマと共に柳下に雇われた太めの女性。凄まじい大食い。

◇アルファルド
事件の黒幕。イレギュラーな要素さえも計画に組み込んで目的を遂行する、天才的な頭脳を持った武器商人。
本名、容姿、年齢、性別、人種などの一切が不明。

◇上木彩矢
ゲスト出演。

◆ボーナスシナリオ1
◇遠藤鈴音
心臓病を患っており、長期に渡って入院している亜智の妹。
心臓移植しなければ生き長らえることはできないが、稀血であるため難しい。

◇拓也
鈴音と同じ病院に入院する少年。

◇佐伯
鈴音の主治医。演じるのは大塚明夫。

◆ボーナスシナリオ2
◇カナン
声:沢城みゆき
中東、開放戦線に身を置く兵士。後に「鉄の闘争代行人」「蛇の天敵」と呼ばれるようになる少女。「共感覚」と呼ばれる超能力じみた感覚を持つ。
シャムに懐いている。

◇シャム
声:大塚明夫
カナンの師であり、開放戦線に雇われた腕利きの傭兵。中東の不安定な情勢が自身の代では終わらないであろうことを悟り、摩耗仕切った生ける死人。

◇サダカ
声:坂本真綾
カナン、シャムと共にある強奪計画に参加した女。


メインテーマ
『世界はそれでも変わりはしない』上木彩矢


ある時、チュンソフトから発売されたソフトにある広告が同封された。
それは「新作サウンドノベルエキストラ募集」と言うものだった。
「ついに街2が出るのでは」と街ファンは騒然となった。
そして完成したのが今作である。

ズバリとは言及されてはいないが、『街』との関わりを匂わせる描写は随所に存在し、
本作が『街』の10年後であると判明した。


『街』との主な接点

  • ゲーセンに入り浸るトレンチコートの少年係の刑事
  • 久瀬刑事の兄が「月曜日」(七曜会)
  • と言うか久瀬刑事を演じた人が元月曜日
  • キャベツ教
  • 白峰組
  • クッテヤセール
  • チーマーが寄り付かないトンネル
  • BODY
  • 緑山学院大学
  • 渋谷に花火が上がった話題






KEEP OUT

ヒント
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